中二病騎士系転生者が配信をするようです   作:からくり丸

3 / 3
第二話

「進藤氏がなにやら動いてるでござるが……」

 

「あの人は……、いつもこうです

でも聞いてもはぐらかすでしょうし」

 

「……あっ、元に戻らないといけませんね」

 

「あの一件で、使ってしまったからか、もうずっとこの調子ですね

義叔父も困ったものです」

 

「あの子達に気づかれなければいいですけれど

新しい妹もいるし暴走しないか、心配です」

 

 

 

 

「配信だよー、アンナちゃん」

 

「ご武運を祈ります」

 

「……応援している」

 

「頑張ってください」

 

「うむ、我の力を見せてくれよう」

再生数、登録者数が増えてきた、日曜日の朝。

神崎と4人にとって初めての配信が始まろうとしていた。

だがその中で一つ普段とは違う相違点があった。

 

「?、どうかされましたか

あっ大石さんに落ち着いた状態で見せるのは初めてでしたね

ここ最近ちょっと制御効きづらくなってしまってこのようなことに」

いつも山田がいる位置に居るのは白銀の髪と豊満な胸の白いゴスロリ服を着た女性がいた。

 

「あ、いや、なんでも……うわぁぁぁぁ機界換装」

その胸を見て大石は慌てて目をそらす。

少し見とれてたのは隠せそうになかった。

顔が真っ赤になり、逃れたいと思い、言葉を口にする。

その瞬間大石が赤黒い光に包まれる。

光が収まるとそこには黒と所々が赤の髪で腕と鞘に入った剣を封印するかのように布でぐるぐる巻きにしたのが印象的な武者鎧の姿の少女がいた。

 

「その胸を削いでやろうか?」「スレイ、それは辞めて」

「えーと、年頃の男の子なら仕方ないですよ、むしろそこまで弄くられてるのにちゃんと反応出来てる時点ですごいですよ」

「フォロー?フォローなのソレ!?」

その少女から三人の少女の声が出る。

ひとつは変身した大石のもので、残りはその身とともにある二つの祈り。

魔剣、ダーイン・スレヴと永遠機(エタマキナ)*1、ゆきかぜ。

ちなみにそう言ってるが十分以上にデカイ、どことは言わないが。

 

「秀彦ちゃんも若いねー、換装」

その言葉とともに進藤の身にも赤い光に包まれる。

そこに居たのは赤いゴスロリ服と室内なのに何故か出した大きな傘が目を引く赤髪の少女だった。

 

「……この流れは俺もしなければならないということか、換装」

やれやれと言った感じで大平は呟くと、黒い光を纏う。

背が異様に高い、帽子を被った黒いゴスロリの女性に変わる。

 

「我も真の力の一部を解放しよう、機界換装!!」

光とともに神崎の姿は消え、白髪に青いゴスロリ衣装、神崎のアバターに似た姿となって表れる。

 

「うむ、この姿で配信というのはなかなかにたぎるな!」

そう言うと神崎は席に座るとマイク付きのヘッドセットを付け、パソコンを操作していく。

いつもと違い思考操作できる端末も準備されており、これで音量などを調整する予定だ。

 

「11時から13時まできっかり2時間の配信だよ、アンナちゃん」

 

「まず、構成ですが最初の10分ほどは挨拶と軽い雑談、その後フォーチュンウィッチをやっていきます」

 

「了解だ」

 

「マイクテストお願いします」

 

「我が声を聞くがいい」

 

「マイク、大丈夫です」

 

「……」(パソコンを叩く音)

 

準備が矢継ぎ早に進み、配信の時を迎える。

 

「こんにちは、諸君、我が配信に来てくれて、感謝する」

神崎のその言葉ともに配信が始まる。

ちなみに姿は変わっても違和感が無いように声はそのままである。

 

《はこつ》

 

《†鮮血の青き騎士†さんオッスオッス》

 

《こんにちは》

 

《オッス、いいロリ声ですこと》

そう次々にコメントが書かれる。

 

「コメント感謝する、これから我が配信でやるソフトは実況動画を出させて貰ってるフォーチュンウィッチだ

我が美技に酔いしれるがよい」

 

《美技(実況動画中クイーン(一位)になれたのは一回のみ)》

 

《美技(うまいとは言ってない)》

 

《あー生ロリ声最高だわ》

 

 

「今のところは順調だな」

 

「変なのは居ますが想定の範囲内ですね」

 

コメント欄を見ながら進藤と山田はそれぞれにコメントを出す。

 

「この様子なら大丈夫だな、でも一応義人ちゃんは火消しの待機しといて」

 

「わかりました」

パソコンでコメントで配信にバレずらいように合いの手を入れる。

ちなみにこれは神崎にも話は通っていて念の為と説明してある。

とはいえ一部変なのを除き、コメントの雰囲気もよく、このままで問題ないだろう。

 

「むぅ、これ不味いな」

 

《あっ(察し)》

 

《これは出落ちコースですわ》

 

あちらではフォーチュンウィッチの実況が始まったようだ。

なお初っぱなからうっかり激戦区に行ってしまい、かなりいや非常に厳しいだろう。

 

「まだだ、まだ我が命運は終わってない、我が力を見るがよい」

 

《屑運すぎるwww》

 

《激戦区でパイプだけはつれーわ》

 

《言うて他のバトロワ系と違って室内戦ならワンチャンあるっしょ》

 

