SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録 作:はるかさん
とある魔術の禁書目録編は別ストーリーとなります。
とある編とリンクしている箇所もあり、最終的にはハルヒ×とあるシリーズ編となります。
α話は前回キョンが意識を失った直後の部室内に居たメンバー視点です。
~SOS団部室~
喜緑「!」
朝倉「キョンくん!?」
みくる「キ、キョンくんどうしたんですかぁ~!?」
橘「キョンさん!しっかりしてください!」
キョン「......」
キョンが唐突に意識を失い慌てる一行。
何度声をかけても全く返事、反応もないキョンに対して何が起きたのかと原因を追及するその場にいる者たち。
喜緑「キョンさん......何故突然に......?」
古泉「もしかしたら涼宮さんの力が影響しているのかもしれません」
藤原「何故そう言える?」
古泉「涼宮さんの力は無限大です。いくらあの少女に力を奪われたと言っても恐らくは一時的なものに過ぎない可能性があります」
みくる「そうですね......キョンくんが突然倒れるなんてことはどちらかの選択肢しかないですもんね」
鶴屋さん「1つはあの子に何かされたか、もう1つははるにゃん、ってことかなっ?」
森「恐らくそうであると考えられます。しかし、確定は出来ませんし、出来たとしても対処方法が......」
あたしたちはこれからどうすれば良いのかわからなく、行き詰まってしまった。
長門さんは情報統合思念体じゃないみたいだし、涼宮さんの鍵と言われているキョンさんが倒れた今、あたしたちに出来ることと言ったら。
橘「情報統合思念体の力ではキョンさんの意識を回復させることは出来ないんでしょうか?」
朝倉「わからないけど......多分無理な気がするのよね」
喜緑「でもやってみましょう。やれるだけのことは......」
朝倉「......そうよね!」
朝倉さんが詠唱をし始めたと同時にキョンさんの体が光り始めた。
あたしたちではキョンさんを復活させることは出来ないけど、情報統合思念体なら。
恐らく誰でもそう思ったであろうまさにそのときだった。
朝倉さんが詠唱中に突然電撃みたいなのに弾かれたように後ろに飛ばされてしまった。
古泉「朝倉さん!どうされました!?」
朝倉「......プロテクターが掛けられてる」
藤原「プロテクター?何故こいつにプロテクターが掛けられている?」
朝倉「あの子が仕掛けたか、もしくは涼宮さんの力か......」
橘「そ、そんな......」
みくる「他に何か手はないんですかぁ?」
喜緑「残念ながら......今は......」
長門「あの......話が見えない......どういう意味?」
朝倉「長門さん......ごめんなさい、今の貴女には説明出来ないの。だけど、必ず理解出来るときが来るからその時まで待っててもらえる?」
長門「わかった......朝倉さんがそう言うならそうする」
他に手は無いのか。このままじゃ何も進展はしない。
そう思ったとき、鶴屋さんが何かを閃いたようにこう言い出した。
鶴屋さん「オーパーツ......」
森「な、なんでしょう?オーパーツ?」
鶴屋さん「前にキョンくんがあたしんちの山で見つけた部品みたいな物で、使い用途が全くわからなくて家に保管してある物で......」
古泉「それが今回の件と何かが関係しているのですか?」
鶴屋さん「わからないけど、このまま何もしないよりも、1つでも可能性が芽生える物があるなら......!」
朝倉さん「......鶴屋さんの言う通りですね」
九曜「そのオーパーツ------取りに行く------」
橘「そうですね、行きましょう!」
古泉「もし彼が目を覚ましたとき、誰もいないのは彼も戸惑うと思いますので、僕はここに残ります」
橘「!?」
朝倉「ならあたしも残るわ。みんなで取りに行っても仕方ないしね……長門さんもね」
長門「わかった」
橘「じ、じゃああたしも!」
藤原「橘、そっち側が4人になっても仕方ないだろ」
橘「あ、う、うぅ......」
古泉「んっふ......わかりました、僕はオーパーツを取り行きましょう。ここは朝倉さんと橘さんと長門さんに任せます」
橘「は、はい!」
鶴屋「じゃあ行くっさ!」
鶴屋さんの一言であたしと朝倉さん以外はオーパーツを取りに鶴屋さんの家に向かって行った。
長門さんは居なかったけど、最初もこの3人でここにいたっけ。
あのときはこんなことになるなんて思いもしなかった。
朝倉「ねぇ......ねぇ!」
橘「へっ!?」
朝倉「どうしたの?さっきから話しかけてるのに......」
橘「あ、ごめんなさい......で、なんでしょうか?」
朝倉「だから、貴女、キョンくんが好きなの?って聞いてるの」
長門「えっ......?」
橘(......えっ!?な、なに!?なんで突然!?)
