ダシマ式僕のヒーローアカデミア「僕のハーレムアカデミア♥」   作:ダシマ

9 / 50
第11話「B組登場!」

第11話

 

僕は高校生ヒーロー志望、緑谷出久! 幼馴染で同級生の爆豪勝己に「無個性はヒーローになれない」って言われたけど、どうしてもヒーローになりたかったから、原作の展開無視してコスチュームやアイテムに関して研究する小学校に行き、中学は本格的に売り込みをする為にその辺の中学校に進学した! その結果最高峰と言われている「雄英高校」の推薦を貰ったんだ!

 

 No.1ヒーローであるオールマイトから「ワン・フォー・オール」を授かる所から物語は始まる筈だったんだけど、正直個性ない状態でヒーローになった方がかっこいいし、正直ワン・フォー・オールを使ってみて、合わないなーって思ったし、絶対ヤバい奴らに狙われるし、自分の力で頑張る事にしたんだ。

 

 ヴィランを倒す事だけにこだわらず、小さなことから大きなことまで奉仕活動を地道に頑張って、またアイテムを開発したりしてヒーローとしての幅を広げてるんだ! 正直そういう資格を持っているので、何かあっても大丈夫!! 

 

 こういった事をかっちゃんや他の皆には一切話してない! 知っているのはグラントリノただ一人! 何故グラントリノかというと、このナレーションの元ネタを知っている人はお察しの通りです!!

 

実力で頑張ってもやる事はほぼ同じ!! 迷宮無いけど人望もない主人公!!

 

 

「真実はいつもひとつ!!」

「人を踏み台にしながら言うなぁ――――――――――――――――!!!!!(大汗)」

「うっせ、家族を死んだことにして金を巻き上げていたド畜生が」

「口悪っ!!!(大汗)」

 

 と、ヴィラン(?)を踏み台にしながら口上を上げていた。

 

 

 後日、出久は雄英高校の体育館で表彰されていた。全校生徒の前である。

 

「感謝状、緑谷出久殿。ヴィラン倒したので表彰します」

「ありがとうございまーす」

 校長である根津が読み上げると、女性教諭のミッドナイトが表彰状を渡した。出久が表彰状を受け取ると、全校生徒から拍手が起こった。

 

 

 表彰式が終わって1年A組の教室

 

「あー。疲れた」

 出久は一息ついていた。

「お前…凄いんだよな」

 峰田が話しかけてきた。出久の強さは前から理解はしていたけど、何やら腑に落ちない状態だった。

「努力のたまものだよ」

 出久がそう言うと、

 

「ケッ。何が努力の賜物だ。チート貰ったくせによ」

 前の席にいた爆豪勝己が悪態をついた。

 

「あ、それはそうと峰田くん」

「無視すんなや!!!」BOMB!!

 と、爆豪が個性を使って爆音を立てながら怒鳴った。

 

「近所迷惑!!」

「てめーのせいだろうが!!」

 出久が爆豪の方を見ると、爆豪が逆切れした。

「でもさかっちゃん」

「あぁ!!?」

「こういう時って相澤先生いっつも喧嘩両成敗にするよね…」

 出久の言葉に空気が止まった。

 

「どう思う?」

「ヒーローやめちまえ!!」

「ほう。中々いうじゃないか」

「!!」

 出久と爆豪がある方向を見ると、相澤がいて瞳孔を開いていた。

 

「さあ、かっちゃんだけしばかれるのか、いつも通り喧嘩両成敗なのかどっちなんだい!!」

 

 そして…出久と爆豪は相澤に連行されていった。

 

「また次回―」

「まだ終わんない!!(大汗)」

「まだ終わんないからぁ!!!(大汗)」

 出久が勝手に終わらせようとした為、クラスメイト達が突っ込んだ。

 

 

 昼休憩

 

「はー。酷い目に逢った」

 

 出久はヒロインズ(お茶子、八百万、耳郎、芦戸、梅雨)と一緒に廊下を歩いていた。

 

「まあ、デクくんも悪い所はあるけど…」

「爆豪さんには困りましたねぇ…」

「そのうち除籍されるんじゃね?」

「うーん…」

「けっこうそういうさくひんもみかけるから、ゆだんはできないわね…」

 そう考えていると、

 

