SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録   作:はるかさん

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遅くなりました!
宇宙編と似たり寄ったり、ではありませんがこの2人の戦いです。

ではどうぞ!


15-β話 ~空間移動VS液化人影~ 地上編

初春「白井さん!警策を追いかけてください!この街にはあまり監視カメラがありません!監視外に移動されてしまってはもう見つける手段がなくなってしまうかも知れません!」

 

とにかく今は初春の言う通り警策を追いかけるほかない。画面を見る限りでは警策は何か別の目的があってそれを遂行しようとしている様にも思えるが今はそんなときではない。少しでも早くあの場所へ向かわなければ。

 

黒子「初春、あとは任せましたの」

 

初春「はい!」

 

神裂「白井さん!お気をつけて!」

 

 

 

 

 

校庭に現れた雷神。その力は想像を絶するもの。

見た目は御坂美琴(お姉様)をモチーフにしたかのような存在。

神巨人から放たれていたプレッシャーでさえ凌駕するほどのオーラ、威圧感、プレッシャー。

そんな存在と相対する北高校庭のメンバー。

削板さんは削板さんであの雷神と過去に対峙したことがあるような口ぶり。

曰く、1年前の大覇聖祭でお姉様を絶対能力者にしようと実験台にした輩がいること。

 

そんなことを聞かされてはあの場にいる雷神はお姉様本人であるのではと心に思うことは仕方のないこと。

そしてそこへ突如現れた薄気味の悪い人形と、それを操る警策看取。

 

そのまま人形と共に離脱し、何か目的があるのか、次なる場所へと移動する警策。

それを追おうとする私。しかし場所が一切わからない。

そこへパワードスーツ量産所から帰還してきた初春と佐天さん一行。事情を説明し、初春と佐天さんに警策の居場所を突き止めてもらうことにし、難なく成功。

警策は人形と共に場所を移動している。それを発見した私は警策を追う。

何をしようとしているのかはわからない。しかし、ドッペルゲンガーを止めるためにも突き止めなければならない。

 

警策の発言。

 

「マー私の能力の液化人影(リキッドシャドウ)は遠隔操作出来るんだからここにいる意味なんてないし......退散させてもらおうかな!」

 

そして警策は自身の液化人影と共にこの場を去った。

遠隔操作出来るのだから。つまり警策の能力は人形を操るもので間違いはない。しかし自身の人形と共に去って行った。つまり警策が言っていた液化人影とは、この場合で言えばあのドッペルゲンガーである液化人影が対象となるということ。

 

つまり警策の発言から、あのドッペルゲンガーは液化人影だと推測される。ならば操っている者は警策看取。利用されているのかどうかは分かりませんが、止めに行かなければなりませんの!

 

 

 

 

 

空間移動(テレポート)を繰り返し、北高校庭から街中へと移動。

所々にパワードスーツの残骸が目に映る。恐らくは移動中に初春たちが破壊したであろうもの。

街には人1人として存在しない。ただただ静かで弱風の風が落ち葉や木の葉っぱの音を鳴らす。

 

先程佐天さんが警策を発見した場所に辿り着く。

しかしそこにはもう警策の姿は無かった。当たり前と言えば当たり前。警策からしてみれば誰かが追いかけて来る可能性は否めない。

スッと目を閉じて耳を凝らす。もしかしたら警策が何かしらの音を立てるかも知れない。

しかしいくら耳を凝らしても聞こえてくるのは、風の音だけ。

確かに警策が北高校庭から去って行った時間と、私が去って行った時間にラグはあった。しかしそれでも1分以内の出来事。警策の能力は液化人影を操る能力。私の能力は空間移動。

移動の時間や速さは明らかに私の方が勝っているはず。例えこの場で見つからなかったとしても、何かしらの爪痕は残してもいいはず。1つの例が走る足音など。

しかしそれすらない。となると、この辺りに隠れているのか、もしくは......。

 

突然スカートのポケットに入れていた携帯が鳴る。

相手は初春。耳に取りつけ会話を始める。そして"もしもし"とも言わせずに初春が言葉を告げ始める。

 

初春『白井さん!警策の最終的な居場所を転送します!』

 

