SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録   作:はるかさん

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こちらのストーリーは 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱編です。
とある魔術の禁書目録編は別ストーリーとなります。
とある編とリンクしている箇所もあり、最終的にはハルヒ×とあるシリーズ編となります。

※一応改善済み※


3-β話 ~陰謀編~

目覚めるとそこは自分の家だった。

3種類の夢を見て、星の夢で昨日のことを思い出した。

そして佐々木さんたちに連絡を取るため携帯に電話したが、何度かけても繋がることはなくどう言う状況なのか把握することが出来なかった。

 

そこであたしの中で直接会う選択肢が生まれたが、連絡も取れない状況ではどこに向かえば良いのかさっぱりわからない。

しかし夢で見た、ある踏切で九曜さんが1人の女性と対峙している光景が映し出され、何かの暗示なのかどうなのかはわからないけど、そこに向かうことになった。

 

そして辿り着いた場所は何故か駅前の喫茶店の近く。あたしは踏切に向かったはずなのにいつの間にかそこで立ち尽くしていた。

原因は全く持って不明。間違いなく言えることはあたしの意思では無いと言うことだけ。

 

思考錯誤の結果、その喫茶店に入ったまでは良いが数分経つと店内にいた人々の騒めきが突然消え、それはまるで時間を止められたかの様に、凍り付かされたかの様に固まってしまっていた。

その状況を造り出したのは九曜さんだった。九曜さん曰く、話の内容は誰にも聞かれたくないから、とそれだけの理由だった。

そしてあたしと九曜さんは昨日のことを共有し、あたしが見た夢のことを話し、九曜さんと共に踏切に向かうこととなった。

 

辿り着いた踏切。

夢の続きなのか、向かい側には1人の女性と気を失っている藤原さんの姿があった。

そうしてその女性と九曜さんが会話をし始め気が付けば相手の女性が九曜さんに襲い掛かっていた。

そうして否応なく始まる戦闘。ヒューマノイド・インターフェースが苦戦するはずもない、と考えてはいたが、相手の女性も引けを取らない強さを持つ。

何者なのか、そんなことは一切わからない。

そして九曜さんが勝利し、女性の身体は突然と消え去り、その場にはあたしと九曜さんと藤原さんが残り、その直後に藤原さんが目覚めた。

 

藤原さんからも情報を得、九曜さんからは"歴史が繰り返されている可能性がある"と謎の申し出も受け困惑するあたし。

しかしそうも言っていられる状況でもない。困惑するなら少しでも情報を得てそれを無くさなければならない。

だからあたしたちはキョンさんたちと合流して情報共有することになり、北高へと向かう決断を下した。

そしてあたしたちは北校に向かった。

仲間、自分の力、全てを取り戻すために......!

 

 

 

 

 

~北高 正門前~

 

やっとたどり着いた北高。

来る途中に人の気配は一切なく、まるで世界が改変されてしまったかの様に、もしくはあたしたちだけが別世界に飛ばされてしまったかの様に、まだ辺りも暗くないのに不気味さを味わわせるこの世界。

それは北高も例外じゃない。明らかにおかしい。下校時刻前とは言え、一切人気が無い。

 

藤原「もう既に異空間化されてるのかもな」

 

だとするとあの少女が関係していることはほぼ間違いない。

彼女たちの目的は何なのかわからないけど、何かをしようとしているのは間違いない。

そもそも一体どこから現れたのか、それ以前に何者なのか、疑問は尽きない。

そんな中、九曜さんが何かに反応したのか、突然顔を上げ指を校庭に向かって指した。

 

九曜「あそこ------観測出来る------校庭------」

 

校庭に何かがあるのか、それとも何かいるのか。

そして藤原さんの"行くぞ"とたった一言だけ言いスタスタと校庭に歩いて行った。

 

橘「ま、待って!」

 

私と九曜さんも藤原さんの後を追いかけて行き、校庭に向かって行った。

 

 

 

 

 

~北高 校庭~

 

そして校庭に入りその中央では、まるで何かを待っているかの様に立っている1人の女性の後ろ姿が確認出来た。

 

橘「あの人は!?」

 

その後ろ姿、髪は緑色で制服は北高の物。

そう。先程九曜さんと踏切で戦闘を行った消え去ったはずの女性。

あたしたちはその女性の所まで歩いて行き、藤原さんが声を掛けた。

 

