SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録   作:はるかさん

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このストーリーは宇宙編となります。
同時系列で地上編も別ストーリーで進んでいます。

お待たせしました。何故か今回は長くなってしまいました。
読みにくい部分もあるかとは思いますがご了承くださいm(_ _)m

それでは禁書目録編、どうぞ。


11話 ~禁書目録~ 宇宙編

~地下渓谷 BF9階~

 

?「必然、再会するのもまた運命でありこの世の新たなる星は紅き星に限られているということ」

 

上条「お前は......」

 

?「当然、侵入者どもはひれ伏させるのみ」

 

ステイル「アウレオルス......イザード!」

 

 

 

 

 

さて高速道路の次は何故だかは知らんがビルの中なのだろうか、まるで社長室の様な場所へと移動した俺たち。

ちなみに地下渓谷BF8階では機械兵器搭乗のテレスティーナ=木原=ライフラインとか言うヤンキーのような女との戦闘が始まってしまったが、こちら側は情報統合思念体+能力者+魔術師と言う最早敵無しとも言える構成で迎え撃ち撃退した。

そして次の階への階段が現れ降って行くとそこにはまたもや学園都市側の敵が待ち受けていた。その者の名前はアウレオルス=イザード。これは個人的なことだがこの声はどこかで聞いたことがある。どこかまでは覚えていないが。

 

今回の黒幕である創造主、その部下である謎の少女たち、そして俺たちの前に次々と立ちはだかる敵。

死線を乗り越えたと思いきや毎度の様にそれも束の間であり再び死線のスメルが漂うこの階。

 

目の前の男は只者では無いと言うのはこれまでの傾向から言えることではある。

ハルヒ、佐々木、インデックスは一体どこにいるのだろうか、無事なのだろうか。

 

全ての答えはこの先の階に進んでみなければわからない。

すまんがアウレオルスさんとやらよ、道を開けさせてもらうぞ!

 

 

 

 

 

上条「まさかお前もあの少女に!?」

 

アウレオルス「如何にも。そして私がやるべきことは既に決まっている」

 

テレスティーナに引き続き、恐らくこの男も学園都市側の関係なのだろう。

ハルヒが持ってくる無理難題や能力により、非日常的な生活を送っているのは俺たちSOS団だけかと思っていたが上条たちの周りはもっと非日常的な生活なのだと実感する。

っというよりこいつらにとってはこれが日常なのか?

やれやれ。学園都市に住んだら命がいくつあっても足り無さそうだなおい。

 

ステイル「キミは1年前に魔術を失った。そんなキミが今更僕たちの前に現れてどうしようと言うんだい?」

 

ってことは魔術師か。一体どんな魔術をお使いになられたのやら。

 

アウレオルス「確かに私は1年前に力を失った。しかしあの少女の、と言えばここまで来た貴様らならわかるだろう?」

 

美琴「クローン......!」

 

アウレオルス「そうだ。1年前に私は禁書目録(きんしょもくろく)を救おうと試みたが貴様らのおかげでその願いも見事に打ち砕かれあの子の傍にいることが出来なくなってしまった」

 

救おうとした?なんの話なのかさっぱりわからん。

禁書目録ってのがインデックスのことであることに間違いない。

だが今敵として立っている目の前の男が何故インデックスを救おうとした?そしてそれを何故上条たちが妨害したんだ?

 

俺の頭の中で多くの疑問が浮上している最中、ステイルがアウレオルスに対してこう言い始めた。

 

ステイル「だからインデックスは既にそこにいる上条当麻の手によって救われていたんだよ。つまりキミがやろうとしてたことは全くの無駄骨だったってわけさ」

 

上条(まぁ覚えてないんだけどさ)

 

アウレオルス「最早過去のことなどどうでも良い。先程も言ったように私がやることは決まっている」

 

その発言に対して全員の顔に緊張が走りそして身構える。

 

朝倉「戦うのなら手短にことを進めて欲しいわね。私たちにはあまり時間がないの」

 

アウレオルス「......ふっふっふ」

 

