SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録 作:はるかさん
13話の地上編はα話とβ話の2つがあります。
ではでは神巨人内部編。どうぞ。
~神巨人内部 腹部~
ここは......?だいぶ落とされてきたみたいですが......。
九曜「ここは腹部の辺りだと観測される」
シェリー「まぁどこだって良いんじゃ無いのかい?壊せば良いんだろ?」
麦野「さっさとこんなくだらねぇこと終わらせるわよ」
しかしその壁自体には傷1つどころか、塵1つ舞うことは無かった。
神裂「攻撃が......効かないのですか!?」
九曜「無駄。恐らく神巨人を破壊させるには心臓部にあるシステムを破壊する必要があると思われる。そこから大きな力を感じる------」
麦野「ならさっさとその心臓部とやらに行くとするか......」
心臓部......先程ここは腹部だとおっしゃいましたわね。
となると上に行かなければなりませんの。
まさか昨日の今日でこんなことになるとは......思いもよりませんでしたの。
っとまぁ無駄口を叩いてる暇はありませんわね。
黒子「では皆さん!参りましょう!」
北高校庭でパワードスーツと奮闘する最中、私たちの目の前に現れた謎の少女。
その少女の狙いは校庭にとある物を召喚させるため、と言うことだけであった。
その物とは、神の力をベースとした超大型機械兵器、神巨人。
放たれるプレッシャー、対峙しているだけで下半身が麻痺しそうになるほどの恐怖感。
無論見かけ倒しなど持っての他。腕を軽く奮うだけで身の毛のよだつ程の破壊力。こちらからの攻撃は一切受け付けないバリア。そんな神巨人の狙いは神の力の異名を持つ、涼宮ハルヒさん率いるSOS団の部室。
SOS団部室に近づく神巨人に対して何も出来ない私たちの心に直接話し掛けて来た上条さん。
宇宙にいる北高側の方が持つオーパーツと渡橋ヤスミさんからお借りした私が持つオーパーツが恐らく共鳴を起こし、そこに長門さんと言う方の協力もあって全体に話し掛けることに成功。
その内容は
宇宙組が神巨人のバリアを解除する
と言う内容であった。
お姉様なのか、北高側の方なのかは存じませんが空から強烈な閃光の様なものが神巨人を覆い、バリアが解除され、更には動きを止める力が働き神巨人は沈黙。
しかしその沈黙時間も10分程度のものらしくその間に神巨人内部に侵入し破壊することを命じられた私たち一行は無事に侵入成功。
しかし内部では特殊な力が働いていて、私の
しかしこのまま引き下がる訳もなく、断念するハズも無い。あるはずが無い。
九曜さんのお話によれば心臓部と呼ばれる場所にこの神巨人を制御しているシステムがあり、それを破壊することでこの大型兵器を葬る事が出来る。
さて、神裂さん、九曜さん、麦野さん、シェリーさん。
行きますわよ。
麦野「さてどーする?侵入したは良いけど逆に言えば閉じ込められたんじゃ?」
九曜「心臓部へ進み
一体どういった日常を過ごせばこの様な機械兵器の中にいることが出来るのでしょうか。
なんて愚痴を思う暇があれば先に進むのが定石。こんなところで時間を費やしていても何も進まない。
しかし空間移動出来ないとなるとかなり厄介。私の能力を封じられたと言うことはいざと言う時に助けることは出来ず、それはおろか足を引っ張ってしまう事態になり兼ねませんの。
っとまぁ、今となってその心配をする意味はありませんわね。こうなってしまった以上は。
黒子「とりあえず上に進みましょう。あちらに階段が見えますの」
神裂「そうですね。私たちの目的は心臓部にあるこの巨人を動かしているシステムを破壊することです。行きましょう!」
私たちは上へと向かった。
螺旋階段を昇ったりハシゴを昇ったりと。これが敵の体力消耗作戦ならまんまと成功してますの。
九曜さんの能力で行きたいところですが、内部は意外と狭く、空を飛ぶには少々広さが足りない。
ジャッジメントで体力作りしておいて正解でしたの。ってまさかこんな状況でトレーニングの有難味が実感できるとは思いもよりませんでしたが。
向かう途中、所々に仕掛けられていたトラップ、そのトラップとは機械銃。動く銃ですの。
近づきセンサーに反応したらすぐさまビームが飛んでくる恐怖のトラップ。
まぁそんなトラップですが九曜さんによる全方位万能センサー(命名私)によりいち早く察知し、怪我はおろかかすり傷1つ負うことなく進むことが出来ていますが。
麦野「しかし内部にこんな仕掛けがあるなんて......まるで侵入されることを前提として造り上げられたとしか思えないのよねぇ」
シェリー「向こうもこっちの力を甘く見てはいないってことだろう。念には念をってやつよ」
だとしてもこんなカラクリ銃でどうにかなると思っているわけでも無さそうな......。
これでは手加減丸出しですの。まさか本当にこんな銃で全滅させられると思っていますの?