藤原「お前、こんな所で何をしている?」

 

そんな勇気ある行動を買われたのか、その女性はクルっとこちらを向き話し合いに応じてくれる意思を見せてくれた。

 

?「答える必要はない」

 

かのように見えただけだった。残念。

 

藤原「言え!僕たちをどうするつもりだ!」

 

話にならないとはこう言うことなんだろう。

知らないとか興味が無いとかでは無く、完全に明かさないつもり。

やり取りだけを見るとまるで犯人と警察官のやり取り。

 

?「知りたいか......ならば条件がある」

 

九曜「------条件とは?」

 

?「涼宮ハルヒと朝比奈みくるを回収しに行く......それに協力することだ」

 

なんてこったorやれやれ。キョンさんならそう言うんだろう。

つまり人質確保、または捕獲作戦とでも言うべきだろうか。

しかも相手は神の力を持つ涼宮さんと未来人の朝比奈さん。にしてもまた朝比奈さんを拉致るハメになるとは予想だにしなかった。

 

九曜「何故?」

 

?「説明する必要はない。だが条件を飲めば説明する」

 

どうあっても口は割りたくないと首を横に振りながら告げる。

涼宮さんを欲しがるとしたら、彼女の持つ力に興味があるということ。

普通の高校生なら涼宮さんの能力なんて知らないはず。そうなるとこの女性はあの少女と繋がりがある、もしくは全く違う勢力なんだろう。

どちらにしてもあたしたちの味方では無いことは確かだ。

 

九曜「わかった------」

 

橘「九曜さん!?」

 

なんとまぁあっさり条件を呑み込んでしまった。

確かに今はその選択を取ることが最適だと思う。このまま頑なに断ってもまた無意味な戦闘が始まり、仮に九曜さんが勝ってもこの女性は再び姿を消してしまうだろう。

そうなると情報なんて何も得る事は出来ない。

ならば一時的とは言え、協力する他ない。

でもその協力者は一体誰が行えば良いのか。

 

?「その任務に協力するのは、橘京子」

 

まさかのあたしだった。しかも指を指された上に名指し。

もう逃げ場はない。断ったら話は一向に進まないだろうし、何より何をされるのかわかったもんじゃない。

それに九曜さんがこうも簡単に条件を飲んだと言うことはそれなりの理由があるはず。

 

橘「......わかりました」

 

仕方がない。ここはこの女性に従うしかない。

そしてあたしはその女性のもとへ更に数歩近づいた。

 

藤原「僕たちはここで待機していれば良いのか?」

 

?「そうだ」

 

行くのは2人。正直怖い。

九曜さんだと抵抗された場合、対処が難しい。藤原さんの場合、万が一でも未来と連絡を取られてしまう可能性がある。そうなると一緒に連れて行く適任者はあたしということになる。なるほど、向こうに取って都合の良い様にシナリオが進んでいるってこと。

でも藤原さんが残るとなると簡単に未来と連絡を取ることが出来る。

何故なら監視がないから。では何故藤原さんを残すのか、推測だけどこの世界は未来と閉ざされているんだろう。でももし涼宮さんの所に藤原さんを連れて行ったら、涼宮さんの力で連絡が取ることが出来てしまうかも知れない、と考えているのかも。

でも向こうは涼宮さんの近くに朝比奈さんがいるはず。

そう考えると藤原さんじゃなくてあたしが選ばれた理由がわからない。だいぶ頭がこんがらがって来た。それにそもそも理由なんてなく、ただの気まぐれの可能性だってある。

 

しかしどちらにしてもあたしがやることは決まっている。

この女性について行くことだけ。

 

?「橘京子、私たちが向かう場所は光陽園学院。今そこに涼宮ハルヒと朝比奈みくるがいる」

 

橘「わかりました......では向かいましょう」

 

?「お前の任務は朝比奈みくるを回収することだ」

 

橘「はい......」

 

?「奴等に余計なことを喋ったらお前を含め、その場にいる者全員を消す。では向かう。私の肩に捕まるといい」

 

言われるがまま、成すがまま、あたしは指示通り女性の肩に掴まり光陽園学院にワープした。

 

 

 

 

 

~光陽園学院 校門前~

 

私たちは瞬時に光陽園学院に着いた。

この人が言ってた通り、目の前には北校メンバーが居た。

そして突然現れたあたしたちに対して驚きが隠せない様子。それはそうだ。突然目の前に現れたんだから。

キョンさんと朝倉さんも無事。

だけど何故だか涼宮さんと古泉さんの制服が光陽園学院の物。着替えたのかコスプレなのか。

 