橘「何がおかしいの!?」

 

建宮「気を付けるのよ......何か仕掛けて来るかも知れんのよ」

 

顔を下に落とし肩を震わせながら笑い始めたその光景ははっきり言って不気味の一言に尽きる。

こいつらは人間ではなくクローンであり、化け物少女の配下でもある。何をしてくるのかわからん。

 

アウレオルス「あの少女は言った。"首輪を破壊すればお前の望みを叶えてやる"と!」

 

ステイル「首輪?......まさか!」

 

アウレオルス「禁書目録は......私のものだ!!!」

 

突然声を上げたと思いきや、奴はポケットから金属の長い針みたいなものを取り出し、それを手で握り突然自分の首に向け勢いよくぶっ刺した。

 

美琴「アンタ正気!?」

 

喜緑「何故自分の身体に......」

 

アウレオルス「必然、首輪を破壊することが己の運命であり宿命。己の魔術の力を全開放......その為に生贄を捧げる。当然、その生贄とは......」

 

まさか俺たちの誰か、それとも全員とでも言うのかこいつは!?

 

アウレオルス「私自身だ!!!」

 

そしてアウレオルスは刺していた針をもぎ取り眼を思いっきりと言っていい程開け始め、次第にアウレオルスの身体が光り始め、その光は奴の後ろの階段へと伸びていった。

 

ステイル「まさか......下にあの子が!?」

 

上条「させるか!!!」

 

上条が咄嗟に走り出し、アウレオルスに向かって右手拳を振りぬき無様にもアウレオルスは吹っ飛び地面に這いつくばっていた......が、突然アウレオルスの身体が溶けていき次第に床と一体化してしまった。

 

キョン「おい!奴はどうなったんだ!?上条の右手で消え去ったのか!?」

 

上条「違う......幻想殺し(イマジンブレイカー)は機能しなかった」

 

となるとまさか本当に自身を生贄に......。

 

美琴「とにかく、下の階に進むわよ!この先に......」

 

そう。インデックスがいる可能性が高い。何故ならアウレオルスから放たれた光が下の階に伸びて行ったからだ。

 

ステイル「行くぞ!」

 

上条「っ!」

 

走り出した上条とステイルの後を追うように俺たちも続けて下の階へと降りていった。

 

 

 

 

 

~地下渓谷 BF10階 中枢核~

 

そこは何とも不気味な気配が漂う場所。部屋自体は広く向こう側にある扉がかなり小さく見える。恐らく次へ進むための扉なのだろう。そして床は半透明の様に透けていて、下を覗くと紫色の珠の様な物がゴロゴロと転がっている。一体ここは何なのか、リビングにしては広すぎるし何よりセンスが悪い。建築した奴は何を考えていたのやら。

 

そしてその部屋の中央に小さな白い柱みたいな物が見える。

......いや、あれは柱ではない。人か?

 

美琴「あの後ろ姿は!」

 

上条「インデックス!!!」

 

あれがインデックスって子か。あんなに真っ白な服を後ろから見てもわかるってことはあれがデフォルトの服ってことか。やれやれあれじゃあまるでシスターじゃねぇか。

 

まぁ兎にも角にも無事再会ってこった。良かったな上条。

アウレオルスが言ってた首輪を破壊とかなんとかってのは失敗に終わったようだな。後姿だけだが身体に損傷は無いみたいだしな。

 

そしてインデックスに走り近付く上条と御坂さん。

ステイルもそうみたいだが、あの2人が一番心配してたみたいだしな。気持ちはわかる。俺だってハルヒや佐々木が心底心配だ。

 

上条「インデックス!無事だったか!」

 

?「.........」

 

美琴「ほんとに心配したんだから......」

 

インデックスの後ろ姿に喋りかける2人。しかし目の前の真っ白修道服さんはくるりと反転し俺たちの方に振り向くが、その目は真っ黒で何やら星型の様な模様をした"何か"が描かれていた。

 

?「けい......こく......」

 

ステイル「あれは......今すぐそこを離れろ!上条当麻!御坂美琴!」

 

上条「なんで!?」

 

美琴「これは!?」

 

自動書記(ヨハネのペン)「警告、禁書目録(インデックス)の"首輪"、第1から第3まで全結界の貫通を確認。103000冊の書庫を保護の為、侵入者の迎撃を優先します」

 

何だって?書庫の保護?

