SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録   作:はるかさん

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こちらのストーリーは 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱編です。
とある魔術の禁書目録編は別ストーリーとなります。
とある編とリンクしている箇所もあり、最終的にはハルヒ×とあるシリーズ編となります。



7話 ~開戦編~

偽朝倉との戦闘後、俺と朝倉はSOS団部室に向かい部室内に入ろうとしたとき、中から橘の怒鳴り声と1人の男の声が聞こえてきた。

その声の主は俺は知っている。

 

俺自身の声だ。

他ならぬ俺の声でもあるし、何よりあの意識空間の中で俺とヤスミでもう1人の俺と会っているからな。

 

朝倉は部室内に入って行き、一先ず俺は状況を確認したいのもあって耳を傾けながら部室の外で待機している最中、橘の泣き声が聞こえて来た。

おい橘、何故泣いている?

恐らくもう1人の俺に何か言われたのか?

だとしたら後で謝っておくか。招いたのは俺かも知れんしな。

 

朝倉がもう1人の俺と会話し始めた。

その内容は部室内にいるのは俺の偽者であると言うこと。

 

そう。部室内にいるのは俺であって俺ではない。

少なくとも橘たちが知っている俺ではない。

俺は探し求めていた人物と接触を図るため、部室内に入って行った。

 

 

 

 

~SOS団部室~

 

目の前に居たのはやはりそうだった。

あのときの俺だ。

 

キョン「ようやく見つけたぞ......」

 

古泉「これは!?」

 

キョン「つまらん小細工しやがって!」

 

キョン?「そいつは悪かったな......」

 

今俺の目の前にいる男は俺の偽者であって、俺でもある。

どうする?倒すとかそう言う話ではない気がするが。

 

朝倉「貴方が如何なる力を持っていてもオリジナルの気持ちには勝てない。それがオリジナルと偽者の差よ!!!」

 

そうか。まさか情報統合思念体にそれを教わるとはな。

俺がハルヒたちを何が何でも助け出したいと言うのを俺がこの男に言って受け止めてもらえれば良い、ただそれだけの話なんだ。

 

古泉「貴方は一体......?」

 

キョン?「俺は俺自身だ。コイツの本心がこの俺なワケだ」

 

藤原「まさか……こんなことが……」

 

本心か。

俺の本心は長門が世界を改変し、俺と朝比奈さんで長門に短針銃を撃ち込みにタイムスリップしたときに俺は自問自答し、そう言った気持ちは消したと思ったんだがな。まだ残っていたと言うことか。

 

キョン「俺たちはハルヒたちを助け出したいのだがお前はどうなんだ?」

 

お前の言い分も一応聞いといてやる。

聞いたところで俺の考えや想いは一才変わらんが。

 

キョン?「居なくなれば良い、俺の気持ちは変わらん」

 

だろうな。でなければ橘があんなこと言うわけがない。

 

キョン「何故だ?」

 

キョン?「お前ならわかるだろう?ハルヒは世界を滅ぼす。その為には回りが巻き添えを食らっても知らん顔だ」

 

キョン「......」

 

その気持ちはハルヒと一緒に閉鎖空間に閉じ込められた後の俺の気持ちだ。そして映画撮影のとき。どうやらこのもう1人の俺は簡単に言うなれば俺の怒りや不満の集合体であると理解した。

それらがハルヒの能力によって俺を試す為に表に出したもう1つの人格とでも言おうか。

 

キョン?「お前だって何度死にかけ、孤独になり、不安や恐怖に駆られた?わかっているだろう?世界に取って誰が不必要なのか!?」

 

キョン「......知らねーよ」

 

俺は俺自身が許せなくなり、何が何でもこの男には気持ちで勝たなければならない、と何故か感じた。

 

キョン「ハルヒが世界を滅ぼす力を持っているのは俺だってわかる。その為に回りを巻き込むことをする奴だってのもわかる。だがな、俺たちはハルヒを仲間だと思っている。そんな仲間をそんな理由で捨て置くことなど......俺には到底理解出来ん!」