橘「どどどどどどういう意味ですか!?」
朝倉「どういう意味もそのまんまだけど......?」
橘「べべ、別にあたしは......///」
朝倉「ふふっ、ごめんなさいね意地悪な質問で♪」
橘「い、いえ、別に、その......///」
朝倉「彼、ちゃんと回復すると良いわね......」
橘「えっ?」
朝倉「ううん、なんでもない......」
橘「あ、はい......」
なぜだか、朝倉さんが一瞬泣いているように見えた。
もしかしたらよほど心配してしまうくらいの想い人なのかもしれない。
~鶴屋さんグループ~
鶴屋さん「着いたっさ!」
古泉「いつ見ても大きい家ですね」
鶴屋さん「今度みんなでパーティでもしよっか!」
みくる「わぁ!良いですね!」
藤原「ふん、そんなことよりさっさとオーパーツとやらを取りに行ったらどうなんだ?」
みくる「ご、ごめんなさい......」
鶴屋さん「じゃあ取ってくるからちょろんと待ってて!」
鶴屋さんがオーパーツを取りに家に入っていった。
オーパーツが何の役に立つのか、そもそもオーパーツとは一体なんなのか。
そして数十分後。
みくる「あ、鶴屋さんが戻ってきましたぁ」
鶴屋さん「お待たせにょろ!」
森「お疲れ様です。オーパーツはあったのですか?」
鶴屋さん「もっちろん!」
九曜「良かった------」
藤原「ふん、では戻るとするか」
オーパーツを手に入れSOS団部室に戻る鶴屋さんたち。
しかし部室に戻るとそこでは考えられない事態が発生していた。
~SOS団部室~
橘「そろそろ戻って来ますかね、鶴屋さんたち」
朝倉「そうね、取りに行っただけだからそんなに時間はかからないと思うけど」
長門「......」
長門さんがキョンさんをずっと見てる。心配だよね。
でもこの長門さんってキョンさんのこと知ってるのかな。
そうしてそれから数十分後、キョンさんが意識を取り戻した。
キョン「ん......んー」
朝倉「キョンくん!?」
良かった。ようやく目を覚ましてくれた。
キョン「ここは......部室か......」
橘「はい!でも良かった......心配したんですよ?」
キョン「みんな......心配かけてすまなかった」
橘「いえ......キョンさんが無事に意識を取り戻してくれただけでも......」
キョン「橘、ありがとよ。そして唐突で悪いがこれから俺が話すことを聞いて欲しい」
橘「何か良い案でも!?」
キョン「俺はこの件に関しては今後一切介入しないことにした」
朝倉「!?」
橘「キ、キョンさん!?」
キョン「意識失って、そこで色々考える時間を得ることが出来たんだ。俺は去年の12月に緊急脱出プログラムで戻っては来たが、やはりハルヒのいる世界はいずれ世界そのものを壊す」
朝倉「な、何を言っているの?確かにそうかも知れないけど、そうじゃない未来だって創れるはずよ!」
キョン「違う......そうじゃないんだ......俺は今まで散々アイツに振り回されてきた。プライベートも何もなく、アイツのご機嫌取りをしてきただけだ。そんな生活は俺に対して何もメリットなどない」
橘「で、でも涼宮さんはキョンさんの仲間であり、友達なんじゃないんですか!?」
キョン「友達......いや、俺はアイツを友達として見ていない。回りに迷惑ばかりかけ、感情だけで動き、終いには気に入らないことがあると閉鎖空間で神人を発生させその度に古泉たちが命懸けで世界を守る......こんな世の中が正しいと言えるか?」
朝倉「......っ!」
突然キョンさんが態度や性格が変わったかのような事を言い始め、あたしたちは戸惑い、どうしたら良いのかわからなくなってしまった。
キョン「これが最善策なんだよ......世界の為の......」
突然まるで性格が変わったかの様に思えてしまう。何故いきなりこんなことを言うのだろうか。疑問の最中、オーパーツを取りに行ってた鶴屋さんたちが戻ってきた。
鶴屋さん「あったよ!オーパーツ!」
朝倉「どうしてそんなこと言うのよ!?」
鶴屋さん「どうしたにょろ?」
キョン「俺は本心を言ったまでだ」
古泉「朝倉さん、一体何が......?」
朝倉「キョンくんが......もうこの件に関しては介入しないって......そう言い始めたのよ!」
みくる「ど、どういうことですかぁ!?」
キョン「朝比奈さん、ハルヒが居なければ未来だって安泰なんじゃないですか?そうでないから朝比奈さんは過去に来て暮らしているのでしょう?」
古泉「何を言っているのですか!?」
キョン「古泉、お前もお前だ。ハルヒさえいなければお前だって普通の学生生活を送れるんだぞ?恋愛したり、嫌なことは嫌だって言えたり......もう我慢することないんだぞ?」
