SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録 作:はるかさん
同時系列で地上編も別ストーリーで進んでいます。
お待たせしました。
読みにくい部分もあるかとは思いますがご了承くださいm(_ _)m
苗字のみ、フルネーム記載で分けてあります。
何のこっちゃ、と思う方は読んで頂ければご理解頂けると思いますw
ではどうぞ。
キョン「お疲れさん。急ぎですまんが先へと行こう。奥に階段が見える」
上条「あんな階段......あったか!?」
ステイル「どうもこの子たちの巨大なエネルギーでこじ開けたみたいだね」
美琴「じゃあ行きましょう!まだ涼宮さんと佐々木さんがいるみたいだし!」
朝倉「そうね。休んでる暇なんてないわ!」
朝倉の言う通り俺たちに休んでる暇なんてものは生憎持ち合わせていない。
敵さんが待ってくれるなんてそんな都合な良いことがあるわけがない。行けるときに行かなければ手遅れになりえることだってある。
ついに北高校庭に現れた神巨人。
情報統合思念体3人とインデックスによる大型術式を発動し神巨人のバリアなるものを封じ地上メンバーに託した俺たちは目の前に現れた下へ続く階段を進んだが、そこの階は何とも広く、何とも天井が高い場所であったが、そんな部屋にポツンと居た1人の少女は俺にとって驚愕中の驚愕で、眼鏡を掛けたあいつがそこに居た。
あいつ、と言うのは12月18日に俺が置き去りにされた改変世界にいた1人の人物。そいつは長門により短針銃を撃ち込まれ正常化されたはずだったのだが......。
~地下渓谷 BF11階 中枢核~
長門「!」
キョン「お前が......何故ここにいるんだ!?長門!」
長門有希「......」
インデックス「ゆきが2人!?どういうこと!?」
俺だってわからん。正直頭の中がこんがらがっている状況だ。
とりあえず落ち着け。整理しろ。
今俺たちの目の前にいるのはあの長門。今日の昼前に文芸部室で会った長門で間違いない。そして俺の後ろにも長門がいて今この空間には2人の長門がいる。片方は俺がよく知る長門。そしてもう1人の長門は......まさかあの化け物少女に......!?
キョン「お前......繋がってるのか!?あの少女と!?」
長門有希「......」
どうやらこう言う類いの解答は止められているらしいな。だとしたらこの長門は繋がっている、それが答えだろう。利用され最悪の場合情報操作を身に付けているとしたら......。
長門「貴女は一体......?」
長門有希「私は......長門有希。貴女が造り出した世界の......」
やはりこいつは12月半ば、そして今日文芸部室に居た長門で間違いない。
キョン「でも何故お前が!?」
長門有希「......貴方たちは私たちを捨てた......世界もろとも......貴方が望んでいたはずの世界を......12月に私は文芸部室に来た貴方を見て驚愕した。図書館で会った5組の生徒であると。カードを作ってくれた優しい貴方が......何故?」
キョン「待て!それは違うぞ!元々お前は情報統合思念体の長門だったはずだ!捨てたとは違う!取り戻しただけだ!俺はお前たちを......」
元に戻しただけだ、と言おうとしたが引っ掛かることがあった。
この目の前の長門は言った。"私たちを"と。
つまりこの長門はハルヒや朝比奈さん、古泉その他諸々が現実世界の住人であることと創られた世界の住人であることを承知していると言うことになる。
古泉「何故改変世界と現実世界の差を知っているのですか!?」
そう。こいつの言う通りだ。
それらをリークしているのは当初は俺だけであり、その後長門や古泉、朝比奈さんには俺が話したがそれは現実世界の住人である。長門を除いた2人はそんな世界が存在していたことなど知らず、ましてや俺がその世界で置き去りにされたことなど知っていたはずはない。
しかしこの目の前にいる長門はそれを知っている。
短針銃を撃たれた長門と同じだとでも言うのだろうか。いやそうでなければ知る由もないはず。
もしくは今日、SOS団部室で何か知るきっかけがあったのか......。
直後、突然俺の後方からバタっと音が聞こえた。
振り返るとそこに倒れていたのは情報統合思念体の長門であった。
美琴「ちょ、長門さん!?どうしたのよ!?」
長門「......」
なんだ......何が起こっている?倒れた長門は顔が紅くなっていてそれはまるで風邪を引いているかのように、あの雪山山荘で情報操作みたいな攻撃を受けている時と同じかのように......もし仮に、山荘の時と同じことが起こっているのだとしたら......まさかこの攻撃を仕掛けているのは目の前にいる長門なのか!?