しかしなんとまぁ広く高い場所なんでしょうか。
下を覗きこむだけで身震いがする程の高さ。
空間移動が出来るのならまだしも、出来ない以上落ちたら最期、敵が現れて落とされる可能性を考慮した方が良いほど。更に進めばこの高さも比例して増していく。
とは言え進まない訳にはいかない。
シェリー「どうした?先に進むぞ」
黒子「はいですの」
この神巨人を破壊しなければ地球上の生命が根絶やしにされてしまう。早く心臓部へ行き活動を止めなければ。
~神巨人内部 背部下層~
進み着いた先は背中の下辺り。
高さは先程よりも変わりませんが進めば進むほど何とも不気味な気配が増していく。
ギアの様な物が回っており、麦野さんがそれに目掛けて原子崩しを放っても全く効かないこの構造。一体どういう力が働いているのか全く不明。
麦野「どうしたもんかねぇ。原子崩しで壊せない物が存在するとは」
九曜「特殊な力が働いている。力は温存すべき」
特殊な力が一体何の力なのか、そこが一番気になるところ。かと言って変に攻撃して反撃や吸収されたりするのは一番避けなければならない。
力を温存し、心臓部で残りの力を爆発させ破壊する、それが理想系なんですが......!!!
黒子「シャラアァァァップ初春!!!」
神裂「ど、どうなされました!?」
さて一体どうしたんでしょうか。私にもわかりませんが、何やら初春が言ってはいけない様なことを言いかけた気がして......。
疲れてますのね......こんな所に初春はいないのに何故か声が聞こえた様な気が......。
シェリー「初春ってあの花飾りの子か?ここにはいないぞ?」
黒子「な、なんでもありませんの。オホホ......」
何を言ってるのでしょうかね。回りからしてみれば私の方がシャラアァァァップですの。
そんなこと考えてる暇があったら先に進むべきでしょうに。
途中襲い掛かって来た機械兵器。中にはケンタウルスの様な兵器やら何やらと戦い、麦野さんや九曜さんの力でそれらを難なく退け次々に破壊していった。
そして次なる場所へと進むため階段を昇り部屋への扉を開いたが......。
~神巨人内部 背部上層~
扉を開けるといやに広い部屋へと到着。その部屋にはマネキンとも言える人形が4体、部屋の中央に並べられていた。それはなんとも不気味な人形で、内2体は真っ黒、内2体は真っ白。
黒子「なんですの......あれ」
神裂「何故こんな所に人形が?」
そんな疑問を抱いていた最中、私たちが入ってきた後ろの扉がバタンと音を立て閉まってしまった。
シェリー「開かない!?」
直後、突然正面から飛んできた1本のナイフが私を襲う。
空間移動が封じられてはいたものの、緊張感を持っていたおかげか、難なくそれを回避。
しかし一体誰がこんなことを......。
?「アハハハ♪」
笑い声が......一体どこから......。
回りには私たち以外の人間の姿は見えない。あるのは不気味な人形だけ......まさか!