朝倉「喜緑さん!無事だったのね!」

 

みくる「あ、喜緑さん!お久し振りですぅ~」

 

ここで知ったことと驚いたことが1つずつ。

この人の名前は喜緑さんというらしい。そして驚いたことはこの人は朝倉さんや朝比奈さんと知り合いだと言うこと。もう意味が分からない。あの少女の仲間か他勢力なのかと思いきや、実は北高の人たちの知り合い。

朝倉さんと知り合いってことは情報統合思念体なのかも知れない。

 

キョン「橘も無事だったか!」

 

トコトコと小走りで、安堵の表情で駆け寄ってくる。

昨日教室に一緒にいたはずなのに目が覚めたら別々の場所にいたのなら無事かどうかなんてわからない。だからあたしもキョンさんや朝倉さんのが無事だったことは嬉しかった。

だけど余計なことは言えない、会話も出来るだけしない方が良い。何故なら余計なことを話したら消すと言われているから。それもあたしだけじゃなく、この場にいる全員を。

 

橘「う、うん.........」

 

キョン「......橘?」

 

曇った顔が、そしてあたしの事を心配している顔がキョンさんから溢れ出ている。

正直いくら九曜さんが承諾したからと言ってもこんなの心苦しい。

仲間なのにその仲間を引き裂こうとしていることに協力しているのだから。

 

古泉「喜緑さん。無事で良かったです。森さんは一緒ではないのですか?」

 

近寄り声を掛ける古泉さん。

何故この人たちは喜緑さんと知り合いなんだろうか。単純にあたしたちが敵だと思われているからか、それともただ単に嫌われているからなのか。

 

喜緑「.........」

 

ハルヒ「貴女、たしか前に私たちに依頼しに来た人よね?」

 

喜緑「.........」

 

鶴屋さん「何やら様子がおかしいね......」

 

その一言で北高の人たちからしても喜緑さんの様子がおかしいことがわかる。

知り合い同士なのに会話が成立しない、というより喜緑さんが拒んでいる。

そして次の喜緑さんの一言と北高の人たちのセリフと反応でついにあたしは確信した。

 

喜緑「貴様たちに用はない」

 

朝倉「!!!」

 

古泉「喜緑さん!どうされたんですか!?」

 

この反応。間違いない。喜緑さんはあの少女の仲間であって、他勢力ではない。

そもそも北高の人たちと知り合いとなると他勢力とは考えにくい。何故なら他勢力なら涼宮さんか情報統合思念体絡みで敵対勢力になるはず。数ヶ月前のあたしたちみたいに。けど見知った上に会話からするに仲は良さそう。

つまり喜緑さんは、元々北高の人であってSOS団の人たちと関わりを持ったことがある。

となると残された選択肢はあの少女の仲間であるということ。

それが故意的なのか、はたまた操られているのかはわからない。

だけど紛れもない事実は、今この喜緑さんはあたしたちの味方では無くあの少女の味方であるということ。

 

喜緑「私たちのここでの任務は涼宮ハルヒと朝比奈みくるを回収するだけ」

 

橘(ごめんなさい......朝比奈さん......)

 

あたしは近くにいた朝比奈さんの腕を掴み、こちら側にグイっと引き寄せた。

 

みくる「た、橘さん!」

 

ハルヒ「アンタ......あの子の仲間だったわけ!?」

 

喜緑さんに、憤った表情で不用意に近づいてくる涼宮さん。

そんな時間も束の間、今度は喜緑さんが涼宮さんの腕を掴み引き寄せる。

 

キョン「ハルヒ!」

 

鶴屋さん「みくる!」

 

そしてそれを異常事態だと察したのか、キョンさんと鶴屋さんがその場を飛び出しこちらに向かって来る。キョンさんは涼宮さんの進路をふさぐ様に喜緑さんから庇い、鶴屋さんは朝比奈さん奪回のためかあたしの元へ全速力で走ってくる。正直怖い。

 

喜緑「劣等種ごとき、排除するのはわけない」

 

喜緑さんがそう言うと、キョンさんと鶴屋さんが吹き飛ばされてしまった。

そしてあたしたちは涼宮さんと朝比奈さんを回収し、北校にワープした。

 

