艦これ! 妖提督と艦娘の日々   作:d.c.2隊長

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大変長らくお待たせしました……申し訳ありません。ようやく更新で御座います。

ようやくタイトル通りの艦娘が満を持して登場です。


長門 8ー1

 【長門(ながと)】

 

 長門は旧長門国を名前の由来に持つ大日本帝国海軍の戦艦であり、長門型戦艦の一番艦である。

 

 1916年度の帝国議会で建造が了承され、翌年1917年の8月28日に起工、1919年の11月9日に進水、1920年の11月25日に竣工。以後25年の年月を戦い抜き……終戦後の1946年の7月1日、7月25日と2度の原爆実験の対象となり、2度目の実験から4日後の7月29日の朝、既にその姿はなかったという。

 

 艦娘としての彼女は、長く美しい黒髪とキリッとした表情が勇ましい戦乙女とも言える女性の姿をしている。少々露出が激しい服装をしており、艦娘の中でも最強クラスのパワーを誇る。

 

 今回のお話は、長門が妖提督達と出会い、絆を育んで行く……ハズの、お話。

 

 

 

 

 

 

 「……ふむ。意外と何とかなるものだな」

 

 沈んでいく深海棲艦の姿を見ながら、私は自分の艤装を見やる。そこにあるのは……まあなんだ、我ながらよく支えられて(背負って?)いるものだと思う巨大な主砲。調子は良好のようだ。試射を終えた私は、彼方に見える建物に向かって進み始める。足の艤装も問題はない。

 

 しばらく進んでいると電探に反応があった。数は6、このままだとぶつかり合うな……進んでいる方向から考えて、あの建物から出てきたモノだと考えていいだろう……これは幸先がいいと、つい口元が緩んでしまう。

 

 「っと、いかんな」

 

 笑っていては怪しまれる。それでは私の計画が水の泡となってしまう……それだけは防がねばならない。何せ、この計画の通過点としてあの建物……鎮守府に保護される必要があるのだから。その為には……直接鎮守府に向かうよりも、鎮守府所属の艦隊と接触して保護してもらうのが1番手っ取り早い。

 

 「反応はこの辺り……あっ、いた!」

 

 「本当だ。あれは……まさか!?」

 

 足を止めて考え込んでいると、いつしか艦隊が私の元へと来ていた。見た目から判断するに、駆逐艦5と軽巡1の水雷戦隊のようだ。私自身の記憶から名前を当てはめていくと……川内、暁、響、雷、電、文月だろう。何やら響が驚愕の表情を浮かべているが……もしやどこかで会ったことがあるのだろうか? 生憎と私に記憶はないんだが……記憶……ふむ、これで行こう。

 

 「すみませーん!」

 

 「私か?」

 

 「ええ、貴女よ。ちょっと訪ねたいんだけど、貴女はなぜここに? どこの所属艦娘?」

 

 「……ふむ」

 

 川内にそう聞かれた私は、ここで1度考える仕草を取る。とは言っても、私が答えるべき言葉既に決まっているのだが……考える仕草を取ることで、少し言葉を整理するのだ。そして整理し終えた私は、その言葉をそのまま口にする。

 

 「なぜここに……と言われても、私は気がつけばここにいたんだが」

 

 「気がつけば……か。そうなんだ」

 

 「ひょっとして、響や榛名さんみたいに深海棲艦から……」

 

 「かも知れないわね」

 

 ふむ、深海棲艦から艦娘へと変わった艦娘が所属しているのか……それが響、金剛型戦艦の榛名だと。小声で話しているつもりなんだろうが、艦娘である私には丸聞こえだ。内緒話をするなら、私が見えない場所でするべきだな。そして、ここからが“キモ”だ。

 

 「すまないが、艦娘とはなんだ?」

 

 【……はい?】

 

 首を傾げながら言う私を見ながら、6人がキョトンとしながら間の抜けた声を出す。まあ、私が同じ立場でも似たような反応を返すだろうが……しかし、これではまだ弱い。私が“そう”であると思わせなければならない。

 

 「そもそも、私は誰なんだろうか? 名前も含めて何一つ思い出せなんだ。君達は知らないか?」

 