そんな俺の予測は的外れも良いとこでその攻撃者の声がどこからともなく聞こえてきた。
?「悪いけどその長門さんには少し休憩しててもらうわ」
上条「この声は!?」
?「そして古泉くん、それはついさっき私が教えたのよ?まぁ私が言う前からある程度勘づいていたみたいだけど。短針銃を撃たれた時の記憶を持ち続けていたみたいね♪」
古泉の質問に答えを寄越したのは長門ではなく、俺が生涯で一番と言って良いほどの恐怖を植え付けた人物の声で、それは俺たちの後方から聞こえてきた。
美琴「えっ?朝倉......さん!?」
朝倉涼子「そうよ御坂さん?私は長門さんを助ける為にここにいる。それを妨害するのならば誰でも排除するわ♪例え
この朝倉は俺と教室で再び出会い、俺が今回の件で共にしてきた朝倉とは別の存在であり、化け物少女によって生み出された。今の朝倉とは相反し1年前の殺人鬼染みた意識をもつ者。
朝倉「何故貴女がここに!?」
キョン「お前はさっき教室でこの朝倉の力によって消滅したはずじゃ......」
朝倉涼子「確かにね。でもある人物の手によってまた再生されたわけ。あの長門さんも♪」
改変世界の長門に指を向けながら言い放つ。
喜緑「誰の手によるものですか!?あの少女!?それとも
朝倉涼子「とある科学者の手によって、よ。でもその科学者で無くても誰でも復活させることは出来たわ。だって髪の毛1つで細胞を接種しクローンを造り上げる事が出来るのだから。そのシステムを作り上げたのはその科学者だけど」
まさかそんなことが......。だがそれなら納得がいく。
多種多様の人間のクローンを造り上げていくには無理がある。しかし髪の毛1つで造り上げられるのであれば話は別だ。
ってことはまさかあの化け物少女もベースとなる者が存在し、髪の毛1つで量産したと言うことになるのか!?
喜緑「誰ですか!?その科学者と言うのは!?」
上条「まさか学園都市の科学者とか言うんじゃ......」
?「そのまさかだ上条当麻」
またまた俺の見知った声が長門の後ろから聞こえてきた。
嘘だろ......一体どういうことだ!?
喜緑「まさか......貴女と私は一体だったはず。なのに何故!?」
喜緑江美里「その時の私の細胞さえ摂取出来ればその時の私が造り出されるのは容易いこと」
新たに現れたのは喜緑さん第二号。
今この空間には情報統合思念体3人×2が存在している。
やれやれ、まるで情報統合思念体のバーゲンセールだなおい。
朝倉涼子「そしてちょっと情報操作するだけでこの長門さんも......」
改変長門が光り始め眼鏡を取り、瞬く間に性格が変わったかのように俺たちに訴え始めた。
長門有希「貴方たちは任務を妨害した。もう少しで私達の任務でこの星へのエナジーは完了するはずだった。しかしSOS団部室で意識を取り戻した喜緑江美里による情報操作で私は意識を失い失敗に終わった。貴方たちの行為は現実世界そのものを破滅させる行為であると同義。だがあの少女の手によって涼宮ハルヒをこの星に連れてくることが出来、神巨人の開発は成功した。残る任務は星へのエナジーを完了させること」
まるで情報統合思念体の長門が喋っているかのように喋り方が変わった。先程の長門からは人間味らしさが伝わって来たがこの長門からは一向に伝わって来ない。
いや、俺がよく知っている長門でさえ俺は多少の人間味を感じとることが出来るがこの長門からは全く感じとることが出来ない。
ステイル「今一納得が出来ない。何が起こっているのか説明を求めたいんだけど?キミたちは一体誰なんだい?」
ポケットから煙草を取りだし火を付ける。
ん?ステイルって成人だったのか?
いやすまん。また思考が脱線したな。
長門有希「私達は造り出されたクローン。涼宮ハルヒを生け贄に世界をこの星へと移し再構築を図る。そこから自律進化の鍵が発見されると予想している」
自律進化、ということは情報統合思念体の記憶は残っているということか。
上条「じゃあお前たちの生みの親の名前は!?学園都市の科学者が関与してるんだろ!?」
朝倉涼子「聞いたことあるんじゃないかしら?