 

気持ちが高ぶり気がついたら俺はその男に接近し、胸ぐらを掴んでいた。コイツには負けたらダメだと何度も自分に言い聞かし、俺はこの男を睨み付けていた。

 

キョン?「俺にはその気持ちが理解出来ん。殺されかけたり世界に取り残されたりと様々な厄介事を背負わされたのにも関わらず、その解答はな」

 

キョン「......バッカヤロウ」

 

俺は怒りを溜め、身を震わせながら小声でそう言った。

 

キョン「俺たちは......あいつらが......大好きなんだよ!!!辛いとき、悲しいとき、助けて欲しいとき、そんなときだからこそ、俺たちがあいつを助ける出番なんじゃねーか!」

 

いくら怒りが収まらなかったとは言え、この発言は滅茶苦茶恥ずかしい。

だがこれが俺の本心であり、こいつを打ち負かす為の武器でもある。

その直後、俺のポケットに入っていた悪戯書きがある入部届けと栞が光り出した。

まだ何か化け物少女が残していった策がまだあるとでも言うのだろうか。

その直後、今度は俺の体まで光り出し始め、何が起こっているのか全く理解できず、どうしたら良いのかもわからず、俺はただ眺めているしかなかった。

 

朝倉「ちょっと!キョンくん!?どうしたの!?」

 

キョン「俺だってわからん!一体何故......」

 

そう疑問に思っていると、俺の目の前に居た男が急に苦しみだし、やがて光り初めていった。

 

朝倉「あれは!?」

 

キョン?「ぐっ......ぐうぅぅぅ......」

 

男は頭を抱え始め膝をついて唸っている。

何が起こっているのか俺にはさっぱりわからなかった。

何故こいつが苦しみ出す?状況的に俺が苦しみ出すんじゃないのか?

 

キョン?「バ、バカな......これがお前の本心だと?」

 

どうやら俺の想いが入部届けと栞を通じてコイツの心に響いたらしい。さすがは長門が用意した物であると俺は納得した。

 

キョン?「では......私は......?」

 

キョン「お前は俺だ。1人で抱え込んでいたあの頃の......」

 

キョン?「わた......しは......」

 

この男からの光が消えかかっている。

そして次の瞬間、男の体は消え、光りとなり、俺の光りと融合し俺は再び1つとなった。

融合はしたが俺の気持ちは全くもって変わらんが、もう1人の俺の気持ちは受け取った。

 

安心しろ。もうお前は1人ではない。

 

そうして入部届け、栞、そして俺から放たれていた光は消えようやく意識世界から俺は帰還出来た。

申し訳なささと不甲斐なさ、同時に仲間が俺の帰りを待っていてくれていたと言わんばかりの笑顔。

 

キョン「みんな......すまなかった。俺自身、心の中にはまだハルヒの能力に対する嫌悪感があったみたいだ......」

 

そう言って俺は頭を下げた。

罵倒されても仕方がない。それほどのことをもう1人の俺はしてしまったらしい。

俺ともう1人の俺はハードは違っても中身は同じだ。

アイツは俺自身であるからして俺が謝るのは必然だ。

本当に、正直合わせる顔はない。文句を言われても仕方がないと思っていた。

だが。

 

橘「おかえりなさい」

 

朝倉「みんなキョンくんの帰りを待っていたのよ」

 

俺はみんなの対応に対して驚愕し、顔を上げたらそこには仲間の笑顔があった。

何故だ?俺はみんなに迷惑をかけたんだぞ?

