SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録   作:はるかさん

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こちらのストーリーは 紅き星の暴走 とある魔術の禁書目録編です。
涼宮ハルヒの憂鬱編は別ストーリーとなります。
ハルヒ編とリンクしている箇所もあり、最終的にはハルヒ×とあるシリーズ編となります。

6話の前半、後半にはα話とβ話の2種類がありますが、どちらを先に読んでいただいてもストーリー上の問題はありません。


6-α話 ~開戦前 前半~

佐天「絶対に許さない!あの少女!!!あたしじゃ役不足かも知れないけど......今すぐそこから解放してあげるから待ってて!!!」

 

美琴「その意気よ......佐天さん!」

 

上条「行くぞ!.....まずはあの少女の幻想をぶち殺す!」

 

 

 

 

俺たちはイノケンティウスの暴走を止め再びステイルの魔術となりこれで一先ず一件落着かと思いきや、学園都市そのものを破壊するために謎の少女が大天使を降臨させたとの情報を得た。

婚后光子(こんごうみつこ)の話によると"バベルの塔の魔術師の力と超能力者の力を統合させ大天使を生み出しこの学園都市を壊滅させることが目的"ということであり、あの培養器は謎の少女が能力をコピーするためだけではなく学園都市そのものを破壊するために大天使を降臨させるのに必要なものだったというわけであった。

少女が超能力者と魔術師を封じ込めついに降臨し姿を現してしまった大天使。

あの絶対的な力の前に俺たちは倒す術があるのか......。

 

 

 

 

建宮「あれが......大天使......!」

 

五和「大きさはそれほどでもないけど......」

 

見かけによらないとはまさにこのことだ。

凄まじいオーラとプレッシャーを感じる......!

俺の能力はあらゆる異能な力を無効化する能力だが、そんなことは相手からすれば百も承知。

簡単に近づけるわけがない......どうすれば。

 

美琴「とは言ったものの......あんな相手......どうしろって言うのよ......」

 

神裂「あの少女が学園都市を壊滅させるのに大天使を降臨させたのは今ならわかる......これ程のプレッシャーは......!」

 

佐天「みんな諦めないで!!!」

 

突然佐天さんが叫び、皆その発言に驚いているようだった。

何故なら佐天さんの表情はあの大天使を目の前にしても表情は臆することなく吸収された能力者、魔術師を助け出すことを決意し恐怖を感じていないようであったからだ。

話によると佐天さんは無能力者らしいが、そんなのは関係なく仲間を想う気持ちが一番強かったからである。

そしてその発言に続いてもう1人の女の子が俺たちに喝を入れた。

 

初春「皆さんの気持ちはその程度ではないはずです!なんとしてでもあの大天使は消滅させなければなりません!!」

 

黒子「佐天さん、初春......」

 

上条「あぁ!俺たちだって諦めてたわけじゃない!」

 

婚后「私たちの想い、それに勝るものなど存在しませんわ!」

 

ステイル「決意は固まったみたいだね......」

 

建宮「ルーンの刻印を我らに渡すのよ......おい!お前たち!」

 

ステイルが建宮にルーンの刻印を手渡し、それを建宮が仲間たちに手渡した。

1年前、法の書を巡った戦いで建宮の仲間たちがルーンの刻印を教会の敷地全体に貼り付けそれを一つの魔法陣として使用し、イノケンティウスの力は倍増した。

それを再びやろうとは......チームワークの良さに感心するよホント。

 

上条「御坂、神裂!イノケンティウス召喚までなんとか持ちこたえるぞ!」

 

美琴「言われなくたって......そのつもりよ!」

 

神裂「こんなとこで朽ち果てるなど......絶対にあってはなりません!」

 

美琴は大天使に高圧電流を流し、神裂は魔術で攻撃をしかけた。

しかし攻撃が当たる直前に大天使は両手をかざし何やら魔力のような力であの電撃と神裂の魔術を受け止めている。

 

黒子「なっ!?」

 

土御門「あの2人の攻撃を......受け止めてる!?」

 

俺たちは驚愕した。学園都市の7人の中のレベル5でその第3位の超能力と神裂のあの魔術を同時に放たれても両手だけで抑え込む力......!