突っ込みどころは色々とあるが、侵入者ってのは......まさか俺たちのことか!?

 

上条「おい!インデックス!どうしちまったんだ!?」

 

古泉「まさか彼女も!」

 

建宮「支配下にあるってのか!」

 

その可能性しか残されていない。あの化け物少女の手によってインデックスまでもが奪われてしまったのか。

しかし何となくだが、ただ支配されているだけとは思えない気がするのだが......。

 

自動書記「警告、第3章第3節。首輪の自己再生不可。対侵入者用の特定魔術(ローカルウエポン)、"(セント)ジョージの聖域"を発動します」

 

そしてインデックスの前に空間が現れ亀裂が入りそこには魔法陣みたいな物が現れた。

まるでそれは直視しただけで身も心も引き裂かれてしまうのではないかという程のプレッシャー、恐怖が俺たちを襲った。

 

ステイル「上条当麻!それは彼女じゃない!1年前にキミが彼女を救った大元となる根源の"自動書記(ヨハネのペン)"という魔術の1つだ!覚えているだろう!?」

 

上条(覚えてねーっての!だがあれはインデックスであってインデックスではないと言うことか)

 

長門「危ない。貴方は早く離れるべき」

 

上条の隣にいつの間にやら長門が姿を現していた。情報統合思念体ならどうとでもしてくれる、なんて期待はこの星にいる限りは出来ない。この星の影響は情報統合思念体には天敵らしいからな。

 

上条「待ってくれ長門さん!あれはインデックスなんだ!」

 

美琴「それはわかるけどこのままだとアンタ死ぬわよ!?」

 

上条「死ぬのが怖くてここまで来るはずねぇだろ......自動書記なんて得体の知れねーモンをこいつに背負わせやがったあの少女をぶっ飛ばす......その為にはインデックスを地獄の底から這い上げてやるしかねぇーよなぁ!!!」

 

上条はその場で両脚を広げ俺たちの前で仁王立ちし戦闘態勢に入った。そしてそれを見た長門と御坂さんは両者目を合わせコクリと頷き彼女たちもインデックスと戦う気なのか、その場で足を止めインデックスの方を向き戦闘態勢に入る。

 

自動書記「戦場の分析......完了。現状、破壊難易度が最も高いと予想される上条当麻と情報統合思念体の破壊を最優先にします」

 

すると突然インデックスの目元辺りでもの凄いエネルギーが溜まり始め、そこから衝撃波の様に強い風が吹き始め、相手はこちらの状況などお構い無しに目元から発する威圧感の元凶であるエネルギーを上条に向かって放ち始めた。

 

上条「ぐっ!」

 

咄嗟に右手を差し出しその攻撃を凌ごうとしたが、出続けているせいか、手元では無効化しているんだろうがその閃光の様なものは一切消えることなく躊躇無く上条に攻撃を仕掛け続ける。

 

美琴「しまっ!」

 

そしてその余波なのか、近くにいた御坂さんが吹き飛ばされてしまいその場には上条と長門だけが残り、右手を差し出し続ける上条を援護する様に長門が魔術が出ている魔方陣の所まで突っ込んでいく。

そしてその魔術に今度はバリアを展開した長門が魔術をガードしようと割って入る。

しかし星の影響のせいか、はたまたインデックスの魔術の力が強すぎるのか、バリアが徐々に弱まり次第に均衡が崩れ長門が押され始めてしまった。

 

ステイル「あれは竜王の殺息(ドラゴンブレス)!気を付けろ!伝説のドラゴンの一撃と同じ破壊力だ!あれに触れでもしたら......!」

 

朝倉「喜緑さん!」

 

喜緑「ええ!」

 

