SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録   作:はるかさん

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こちらのストーリーは 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱編です。
とある魔術の禁書目録編は別ストーリーとなります。
とある編とリンクしている箇所もあり、最終的にはハルヒ×とあるシリーズ編となります。



【第3-α章】 ~キョンの本心~
6-α話 ~憂鬱編~


~SOS団部室~

 

朝倉さんが教室から出ていってしまった。そして今あたしたちはキョンさんの説得に飲み込まれようとしているこのままじゃ流されてしまう。

 

橘「キョンさんは......涼宮さんや佐々木さんがどうなっても構わない......例え死んでも良いと?」

 

あたしの発言は極論中の極論。

いくらキョンさんでも死んでも良いなんて思わない。ということは何かしらの理由があるはず。

でもあたしの考えはムダな労力で終わる羽目になり、あたしへのキョンさんの解答は信じられないものだった。

 

キョン「あぁ、その通りだ橘。俺はあいつらに関しては死んでも良いと思っている」

 

橘「!!!」

 

古泉「何故ですか!?貴方はこれまで涼宮さんや佐々木さんと信頼関係を築いて来たではないですか!?」

 

古泉さんが言っていることは正しい。

なん

キョンさんのSOS団皆さんに対する想いは嘘だったの?

 

キョン「古泉、お前もわかっているだろ?ハルヒの無自覚トンデモパワーはやがて世界を滅ぼす。そしてそれが佐々木には出来ないという保証はない。やがて佐々木もその能力を得て世界をとんでもない方向に曲げちまう可能性だってある。危険な芽は早めに対処すべきだろう」

 

古泉「ですが!!!」

 

そう。確かに涼宮さんの力は世界を滅ぼす。それはあたしでもわかる。

機関に所属してる古泉さんでも。

でもだからって死んで良いなんてあたしは思わない。

 

私は頭を下げ目を瞑り歯を食い縛り拳を握りキョンさんの発言に対して怒りと疑問を同時に感じ戸惑いを隠せないでいた。

 

橘(なんでよ......どうして?貴方はこんなにも弱くて、こんなにも無責任な人だったの?)

 

キョン「今一度言う。ハルヒの能力は世界を滅ぼす。もう既にハルヒが世界を改変しようとしたことがあっただろ」

 

みくる「でも......キョンくんはちゃんと戻ってきたじゃないですか......」

 

キョン「確かにその通りです。ですが、ハルヒが居なければ元々そんなことは起きなかったですし、更に根本的な事を言えば、朝比奈さんは未来人というレッテルを貼られないで未来で平々凡々に暮らせたんですよ?古泉だって好きで超能力者になったワケじゃないだろ?ハルヒが願ったから。つまりお前はハルヒによって人生そのものを滅茶苦茶にされたんだぞ?」

 

古泉「......確かに僕は涼宮さんによって生み出された超能力者です。ですがそれに対して僕は涼宮さんを恨んだりした事は金輪際ありません!涼宮さんのお陰で皆さんに出会うことが出来たのですから!」

 

橘「そ、そうですよ!!涼宮さんと言う方が居たからこうして皆さんと会えた、それは素晴らしいことだと思います!」

 

キョン「この現状を考えてもそう言えるか?」

 

涼宮さんが居なければこの様な事態に巻き込まれることはなかった。

でもこれはあくまで結果論でしかない。そもそも結果だけで物事を話していたら友情なんてものは作れない。

こう言う時だからこそ友情が必要のはず。そう考えればキョンさんの言ってることは明らかにおかしい。

 

橘「キョンさん!貴方は間違っています!なんでそんな事をいきなり言い始めたのかはわかりません......いや、わかりたくもないです!!」

 

いくらなんでも許されることではない。

これ迄助け合ってきた、そして信頼してきた仲間の想いを踏みにじるような発言、態度はおかしい。

 

橘「本当はこの現実が怖くて逃げ出したいだけなんじゃないんですか!?」

 

キョン「怖い?残念だが俺は怖い等とは一才思っていない。俺が言っていること、そして言い始めた理由は元凶がハルヒにあり、その根源を絶てばみんなが幸せになれるからだぞ?」

 

あたしの目からは涙が溢れそうだった。

キョンさんのそんな発言はありえない。あたしが知ってるキョンさんはこんな人じゃない。

 

橘「涼宮さんは今でも貴方が助けに来てくれることを望んでいる......それでもそんなことを言い続けるんですか!?」

 

キョン「それこそが自己中で回りに迷惑だけをかけている行動だとわからんのか?今まで散々能力を使い、危険を晒し、終いにはみんな居なくなって新しい世界を構築した......にも関わらず本人が危機に晒されたら助けて欲しいなんて傍迷惑な話だろ」