麦野「人形が......」
シェリー「動く!?」
そして突如として動き出すマネキン人形。
カクカクと首、肩を動かし始め恐怖と不気味さが私たちを襲う。
その人形はドロンと溶け瞬く間に別の姿の人形へと変えた。その姿は完全なるマネキン人形。しかし顔の目と鼻と口はまるで人形作成開始時の様な原形だけで留められていて、この世の物とは思えない気持ち悪さを発揮していた。
?「しかしマァあれ避けるんだ!」
聞いたことの無い声が部屋に響き渡る。
黒子「何者ですの!?」
?「アレ?白井さん私を覚えてないの?デモデモ、ここで死ぬんだから覚えてても覚えて無くてもどっちでも良いケド」
誰ですの......私はこんな薄気味悪い人形なんて知りませんの。
でも相手は私を知っている......一体どこで!?
?「ちなみにこれは
液化人影......能力と言うことは学園都市の人間ですの!?
黒子「お名前をお聞かせ願えますか!?」
?「本当に覚えてないの?ショックだなー......マァいいケドさ。私の名前は
警策看取......聞き覚えがありませんの。過去に会ったことがある?
これまでジャッジメントの活動やお姉様との共闘で様々な方、敵と出会っては来たがその様な名の人物は記憶にない......。
警策「アチャー、本当に聞いたことないって顔だね。あんなにたくさん戦ったのに覚えていないの?」
黒子「私が?貴女と?いつ、どこで?」
警策「白を切ってる訳でもなさそー......。良いよ、教えてあげる。1年前の大覇聖祭の時なんだけど......美琴ちゃんを
お姉様を絶対能力者に!?それに木原幻生!?
何があったと言うのでしょうか!?
警策「アァそっかそっか!白井さん操祈ちゃんの能力で記憶が上書きされてるんだっけ!」
操祈......食蜂操祈のことですの?何故そこでその名前が?
過去に起きたらしい食蜂とお姉様を絶対能力者にする計画と警策看取と私が介入する様な出来事など微塵も記憶に無い。
一体何を言って......私を誰かと間違えている様子でも無さそうな。
神裂「戯れ言は結構です!隠れてないで出てきなさい!」
警策「オォぉぉコワ。さすが聖人ってとこ?でもノンノン。あたしはやることが残ってるから......お遊びとしてこのお人形さんたちと遊んでてチョーダイ♪アーハッハッハ♪」
彼女は一体誰なのか、何が目的でこの巨人内部に潜んでいるのか、と言うより何故潜んでいるのか気になる部分はありますが......とにかく先に進まないと話にならないですの。
と思ったのも束の間。目の前の4体の人形が再びカクカク動き始め突然私たちに話しかけて来た。
黒人形「キャーッホッホッホ♪僕たちはリキッド!」
白人形「私たちはシャドウ♪」
びょんぴょん跳び跳ねながら回転し、ご丁寧に自己紹介をしてくる人形たち。
リキッド「残念だけどキミたちはここまで!」
シャドウ「看取様の命により、貴女たちをここで抹殺ッテネ♪」
そして突如襲い掛かって来た2体のリキッド。
1体の腕が伸び、そのターゲットは私。空間移動が出来ない今、攻撃を避けるのは容易くはありませんが。
神裂「
その技によりリキッドの腕は切り落とされたが、後ろにいたもう1体のリキッドの足が伸び、今度は神裂さんを襲う。
麦野「ちっ!」
しかし今度はそれを原子崩しで撃退、2体のリキッドは腕と脚がもぎ取り動きを鈍くさせることに成功。
その取れた腕と脚は地面で銀色の液体化しドロっと溶け、まるで水溜りの様に姿形を変えた。
シェリー「気持ちが悪いねぇ全く。エリス!」
この部屋のあらゆる機械を巻き込み形成されていき、
そうして召喚されたシェリーさんの魔術であるエリスと言う名のゴーレムは、雄叫びをあげ人形4体を強襲。
エリスがシャドウの腹部に強烈なパンチを振るい、その結果拳は貫通し、その衝撃でまたまた銀色の液体が飛び散る。
更なる追撃でそのシャドウの胴体を掴み、頭上まで持ち上げ、それを一気に降り下ろし地面に叩きつけた。
そのシャドウはビチャン!と音を立て身体全体が辺りに液体となり飛び散り人形の原形すら無くなった。