美琴「木原......幻生ですって!?」
誰だそいつは。御坂さんは知っているらしいが。
しかし朝倉や喜緑さんだけでなく、長門まで再生させたその木原って奴は。
くそ!怒りが五臓六腑を染み渡るぜ。人間を何だと思ってやがる。
橘「何故あの少女の味方を!?」
喜緑江美里「簡単な話だ。理由なら問わなくてもわかるだろう?」
クローン。恐らくそれが全ての答えなのだろう。
どこで細胞を手にいれたかなんてくだらない質問はしない。その気になればあの化け物少女なら簡単に事を済ますだろう。
問題はどれだけのクローンを生産しているのか。恐らくそいつらは俺達にとって敵なんだろう。
建宮「お前さん達の目的は何だ?俺達を消し去りにでも来たのよ?」
喜緑江美里「その通りだ。涼宮ハルヒの力で星を活性化させる、その為に神巨人のバリアを打ち砕いた禁書目録、情報統合思念体。超能力者、そして神の鍵を抹殺すること。お前たちは無視出来ない存在」
橘「そんな......!」
まさかとは思ったが今度は情報統合思念体が相手とはな。しかも今度は朝倉だけでなく3人を相手にしなければならないとは。いやまぁ俺には何の力も無いんだけどな。ハルヒを焚き付けることくらいしか出来ないが、そのハルヒも今ここには居なく相手の手の中にある。つまり今の俺は本当に役立たずなのだ。
朝倉「待って!本当にそんなこと考えてるの!?あの少女がやろうとしてることは虐殺なのよ!?私達の一部の記憶をリークしていたとしてもその考えに行き着くのはおかしいじゃない!」
長門有希「貴女も過去に行動を起こしたはず。夕方の教室で彼を亡き者にしようと」
朝倉「確かにそうだけどあくまでそれは急進派の考えに乗っ取った上での話よ!?貴女たちは急進派では無かったでしょ!?」
朝倉涼子「確かにこの人たちはその通りよ?でも今の私達のトップは情報統合思念体ではなく、創造主ってわけ。この意味、解るわよね?」
なんてこった。つまりこの3人は急進派以上に悪質な考えを持ち、指示を受けている者たちであり、創造主の配下にあると言う訳か。
美琴「じゃあアンタたちは地球が無くなっても良いと......そう言う腹ね!?」
喜緑江美里「そうだ。異空間化されているあの場所。そして涼宮ハルヒ。これらはどの様な影響を及ぼすかは不透明。最悪の場合、人間そのものが全て消え去り世界の終わりを告げる」
長門有希「それはとても畏怖すべきこと。貴女たちはそれに協力していることと同じ」
長門「それは......違う......」
弱々しい声でフラフラと立ち上がりながら告げた。
朝倉「長門さん」
肩を貸す、その姿はまるで重症を負った者を介護しているかの様だった。
長門がここまで弱っている姿を見るのはそこまで記憶に無いな。本当にあの雪山山荘以来だな。
長門「涼宮ハルヒの力は確かに未知数......終わりの始まりになることもあり得るだろう。しかし私達の存在により涼宮ハルヒはこの世界を必要としているのも事実」
強い眼差しを向け感情が余り溢れない情報統合思念体とは思えない、人間で言う怒りが満ちたように言い放った。
長門「貴女たちの好きにはさせない」
上条「そうだな。お前たちにはお前たちの言い分があるだろうが、例えそれがいくら綺麗な言葉であって、いくら心地よく聞こえる事だとしても、結果虐殺となんら変わらないのなら俺たちが黙ってるはずはねぇんだよ!」
インデックス「とうまの言う通りなんだよ!他に方法なんていくらでもあるはず!それなのに貴女たちは世界の終わりだと勝手に決めつけて正当化しようとしてるだけかも!」
長門1人が蘇っただけでこうも周りの連中に覇気を湧き立たせることが出来るとはな。
さすが長門と言ったところか。
キョン「わかってくれ。これが俺たちの本心なんだ。ハルヒと佐々木を救い出したいだけなんだ。何も危害を加えないなら俺たちはこの星をどうしようとか、創造主やあの化け物少女をどうこうする気は毛頭無い」
古泉「それが僕たちの願いでもあるのです。道を開けてください」
頼む。3人とも。
ここで血を流しても喜ぶのは奴等だけだ。お前たちだっていくら世界の為とは言えこんなことまでして阻止しようとは思わんだろう?いや、そもそもそれが世界の為ってのが俺たちからしてみたら怪しいもんさ。