 

その瞬間、古泉さんが拳を握りキョンさんに向かって降りかかろうとしたが、隣にいた鶴屋さんが古泉さんの腕を握りそれを止める。

古泉さんは鶴屋さんに目を向けるが鶴屋さんの目は"耐えて!"と言わんばかりの目をしていた。

それを見た古泉さんは不満と我慢の両方を混ぜたような顔をしながら掴まれている腕と拳の力を抜き、腕をおろした。よくわかる。あたしも同じ気持ちだから。

 

キョン「どうした古泉?殴るんじゃないのか?暴力で解決しようとはお前らしくもない」

 

古泉「らしくないのは貴方も同じじゃないですか......!」

 

怒りと嘆きを抑えながら古泉さんはそう言った。

古泉さんの拳は腰の辺りで再び握りしめ、それを見た鶴屋さんが再び古泉さんの腕を掴む。

 

古泉「貴方は本当に......涼宮さんや佐々木さんを......不必要だと思っているのですか!?」

 

キョン「あぁ。その問いに対する俺の答えは変わらん。あいつらは消えて良い!」

 

古泉の拳が強く握りしめられ、再び腕を挙げた。が、そのとき、溜まっていた感情が溢れだしたのは古泉さんだけではなく、泣きながら怒りと悲しみを露にしたあたしまで怒鳴り初めてしまった。

 

橘「貴方には失望しました!!!それが本当に貴方の本心ならばあたしたちは貴方なんかに頼らずあたしたちだけで救いだします!!!」

 

キョン「あぁそうかい、俺はもうお前らには愛想が尽きた。これだけ正論を言っているのに感情だけで反論するなんてな......」

 

ついにあたしは耐えきれなくなり、怒りを爆発させその場から離れ部室から出ようとし、ドアに近づいたその時、部室のドアが開き朝倉さんが入ってきた。

どうして戻ってきたのか。もうこの人には何を言っても意味をなさない。

そしてあたしは泣きながら朝倉さんに訴えた。

 

橘「朝倉さん......もうダメ......あたしは......限界......こんな人だとは思わなかった......」

 

あたしは朝倉さんの胸に飛び込みそこで泣き続けた。

朝倉さんはあたしの頭を撫でて気持ちを落ち着かせてくれようとしていた。

 

朝倉「橘さん......もう大丈夫よ。よく我慢したわ。後は任せて?......さて、そろそろおしまいにしましょうか?偽者さん?」

 

橘(......え?偽者って......何が......?)

 

古泉「ま、まさか!?」

 

朝倉「そう。そこにいるキョンくんは偽者、と言うより私達が知っているキョンくんとは違うのよ」

 

キョン?「......」

 

朝倉さんが何を言ってるのかあたしには今一つ理解が出来なかった。

偽者のキョンさんとなると、本物のキョンさんもいるってことになる。

そう言えば、1年前にSOS団部室に来たときにキョンさんが2人いた......でもあの時のキョンさんはどちらも本物だったはず。

そこであたしは思い出す。

 

"歴史は繰り返される"

 

そうだとすると、このキョンさんは本当に偽物ということに。

言動が明らかにおかしい。偽物である、いや偽物であって欲しい。

 

キョン?「何を言い出すのかと思えば……そんなくだらない冗談がこの場で通用すると思うのか朝倉?」

 

入り乱れる情報。発言一つ一つにあたしの中で疑心暗鬼になる。

あたしの頭の中で迷走していた。

しかしその迷走からあたしは脱出出来そうになった。その理由は朝倉さんのすぐ後ろの部室の入口で、暖かく優しい声が聞こえて来たからだった。

 

?「ようやく見つけたぞ......」

 

古泉「これは!?」

 

あたしは涙を拭い声の方へと目をやった。

そこに居たのは。

 

キョン「つまらん小細工しやがって!」

 

キョン?「そいつは悪かったな......」

 

キョンさんが2人いる。

確証は無い。だけど言い切れる。今来たキョンさんこそが本物。

さっきまで暴言暴論していたキョンさんは偽者。

朝倉さんが言ってた意味が今ならわかる。

泣いてる場合じゃない。立ち向かわなければならない。

 

絶望の淵でうずくまっていたあたしは立ち上がり、希望を持ち、この偽者のキョンさんに対して"あたしたちの気持ち"で倒すことを心に決めた。

 

朝倉「貴方が如何なる力を持っていてもオリジナルの気持ちには勝てない。それがオリジナルと偽者の差よ!!!」

 

to be continued......

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