そうか。俺はこんなにもみんなに慕われていたのか。

 

古泉「さすがに戸惑いましたよ......貴方がこんなことを言うはずがない、と」

 

すまん古泉。そして俺を信じていてくれてたんだな。ありがとよ。

 

キョン「みんな、本当にすまなかった。そしてありがとう。俺はみんなの対応で決意がより一層固まった。俺はハルヒと佐々木を必ず取り戻す!」

 

ありがとう。本当にありがとう。みんな。

 

朝倉「そうね!あの少女と星も不明な点ばかりだし、何とかしてあそこの星に行かないと!」

 

森「ところでキョンさんが2人になった理由とか......何かあるんですか?」

 

みくる「そう言えばそうですねぇ......キョンくん、教えてくれませんか?」

 

みんながそこに疑問を持つのも当然だろう。

何があったのか、何故そうなったのか、それは皆知りたいことだろう。

 

キョン「わかりました。説明します。実は意識を失ってから俺は......」

 

意識空間でハルヒと再会したこと、ハルヒからヒントをもらったこと、栞を発見したこと、渡橋ヤスミが現れたことを説明した。

 

そしてもう1人の俺という存在も。

 

 

 

 

 

...

......

.........

 

~意識空間~

※5話 ~分裂編 前半~ の続き※

 

キョン「どうしてここにいる?」

 

ヤスミ「先輩の意識の中に行くようにと夢で言われたのです。来てくれると信じていました。これから何が起こるのかはあたしにもわかりません。ですが、もうすぐわかるはずです!」

 

キョン「どういう意味だ?」

 

ヤスミ「ここはある人物によって一時的に作られた、先輩の意識の中なんです」

 

コンコン......

 

ノックの音が教室に響く。

ヤスミの言うその人物のことなのか。それとも俺の全く知らない人物なのか。

そしてドアノブがゆっくり下がり、ギギギーっとドアが音をたてて開き始める。

 

キョン「お......お前は!?」

 

キョン?「俺はお前だ。1年前のお前の本心だ」

 

信じがたいことにノックをした人物はまさかの俺だった。

何故俺が2人いるのかはわからない。もしかしたらこいつが何か重要なカギを握っているのかも知れん。

 

ヤスミ「こ、これは!?」

 

どうやらヤスミにとっても例外なことらしい。ヤスミが原因ではない。

一体なんなんだこの状況は。

 

キョン「ヤスミ!お前はこの状況を待っていたんじゃないのか!?」

 

ヤスミも困惑しているようだが、そんなヤスミを見ている俺の方が困惑する。お前が原因なら納得は出来るが、ヤスミがそんな困惑な表情をするならば一体全体何が原因でこんな風になっているのかさっぱりわからんからだ。

 

ヤスミ「いえ......あたしが待っていたのは涼宮さんの意識がここに来ることだったのですが......」

 

おいハルヒ、お前が何かをしたのは明白だ。そろそろ出てきて種明かしをしてくれ。

そもそもヤスミにも言わずに。お前は報連相って言葉を知らんのか。

 

キョン?「俺はハルヒによって生み出されたお前の本心。ハルヒは本当にお前が心の底から助け出したいと思っているのか確認したいんだろうよ。今回の出来事は命を落とす、ハルヒだってそんなのは望んでいないだろうよ」

 

だからハルヒが俺を試しているとでも言いたいんだろうかこいつは。

 

キョン?「だが安心しろ。この俺がお前の代わりに本心を伝えてきてやる」

 

キョン「どういうことだ!?」

 

俺の代わりに伝える?何を言っている。

俺の本心はハルヒと佐々木を連れ戻すこと。それ以外にはない。

だが、目の前の俺は半笑いしながらこう言った。

 

キョン?「後の事は俺がなんとかする、今は寝てろ」

 

そう言うともう1人の俺が光り出し、俺とヤスミはその場で気を失い倒れてしまった。

 

.........

......

...