 

 

本当にごめんなさい......キョンさん、朝倉さん、涼宮さん、朝比奈さん......。

 

 

 

 

 

~北校 校庭~

 

藤原「戻ってきたか」

 

ハルヒ「なんなのよアンタたち!?あたしとみくるちゃんを取っ捕まえて......ただじゃおかないわよ!」

 

戻ってくるなりいきなり鬼のような形相で喜緑さんの前に立ち、睨みかけながら訴えかける。

 

ハルヒ「いい加減あたしたちを元の場所に戻しなさい!!」

 

喜緑「静かにしててもらおう」

 

ハルヒ「うっ......」

 

完全に怒っている涼宮さんを鎮めるために喜緑さんの何かしらの力なのか、涼宮さんが光り出しその場で倒れてしまった。

なんの力かはさっぱりわからない。

 

橘「言われた通りしたわ!さぁ話してもらおうじゃない!」

 

みくる(橘さんがこう言うってことは、喜緑さんに協力しろとか言われたから......!)

 

あたしは指示に従った。つまり何の為にこんなことをするのかを吐かせるため。

洗いざらい目的を喋ってもらう。

 

九曜「貴女の目的は何?」

 

喜緑「涼宮ハルヒの能力を引き出し、閉鎖空間外でも神人を呼び出せる様にすること」

 

すごく物騒な理由。そんなこと認められるはずがない。

でも何の為にかはわからない。ならば聞くしかない。

 

橘「何の為に?」

 

喜緑「言っても理解出来まい」

 

顔すらこちらに向かない。九曜さんを警戒しているのか、喜緑さんは九曜さんだけを見つめあたしのことなどまるで眼中にない。

 

藤原「この二人はどうなるんだ?」

 

喜緑「用済みになれば消しさる」

 

全て喜緑さんにとって好都合なシナリオ。

必要な力だけを吸い上げ、残る媒体は処理する。

そうだろう。涼宮さんはいつ何をしでかすかわからない存在。

 

九曜「貴女は------私が消す」

 

突然九曜さんがフワフワ浮き始め、その発言であたしと藤原さんと朝比奈さんは再び戦闘が始まると感じ取り距離を取る。

 

喜緑「超能力者と魔術師以上の力......天蓋領域の排除を開始する」

 

対する喜緑さんも力を増幅させ始めたのか、身体の周りにエネルギーとも言える魔力みたいなものが周囲に滞在し始めた。

このエネルギーから発せられる威圧感。さっきの戦いは本気じゃなかったってことになる。

そして再び九曜さんと喜緑さんの戦いが再度始まった。

宙で戦う両者。喜緑さんがレーザーや電撃を発し九曜さんを攻撃しているけど、九曜さんはその攻撃を次々と避け時にそのレーザーを跳ね返している。

これが宇宙人同士の戦い。

私たちも加勢したいけどなんて無力。こんな時に援護出来ないなんて。

 

そんな戦闘の最中、喜緑さんに向かって一閃の閃光が一瞬であたしの後方から走っていき喜緑さんに直撃。そしてバランスを崩し九曜さんによる攻撃が炸裂し、地面に向かって叩きつけられた。

誰の攻撃なのかは全くわからない。そのレーザーの様な力が発せられた後方に振り返ると、そこにはピースの形を片手で作り右目に添えていた朝比奈さんの姿があった。

 

みくる「私は以前、映画撮影の時に涼宮さんの能力によってこの力が手に入りました。歴史が繰り返されてる世界なら、私にも力はあります!」

 

喜緑「......」

 

そして起き上がり再度喜緑さんの周囲にエネルギーが滞在し始め、朝比奈さんに狙いを定め魔力を発した、その時だった。

 

九曜「させない」

 

喜緑さんの真後ろにワープし鷲掴みにした九曜さん。

朝比奈さんに''攻撃しろ''と言い放ち、朝比奈さんはそれに応じて"みくるビーム"と言って閃光を発した。同時に喜緑さんも九曜さんを振り払おうとするが、九曜さんの力も強く思うように振りほどけない。

そしてそのビームが喜緑さんに当たる瞬間、更に九曜さんの力で喜緑さんの動きが停止し、そのビームがクリーンヒットし胴体を貫いた。

 

橘「やった!」

 

そのビームの衝撃が凄まじいものなのか、喜緑さんがそのまま吹き飛ばされ宙を舞った。そして地面にまで落下し胴体を貫かれ、倒れもがいている喜緑さん。

 