 「と、言われても……」

 

 「まあ、名前なら分かるよ。貴女と同じ姿の艦娘を知っているからね」

 

 「それはありがたい。だが、私と同じ姿……?」

 

 「うん。その辺りは後で説明するとして……貴女の名前は」

 

 運良く私と同じ姿の艦娘……違う私と会ったことがある艦娘がいたようだ。これで更にやりやすくなった。私の目的は、あの鎮守府に入り、信頼関係を築き上げながら過ごして機会を窺うこと。その為に最も楽だと考えたのが……。

 

 「貴女の名前は戦艦娘……“長門”だ」

 

 「長門、か……ありがとう」

 

 「Пожалуйста(パジャールスタ/どういたしまして)」

 

 「ねぇ、1度長門さんを鎮守府に連れて帰らない?」

 

 「司令官さんに報告しないといけないのです」

 

 「謎の反応の正体が長門さんだって分かったもんね~」

 

 「それに、何も分からないままじゃ可哀想だわ。私達が助けてあげないと!」

 

 何もかも、自分のことすら忘れてしまったことにすること……つまり、記憶喪失という訳だ。

 

 

 

 

 

 

 「……」

 

 で、川内達に連れられて鎮守府に来た私は彼女達の提督がいる執務室にやってきた訳だが……嗚呼、思わず演技も忘れて見入ってしまった。心なしか、相手も私を見て言葉を失っている気がする。

 

 嗚呼……私の求めていた“蒼”が目の前にいる。夢や幻ではなく、現実として……いる。今すぐにでも抱き締めたいが、計画の為にもそれはダメだ。計画が成功すれば、抱き締めることもそれ以上のことだっていつでも出来るようになる……ここは我慢の時。今は記憶喪失を演じきる。

 

 「貴方が提督……という人物か? 私の名前は長門……というらしい。宜しくお願いする」

 

 「あ……うん。僕は八意 氷狐。この宿毛湾泊地鎮守府と……君を連れてきてくれた子達の提督だよ。君は記憶喪失だって聞いてるけれど……」

 

 「ああ……なぜあの場所にいたのか、自分が何者なのか……何一つ分からない。長門という名前も、あの白髪の少女から教えてもらった」

 

 「そっか……分かった。まずは君のことから説明しようか」

 

 私が記憶喪失であると信じてくれたのか、“蒼”……氷狐は私に艦娘の説明をしてくれた。無論、私の知っていることばかりだったが……復習にはなったな。というか、氷狐の声に集中していてロクに話を聞いていなかった。高すぎず低すぎず、中性的な声が耳に心地いい。同じく中性的な容姿も、目の保養となってくれる。嗚呼……抱き締めたいな。その蒼い瞳に私だけを映させて涙に潤ませたらどれだけ美しいだろう。その頬を私の言葉で朱色に染めさせたら、どれほど色っぽいだろう。その声で私だけに愛を囁いてくれたら、どんな美しい音色となって聞こえるだろう。嗚呼……氷狐。蒼。私は今すぐにお前が欲しい。

 

 「長門、ちゃんと聞いてる?」

 

 「あ、ああ。聞いているとも」

 

 「それならいいんだけどね」

 

 いかんな……自制が利かなくなる。これも氷狐が私にとって魅力的過ぎるからなんだが……記憶喪失という設定と計画遂行の為にはこの鎮守府に溶け込まなければならない。この思いの丈をぶつけるのは……早すぎる。とはいえ、どこかで発散させなければいずれ自制が利かなくなるのは明白……どうするかな。

 

 結局、この後も私は氷狐の声にばかり集中して話の内容をあまり聞くことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 私が次に連れられたのは射撃場。先の艦隊の6人が目の前で艤装を使って的を撃ち、スコアを競っている……なるほど、ゲーム感覚でスコアという結果を残すことで切磋琢磨させようというのか。私の時にはスコアなど気にしなかったな……。

 

 「長門さんもやってみるかい?」

 

 「ふむ……そうだな。ものは試しだ、やらせてもらおう」

 