それに危機感を抱いた2人の情報統合思念体が空を飛び長門を援護する為にその戦闘に介入し、朝倉はいくつかの金属製の武器を生み出しそれを飛ばし、喜緑さんはビームらしいもので魔方陣に対して攻撃を仕掛けた。

が、その魔方陣自体も驚異的な防壁となっているのか、2人の攻撃は消滅してしまった。

 

朝倉「なんてパワーなのよあれ!」

 

喜緑「長門さんのバリアももう持たないと思います!長門さんの元へ!」

 

そして2人は長門の元へと降り、バリアを展開し長門と共に魔術攻撃から防御し長門の負担を軽くする。

 

自動書記「標的である上条当麻に対して効果が見受けられません......また同じく情報統合思念体にも効果が薄い模様......他の属性の魔術に切り替えます......」

 

上条「危ない!離れろ!」

 

その瞬間、魔術が1度止まり次の瞬間には先程までの魔術とは違った色の魔術が3人を襲いかかるが、上条の一言により3人とも空中へ大ジャンプしこれを回避したが、その魔術の先には上条が居て再び右手を差し出し無効化しようと試みる。

 

しかし上条は右手1つで抑えてはいるがかなり力が入っていて、少しでも力を緩めれば一気に持っていかれてしまう、そう言った心構えが俺は表情と右手から読み取れた。

 

ステイル「Fortis(フォルティス)931!!!」

 

魔術名を名乗りルーンの刻印をばら蒔くステイル。

 

建宮「お嬢さん......2人を頼んだのよ!」

 

橘「建宮さん!?まさか突っ込むつもりですか!?」

 

建宮の言う2人は俺と古泉のことらしい。

確かに橘を含む俺たち3人ではあれを相手にどうこう出来るものではない。相変わらず足を引っ張りぱなしで申し訳なさが湧き出てくる。

 

ステイル「援護しろ......イノケンティウス!!!」

 

ルーンの刻印からイノケンティウスが召喚され、上条の前に立ちはだかりインデックスからの攻撃を体で受け止める。上条の右手とは違い無効化することは出来ないが、表面温度が3000℃もあるらしいものにより耐えることが出来るらしい。

 

上条「イノケンティウス!」

 

ステイル「行け!上条当麻!!」

 

そして上条がインデックスに向かって走り始めた。

 

自動書記「新たな敵兵確認......炎の魔術の逆算に成功しました。ルーンにより記述したものと判明。対十字教用術式発動......エリ・エリ・レマ・サバクタニ」

 

そしてまたまた先程の魔術とは違った魔術がイノケンティウスを襲い今度の魔術はイノケンティウスに対して有効なものらしく、イノケンティウスが徐々に小さくなっていき押され始めた。

 

ステイル「イノケンティウス!」

 

建宮「こいつで......どうよな!?」

 

地面を抉る様に建宮の魔術がインデックスの魔方陣を目掛けて突き進んでいく。そしてそれが魔方陣にぶち当たりそこから何かが飛び散り魔方陣を破壊した。と俺は思ったが、インデックスの前にある魔方陣は未だ健在。そして飛び散った物は何やら得体の知れない大量の白く輝く羽の様な物がこの空間上空に舞った。

 

古泉「羽......ですか。一体何なのでしょうか?」

 

残念だが俺に聞かれてもわからん。

 

ステイル「その余波の光の羽にでさえ触れたら身体の保証は出来ないぞ!」

 

上条「んなこと言われたって今更この足を止められるかよ!」

 

それでもインデックスに向かって突っ走る上条。

そして魔術攻撃を受けているイノケンティウスを助けるべく情報統合思念体チームが再びバリアを展開し放たれ続けている魔術を遮る為にイノケンティウスを守るために魔術を遮断し始めた。

情報統合思念体の掌によって作られた情報壁とインデックスが放ち続けている魔術、両者の間でバチバチと轟音をたて閃光の様な光が空間全体を襲う。

 

朝倉「力が下がってても3人分のバリアなら......」

 

喜緑「抑えてみせます!」

 

長門「しかし相手のパワーは強大。油断は禁物」

 