それはまさかの警策の今の居場所、もしくは行こうとしている場所の案内だった。

何をしてどうなってそういう結果に至ったのかはわからない。しかしそんなことはどうでも良い。

今重要なのは警策がどこにいるのかだけ。

 

佐天『ってあれ!?この場所って......』

 

初春『そうです!この道は先程私たちが向かった......桜が丘高校への道です!』

 

桜が丘高校。初春たちがパワードスーツの量産施設を破壊した場所。

何故今更そんなところへ行く必要があるのか。

量産施設の復活、それともドッペルゲンガーと何か関係が、それとも......。

 

初春(し、白井さん!大変です!量産基地の破壊は成功しましたが、宇宙の彼方からミサイルが発射されこの地球に向かって来ています!到達はおよそ1時間後です!!!)

 

まさかさっきの初春の言葉との関係性、つまりミサイルに関する警策の動きが......。

どの道、初春の言う桜が丘高校とやらに行くしか道はない。

 

初春『白井さん!恐らく警策はそこに向かっているはずです!そこで何をしようとしているのかはわかりません!ですが、一刻も早く警策の行動を止めて下さい!』

 

黒子「了解ですの!その桜が丘高校とやらに監視カメラはありまして!?」

 

初春『校内なら数カ所はあると思います!特に地下施設には!ですので再び私たちで監視しますので安心して追ってください!』

 

ブツっと切れる通話。

そのまま初春の助言通りに空間移動を繰り返し、桜が丘高校へと向かう。

個人の家ならともかく、公共の学校ともなると場所なんてネットで調べればすぐに住所が暴かれる。

そして住所を簡単に暴き、その場所へと向かった。

 

 

 

 

 

~桜が丘高校 校門付近~

 

ここが桜が丘。

初春たちも相当派手に暴れたんですのね。校門や校庭が破壊されている。

ここに警策が居る可能性は高い。しかしどこにいるのかまではわからない。

初春に頼りたいところだが向こうも向こうでドッペルゲンガーがいる空間。こっちに気を回してなどいられない状況。となると、私1人で警策を見つけなければ。

辺りは暗い。既に夕暮れを越して夜。頼りになるのは外灯と月の光と紅き星の光のみ。

 

黒子「......紅き星?」

 

何故今になって光っているのか不明。さっきまでは全く持って光ってなどいなかった。

星で何らかの力が働いている?それとも星へ行ったお姉様たちに何かが?

しかも紅い光が不気味なほどに空を覆って行く。目が開けられない光では無いにしてもあの光り方は異様、不気味。

 

?「いら~......」

 

突然聞こえて来た謎の声。

どこから聞こえてくるかと言うと足元から。

何も考えることなく、条件反射でその場から勢いよくダッシュし離れる。

 

?「っしゃい!!!」

 

その言葉と共に地中から出て来た薄気味の悪い人形、液化人影。

となると先程の声は警策本人の声。

 

黒子「警策看取ですのね!?姿を見せなさい!!」

 

警策「ノンノン♪私の能力はこの人形を操ることなんだから、いちいち白井さんの前に姿を現すはずナイッショ?」

 

警策の声だが話しているのは目の前にいる液化人影。

この人形を相手にしても恐らく意味は無い。戦っても戦ってもスタミナが無くなるだけ。

人形自体にダメージを与えても警策本人へのダメージは無いと言っても良い。それは神巨人内部での人形戦で説明が付く。

麦野さんと九曜さんの力により破壊したリキッドシャドウ。核を破壊し爆発したにも関わらず、警策は傷一つ無く生きていた。つまり人形を破壊しても何の意味も持たない。

 

となると警策の居場所を突き止めなければならない。

私からすれば人形から逃げつつ警策を探す、警策からすれば人形を操り私に攻撃しながら逃げるだけ。

まるで命を懸けたかくれんぼ&鬼ごっこ大会のよう。

 

警策「それ!!」

 

続けて人形の腕が鋭利な金属と化し、そのまま私に対して突っ込んで襲い掛かってくる。

しかし私の能力は空間移動。そんな目に見える速さでは私を捉えることなど......

