ダシマ式僕のヒーローアカデミア「僕のハーレムアカデミア♥」 作:ダシマ
第7話「誰かに見られてる気がする」
それはある日の事だった。
「……」
教室にやって来た出久は何かソワソワしていた。そして席に着くと後ろの席にいた峰田が話しかけてきた。
「どうしたんだよ緑谷」
「いや…」
峰田の問いに出久はこう答えた。
「最近誰かに見られてる気がして…」
出久の言葉にヒロインズ(お茶子・八百万・耳郎・芦戸・梅雨)がはんのうした。
「…何か、私だけ仲間外れ」シュン
「まあまあ…」
唯一出久の事を好きじゃない葉隠透が落ち込むと、一緒にいた尾白猿夫が宥めた。
「だ、誰かに目をつけられてるってど、どどどどどどういうことなん!!?」
「戦争の始まりですか!!?」
八百万が物騒な事を言いだした。下手したら怒られるし、出久が誰かに見られてる気がするくらいで戦争が起こるなら毎日戦争になってるわ。そう言いたかったが、こうなったら女子を怒らせると第6話の瀬呂のようになってしまう。瀬呂ってしまうのだ。
「その表現やめて!!(大汗)」
瀬呂本人が突っ込んだ。
「あ、大丈夫だよ」
「!」
出久が諫めた。
「自分で犯人を捜すから」
「お前が一番戦争おっぱじめる気満々じゃねぇか!!!(大汗)」
出久のまさかの武闘派宣言にクラスメイト達が絶望した。
「それならうちも手を貸す。これが知らない女とかだったら…」
「それもそうだけど、出久に不安にさせるのは良くないよねー」
「さがしだすひつようがあるわ」
「女超怖ぇ!!!(大汗)」
男子たち(約一名のぞく)は女子に絶対逆らわないように心に誓った。
「こわい(泣)」
葉隠もブルブル震えて尾白にくっついていたのは内緒だが…。
そんなこんなで次の授業が行われたが、ヒロインズは出久を見ている輩がいないか、個性を使ったりしてチェックをしていた。出久はいつも通り授業を受けていたが…。
「……(汗)」
授業をしていたヴォイスヒーロー・山田ひさしは困惑していた。
「NO! プレゼント・マイクだ!!!(大汗) リスナーたちも一体どうしたんだ!!? 授業中の個性はタブーだぜ!!」
「申し訳ございませんプレゼント・マイク先生。出久さ…じゃなかった緑谷さんの事を見ているかもしれないという輩がいないかどうしても気になって…」
「は?」
八百万の言葉にマイクは片眉を上げたが、
「だからー。出久にストーカーがいるかもしれないって事なの!」
「リスナー。どういう事だ?」
「見られてる気がするっていうだけで、見られてないかもしれないんですけど、僕の為に彼女達が躍起になってしまったんです」
「ムカつく!!!」
「モテ男ぶってんじゃねーよ!!」
出久の言葉に上鳴と峰田が身を乗りだして出久に突っ込んだ。
そんなこんなで休憩時間。プレゼント・マイクの協力(というか脅された)により、本格的に犯人探しが行われたが、すぐに見つかった。
「も、もうしません…(泣)」
犯人は普通科の男子生徒だった。動機はやたらモテる出久がムカついたずっと睨みつけていたとのことだった。
「いや、これは僕が悪い。ごめんね」
「謝るな!!!(大汗)」
「そういうのが余計に癇に障るんだよ!!(大汗)」
出久が謝ると、峰田と上鳴が突っ込んだ。実際そうなのかは読者の皆さんにお任せいたします。
「いや、デクくん謝っとうやん」
「自分を睨んだ方に…何て寛大な方なのかしら」
「これは出久が正しい」
「そうそう。癪に障るなんて器が小さい」
「そうね」
と、ヒロインズも出久に味方した。
「ケッ。揃いにも揃ってイエスマンかよ」
何故かその場にいた爆豪が悪態をついた。
「ところでデクくん」
「スルーすんなや!!!(激怒)」
お茶子が爆豪をスルーして話を進めようとしたため、爆豪が激昂した。
「あ、爆豪くん。一応デクくんが間違っとる事をしたらちゃんと叱っとるから」
「そうですわ」
「少しは見習えよ…」
「そうそう」