シェリー「気味が悪いけど随分と脆い体ね......お遊びにもなんないわよ」
黒子「そう言うことですの。大人しく手を引いたら如何です?」
リキッド「そう言う訳にもいかないんだよ」
シャドウ「シャドウ吸収ッテネ♪」
人形シャドウが液体となったシャドウを取り込み吸収した。それに伴いシャドウの身体が一回り大きくなった。
黒子「なっ!?」
九曜「吸収した------力の増幅を確認------気を付けて」
麦野「はっ、たかだかドロドロの人形同士がくっついたとしても脆さは変わらんだろうが!」
確かに。見た感じは先程と大きさが変わっただけで肝心な防御力と言いますか、液体チックな身体に変わりはない。ならば。
黒子「金属矢を差し上げますの!」
太ももから取りだし空間移動を試みる。
人は飛ばせないが物なら飛ばせることが実証された。そしてその金属矢はリキッドの心臓部分に的中し、その部分がドロっと溶け始めた。
リキッド「ぐえっ」
神裂「......salvare000!」
ワイヤーを扱いリキッドの足元から頭上へとコントロールし、股から頭に掛けて真っ二つに分かれ身体は地面にボトンと落ち、またまたドロっとした液体となり辺りに広がった。
シャドウ「アーア、真っ2つッテネ♪」
リキッド「大丈夫大丈夫!リキッド吸収!」
今度は神裂さんによって真っ二つになった液体リキッドを人形リキッドが吸収し、シャドウと同じく一回り大きくなった。
シェリー「クソが、同じ人形同士融合するのか」
となるとこれ以上は融合出来ない可能性がある。
ならば早々にどちらか1体をさっさと潰せば残るは1体。
黒子「ならば!」
もう一度リキッドの心臓に目掛けて金属矢を放つ。
しかしリキッドは天井スレスレまで大ジャンプしそれを回避。
神裂「なっ!?」
融合したことにより飛躍的に増した身体能力。
しかしジャンプした後は着地するまでほぼ無防備状態であることは変わらない。
シェリー「エリス!着地と同時に強烈な苦痛を与えな!」
落下してくるリキッド。そして下で待ち構えるエリス。
そしてエリスがタイミングよく拳を振るう。
が、拳1つ分のところでリキッドが何故か空中で留まり回避した。
麦野「止まった!?空中で!?」
よくよく見てみればリキッドの腕が天井まで伸び、手を天井に突き刺していてぶら下がっていた。
黒子「こんな機械仕掛けの天井を素手で貫通させるなんて!」
九曜「あの手刀に突き刺されたら最後。油断禁物」
動きだけでなく破壊力も圧倒的に増した人形。
そしてリキッドは回避確認後に腕を縮め天井にまで引き戻されていき、まるでお猿さんの様に手を天井に突き刺しながらシャドウの後ろまで移動していき、そこで着地した。
シャドウ「間一髪、ってとこダネ♪」
リキッド「危ない危ない!残念でした!」
シャドウ「そんな単発の攻撃じゃ私たちは倒せないッテネ♪」
麦野「単発......ねぇ」
1枚の小さい板の様な物を前面に放り投げ、それに向かって原子崩しを放つ。
そして原子崩しがそれに当たるとそこから原子崩しが拡散し、弾幕を張るように1本の原子崩しが2、30本に増えシャドウとリキッドに襲い掛かる。
シャドウ「ウソぉ!?」
リキッド「ビームが拡散した!?」
麦野「
そしてそれらがシャドウとリキッドの身体のあらゆる部分を貫通し、リキッドは軽傷で済んだがシャドウの身体は穴だらけになっていた。
シェリー「へぇ。あんなアイテムを隠していたなんて」
麦野「アイテムだけに
さてここは笑うべきなのか笑わないべきなのか。
黒子にとって難解ですの。まぁ今はそんなことどうでも良いのですが。
そしてシャドウは液体と化し、まともに対峙出来るのはリキッドだけになった。
黒子「これでもまだこの無謀な戦いを続けますの?」
リキッド「凄いなー驚愕ってやつだね。でも本当の恐怖はここからが始まりだよ」
先程の雰囲気とはうって変わってリキッドから幼さが消え、声のトーンは低くなり、次の瞬間にはリキッドが液体化したシャドウのとこへジャンプし、リキッドも液体化した。
神裂「自ら液体の中に......これは!?」
そしてその液体が地面から空中に飛び出て、球体となりグネグネ動き始めた。