喜緑「私は......消えない......涼宮ハルヒだけでも......」

 

喜緑さんがそう言うと、涼宮さんが目の前からいきなり消え喜緑さんも消えた。

恐らく神の力が相手に渡ってしまったんだろう。

そう考えると私は全責任が自分にあると感じ、その場にうずくまってしまった。

 

九曜「橘京子。貴女の責任じゃない」

 

宙にいた九曜さんが降りて来てあたしの肩にポンと手を置き、慰めてくれた。

 

藤原「全ての根源は奴等だ。仮を返しに行くぞ」

 

橘「......わかりました。皆さんを取り戻すために行きましょう!」

 

ウジウジもしていられない。こうしている間にも敵は次の手を打っている。

とは言えどこに行けば良いのかわからない。ここに来た当初の目的はキョンさんたちと会うこと。その目的は果たせたと言えば果たせたことになる。ただ会う形に問題があったけど。

 

みくる「でも......どこに行けば......」

 

そうそれ。どこに行けば良いのかがわからない。光陽園学院に戻ってみるか、それとも別の場所に行くか、あるいはSOS団部室に行くか。

そして思考の最中に突如北校が辺り一面が暗闇に覆われ、閉鎖空間が発生した。

 

橘「これは......閉鎖空間!?」

 

九曜「あそこ------力を感じる------」

 

突然の出来事に何の焦りも見せない九曜さんが指差した場所はSOS団部室。

以前、私とキョンさんと藤原さんの3人でSOS団部室に行き中に入ると、そこにはもう一人のキョンさんと下級生が居て、キョンさんが一つになり、九曜さんと古泉さんと朝比奈さんが来た場所。

 

九曜「これより向かう」

 

みくる「そうですね、行きましょう!」

 

私たちは校舎内に入り、SOS団部室に向かった。

案の定校舎には誰もおらずそれはまるでゴーストタウン。灯りも消えていて休日の学校に来ているかの気分。

SOS団部室で何が行われているかはわからない。でもきっかけを掴めた以上、ここを回避するわけにもいかない。

あたしたちは不穏な空気が漂う北高校舎内を走り続けついに辿り着いたSOS団部室前。

プレートに張り付けられた紙にもはっきりと"SOS団"と書かれていた。

 

藤原「さあ行こうじゃないか。僕たちの未来のために」

 

藤原さんが部室のドアをノックし開け、そしてそれぞれ部室に入っていった。

 

 

 

 

 

~SOS団部室~

 

そして入るなり目の前の視界に入って来たのは団長席に座り紫色の髪をした1人の女の子。

あの人は知っている。SOS団一員で、涼宮さんの監視をしているうちの1人で情報統合思念体。長門有希さん。

 

長門「待っていた」

 

みくる「長門さん!......と、あの女の子!?」

 

長門さんだけではなく、その斜め後ろにいたのは昨日喫茶店で出会ったあの少女。

九曜さんの話だと消滅したと聞いてたけど、どうやらこの少女は1人じゃない。

クローン。恐らく複数いてそれぞれが行動しているに違いない。

 

橘「あれは!!佐々木さん!!涼宮さん!!」

 

佐々木「.........」

 

ハルヒ「.........」

 

そんなクローン少女の横で佐々木さんと涼宮さんが倒れていた。

佐々木さんは昨日の一件でここへ、涼宮さんはさっき喜緑さんによってここへそれぞれ送られたのだろう。

 

長門「貴女たちの任務が終わるのを待っていた」

 

橘「任務......?」

 

残念ながらあたしたちが長門さんに伝える結果報告など持ち合わせてる任務なんてない。

 

長門「私たちの任務は、涼宮ハルヒと佐々木から力を奪い、紅き星のエナジーとすること。貴女たちの働きは素晴らしかった。感謝する」

 

半分以上意味がわからないことを告げ椅子から腰を上げる長門さん。

 

長門「橘京子、周防九曜、朝比奈みくる、藤原、私たちは貴女たちを受け入れる」

 

みくる「長門さん......なんでそんなこと言うんですか......?」

 

長門「私の言っている事は何もおかしくない」

 

九曜「彼女は------敵------」

 

スタスタあたしたちの前にまで歩いて来て指を長門さんに向けて指す九曜さん。

 