 

それを両手で受けとめエネルギーに変換し、学園都市に向かって跳ね返した。

その結果、そこの部分は跡形も無く消し飛ばされてしまった。

 

初春「学園都市が……!」

 

黒子「破壊されていく……!」

 

大天使(......お前たちに私の言葉の意味が通じるか試してみよう)

 

姫神「こ、これは......!」

 

オルソラ「直接......心に......」

 

大天使がどうやら俺以外の奴らの心に直接話しかけてきているらしい。

俺は右手の所為でその影響を受けることが出来ない。こういう時に役に立たないんだ俺の右手は。

 

土御門「かみやん、幻想殺し(イマジンブレイカー)の所為でお前だけわからん状況だろう......通訳してやる......」

 

ありがたいことに俺は土御門経由で話を通訳してもらうことにした。

 

大天使(我らが造り上げる世界......それをどう思うか?)

 

美琴「アンタたちが造り上げる世界......そんなもの......信用出来るハズがない!」

 

佐天「あの少女が言うには2人の人を犠牲にして星を活性化させるなんて......ただの虐殺じゃない!」

 

大天使(虐殺......劣等種にはそう見えるのか......しかしこれは地球だけではなく宇宙的な問題なのだ......)

 

あの星の存在意義について。在るだけなら構わない。しかし佐天さんの言う通り自分たちの星を活性化させるためだけに地球をめちゃくちゃにするならそんな物の存在を皆が認める訳がない。

 

神裂「では何故貴方たちはそんなにも神の力に執着し、地球を壊してまで自分たちの星を活性化させようとするのです?」

 

大天使(......やはり劣等種には理解不能か......だが冥土の土産に1つ教えよう......)

 

黒子「......一体何を教えて頂けますの......大天使さん?」

 

大天使(今お前たちに話しかけているのはこの大天使ではない......この大天使を介して私と言う個体が存在する)

 

神裂「では貴方は一体!?」

 

大天使(私はあの少女たちの生みの親でもある......創造主(クリエイター)と呼ばれる者だ......私本体は紅き星の最深部にいる......)

 

佐天「生みの......親!?」

 

美琴「けど、あの少女たちのクローンを作り出したのは彼女自身がやったことんじゃ......」

 

大天使(そう......だがその元となる媒体、つまり彼女を生み出したのは私自身だ......彼女たちに神の力を持つ涼宮ハルヒ、佐々木の両名回収の任に就いてもらった......)

 

あの少女が黒幕だと思っていたが......まさか生みの親がいたなんて......。

 

美琴「自らが地球に行くことが出来ないからあの少女を造り出し4年前から北高の近くに潜伏させていたわけね......」

 

大天使(その通りだ......さて、少しお喋りが過ぎたようだ......ここで朽ち果ててもらおう......大天使の力......とくと見よ)

 

上条「来るぞ!」

 

ついに大天使が攻撃をし始めた。

その攻撃は最早魔術とか超能力では言い表せない力を発していた。

そのエネルギーみたいな物が大天使の手から放たれ、俺の隣にいた御坂に対して向けられた。

俺は瞬時に右手を伸ばし御坂を守ろうとした。が、大天使から放たれたそのビームは俺の右手によってかき消されたが俺はその衝撃で地面に叩きつけられてしまった。

 

美琴「ちょ、ちょっと!」

 

上条「なんて破壊力だ......御坂、大丈夫か?」

 

美琴「ア、アンタこそ大丈夫なの!?」

 

神裂「上条当麻でも完全に防ぎきれないとなると......」

 

なんて力だ。幻想殺しでも完全にかき消せない力。そんな能力が直撃でもしたら俺たちはどうなってしまうんだ。

 

美琴「あの力は......原子崩し(メルトダウナー)だけど......力が増幅されてる......!」

 

黒子「第4位の......ならあの培養器にいた全員の能力を受け継いでるとしたら......!」

 

黒子の言う通り、あの培養器にいた能力者、魔術師たちはあの大天使降臨の為に使われたとすれば......どうやら状況は最悪なことになっているらしい。

せめてアクセラレータがいてくれたら......まだラストオーダーは見つからないのか!?