「おやおやぁ!? 緑谷くんじゃないかぁ」

「!!」

 

 目の前にB組の物間寧人、後ろには拳藤一佳と鉄哲徹鐵がいた。

 

「おや。物間くんに拳藤さんに鉄哲くんじゃないか」

 出久が答えた。

 

「僕達の名前を知ってくれて光栄だよ。てっきり知らないのかと…」

「あれ? 違ったっけ」

「いや、合ってるよ!!!」

「自信持って!!(大汗)」

 出久が言いなおそうとしたため、鉄哲と拳藤が突っ込んだ。

 

「それはそうと、ヴィランを倒して調子に乗ってるんじゃないのかい? 女子達を引きつれてさ」

 物間が出久を挑発したが…。

 

「?」

 出久は首を傾げた。

 

「あれあれぇ!!? ヴィランを倒したからてっきりそういうのに敏感だと思ったけど、そうでもないんだねぇ!! これだとB組がすぐに追い抜いちゃうかもよ!!」

「おう。それは是非お願いします」

「何言ってんの!?」

 出久の言葉に拳藤が突っ込んだ。

 

「あははははは!! 是非楽しみにしててよ! B組がA組を追い越して、君はそれを指をくわえて見てるといいよ!!」

「そうするね!! 出来るだけ早く頼むわ!!」

「前々から思ったけど、緑谷全然キャラ違くない!!?」

 拳藤が突っ込んだ。

 

「いやー。第1話は原作と同じ感じにしようと思ったんだけど、やっぱり何か変な感じになって言った」

「落ちぶれていったんだねぇ!!」

「せやな」

 さっきからヒロインズの目が全然笑ってなかった。

「ステイやステイ…」

 出久が待ったをかけた。

 

「で、そろそろ行ってもいいかな。食堂しまっちゃうのよ」

「ふん。まあいいよ」

 物間が悪態をついた。

 

「まあ、そんな様子じゃすぐに追い越せそうだね。あっははははははは!!!」

 と、物間が去っていった。拳藤は困惑しながら、

 

「何かゴメンな。あいつ捻くれてて…」

「だろうね」

 出久はその一言で終わらせた。

「おいおい!! 捻くれてるなんて失礼だなぁ!! 大体君が…」

 ヒロインズが物間を睨みつけた。

 

「!!?」

 

「なあ…さっきからええ加減にしてくれへん?」ゴゴゴゴゴ

「いきなり現れて何なんですの…?」ゴゴゴゴゴ

「上鳴や峰田とは違う意味でうざったいんだけど」ゴゴゴゴゴ

「そんなんじゃ人気出ないよ?」ゴゴゴゴゴ

「あまりそういうのよくないわ」ゴゴゴゴゴ

 と、ヒロインズの怒りのオーラは物間の周りにいた生徒達をビビらせた。

 

「で、結局B組ってこんな人達ばっかりなの?」

「違う!!! それは断じて違う!!!」

 出久の言葉に鉄哲が慌てて否定した。

 

「よくもそんな失礼な事を!! 大体A組こそ野蛮…」

「お前もう黙れ!!!(大汗)」

 拳藤が物間に手刀を入れて気絶した。

 

「悪いんやけど、さっさと連れて行ってくれんか」

「お、おう。ま、またな!!」

「ごめんな!!」

 と、鉄哲と拳藤は物間を連れて去っていった。

 

「やれやれだぜ…」

 出久は口角を上げた。

 

「で、お昼ごはん食べる?」

「食べる…」

 と、ヒロインズは浮かない気持ちをしながら出久と一緒に昼食を取った。

 

(B組いつかぶっ飛ばす!!!!)

 

 恐ろしい未来を作り出そうとしながら…。

 

 

 

おしまい

 




キャラクターファイル11
葉隠 透(はがくれ とおる)

透明人間。A組女子で唯一出久に好意を寄せていない。
出久の実力はちゃんと認めている一方で、気が付いたら尾白と一緒にいる事が多い。
これは果たして…。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。