長門「周防九曜。貴女の言っている意味がわからない」

 

九曜「言葉通りの意味。外見に騙されてはいけない------」

 

となるとこの少女が何らかの力で造り上げた偽者なのか。それとも利用されているのか。何か弱みを握られてしまっているのか。

 

長門「涼宮ハルヒと佐々木を星の為の生け贄とし、新世界を構築すると最初に話したはず。それに対して貴女たちは懸命に任務を遂行した。称賛した私の発言は間違っていない」

 

その発せられた言葉の内容は想像以上の目的だった。

恐らく喜緑さんの目的もこれと同義か、またはこれと近い内容の目的なのか。

 

藤原「新世界......人を生け贄にして世界を構築なんてあるはずがない!!」

 

みくる「これは長門さんじゃありません!私が知ってる長門さんは......仲間を傷付けるはずありません!!」

 

橘「それなら......向かい討つしかないですね!」

 

九曜さんからは敵と言われ、本人の目的と言い、SOS団の一員である朝比奈さんの公言によってあたしたちは臨戦態勢を取る。

 

長門「そう。私たちの星に理解の乏しい人間は不要。パーソナルネーム、橘京子、周防九曜、朝比奈みくる、藤原を敵性と判定」

 

みくる「長門さん!」

 

そんなあたしたちにあきれ果てたのか、敵対としてみなされてしまい長門さん本人も戦闘態勢に入る。

そしてそれがきっかけとなったのか、あたしの身体から光が帯び始め、力と能力が戻った。この際理由なんてどうでも良い。戦力になりさえすれば。

 

九曜「私も一緒に戦う------」

 

みくる「涼宮さんと佐々木さんを返してもらいます!」

 

そうして私たちと長門さんとの戦いが始まった。

相手は1人と言っても情報統合思念体の長門さん。当然油断なんか出来ないし全力で戦わなければやられるのは私たち。

とはいえ仮に全力で戦って私たちが勝ったとしても一番得をするのはあの少女であって私たちには何のメリットもない。出来れば長門さんの目を覚ましてあげたいんだけどそんな方法なんてあるのだろうか。

 

そして戦いは数で勝っているこちらが優勢かと思われたが長門さんが突然こう言い始めた。

 

長門「多勢に無勢......私も援護を要請する」

 

ここにいた全員が謎の少女を警戒していたが少女は助ける行動はおろか、その場から動こうともしない。

長門さんが言っていた援護とは誰に要請するものなのか......などと思っていたら長門さんは詠唱し始めそしてその隣に現れたのは喜緑さんだった。

 

橘「喜緑さんが!」

 

みくる「お願い喜緑さん!目を覚まして!」

 

喜緑「.........」

 

長門「私たちは情報統合思念体......間違っているのは貴女たち」

 

橘「それは違います!神の力を奪う、そんな理由で人に危害を加えて良いわけがありません!」

 

反論するもその反論を聞き入れず長門さんはこう告げた。

 

長門「......貴女たちの役目は終わった」

 

みくる「長門さん!」

 

説得を試みるが、一切それに応じない長門さんに対し、焦り困惑し、そこにいる誰もが絶望を抱えていた。

でもそんな暗雲立ち込めたSOS団部室内の雰囲気に光を射す1人の人物がいた。

 

喜緑「......お久し振りです朝比奈さん」

 

みくる「!!」

 

橘「この感じは!?」

 

藤原「先程までの喜緑とは......違う!」

 

喜緑「そして橘さん、九曜さん、藤原さん。佐々木さんを支える方々......力を合わせて涼宮さんと佐々木さんを救ってください。私は長門さんを救います」

 

九曜「何をするつもり------?」

 

そのとき、喜緑さんが何か言い始めたけど早すぎて私には聞き取れなかった。思念体の呪文か何かなのか。

言い終わったあと、喜緑さんが光り出し、長門さんも光り出した。

そして喜緑さんはその場で倒れてしまった。

 

謎の少女「......!」

 

長門「な......ぜ.........喜緑......えみ.........り......」

 

そして長門さんも倒れてしまいその直後、後ろのドアを勢いよく開けた人物がいて、入ってくるなりいきなり長門さんに駆け寄った。

 

?「長門さん!!!」

 

続いて、キョンさん、古泉さん、鶴屋さん、森さんが部室内に入ってきた。

 

長門「......あさくら......りょうこ......」

 

to be continued......

 

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