情報統合思念体3人がかりでようやく互角の力と言ったところである。インデックスはこんなにも力のある持ち主とは思いもよらず正直俺は驚いている。

 

いやインデックス、と言うよりステイルが言ってた自動書記とやらの力なのだろう。それは1年前に上条がインデックスを助けたのと繋がるところもありそうだしな。

 

そしてインデックスとの距離が徐々に近づいていく上条。もう少しで右手がインデックスに触れられる位置まで辿り着いたが、上条とインデックスとの残りの間の距離には竜王の殺息の余波の羽が舞っていた。

 

美琴「止まらないなら......私が道を切り開いてやるわよ!」

 

指でコインを挟み自身の能力の電撃を応用し閃光を撃ち放ちそれは上条とインデックスの間に飛んでいきその周辺一体の羽を余波と電撃で弾くことは出来たが、消滅させることまでは出来ず逆に羽に当たったコインが弾かれ落とされてしまった。

しかしこれにより上条が進むべき道が切り開けた。

 

上条「サンキュー御坂!」

 

美琴「お礼は良いからインデックスの所まで急いで!」

 

自動書記「更に新たな敵兵を確認......情報の検索......完了。電撃使い(エレクトロマスター)と判明。超能力者(レベル5)である超電磁砲(レールガン)、御坂美琴を迎撃対象に移行します」

 

魔方陣から更にもう1つの魔術が御坂さんを攻撃し始め御坂さんは自身の能力か、電気で形成したバリアみたいなものを両手に展開しこれを精一杯抑える......が。

 

美琴「ぐっ......なんてパワーなのよ......抑えきれない......!」

 

自動書記「戦場にいる敵兵の難易度は格段に高いと判断しました......最終章を発動します......自身の損傷の有無を確認......最終章に大きな影響は見られません。発動まで5、4」

 

インデックスの魔方陣に別の力が集中し始めその力で空間全体、周りの空気が大きく振動し始めた。

まずい......何だかよくわからないが次に繰り出す攻撃はこの空間自体を消し飛ばす程の......。

頭の中でマイナス思考が漂う。死ぬかも知れない、もう勝てないかも知れない、そう言った思考をさせられても仕方がない程の力をあの魔方陣から感じるからである。

 

上条「うおぉぉぉぉ!!!」

 

全力で走る上条は遂に幻想殺しの距離内に入った。

しかしインデックスの方も最終章発動とやらの時間が迫っている。

 

自動書記「3,2」

 

上条(創造主(クリエイター)さんとやら......これがアンタのシナリオ通りの展開に動いてるってんなら......)

 

そしてとうとう上条がインデックスに対して右手を差し伸べた。

 

自動書記「1」

 

上条「そんなふざけた幻想は俺たちがぶち殺す!!!」

 

カウントが1を指したと同時に上条の右手がインデックスのおでこに触れた。

すると同時に魔方陣が消滅しインデックスが後ろに倒れ始めた。

 

自動書記「ゼ......ロ......」

 

美琴「触れた!」

 

どうなる!?間に合ったのか!?

 

自動書記「首輪......致命的な......破壊......最終章......発動......不可......」

 

そしてインデックスは完全に倒れ魔方陣から放出されていた魔術も消えた。

 

インデックス「.........」

 

上条「インデックス!大丈夫か!?おい!」

 

美琴「目を覚まして!お願い!」

 

上条はインデックスをしゃがみながら抱え御坂さんはひたすら声を掛け応答を待っていた。

 

とりあえず自動書記とやらは消滅することが出来たみたいだが、インデックス自体が無事なのかはわからん。

そこで俺もインデックスに近づこうとしたが、ステイルが上条と御坂さんに対して

 

ステイル「今すぐそこから離れろ!!!」

 

と叫んだ。

自動書記は消滅させることは出来たが羽はまだ宙を舞ったまま。あれに1枚でも触れたら大変なことになるらしい。

 

キョン「上条!御坂さん!まだ羽は消滅していないぞ!」

 

橘「危ない!」

 