「にんきでないわよ」
爆豪が発狂したが、クラスメイトの障子目蔵に気絶させられた。障子はクラス一の怪力で、拳骨などされようものなら一たまりもないが、爆豪はタフネスなので何とかなった。
「ていうかもう公式チートだよな…」
上鳴がぼそっと呟いた。
そして昼休憩。出久は弁当を食べようとしたが…。
「デクくん。一緒にお昼ごはん食べよ」
ヒロインズが出久に話しかけた。
「あ、12時半から打ち合わせがあるから…」
「それじゃそれまでですわ」
「あ、それならいいよ」
と、ヒロインズと食事をする事になったが、峰田と上鳴がついていこうとした。
「お前らは来なくていい」
「あの、すいません。何かモテ男ぶってるのあれなんで」
「もーしつこいよ!?」
色々揉めたが、一緒に食べる事になった。
(気のせいか視線を感じる事は無かった)
出久は心の中で思っていた。
だが食事をしている時…。
「デクくんの隣はうち!」
「私に譲ってくださいまし!」
「アタシも出久のとなりがいい!!」
「上鳴と峰田やるから譲って」
「あの、耳郎さん?」
出久の隣は誰が座るかで揉めていた。
「みんな。ここはじゃんけんにしましょ」
皆が梅雨をみた。
「しょうがない。そうしよ!!」
と、くじの結果。
「ふふーん!!」
出久の隣は芦戸が、向かいは梅雨が座る事になった。お茶子、八百万、耳郎は悔しそうにしていた。しかも耳郎に至っては両隣が峰田と上鳴だった。
「自業自得です!!」
「そうそう」
「こいつら…!!(激怒)」
耳郎が握り拳を作った。お茶子と八百万もテンションだだ下がりだった。
「あの、芦戸さん…」
「えー。追加ルールはキリがないからダメって言ったの麗日でしょ?」
「…おいくらで」
「それはもっとダメ!!(大汗)」
八百万が金で解決しようとしたため、全員が止めた。
で、そんなこんなで食事をする事になったが…。
「はい出久。あーん」
「大胆」
芦戸が自分のハンバーグを食べさせようとしていた。当然全員が見ていた。
「あの、芦戸さん?」
「えー。皆だって隣だったらやるじゃん」
「いいん?」
出久は答えた。
「いいよ。はい」
「あー…」
「……」
梅雨がじーっと見つめていたが、出久が食べた。
「蛙吹が見てる中で…」
「緑谷…ちょっと見直したぜ…」
「何でや!!!」
峰田の言葉に皆が突っ込んだ。
「あー。梅雨ちゃん。今の感想はどう?」
上鳴が聞いた。
「そうね…。出久ちゃん…人気者だもんね…」
(すっごい怒ってる!!!(大汗))
(表情変わってねぇけど、こんなに怒ってるって伝わるんだね!!!(大汗))
梅雨は露骨に怒っていた。勉強会とかもした中なのに、やっぱり他の女と戯れているのは面白くなかった。
「ごめん梅雨ちゃん」
「べつにいいわ…」
梅雨が自分のざるそばを救って、出久に向けた。
「わたしにもあーんさせてくれたら、ゆるしてあげる」
(あ、これ蛙吹の圧勝だわ)
(梅雨ちゃんめっちゃいい女。流石お姉ちゃんだわ)
峰田と上鳴がそう思っていると、出久がそばを食べた。
「美味いで」
「そ、それは良かったわ…」
なんだかんだ言って惚れた弱みなのだろうか、梅雨はそれで許した。
「なんだアイツ…」
「ギャルゲーのイベントじゃねぇか…!!」
「許せん…許せん…!!」
「オレも女子からあーんされてぇ…!!」
と、男子生徒達の嫉妬を買った。しかし出久は気にしなかった。
(更に前へ! Plus ultra!!)
おしまい
キャラクターファイル07
爆豪 勝己(ばくごう かつき)
出久の幼馴染でありライバル的存在…の筈。
本作では出久が別の小学校に行ってしまったが、
何でも出来るという所は変わらず、性格も同じように捻くれている。
個性と才能にかまげて何もしなかった自分と、
無個性でありながら努力し続け、世間に認められるようになった出久を比較されるようになり、そこから出久を一方的に憎悪している。
ヒロインズからは相手にされていない。