 

 

 

 

 

~SOS団部室~

 

そして意識を取り戻したが記憶がなく、ヤスミと共に意識空間から4年前の七夕の時空に飛び、ヤスミが長門から情報を得てその時空のSOS団部室に行き、パソコンを起動させ記憶も元に戻り帰ってきた、ということを話した。

 

古泉「......そうですか。その様なことが......そうだとすると貴方は本当に涼宮さんから信頼されているのですね」

 

鶴屋さん「自分の本心......か。不思議な話にょろ。で、キョンくんの本心はさっき聞いた通りで良いのっかな?」

 

キョン「えぇ!俺の本心は変わりません!ハルヒと佐々木を助け出す!」

 

橘「キョンさんなら絶対そう言うって、あたしは信じてました!良かった......」

 

そう言うと、再び入部届けと栞と俺が輝き始めた。

まさかまたもう1人の俺が現れるのか、と思っていたが、もう1人輝きだした人物がいた。

それは鶴屋さんだった。

っと言うより鶴屋さんの内胸ポケットに入っている何かが輝いている、と言ったところか。

鶴屋さんもそれに気がつき、ポケットからそれを取り出した。そして、入部届けと栞は消え光となり、合わせて俺の光も鶴屋さんが持っている何かに吸収されていく。

 

あれはオーパーツ。

何故オーパーツがここにあるのかなんて野暮な質問はしない。

何が起ころうとしているのかを考える方が重要だ。

 

鶴屋さん「何か1つでも可能性があるなら、と思って持ってきたけど......どうやら正解みたいにょろ!」

 

なんてお方だ。

最早貴女がハルヒが求めていた異世界人なんじゃないかと思える程ですよ、鶴屋さん。

そのオーパーツから放たれている光は徐々に膨らみを増し、その光がなんと長門に向かって伸びていった。

 

キョン「長門!」

 

俺は長門に手を差しのべたが、長門は既にオーパーツから放たれた光に包まれて輝き出している。

 

朝倉「長門さん!?大丈夫!?」

 

長門「なにこれ......?」

 

まさかここまでを用意していたのはハルヒではなく、実は化け物少女で長門を消すとかいう最悪の展開じゃあないだろうな。

すると突然長門が頭を抱えまるで頭痛に襲われているような感じになり、終いには膝ま付いて声を上げ叫び始めた。

 

長門「あ、あ......あああぁぁぁぁぐうぅ!!!」

 

橘「長門さん!どうされたんですか!?」

 

どうされたもこうされたもない。

眩しすぎて目が開けられないのはわかるが、長門が苦しんでいるんだ。原因はオーパーツの光だろう。あれが長門に何かをしようとしているに違いない。

 

キョン「長門、無事か!?」

 

目が開けられない以上は耳と口に頼るしかない。

俺は長門の安否を確認したが返答はない。

どうしたんだ長門。まさか今の光で消えちゃいました、なんていうつもりじゃあないだろうな。

俺は焦り手で目を拭い少しでも早く視野の回復を願ったとき、長門が返答してきた。

 

長門「だい......じょう......ぶ......私は......ここにいる......」

 

キョン「無事......なんだな?」

 

まだ目が戻らないため、俺は長門に声をかけ続けた。

 

長門「肉体への損傷はない......ただ情報操作に必要なネットワークが切断されているから再接続するだけ」

 

そうかそうか。怪我は無く、情報操作に必要なネットワークが切断されているだけか。

いやぁ良かった良かった。

 

キョン「ん?情報......操作!?待て!まさか!」

 

長門「接続完了を確認。貴方たちの視野を回復する」

 

長門がそう言うと俺たちの視界は徐々に元に戻り、そこには俺の知っている長門のいつも通りの無表情の顔があった。

 

キョン「長門!お前......!」

 

長門「全ての責任は私にある......」

 

朝倉「長門さん......おかえりなさい」

 

長門「あさくら......りょうこ......」

 

朝倉が長門を抱きしめた。それと同時に朝倉は安堵を得たのか、目からは涙が零れていた。

 