しかしそれはもう既に上条の頭の上にまで到達していてそれは上条の頭にあっという間に降りて結果的にそれに触れてしまった。

 

上条「!!!」

 

そして上条はインデックスを抱えたまま前のめりに倒れてしまった。

 

美琴「ち、ちょっとアンタ!しっかりして!」

 

その状況を見た御坂さんが上条を抱え声を掛けたが、ふわふわと舞い降りて来た羽が今度は御坂さんの頭に触れてしまった。

 

美琴「っ!!!」

 

そして御坂さんも倒れ上条とインデックスを覆い被さる様にして倒れてしまった。

 

長門「gj3ja―$%#」

 

そして長門の情報操作で残りの全ての羽は部屋の天井に張り付き身動きが取れなくなった。

 

長門「間に合わなかった。光の羽にプログラムを割り込ませるのに時間がかかった。ごめんなさい」

 

長門、お前が謝ることではない。むしろそれであの羽による被害はこれ以上出にくくなったことは事実だ。それよりも上条と御坂さんに任せっきりにした俺たちにも責任はある。

自分の力の無さ、それを理由にして立ち向かうことが出来なかった勇気の無さ。くそったれ!

 

古泉「お2人はどうなるのでしょうか!?」

 

ステイル「わからない......過去にも上条当麻はあの子を救おうとして竜王の殺息の余波の羽に触れてしまい倒れたことがあった」

 

橘「その後はどうなったんですか?」

 

ステイル「特に何も無かった。僕個人としては疑う部分もあったけどね。本当に何も無かったのか、ってね」

 

過去に触れてしまった事があったらしいが、俺たちが上条と出会った時は何事も無かったかの様に五体満足で居たのは事実。にしてもあの羽が触れただけで倒れてしまうとなると余程の衝撃や痛みが走ったと言うことなのだろうか。

ステイルが言っていた"伝説の竜と同じ破壊力がある、余波の光の羽にでさえ触れたら致命傷"というのが本当だとすると......いやあの状況で嘘を吐くとは思えない。となると上条と御坂さんは......。

 

朝倉「暗い顔をするのはまだ早いんじゃない?」

 

ステイル「何を言っている!?キミもあれを見ただろう!?」

 

いや、仮に上条と御坂さんに何かしらの後遺症が残る自体になっていたとしても、情報統合思念体なら治せそうな気もする。

 

長門「私たち3人で原因を分析する」

 

喜緑「その内容によってはお2人を回復させる事が出来るかも知れません」

 

朝倉「そう言うこと。やってみて万策尽きたときに始めて"諦め"が出るのよ?まだやれることはあるわ」

 

長門「分析を始める。朝倉涼子、喜緑江美里」

 

ステイル「だが上条当麻の右手は」

 

長門「恐らく大丈夫。光の羽が頭部に直撃したのであれば脳内スキャンを行えば結果がわかる確率が高い」

 

朝倉「右手に関与していなければ情報操作で何とかなるかもよ?」

 

そして情報統合思念体は上条と御坂さんの元へ行き、掌をかざし体内、脳内の分析を始めた。

そして上条と御坂さんの身体が光り出した。

 

長門「頭部に損傷は無い。これより脳内スキャンを開始する」

 

朝倉「脳内における物理的損傷、ダメージ無し。血液に異常も見られない」

 

喜緑「......異常発見しました。記憶領域の1つであるエピソード記憶に損傷あり。これより光の羽によるダメージの詳細を分析します」

 

朝倉「脳細胞ごと破壊されてる......記憶破壊と断定」

 

長門「それ以外の異常、損傷は見られない。現状エピソード記憶領域のみ異常が発見された。問題は無い。情報結合による脳内再生を行う」

 

どうやら原因が解明したらしい。とは言え治ることには繋がらない。あくまで結果に左右されてしまうのに代わりはない。だが情報結合思念体なら治せると信じさせてもらうぞ!