シェリー「なんだ!?一体!?」
黒子「まさか人形が......合体する!?」
球状の液体はグネグネした動きを更に増し、遂には大型の人形に化けその大きさは先程の何倍にも膨れ上がり天井スレスレまでに頭が届く程の大きさになっていった。
リキッドシャドウ「さぁ......お遊びはここまで......消えてもらうヨ!」
次の瞬間、人形の身体の回りが槍の様に先端が鋭くなり、それが放射状に伸びていき全てが私たちに向かって伸びてきた。
黒子「これは!?」
シェリー「エリス!ガードしろ!」
私たちの前に立ちはだかり防御するが、その強靭の身体でさえ貫通した人形の攻撃。
エリスの存在が目眩ましとなったのか、攻撃は地面に突き刺さるものもあれば真横を通りすぎ後ろの壁に突き刺さるものもあった。
天井の壁を貫通させたから薄々は感づいてはいましたが......機械仕掛けのゴーレムを貫通するなんて......。
リキッドシャドウ「さっきまでの威勢の良さはどうしたのカナ?どんどん行くよ!」
突き刺さった鋭利のものをそのまま私たちに向けて振るって来て、近くにいた私、神裂さん、シェリーさん、エリスがそれに直撃し横の壁まで吹き飛ばされてしまった。
黒子「くっ!」
神裂「たかが人形なのに......こんな力が......」
辛うじて大怪我を負うこと無く立ち上がれる力は残っていたが、痛みは酷く思うように演算が出来ない。
麦野「くそったれがぁぁ!」
再び拡散支援半導体を前に投げ、それに向かって原子崩しを放ち拡散していくが、人形が伸びていた自らの身体を自分の前でクロスする様に1つの巨大な盾を作り上げていき、それに当たった原子崩しが反射しあらゆる方向に分散していった。
九曜「!」
麦野「反射......だとぉ!?」
咄嗟に前面に飛び出た九曜さんが光輝くバリアを展開し、人形の攻撃をガードする。
容赦なくバリアに立て続けに攻撃を仕掛けて来る人形の攻撃。その攻撃がバリアを押し付ける度に徐々にバリアが小さくなっていく。
黒子「バリアが!」
神裂「
真横からの攻撃でバリアに攻撃を仕掛けていた人形の身体が切り落とされていき、それらが地面に落ちまたまた液体化し地面に広がっていく。
そしてその切られた分だけ人形の身体が縮んでいった。
黒子「そうですのね......あの人形は体が切られると大きさも小さくなる......なら」
シェリー「エリスで......風穴空けてやんよ!」
吹き飛ばされたエリスが再び立ち上がりリキッドシャドウを急襲する。
しかし、その次の瞬間に先程地面に広がった液体が突如ウネウネと動き始め、触手の様に伸びエリスに向かって襲い掛かっていった。そしてそれを不意打ちで受けてしまったエリスはあらゆる身体の箇所を貫通させられてしまい、雄たけびを上げながらそのままズドーンと倒れてしまった。
シェリー「バカな!エリス!」
黒子「お、恐らくあの人形自体にダメージを与えることは出来ないのかも知れません。伸びた物を切ってもそれらを本体へと吸収、融合していく。つまり生半可な物理攻撃ではキリがありませんの......」
神裂「ではどうすれば......」
困ったところはそこですの。弱点という弱点が一切ない。
ダメージを与えてもその部分は液体化し、本体と一体化してしまう。
防御は脆いのですがあの吸収、融合能力を何とかしなければどうにもなりませんの......しかし長期戦になれば間違いなく私たちが不利になる。しかもこの神巨人を止められるのも時間に限りがありますの。
どうすれば......。
一先ず私たちは九曜さん、麦野さんがいる場所へと復帰。とは言えこの中では私はほぼ足手まといな存在ですが。
九曜「スキャンが終了した」
突如の報告。恐らくあの人形の弱点や対処方法を見つけ出せたのでしょう......。
九曜「あの人形の身体の中に核が存在する。それさえ破壊してしまえばそれで終わり」
しかし肉眼ではどこにあるのかはわからない。特別小さい物ではないみたいだが人形の内部にある時は外からは見えないようになっているらしい。まぁそりゃあ弱点をまんまとさらけ出す様な敵ならとっくに倒せていると思いますが。