長門、みんなお前の帰りを待っていたんだぞ。

今度こそ、ごめんとありがとうのコメントくらいしとけって。

 

長門「ごめんなさい......」

 

喜緑「長門さんのせいではありません......ほんとに......無事で良かった......」

 

古泉「長門さん......無事で何よりです......本当に良かった」

 

九曜「おかえり------なさい」

 

鶴屋さん「......おかえりにょろ♪」

 

長門。こんなにもお前の事を想ってくれている仲間がいるんだぞ。

心配こそかけてしまったが、お前の帰りを待っていてくれていた仲間がここにいる。

それだけで報われるじゃないか。

 

長門「......ありがとう」

 

少し俯き加減で長門は言ったが、長門には感情がこもっているのがわかる。前に病院の屋上で"ありがとう"と言われたことがあったがその時の長門も同じような感じであった。

 

鶴屋さん「あ!キョンくん、あたしには使い道がわからないから......これ!渡しておくね♪」

 

鶴屋さんからオーパーツを受け取った。

って俺に渡されても俺だって使い道わからんですよ。

それより鶴屋さん、タイミングってものが。まぁ良いか。

 

朝倉「これで役者が揃ったわ♪」

 

みくる「涼宮さんと佐々木さんを助けに行きましょう!」

 

藤原「九曜、お前はあの星に行くには長門を復活させる必要があると言ったな。これからどうするんだ?」

 

そうだ。色々ありすぎて忘れていたが長門を復活させあの星に向かうということが目的だったんだ。

しかしあそこは宇宙。一体どうするんだ?

 

九曜「問題ない------確認したところあそこの星には酸素が存在する------生身の人間が行っても支障はない」

 

キョン「そりゃ本当か?だとしたらあとは行く方法だけだが......」

 

まさかNASAからスペースシャトルでも略奪するとか言い出すんじゃないだろうな。

 

長門「あの星へとワープする」

 

キョン「どうやってワープするんだ?」

 

朝倉「私たち情報統合思念体が同時に空間移動法を詠唱するのよ。それにより力が増幅されるのよ。多分太陽系までなら行けるわ」

 

どうやら情報統合思念体は太陽系周辺までワープ出来るらしい。

時間凍結したり記憶を改竄したり世界を改変したりと最早最強だな、おい。

 

喜緑「準備はよろしいでしょうか?」

 

その喜緑さんの言葉に対し、一同首を縦に振る。

ようやくハルヒと佐々木が回収された場所に行ける。

待ってろよ。ハルヒ、佐々木!

 

喜緑「では始めます......詠唱中は我々にバリアを張ります。危険ですので下がっていてください」

 

部屋の中央で3人が輪になり手を組み、詠唱を始めたそのときだった。

団長席辺りが輝きだしそこにはあの化け物少女が現れやがった!

 

キョン「な!?」

 

朝倉「っ!」

 

謎の少女「情報統合思念体の活動を取り戻したか」

 

キョン「何しに来やがった!?」

 

俺は長門、朝倉、喜緑さんの前に立ち塞がり情報統合思念体には手出しさせんよう注意をこちらに向けた。

 

謎の少女「神の力、神人の力を我らの文明にパワーを吸収し我々が求めていた兵器の開発が間もなく完了する。ここの空間は異空間でこの先どの様な干渉を起こすか未知数......開発の実験テストも兼ねてこの北高領域を破壊しに我はここに来た」

 

みくる「ふぇ!?は、破壊って......そんな!」

 

森「させないわよ!」

 

情報統合思念体は詠唱中で身動きがまだ取れない。

それを察したのか、古泉、森さん、鶴屋さんが化け物少女と対峙する。

そのとき、外から衝撃音が響き校舎全体が揺れた。

 

キョン「な、なんだ!?」

 

謎の少女「我らはこの領域だけではなく、他の領域にも我らにとって必要不可欠な能力、パワーを持った人間がいたためそこでも同時に調査、任務を遂行していた。その領域に存在していたその領域ならではの文明、その1つがあの量産兵器、通称パワードスーツ」

 

どういうことだ。ハルヒたちの力以外にもこいつらが欲しがる能力を持った奴等が存在し、その力を得るため攻撃をしかけていたってことか?