 

すると両者が光り出した。恐らく治療プログラムが組まれているのだろう。

 

橘「2人は治るんでしょうか?」

 

キョン「それはわからない。だがそう信じるしか俺たちにやれることはない」

 

ステイル「これで治ったら情報結合思念体ってのが平たく言えば宇宙人って言うのも納得するねこれは」

 

皆が見守る中、上条と御坂さんから放たれていた光が徐々に消え失せていった。

さて、成功したのか失敗なのか。どっちだ?

 

長門「終わった」

 

喜緑「情報結合は成功しました」

 

朝倉「あとは2人の意識が戻れば......」

 

どうやら成功したらしい。安堵の表情を浮かべた俺たちの前に上条と御坂さんが顔を上げ始めた。

 

上条「うっ......俺は......」

 

美琴「そっ......か、私たち......竜王の殺息の羽に......」

 

やれやれ。本当に何でもありだな情報統合思念体は。

 

上条「そうだ!インデックス!」

 

美琴「!」

 

2人は無事に回復出来たが、元々の敵であり被害者でもあるインデックスの方も気になる。

幻想殺しで自動書記を破壊しただけだから肉体への外傷はない。だがあれほどの魔術が肉体を支配していて破壊されたとなると......。

 

インデックス「とう......ま......」

 

上条「インデックス!わかるか!?俺だ!」

 

美琴「しっかりして!」

 

インデックス「とうま......たんぱつ......」

 

喋り方から言ってかなり苦しそうだ。

"たんぱつ"ってのは置いといて、身体的影響はどうなんだ?

 

インデックス「うぅぅ......」

 

上条「どうした!?どこか痛むのか!?」

 

誰もがインデックスを気にかけていたとき、この空間に得体の知れない音が響き渡った。

 

 

 

グゥ~~~

 

 

 

これは......まさか......。

 

インデックス「とうま......おなかへった......」

 

......なんとも緊張感が削がれる一瞬だった。

でもまぁとにかく無事で良かった。本当に。

 

上条「あの......インデックスさん?他に何か言うことがあるのでは......?」

 

インデックス「うん......ありがと、とうま、たんぱつ、みんな......ごめんなさい」

 

美琴「あの......ごめんね。私があの少女に中途半端な電撃で攻撃しちゃったから......」

 

インデックス「短髪が謝ることじゃないんだよ......」

 

ステイル「全く。無事で良かったよ本当に」

 

インデックス「すているもありがとね......」

 

フラフラと立ち上がるインデックス。そして徐々に体力を戻して来たのか、言葉や姿勢、態度にも元気が戻って来た様だ。

 

インデックス「それより今は何が起きてるの?それと向こうの人たちは誰なのかな?とうまの知り合い?」

 

キョン「あぁ、自己紹介でもしておくか」

 

俺たち北高側はインデックスとは初対面。それぞれ簡単に自己紹介し、今何が起きているのかをインデックスに説明した。もちろんインデックスの紹介、説明も受けた。そして103000冊の魔道書を記憶していることも。完全記憶能力だと。羨ましい能力だ。期末で使えるようになれば俺だって楽なんだがなぁ。

っていかんいかん。つい変な方に考えてしまう。

 

インデックス「きょんってあだ名、変だけど可愛いかも!」

 

褒められてるのか貶されてるのかわかりにくいコメントをありがとよ。ちくしょい。

 

インデックス「クローンに大天使、そして多種多様な能力の使い手。あの少女は何らかの強い能力の持ち主かも」

 

上条「お前の中にそう言った知識はあるか?」

 

インデックス「複数の能力を使うのは知ってるけど、多種多様で他人の能力、魔術をコピーし操る能力なんて聞いたことないんだよ」

 

普通ではない能力者にとっても化け物少女の能力は普通じゃないらしい。

よくあんなモンを相手にしてて無事だったな俺たちは。奇跡という言葉が存在することを実感する。

 

朝倉「お話のところ悪いけど次の部屋に進みましょ。まだ涼宮さんと佐々木さんが残っているのだから」

 

上条「そうだったな。次は......あの扉の向こうか」

 

建宮「向かうのよ」

 

全員その扉に向かって走り出した。もしかしたらあの扉の奥にハルヒや佐々木がいるかも知れん。

 