確かにキョンさんが言ってることは正論に聞こえるかも知れない。
どう考えても涼宮さんのいる生活は色々なことに縛られ、厄介事が降りかかってきてその度に殺されかけたり元の世界に戻れなくなったりすることもある世界。
だけどそれは例外であって必ずしもそれだけではない。
キョン「そうか......お前らにはわからないんだ......俺が今までどんな目にあって来たのか......あの苦痛、不安、そう言ったものはお前らには理解出来ないだろう」
鶴屋さん「キョンくん!いくらなんでも酷いんじゃないかな!?ハルにゃんはSOS団の仲間だったんじゃないのかい!?」
古泉「そうですよ!確かに貴方は今まで散々、色々なことに巻き込まれてきたと思います。ですが、そうなっても現に、助かって来ているではないですか!」
キョン「感謝しろって言いたいのか?古泉?」
古泉「貴方......!!!」
キョン「みんなもいつまでハルヒを甘やかし、ご機嫌取りをすれば気が済むんだ?」
橘「......どういうことですか?」
キョン「簡単な話さ......居なくなれば良いんだ」
その時のキョンさんの顔はまるで悪者。いくら可能性があるとはいえ、今までSOS団として過ごしてきた仲間をいきなり売るような行動はいくらなんでもおかしい。
キョン(これで良い。これが正解なんだ......うっ!)
…
……
………
?「......押しましょう」
?「ヤスミ?」
?「ここまで来たんです......あたしだってSOS団の皆さんが心配です......」
………
……
…
キョン(まさか......今のは......どうやら急がねばならないようだな......)
キョン「みんなも心の中では賛成なんじゃないのか?ハルヒがいない世界を望んでいるんじゃないのか?」
朝倉(まさか......この人は......)
朝倉「......わかったわ」
橘「朝倉さん!」
喜緑「冷静になってください!」
古泉「ここで承諾しては思うままです!」
朝倉「みんな......ごめんなさい......私はもうこんな男と一緒に過ごしたくないし、ここから先一緒に進みたくもない......あとはよろしくね」
そういうと朝倉さんは部室から出ていった。
残されたあたしたちだけではキョンさんの説得に飲み込まれてしまう。
古泉さんや朝比奈さんも動揺を隠せない顔をしている。どうなってしまうのか。
キョン「朝倉の取った行動は正しい。みんなももう一度自分の心に聞いてみたらどうだ?ハルヒが必要なのかどうか!」
橘「......」
古泉「......」
みくる「......」
~廊下~
朝倉「......」
あれはキョンくんであってキョンくんではない。
きっと意識を失ってから何かあった。
そうでなければあの態度の変わりようは説明がつかない。
でも今の私には何も出来ないし、元に戻そうにもプロテクターがかけられている。どうすることも出来ない。
朝倉「長門さん......貴女ならこんなとき......どうするの?」
独り言を言っても答えが返ってくるわけでもないし、そもそも聞きたくても聞くことは出来ない。更に長門さんにはその記憶が無い。
仕方なしに意味も目的もなく廊下を歩く。しかし直後にそれは意味を持つ行動に繋がることであったと証明されることとなる。
これぞ偶然なのか、もしかしたら今後の手掛かりになるかもしれない事柄を発見してしまったから。
朝倉(あそこの教室......あれは情報操作!?一体何が!?)
私は教室に向かって走った。あそこは以前、キョンくんを呼び出し、そして長門さんに情報連結を解除させられた場所。何故あそこで情報操作が。
私は教室の前に着いた。中には人がいる。
ドアに耳を傾け、目をつぶり全神経を聴覚に集中する。すると少しずつ声を拾うことに成功。中から声が聞こえる。男と女の声が。
?「何の冗談だ朝倉!」
朝倉涼子「冗談に見える?貴方を殺せば涼宮ハルヒは動く......何かしらの情報爆発を得られる......またとない機会だわ」
このセリフは、1年前に私がキョンくんを放課後の教室に呼び出した時に告げたセリフ。
中にいるのが誰なのかは明白。まさか私まで複製されているとは思いもよらなかった。
朝倉涼子「そして......アンタは長門さんを苦しめる......死ねば良いのよ」
詳しい話は本人に聞かないとわからない。しかし状況は理解した。
崩壊因子を仕込んで壁を破る。
そして私は情報操作されていた教室に入り込んだ。そこには私が予想した通りの人物が2人いた。
?「いってーなこの野郎!ってあれ!?」
朝倉「ふーん、やっぱりあの少女は何かしらの手段を残していたわけね......悪いけど消えてもらうわ!」
to be continued......