強き絆の心とありふれない魔界の王候補の異世界道中記 作:カオスサイン
Side晶
「よーし各自ステータスプレートは配られたな?」
俺達が異世界トータスへと一方的に呼び出された翌日、騎士団長だというメルドさんに招集される。
今回は「オルクス大迷宮」と呼ばれるダンジョン区を攻略する為の招集だという事で俺も招集される事を認めた。
だが戦争への加担は絶対にしないぞ。
メルドさんが言うには俺達に配られた板はこの世界の神代において失われし技術の産物らしく唯一量産が可能な身分証だとの事。
俺は自身のステータスを見てみる。
『欠道 晶 十六歳 男 LV1 天職:魔との絆と心を繋ぎし者『パートナー:リース・ドメスティカ』
・体力:1500
・魔力:5000
・筋力:65
・俊敏:250
・魔耐:1000
・心の力:15000
技能:言語理解・魔法適正A
特殊技能:魔界の術本(デビルスペルブック)』
おおうこれは…明らかにこの数値は異常といっても過言ではないだろう。
恐らく俺が元の世界の戦いで培ってきたものがそのまま反映されているな。
魔力についてはこの世界で開花したものだろう。
とすればここは魔本への耐性付与魔法と一部ステータスに隠蔽魔法をかけておくべきか。
俺は一部を隠したステータスをメルドさんに提示すると二度驚かれた。
「はあ…」
ハジメは錬成士という結構便利な天職を持ったが肝心のステータスがこの世界の平均以下だったらしい。
そしてあの空っぽ野郎は勇者の役職を与えられた事でますます調子に乗っていた。
メルドさん曰く天職やステータスはエヒトから与えられるものらしい(俺は例外中の例外〉…明らかに襟好みしたな。
これでエヒトを信頼出来ない点がまた一点だな。
それと屑連中がハジメのステータスを勝手に盗み見て貶めていたがあの空っぽ野郎は止めもしなかったので俺が今迄戦った魔物の攻撃を再現した魔法(そうだな…ジュロン!)をこっそりと屑連中達のケツに向けて撃ち込んでやった。
無論、しばらくはヒリヒリ、チクチクする程度のレベルには留めてはやった。
屑連中の絶叫が響いたが空っぽ野郎以外は誰一人も相手にしてなかったのは御愁傷様。
そしてその日の夜の事であった。
「御主人、白崎香織様がお話をされたいとお呼びになっておられますが如何されます?」
「何?すぐ行く」
リースと今後の事について話し合おうと二人きりになろうと考えていた所にリースから香織さんが俺を呼んでいる事を告げられたので彼女に割り当てられた部屋に向かった。
「欠道だが入っていいな?」
「どうぞ」
部屋に通されると他には八重樫さんも居た。
「話って何だ?」
「えっとね…」
白崎さんの話たい事とはハジメに関する事だった。
彼女は明日の迷宮攻略に向けて早く寝ようとしていたが悪夢だとしか思えない夢を見たらしい。
それで不安になりハジメと仲の良い俺と一番の親友である八重樫さんに相談を持ち掛けたとの事だった。
うん…明らかに不安要素はあるよな…ゲリュや他の魔物の子達が居ればあの屑連中を迷宮区に行かせる事無く監視出来るのだが…今は彼等の魔本が俺の手元にあるだけでそれは無理…出来るだけ俺達で監視の目を光らせるしかないようだな…。