しかしそんな俺たちの説得には応じず、それどころか
朝倉涼子「あーあ。さっき私たちが言ったこと、わかってないの?」
俺たちの言い分に呆れてしまわれたかの様にがっかりした表情で問いかけられてしまった。
喜緑江美里「何を言われようと私たちの目的は変わらない。お前たちが考えを曲げないことと同義」
ステイル「平行線、ってわけか。なら仕方がないんじゃないのかい?」
美琴「いくら言っても伝わらないんなら......実力行使しかないってわけね!」
長門有希「決裂。とても残念なこと。貴方たちはここで消えることになる」
そして俺たちの後ろに居た朝倉擬きは俺たちと対峙している長門と喜緑さんの元へワープし、向こうは向こうのチームで固まりこっちはこっちのチームで固まった。
ついに開始されるVS疑似情報統合思念体戦、かと思いきやそいつらの後方から俺たちに語り掛けて来た人物によってその空気は壊された。いやまぁ戦いたくは無いから俺個人としては壊されて大いに結構なのだが。
?「キミたちも懲りないねぇ。あの神の力がどれほどの影響を及ぼすかわかりきってるはずなのに......とんだ無駄骨だよー」
そいつの姿はまるで代替技術の見本市状態の様に何度と身体を改造、と言うより直した、という方が適切なんだろう。そんな外見の爺さんが俺たちの前に現れた。まさかこいつが......。
上条「あいつは......」
美琴「木原......幻生!!!」
やはりそうか。先程の会話にも出て来た学園都市の科学者。
こいつが長門や朝倉を復活させた張本人。どんな奴かと思えばヨボヨボ爺さんだったとは。
木原幻生「だいぶ久しぶりだねぇ御坂君。
美琴「アンタ......あの時、
木原幻生「いやはやこの星の技術力や魔法的な力には驚いたよ。そのまま復活出来るんだからねぇ」
どうやら御坂さんとこの爺さんには因縁があるらしい。
過去に何が起きたのかなんてものは知らんが、どうもこの爺さんは化け物少女、又は創造主の働きによって復活を遂げたらしい。そのまま三途の川を渡れば良かったものを。何故引き返して来るのだろうか。
木原幻生「朝倉君の報告通り、向こう側にオリジナルの情報統合思念体が居て......
長門有希「いかない。だから彼女たちをここに呼ぶべき」
彼女たちとは一体誰の事か、まさか化け物少女がうじゃうじゃ......ええい!そんなこと考えたくもない。
喜緑「彼女たち......一体他に誰を!?」
木原幻生「そういきり立たなくて良いんだよ喜緑君?あくまで細胞から造り上げたっていうだけだからねぇ」
美琴「誰を造り上げたのよ!?こんなことまでして......ただじゃ済まさないわよアンタぁ!!!」
?「うるさいわねぇこの程度でいちいち」
上条(ウソだろ?......この声は!?)
その声は木原幻生の後方から聞こえて来たのだが......。
御坂美琴「大声出してみっともないわよ?これが私のオリジナル?なんか残念だわ」
美琴「!!!」
上条「御坂まで!?」
そこに現れたのは御坂さんのクローン。どこかで細胞を摂取したのだろう。
しかしもう何人かいるはずだ。彼女たち、とハッキリ言っていたからな。
木原幻生「御坂君の知っている
そしてまたまた爺さんの後ろから突如として聞こえて来る若い女の声。
?「さっさと終わらせて星へのエナジーチャージを完了させますの。私たちにはあまり時間が無いんですわよ」
更にそこに現れたのは御坂さんより少し背が低く、髪型は俗に言うツインテール。
制服も御坂さんと同じで腕にはハルヒみたいに腕章を付けていた。
美琴「黒子!?」
白井黒子「......なんですの?人の名前を気安く、馴れ馴れしく、呼ばないでいただけますか!?」
美琴「っ!」
まさかここまでとは......。
情報統合思念体だけでなく、学園都市に7人しかいない超能力者でその第3位の御坂さん。そして同じ制服を着た名門高の黒子さんとやらのクローンが造り上げられ、その首謀者はこの木原幻生。
さて、これはどう切り抜けるべきなのか......とは言えこの数、そして相手の力量を考えると......。
大丈夫なのか!?こいつらを相手にするのは!?
to be continued......