 

謎の少女「その領域は大天使により最早壊滅状態。そしてそれは......他人事では無いと言うことだ!」

大天使などという存在を認めろという化け物少女。そういえばさっきもそんなこと言ってたな。そんな存在があるのか?いや、この化け物少女がハッタリを言うとも思えんし、この少女なら生み出すことくらい出来るだろう。

 

その時、爆撃音や振動が増し北高全体に攻撃が仕掛けられた。

 

九曜「止めにいく------貴方たちは星にワープして」

 

森「そうですね......やはり星に行く方々は限られています。何かしらの鍵を握っている者たちのみ......」

 

鶴屋さん「そしてあたしたちはあの殺戮兵器から北高、SOS団部室を守るためにここにいる!」

 

待て、バズーカやらなんやら撃ってる兵器に対して5人で挑んでも多勢に無勢だ。

だったら俺たちも行った方が良い。

いやしかし、この詠唱を中断したらまた時間がかかる。

 

九曜「貴方たちは星に行くべき!ここは私たちで止める!」

 

珍しく九曜が叫んだ。正直九曜が声を上げるなんてのは想像していなかったせいか、耐性がなく俺は立ち竦んでしまった。

 

森「ここは私たちがなんとかします!涼宮さんと佐々木さんは貴殿方にお任せします!」

 

藤原「九曜!急げ!」

 

九曜「これより校庭にワープする------」

 

静止させようとしたが遅かった。もう既に5人の姿はない。

すまんが頼んだぞ。

 

謎の少女「無謀なことを......」

 

キョン「無謀......だと......?」

 

化け物少女の発言に対して俺は怒りを隠せなかった。

俺は振り返り再び化け物少女と対峙した。

 

キョン「ふざけたことを言うな!人の命をなんだと思ってやがる!!」

 

謎の少女「理解不能......生存の可能性を放棄するとは。しかしどのみちこの領域はまもなく滅ぶ。我々が開発した神巨人が召喚される。貴様たちが我々の星に来るのは自由だ......地上の人間を見殺しに出来るならな」

 

そう言うと化け物少女は消え去りその場には、俺、古泉、橘、長門、朝倉、喜緑さんが残された。

俺たちはあいつらを信じて星に向かい、ハルヒたちを助け出す他はない。そして化け物少女たちの組織がやろうとしていることの阻止。

 

それにここで九曜たちを助けに行ったらそれこそあいつらが迎撃役をかって出た意味が無くなる。

 

朝倉「終わったわ!」

 

長門「空間移動する......こちらへ」

 

遂にあの星に行くときが来た。正直怖いし生きて帰れるかわからんが、もう後には退けん。

 

キョン「行くぞ!」

 

俺たちは空間移動した。

 

全てを取り戻す為に。

 

 

 

ハルヒ、佐々木、今行くぞ!

 

 

 

 

 

~北高 校庭~

 

九曜「目標を確認------観測エリアからの情報によると敵機はおよそ------300」

 

森「そ、そんなにいるんですか!?」

 

みくる「でももう覚悟を決めるしかないです!」

 

鶴屋さん「さって......久々に暴れるにょろよ!」

 

さすがにこの数相手では5人では厳しいのは事実。

パワードスーツの大きさは特別大きいというわけではないが、それでも2メートル以上はある。

そして武装しているため、生身の人間が勝負を挑んでも最初から劣勢であることに変わりはない。

 

九曜「パワードスーツ全体の足止めは私が行う------貴女たちにはトドメをお願いする------」

 

鶴屋さん「了解!きゅーちゃんも気を付けてね!」

 

九曜「きゅー------ちゃん?------戦闘を開始する」

 