インデックス「情報統合思念体が宇宙人っていうのは本当なのかな!?」

 

長門「そう」

 

インデックス「すっごいんだよ!後で色々聞いてみたいかも!」

 

朝倉「この件が片付いたらいくらでも聞かせてあげるわよ♪」

 

インデックス「物凄く楽しみなんだよ!銀河を統轄するとかかっこよすぎるかも!」

 

途中インデックスと情報統合思念体の会話が緊張の空気を壊したことには驚いたが。

よくそんなにリラックス出来るな。術があったら俺にも教えてくれ。

 

 

 

 

 

~地下渓谷 BF10階 小部屋 ~

 

中枢核から扉を開けとある部屋に入ったは良いが、ここは何の部屋だ?

行き止まりじゃねぇか。

そこはただのこじんまりとした小部屋。怪しい雰囲気も無ければ敵の気配も無い。

 

喜緑「ここは......」

 

美琴「喜緑さん知ってるんですか?」

 

喜緑「うっすら記憶にある程度ですが、昨日のお昼頃にあの少女に学園都市に向かう様ここで指示された記憶があります」

 

そうか。喜緑さんは利用され一時化け物少女とコンタクトを取っていた。それがこの場所だってのか。

テレポートだかワープだかわからんがこんな宇宙にある地球とは別の星に行かされるとは......。

 

長門「!」

 

美琴「どうしたんですか?」

 

突然長門が何かに反応した。

 

長門「地上において巨大なエナジーを感知した」

 

ステイル「何かが地上で暴れ始めているとでも?」

 

まさか地球でまた何か別の大物な敵でも現れたのか?

 

朝倉「これは......機械兵器......」

 

喜緑「まさかあの少女が言っていた"神巨人"ではないでしょうか!?」

 

上条「そう言えばそんなこと言ってたな......って!地球はどうなるんだ!?いや、俺たちの仲間は!?」

 

場所は恐らく北高校庭だろう。俺たちがここの星に向かう直前に朝比奈さんたちが校庭にワープしたからな。

 

美琴「もしかして北高校庭!?そうなると黒子たちが!」

 

そうか。学園都市側で地球に残った連中も北高に向かったと言うことか。いやはやみんなにここまで迷惑を掛けて本当に申し訳の一言に尽きるが、それで済む問題でもないなこりゃ。

ハルヒよ、振り回すのはSOS団だけにしておけよ。

まぁハルヒのせいではないのたが。

 

すると突然、どこからか人の声が聞こえて来た。

 

 

 

...何...すの!?あの機械...は!?...

 

 

 

橘「な、何ですかキョンさん?」

 

いや待て俺は何も喋っていないぞ。

 

 

 

...まさ...あの少女......っていた...巨人...

 

 

 

また聞こえた......一体どこから?

って待て、何故全員俺の方を見る?どう聞いても俺の声じゃないだろうが。

 

インデックス「でもこの声はきょんじゃないんだよ!」

 

美琴「でもキョンさんの方から聞こえるわよ?」

 

朝倉「キョンくん、ひょっとしてオーパーツから聞こえて来てない?」

 

オーパーツ、色々ありすぎたせいでそんな存在すっかり忘れていた。

俺は内ポケットにいれていたオーパーツを手に取り出しみんなが俺の手が中心になるよう輪になりそのオーパーツに意識を集中した。そして朝倉の予想通りその声はオーパーツから聞こえて来た。

 

 

 

?「あの少女は本気で地球を破壊する気ぜよ!」

 

 

 

上条「この声は土御門!?」

 

なんだ!?何故オーパーツから人の声が聞こえる!?

まさか本当に北高校庭に神巨人が!?

 

 

 

?「ひえぇぇぇ!ど、どうするんですかあぁぁ!」

 

 

 

言うまでもないこの声は朝比奈さんだ。ご無事で何よりですマイエンジェル朝比奈さん。

 

にしても本当に神巨人が北高校庭に現れるなんて......。

一体......どうなっちまうんだ......?

 

to be continued......

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