シェリー「しかしどうするんだ?闇雲に攻撃しても当たらないだろうし、万一に場所を当てたとしても奴は全力で回避するだろうよ」
九曜「麦野沈利------貴女が倒す」
麦野「......わかったから説明頼むわよ?」
ここは九曜さんに任せて残る3人で注意をこちらに向け時間を稼ぐしか今は方法がありませんの。
3人で攻撃を仕掛け、敵の攻撃を避け、攻撃を仕掛け避けの繰り返しの戦い。
いつまでこの攻防を続けるのか、いつになったら九曜さんと麦野さんの作戦会議は終わるか、と考えていたら後方から麦野さんが
麦野「どけっ!」
っと言い放った。その言葉と共に私たち3人はバッと左右に広がり、麦野さんと人形を直線に結んでいる道を開けた。
麦野さんの能力が発射され、それが人形に伸びて行き、身体を貫通させた。
そしてそのタイミングを待っていたのか、人形の真後ろから九曜さんの両足飛び蹴りが決まり九曜さんが人形の向こう側からこっち側に貫通してきた。
そしてまたもや飛び散る液体。それも麦野さんの足元まで。
しかしそれ程派手に決まった攻撃で派手に飛び散った人形の身体は再び液体化し、人形本体の元へと吸収されていく。
麦野「待ってたんだよ......この時をなぁ!!!」
液体が人形本体へと吸収されていくが、その液体の中に1枚の板が組み込まれていた。
それは言うまでもなく、麦野さんが所持している拡散支援半導体。どうやら足元まで届いた液体の中に潜ませておいた様子。
液体と共にそれらも一緒に吸収されていく寸でのところで九曜さんによる能力で本体とその液体の僅かな隙間にどこからともなく生み出した強烈な水圧が掛かっていそうな水流を起こし、吸収時間を延長させた。
麦野「九曜さん......ありがとよ......喰らいな!!!」
そして水流のおかげで本体と液体の間辺りにある拡散支援半導体に目掛けて麦野さんが能力を放つ。
そしてそれは拡散支援半導体に見事にヒットし、原子崩しを1枚の板が無数に分散させていく。
その方向は人形本体に目掛けて放射状に伸びて行き、人形の身体を真横から接射で直撃させることに成功した。
リキッドシャドウ「---------!!!」
次の瞬間、人形が内部で大爆発を起こし身体が四方八方に飛び散っていく。
しかしそれは液体化することなく、そのまま蒸発していき姿形が完全に消え去っていった。
麦野「終わったか......」
黒子「......お見事ですの。さすがは学園都市第4位ですわ。九曜さんもありがとうございますの」
まさかあんなほぼ不死身な敵の弱点を戦闘中に見つけ出すなんて......この方の能力が本当に気になるところですの。会った時から不思議な感覚はありましたが、まさかここまで情報分析や戦闘思考、パターン、能力を持っているとなると間違いなく普通の人間ではなく、超人。恐らく超能力者相当かそれ以上の力を秘めている、と言っても過言ではありませんしょう。
っと、今はそんなこと考えている時ではありませんわ。
神裂「行きましょう......奥に扉があります」
駆け足でそこまで近づいて行った。
黒子「では......入りましょう」
ドアを片手で押し、次なる部屋へと移動した。
そこの部屋はまるで最後です、と言わんばかりの構造であった。
~神巨人内部 心臓部~
扉を開けると部屋の中央に大きな球体が設置されており、その球体の1部のランプがピコピコと点滅していた。恐らくあれがこの神巨人を動かし制御しているシステムなのでしょう。
突如部屋全体、と言うかこの神巨人内全体、とでも言うべきでしょうか。無機質な警報音が鳴り響く。
黒子「これが神巨人のシステム!?」
シェリー「かなりデカい......」
麦野「だがこれさえ壊してしまえばこの神巨人は破壊出来るわよ!」
神裂「行きますよ!」
九曜「相手も戦闘モードに突入------来る」
制御システム「......侵入者を発見しました。迎撃システム、防衛システムの起動を確認......完了しました。これより強制排除を実行します」
to be continued......