続けて大天使が今度はかなりデカい炎の塊を自分自身の頭上に作り始めた。

 

佐天「あ、あんなのぶつけられたら......!」

 

姫神「この都市そのものが......!」

 

上条「くそ!!」

 

俺は何としてでも右手で抑えきってやると思い全員の前で仁王立ちした。

しかし、後ろの方から突然大気が熱を帯び始め俺の周囲に溜まり始め、とある男が俺に対してこう叫んだ。

 

ステイル「下がれ上条当麻!イノケンティウスを召喚する!!」

 

つまりはルーンの刻印を張り終えたということになる。

俺はステイルの言う通りその場から下がりそこには刻印を張り終えた建宮と仲間たちがいた。

 

建宮「待たせたのよ!目には目を!」

 

五和「炎には炎!」

 

ステイル「現れよ......イノケンティウス!!!」

 

再びステイルの魔術となったイノケンティウスが召喚され、大天使の前に立ち塞がる。その大きさは1年前に教会で見た時より一回り大きくなっていた。

そして大天使はイノケンティウスに対して炎の塊を投げつけその炎を受け止めるイノケンティウス。

 

ステイル「今だ!」

 

美琴「神裂さん!婚后さん!」

 

その御坂の言葉に対して頷く神裂と婚后さんはイノケンティウスに当たらない角度から大天使に向かって能力を振るった。

婚后さんの空力使い(エアロハンド)で大天使が宙を舞い、それを目掛けて神裂が魔術で追撃。その後御坂がコインを取り出し超電磁砲(レールガン)で大天使に直撃させ、最後にイノケンティウスが大天使に炎を跳ね返しそのまま大天使は炎に身を包まれた。

 

佐天「凄い......」

 

初春「これが上位能力者の合わせ技......!」

 

誰もが勝利を確信していたが、炎上している大天使は炎に身を包まれながらも一番後ろにいたオルソラと土御門、姫神に対して電撃を発してきた。言うまでもなくその電撃は御坂美琴の能力、超電磁砲であった。

 

上条「土御門!オルソラ!姫神!!!」

 

俺はなんとか庇おうとしたが明らかに間に合わない。

しかしその時、その3人の後ろから突然ゴーレムが姿を現し3人を包み込むようにして庇い3人はなんとか無傷でいた。

 

シェリー「よくもあんなチンケな所に封じ込めてくれたねぇ......エリス!!!」

 

あれはシェリー。何故こいつが今ここにいるのか、なんて野暮な質問はしない。

こいつは最上階で俺たちと戦った。その後その場で気絶しあいつだけは培養器の中にいなかったんだ。だから今ここに居られている。

 

上条「お前!」

 

シェリー「久しぶりだねぇ上条当麻......神裂も無事で何よりだ......」

 

神裂「シェリー......無事で良かった......」

 

ステイル「再開のところ申し訳ないがまだあの大天使は墜ちていない」

 

婚后「でもいくら攻撃しても無傷では......」

 

木山「......あの大天使は何かしらの脳内ネットワークが存在している可能性が高い」

 

ネットワーク......どういう意味だ?

 

木山「能力集合体と考えれば似ているんだ......AIMバーストに」

 

布束「まさか......フェブリとジャーニーを回収した理由って......!」

 

初春「あの大天使に能力を完全に付与するため!?」

 

木山「だがそれなら納得がいく......」

 

佐天「フェブリ!ジャーニー!聞こえる!!?」

 

突然佐天さんが大天使に向かって叫びだした。

 

佐天「その中に封じ込められてるんでしょ!?居たら返事して!!!」

 

美琴「佐天さん......」

 

佐天「覚えてる!?1年前に初めて会った時のこと!」

 

急に大天使の動きが止まる。あれだけ破壊と殺戮を楽しんでいた大天使が、だ。

 

美琴「アンタ中々私に懐かなくて最初本能的に恐がられてるんだと思ってたわよ」

 