 何せ、しばらく主砲を撃つことなどしなかったのだからな。計画の為にも、ここでカンを取り戻しておいて損はないだろう。しかし、いきなり艤装を動かすのは記憶喪失を装っている場合はどうなんだろうか……身体が覚えているとでも言うとしよう。

 

 「……こうか?」

 

 「ちょっ、皆耳塞いで!!」

 

 川内が叫んだ後、射撃場内に私の主砲の轟音が鳴り響き、凄まじい破砕音が轟く。うん、久しく聞くが……我ながら惚れ惚れする素晴らしい音だ。思わずうっとりとしてしまったが、的はどうなっただろうか……と確認してみるが、的がなかった。どうやら消し飛んだらしい。ついでに的の向こうの壁も消し飛んでいた……いかんな、加減を誤ったようだ。

 

 「な、ななな……!?」

 

 「すご~い……」

 

 「山城さんと金剛さんの全力にも耐える壁が……」

 

 「これが、戦艦“長門”の……」

 

 「あう……壁の修理ってどれくらいかかるんでしょうか……」

 

 駆逐艦達が唖然としている。まあ、私自身やりすぎたと言わざるを得ないが、加減出来なかったモノは仕方ない。電ががっくりとうなだれながらボソボソと呟いているが……素直にすまんとしか言えない。

 

 「すまない。感覚に従って撃ったらこうなってしまった」

 

 「いや、まあ……仕方ない、よね、うん」

 

 そう口にすると川内が顔を青くしながらカクカク(コクコク、ではない)と頷いていた。どうやらかなりマズいことをしてしまったようだ……まあ、訓練中に壁を壊したなど軍法会議モノであることは分かる。しかし、私には川内が軍法会議以外の何かに怯えているように思える……と、そこまで考えて思い出す。この鎮守府には彼女がいたな……と。

 

 

 

 「物凄い音がしたから何かと思って来てみれば……」

 

 

 

 私以外の全員が声がした方へと恐る恐る顔を向ける。その先にいるのは……おさげを肩に垂らした少女、時雨。腕を組んで仁王立ちしているその姿からは、とても駆逐艦娘とは思えない威圧感が放たれている。流石は5人の最初の艦娘の1人というところか……。

 

 「川内、ちゃんと説明して……ん? 君は……長門? なんでここに?」

 

 時雨の視線が私に移る。この鎮守府には私という艦娘がいないからだろう、その表情から困惑しているということが分かる。それに、私は川内達に発見されてからすぐに執務室、この射撃場と移動してきたんだ、私がいるという情報が全体に出回っていない可能性が高い……と、そんなことを考えている内に川内と響が私のことを説明し終わったようだ。

 

 「……話は分かった。だけど、壁についての説明がまだされていないんだけど……?」

 

 「いやー、それは……」

 

 「すまない、あれは私のせいだ」

 

 「長門の? ……まさか、撃って壊したの?」

 

 「ああ……私は感覚に従ったまでだが、撃ったら破壊してしまった……すまない」

 

 円滑に円満に親睦を深め、好印象を持たせるには素直に自分の非を認め、謝罪することだ。すぐに“必要なくなる”とは言え、今は私もこの鎮守府の一員……壁の1つや2つ壊してしまったことを謝るのは当然だ。

 

 しかし、壁が脆いのはいかんな……私クラスの相手などそういないと自負しているが、深海棲艦による海上からの集中放火や艦載機による直接爆撃を受けることだってある。屋根にしろ壁にしろ強化は必要だろう。少なくとも、私の全力を数発受けきれる程度にはしてくれなければ氷狐を守ることなど出来んだろう。後で氷狐に進言しとおくとしようか。

 

 「記憶喪失にあの火力……まさか……いや、でもそんな訳……」

 

 何やら時雨が壊れた壁と私を交互に見ながらぶつぶつと呟いている。何か思うことがあったのだろうか……あったのだろうな。だが確信に至ってはいないといったところか。ひとまず、ここは逃げさせてもらうとしよう。

 

 「すまないが、君の名前を教えてくれないか?」

 

 「え? あ、うん。僕は時雨。よろしく、長門」

 

 「ああ、よろしく頼む。ところで、あの壁のことはどうすればいい?」

 