九曜が先陣を切り、空高く舞い上がる。九曜の能力により強い風が吹き始めた。

量産兵器は宙を舞う九曜に対して一斉射撃を行うが、九曜によって発生した強風は追い風であり、なんと弾丸全てが兵器に向かって跳ね返っていく。

その弾丸は全て量産兵器に直撃し、動きが遅くなる。

それを見たみくるは、遠距離からビームを飛ばし密集していた兵器が吹き飛ぶ。

 

それに乗じて森、鶴屋が肉弾戦を開始し、破壊しそこねたパワードスーツを「素手」で次々と破壊していく。

 

しかしそれでも倒せたのはおよそ10機程度。

明らかに多勢に無勢。弾丸以外にも巨大な金属の棒を振り回し始めるパワードスーツもいるため、状況は明らかに不利。

 

森「くっ......このままでは......!」

 

人間の体力は限られるのに対し、機械には体力が無い。だが気を抜くとそこで命を落とす危険性が高い。

 

鶴屋さん(この数......どうすれば......あれは!?)

 

すると突然量産兵器の最後尾の辺りで爆発が起こり、兵器が宙に舞って破壊されていった。

 

鶴屋さん「何!?今の爆発は!?」

 

パワードスーツの故障か何かかと思いきや、高くジャンプしていた1人の刀を持った女性がそこに降りていくのが見えた。故障とかではなく、恐らく人が攻撃したのだろう。

そうして向こうもこちらの存在に気がついたらしく、1人の女の子が2人ずつこちら側にワープして次々と運び、それが終わるとその女の子は森に話しかけた。

 

?「助太刀致します!」

 

森「貴女たちは?」

 

?「申し遅れました、学園都市常磐台中学ジャッジメント所属の私"白井黒子"と申します。これより共闘させていただきます!」

 

森(ジャッジメント?どこかの組織?)

 

九曜「------」

 

姫神「ワープは。慣れない」

 

黒子「初春!敵機の残数は!?」

 

初春「今佐天さんと確認しています!」

 

佐天「こういうのあんまり慣れてないんだけどなー......仕方ないか!」

 

黒子「全員の体勢が整うまで防衛に徹します!行きますわよ婚后光子!」

 

婚后「そう言えばまだどちらが上かはっきりさせておりませんでしたのね......ならば、これではっきりさせましょう!」

 

黒子「そんなこと言ってる場合じゃないですの!」

 

森(何だかよくわからないけど敵じゃないみたいね......)

 

土御門「ねーちんの魔術は相変わらず派手だにゃ。不意打ちとは言えあのパワードスーツをぶっ飛ばすんだからよ」

 

神裂「仕方がないでしょう。殺らなければ殺られる」

 

黒子「貴女たちは4人ですの?」

 

森「あ......あぁいえ、私たちは5人で、あそこにもう1人います」

 

森は空に向かって指を指す。その先には九曜がいた。

 

黒子「な、なんですのあの能力は!?常に浮かび続けるなんて......」

 

その声を聞き、九曜が空から降りてきた。

 

九曜「敵機の残数は------275機------」

 

初春「えっ?」

 

黒子(この方......何者ですの?雰囲気と言い能力と言い......)

 

みくる「あの......貴女たちは?」

 

黒子「へっ?あぁ、手短に説明致します」

 

黒子が言うには破壊された都市からやってきた者たちで、その都市の名前は学園都市。あの量産兵器は学園都市で開発された物らしく、謎の少女が北高、SOS団部室を破壊するために回収したのだと言う。

 

森「そう......貴女たちも同じ境遇に......」

 

鶴屋さん「お話のところ悪いけど、とりあえず今は目の前の敵をなんとかしよっ!」

 

黒子「そうですわね......では、行きましょう!」

 

森「えぇ......覚悟しなさいよこのカラクリ兵器が!!」

 

to be continued......

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