初春「みんなで遊びに行ったりしましたよ!!!」

 

一体1年前に何があったんだろうか。

恐らくそのフェブリとジャーニーって人たちがあの大天使の能力の鍵となっているということなのだろう。

 

布束「お願いだから......目を覚まして!!!」

 

布束さんが大声でフェブリとジャーニーに声を掛けた。

そして完全に大天使の動きが止まる。

まさか本当に声が届いたのか。

 

神裂「あれは......」

 

オルソラ「大天使が......」

 

黒子「光に包まれていく......」

 

突然大天使が光り出し動きが止まり、その大天使の胸辺りから2人の人影が映し出され小さくどうやら女の子で子供のようだった。その2人はどうやら意識を失っているらしく突然落下し始めた。

その有様を見るなり御坂と佐天さんがいきなり飛び出しその落下地点まで全速力で走り始めようとしたが、隣にいた白井がテレポートしその2人を空中で抱きかかえ再び地上にテレポートした。

 

黒子「そういうことは私にお任せくださいなお姉様♪」

 

美琴「黒子!」

 

佐天「フェブリ!ジャーニー!!」

 

どうやらあの子たちがそのフェブリとジャーニーらしい。

あの子たちが大天使の脳内ネットワークの役割を担っていたのか......まるで妹達(シスターズ)みたいだな。

 

布束「フェブリ!ジャーニー!」

 

布束さんが勢いよくフェブリとジャーニーに抱き付いた。

余程心配だったのだろう。

 

フェブリ「......しの......ぶ......?」

 

布束「!!!」

 

美琴「意識が!」

 

初春「戻ったんですね!」

 

ジャーニー「しのぶ......」

 

佐天「ジャーニーも!良かった......本当に良かった......」

 

喜んでいるのも束の間、ネットワークを無くした大天使が突然叫び声を上げ始め光を発しそれは次々とバベルの塔の最上階と最下層に伸びていった。

 

上条「なんだ!!?」

 

土御門「あれは!?」

 

婚后「培養器に封じ込められてた人たちが塔の内部に......!」

 

その光はよく見ると人の形をしていて、その中にはアニェーゼたちやステイルの弟子たちの姿があり皆塔の中へと吸い込まれて言った。

恐らく塔の最上階と最下層に戻ったのだろう。

 

能力者と魔術師の力を失った大天使は叫び声と共に姿形をドンドン変えていき、先程まで白く輝いていた羽根はまるで腐食されたかのように黒く、腐ったようにボロボロになり全身が黒く染まり始めた。

 

オルソラ「まるであれは......」

 

姫神「堕天使......!」

 

黒子「大天使が堕天使に......活動するために必要不可欠のネットワークを無くし、自律性も無くなり腐った魔物へと......」

 

美琴「それがアンタの本来の姿ってわけね......なら!」

 

御坂が体中に電撃を溜め、それを堕天使に向けて勢いよく放った。

それは見事堕天使に直撃し、同時に堕天使は悲鳴を上げた。

 

上条「効いてる......効いてるぞ!」

 

神裂「これでようやく倒せるようになったわけですね......」

 

建宮「一時はどうなるかと思ったが......これならいけるのよ!」

 

堕天使になった途端全員の士気が一気に湧きあがり立ち向かうことを決意した。

そして俺は1つだけ確認したいことがあって1歩前に出て堕天使を挑発した。

 

上条「さて......その力じゃもう俺たち全員を止めることなんて、出来ないぜ!?かかって来いよ!」

 

その言葉に堕天使は俺に倒して原子崩しを放って来た。

俺が確かめたかったのは奴の力に対して俺の幻想殺しで消滅させれるかどうか。

 

上条「......へ、この程度かよ?残念だったな!」

 

ステイル「これで完全にチェックメイト.....」

 

佐天「フェブリと......」

 

初春「ジャーニーを......」

 

美琴「苛める者は......」

 

黒子「絶対に許しませんの!!」

 

上条「堕天使さんとやら......覚悟するんだな!!!」

 

to be continued......

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