 「……今の君じゃ確かに分からないか。今回は川内に始末書を書かせて妖精さん達に直してもらうから、長門はその一連をしっかり見ていてね」

 

 「私!? まぁ、しょうがないか……」

 

 時雨の言葉にがっくりとうなだれる川内だったが、納得したようにそう呟いた。その後ろでは駆逐艦娘達が心配そうに見ている者と難を逃れてホッとしている者で半々に別れている。尚、後者は茶髪3人組だ。

 

 「長門は……明日にでも同じ戦艦娘から力加減とかを教えてもらうようにね」

 

 「分かった。ところで、その戦艦娘とは……?」

 

 「今は3人とも出撃中でいないから、紹介は夜になるかな。それまでは川内達と一緒にいるようにね」

 

 「了解した」

 

 氷狐と共に居られないのは……まあ仕方ない。川内達にはせいぜいこの鎮守府の内部と戦力の把握に協力してもらうとしようか。現状で分かっていることは……駆逐艦娘が時雨を含めて6人、軽巡が1人、私以外に戦艦が最低でも2人……いや、3人。名前だけ聞こえたのが榛名、金剛、山城か……まあ夜になれば全ての艦娘を把握出来るだろう。練度については、日を改めるしかないか。脅威なのは、やはり時雨。彼女の強さは“よく知っている”……彼女が出撃している時が狙い目だな。

 

 「長門。何か考えごと?」

 

 「うん? ああ……私以外の戦艦娘とはどんな人なのだろう、とな」

 

 思考に集中していると川内から声をかけられる。咄嗟に出た言葉だったが、まあ嘘という訳ではない。戦艦娘が誰かによっては、計画を部分的に変更しなければならないからだ。もしも大和や武蔵のような艦娘ならば、私でも無傷で住むとは思えない。それに、時雨のようなオーバースペックの艦娘がいないとも限らん。

 

 「金剛さんも山城さんも榛名さんも優しいのです!」

 

 「それに山城さんと金剛さんの2人は改二になってスッゴく強いんだよ~♪」

 

 「……そうか」

 

 どうやら件の金剛、山城は改二となっているらしい……そういえば、川内も改二になっているようだ。少なくとも、改二になれるほどに練度が高いのが分かった。この駆逐艦娘達に川内も先のスコアを見る限り練度が高い。特に川内と響、文月が高いスコアを誇っている……この鎮守府の戦力を上方修正しなければ。駆逐艦だから、軽巡だからと侮れば手痛いしっぺ返しを受けそうだし……“あいつら”にも言い聞かせねばならんな……全く、面倒だ。

 

 「ところで川内。始末書とやらは……」

 

 「あー……うん、資料室でお手本見ながらやろっか」

 

 

 

 

 

 

 時は進んで夜。出撃していたという艦娘達も戻ってきており、今は私の立食形式の歓迎会の最中。なんでも、この鎮守府では新参者が来る際にはいつも歓迎会と言って飲み食いをするんだそうだ。しかも料理は氷狐と他何人かで作るという……ああ、氷狐の手料理を食べられる日が来るとは。しかも美味い……いくらでもイケる。

 

 勿論、戦力を見ることも忘れてはいない。私が最初に出会った暁型4人に文月、川内と時雨。榛名に金剛、山城……戦艦はこの3人だけか。空母には翔鶴と大鳳か……この2人がどれだけやれるのか分かれば、制空権を握りやすくなるか。後は木曾に青葉、伊168……これがこの鎮守府の全戦力。駆逐艦6、軽巡2、重巡1、戦艦3、空母2、潜水艦1……全部で15人。鎮守府の戦力としては少ないな。だがその実力は本物だと“身を持って”知っている。少数精鋭という言葉が良く似合う鎮守府だ。

 

 狙うとすれば……鎮守府に時雨を除いた駆逐艦しかいない時だろう。戦力が少ない分、出撃先が危険であればあるほど待機する艦娘は練度が低いモノになるハズ。見た限りでは、時雨と戦艦のいずれか2人さえいなくなれば私1人で充分行動に移せる。勿論、計画遂行の為には充分安全性を確保しなければならないから、可能な限り待機戦力が少ない時を狙うが。