どうやら初手の物漁りでは鉄パイプしか引けなかったようで、ある意味すごい美味しい展開ではある。

 

 

「ここに活路を見いださん」

神崎のキャラが鉄パイプ片手に室内での待ち伏せの選択をする。

激戦区であるゆえに待ち伏せの成功率は高い、外での不意の遭遇戦に比べれば勝率は高いだろう。

そして扉を開ける音がする。

そこに入ってきたのはそこそこの装備のキャラ、魔法は不明だが身なりからして近接装備は装備してない可能性が高い。

表示されない暗器やナイフと言った可能性はあるがこちらが先手なら大体の物は大丈夫な筈である。

 

「食らえ、我が一撃、ブラントストライク」

 

《やったか!?》

 

鉄パイプを振り下ろし、相手のキャラを打ち据える。

だが相手も反応が早く逃げようとする。

 

「ええい、逃げるな」

 

《漁夫られそう》

 

《相手に引き撃ちされてないからまだマシだな》

 

追うものと追われるものだがそれも唐突に終わる。

 

「なんだとぉぉぉぉぉ」

 

《今日初なんだと、いただきました》

 

《漁夫られましたね》

 

《あー本当ロリ声最高だわ》

 

逃げていた方のキャラが横から発射された魔法によってやられると、その次に神崎のキャラに対して魔法が発射される。

なんとか避けるがそのまま追いかけられあえなくやられてしまったのだ。

とはいえ配信は続く、すぐさま神崎は切り替えすぐさまもう一度マッチングできるようにする。

 

「今宵の戦いは命運がなかったは次こそはいかせてもらう」

 

《さっきのは初手で運なかったからしゃーない》

 

《がんば》

 

《この配信でクイーンに何回なることが出来るのか》

 

《初見です、こんちゃ》

 

「初見さん、こんにちは、我が配信に来てくれて感謝する」

 

日曜ということもあるのだろうか、配信は好調だ。

事前や今でも広告も打っていたおかげか初見の人間も来ており、チャンネル登録者も増えていた。

 

《青騎士さんいくつなん?》

 

《すごいヌルヌルですね、パソコン何使ってます?》

 

《アバターの出来いいっすね》

 

「我が年齢は秘密だ、アバターとパソコンは我が友謹製だ、あやつも喜ぶだろう」

 

《友人すげーなおい》

 

《企業産と遜色ないんですがそれは》

 

《あのーそんな友人お金どれくらい積めば手に入るんですか?》

 

操作しつつ、質問に対しても素早く答えていく。

大半の質問は想定出来たのであらかじめ用意してたものだ。

今回はなかなか良いところに出れたようである程度の装備を整えられることが出来た。

 

「遅い、遅い」

 

《これはいけそう》

 

《頑張れー》

 

《他の相手がよほど上振れしてなきゃ十分狙える》

 

今回はその勢いのまま一位を狙えそうで、敵も倒していき装備を整えていく。

そして30、20、10と減っていき、最後の2人に残る。

 

「唸れ、我が氷炎よ!、ハーハッハ大勝利だ」

 

《おめ》

 

《おめでとう》

 

《トライ2回目でクイーンおめ》

 

神崎のキャラが魔法で最後の敵を倒し、一位になる。

そして配信の時間は過ぎていく。

 

「これで、今日の配信は終了する、楽しんでいただけたのならチャンネル登録と高評価を頼むぞ」

 

《お疲れ様です》

 

《乙、応援するわ》

 

配信はそのまま順調に終わる。

ヘッドセットを取り、パソコンをシャットダウンするとふぅと神崎は息を吐き、スポーツドリンクを一気に飲み干す。

 

「なかなかに疲れるな」

 

「……お疲れ様だ」

 

「お疲れ様です」

 

「我の配信はどうだった?」

 

「……問題ない、良かったと思うぞ」

 

「良かったですよ、神崎さん」

此方の方に向かって来た、大平と山田のその言葉を神崎は安堵すると机に突っ伏す。

 

 

「行儀がわるいぞ、アンナちゃん」

そう言うと進藤は虚空から椅子と大きな円形のテーブルを作りだす。

 

「初配信終了お疲れ様ってな」

 

「感謝する、我が次兄よ」

神崎は立ち上がると座る。

他の面々も座り、進藤がパンパンと手を叩くと虚空からメイド服を着た女性が出て来る。

それは一見見ると人のようだが細部が人ではなかった。

あるものは耳がアンテナのようなものになっていたり、間接や手などが人形のような間接になっていた。

 

「これが進藤さんの永遠兵(エタマドールズ)

 

「此方、お飲み物になります」

大石がそう呟いてると目の前に飲み物が出される。

透明な液体に泡が浮かんでて、炭酸水のようだった。

 

「さすがに酒を出す訳にはいかないからな、今日はお疲れ様でした、乾杯」

 

「「「「乾杯」」」」

配信の成功を祝い、全員がその飲み物を飲み干すのだった。

 

*1
■■■■が製造したもの、これと融合することで永遠騎になる、そのさまは人柱かあるいは契約か




プロフィール
名前:山田義人/永遠騎■■■■
年齢:10/error
身長:150cm/error
体重:75/error
好きなもの:同胞、姉妹達、穏やかな生活、■■■
乗り物:縛られし邪悪の魔狼
名の一つ:計画を壊すもの
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。