 

 「長門、楽しんでいるかな?」

 

 「……ああ。前も後ろも分からない私の為に開いてくれた歓迎会だ。楽しくないハズがない」

 

 「そっか……それなら良かった」

 

 氷狐が隣にやってきたことで、私は思考を一旦終わらせる。せっかく氷狐が来てくれたのだ、無駄な思考は止めて意識と感覚の全てを彼に向けるべきだろう。デザートでも作っていたんだろうか、彼から甘い香りが漂ってきている。息を吐くことが勿体無いくらいだ。ああ、氷狐は食べ方もいいな。大口を開けずに食べていく姿は何とも言えない愛らしさを感じる。今すぐ抱き締めさせてもらえないだろうか……いやダメだいきなりではびっくりさせてしまう。いや、びっくりした氷狐も見てみたいとは思うが警戒されてしまったら立ち直れない。しかしこれだけ近くにいるのに何の行動も起こせないというのは生殺しと拷問だろう。せめて手を握るくらいは……しまった、私の両手は皿と箸で埋まっている。どうすればいいのだ……。

 

 「長門? 食べないの?」

 

 「いや、食べるぞ。どれもこれも美味しいからな」

 

 いかんいかん、考えすぎて手が止まってしまっていたようだ。しかも氷狐を不安にさせてしまうとはなんという不覚。これからは気をつけなければ……しかし、本当に美味い。周りの艦娘達も談笑を交えながらも食べる手が一定時間以上止まっていない。そんなことを考えていると、いつの間にか響が氷狐の隣に立っていた。

 

 「司令官」

 

 「なんだい? 響」

 

 「そこにある唐揚げを取ってもらってもいいかな」

 

 「いいよ……はい、あーん」

 

 「あーん……んむ。相変わらず、Очень вкусно(オーチン フクースナ/とても美味しい)」

 

 あーん……だと……!? バカな! あーんとは、恋仲の男女がするものではないのか!? もしや、氷狐と響は既に……しかし指輪は見当たらない。つまり、これはスキンシップに過ぎない……? ならば、私も頼めばして貰えるのだろうか。だが、こうも周りに人がいては流石に恥ずかしいな……。

 

 「長門も欲しいの? 唐揚げ」

 

 「えぅ!? いや、その……まあ」

 

 「じゃあ、はい。あーん」

 

 「……あ……あーん」

 

 悩んでいたところに氷狐から唐揚げを挟んだ箸を差し出され、恥ずかしい気持ちを抑えつつ食べる……ああ、美味い。この世で口にしてきたものの中で1番美味い。これが幸福というモノか……悪くない。悪くないぞ。これが氷狐がいることで手に入る幸福……嗚呼。

 

 

 

 ― 私だけのモノにしたいなぁ…… ―

 

 

 

 そう思いながら、私は感じる幸福に浸っていた。

 

 

 

 

 

 

 「あっ! 響姉も長門さんもずるーい! ねぇ司令官、私もあーんして?」

 

 「ヘイ! 氷狐ー。私にもあーんプリーズネー!」

 

 「榛名はあーんしてあげる方が……」

 

 「電も司令官さんにあーんしてあげたいです……」

 

 「じゃあ僕はどっちもで」

 

 【それだっ!!】

 

 「皆ちょっと落ち着いてね」




 ~あの後の川内~

川内「あーもう、始末書どう書こうかな……」グデーン

長門「すまないな、川内。私が書ければいいんだが……(本当は書けるが)」ションボリシタフリ

川内「いーっていーって、実際私の監督不行き届きな訳だし。長門はそこでちゃんと見てて」フリフリ

長門「だが……」チラッ

川内「ん?」キョトン

長門「始末書を書き始めようとしてからもう2時間は経ってるんだが」トケイユビサシ

川内「いや、もう、本っ当にごめんなさい一緒に考えて下さい」ドゲザッ



長門ですが、ハッキリ言って隠す気はあんまりない(キリッ

それでは、あなたからの感想、評価、批評、pt、質問等をお待ちしておりますv(*^^*)
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