 

黒子「できませんのよ!!」

 

その場から空間移動し、距離を起き、足に装着している金属矢を取り出し空間移動で飛ばす。

狙いは心臓。あの人形にダメージが通るのかはわからない。神巨人で戦ったリキッドシャドウには、融合されたとは言え、単体では少なからずダメージは通った。

この人形は神巨人で戦った人形とは、単体での見かけも大きさも違うが......やってみないことにはわからない。

 

狙い通り、金属矢は液化人影の心臓を貫く。

そして液化人影は両手で心臓を抑えながら前のめりになって倒れて行く。

そのまま地面にバタリと倒れ身動きを一切なくした。

 

黒子(倒した......いえ、そんな簡単に倒せるなら苦労はしない......となると、あれはブラフ!!)

 

再び金属矢を取り出し、今度は両腕に2本ずつ狙いを定め、合計4本の矢を飛ばす。

腕の内部に空間移動させ、そのまま地面に貫通させて突き刺せば一先ずあれの動きは抑えられる、が。

 

案の定、警策は読んでいたのか、それともどこかで私の動きを見ていたのか、人形は瞬時にガバっと起き上がりそのまま大ジャンプをして矢を回避。矢は液化人影が居た場所に、地面を貫通させて突き刺さる。

 

黒子「やはりブラフ......人形と戦っているほど暇ではありませんの!警策!今すぐ貴女の居る場所を突き止めて見せますの!」

 

警策「無理無理!そもそも私が桜が丘にいるなんて保証はどこにもないヨ!」

 

空中に大ジャンプした液化人影がこちらを凝視し、両腕をこちらに向け、その両手が伸びて来る。

そのスピードはまだ目で追えるレベル。

そのまま一先ず校舎内に空間移動し、作戦を立てる。

 

黒子(そもそもこの学校内にいない可能性......)

 

警策は言っていた。そう言っていた。

しかしそれが本当であるとも嘘であるとも確かめる術は私にはない。

となるとやはり私自身が警策を探し出すしか手は無い。

一先ず外にいる液化人影は私の居場所が分からない様子。

今いるのはすぐ近くの昇降口の下駄箱の物陰。ここから監視していれば人形の動きはわかる。

 

 

 

......ここから......監視?

 

 

 

私が思うように警策もそう考えているのでは。

つまり先程戦っていた場所は警策からすれば目に見える場所だったとすれば、逆に言い返せば目に見える場所に居なければならない。無論警策が初春の様にカメラか何かをハッキングして監視していないのであればの話。

しかし今の私の居場所が掴めないのだとすれば、警策からしてみれば肉眼で私を捉える事の出来ない居場所にいる。

とすれば次に警策が取る行動は複数。

 

1.相手が見えなくなったとあれば、自分の身の安全を考えて場所を移す。例えば学校外。

2.私が"目視出来る範囲にいると気が付いた"ということに気が付いたのであれば、警策の方から見える位置にまで攻め込んでくる可能性。

3.ここに来た目的を果たす行動に移る。

 

3の可能性からして1の可能性は薄い。

警策は何かしらの目的があって桜が丘に来たはず。易々と退散するはずがない。

となると2か3。

しかし決定的な証拠などない。判断材料もない。うかうかしていれば警策は目的を果たしてしまう。いやそれだけじゃなく、北高にいるドッペルゲンガーと戦っている皆さんまでもが。

 

行動に移すことが最短の距離である。

では液化人影に見つからない様に行動を移す。向かう場所は一先ず初春が言っていた校庭の地下施設。

そこに何らかのヒントがあるかも知れない。

校庭のどこにあるのかはわからない。とりあえず校庭に空間移動しなくては。

 

 

 

 

 

~桜が丘高校 校庭~

 

黒子(どこかに地下施設への入り口があるはず......)

 

物陰から辺りを見渡すが、ここからでははっきり言って見難い。

しかし迂闊に校庭の真ん中に出るわけにもいかない。液化人影に居場所がばれてしまう。

こんなかくれんぼみたいなことは小学生でお終いだと思ってましたのに。まさか夜の校庭でこんなことになるなんて。

 

校庭と液化人影を交互に見る。校庭を見ている間は液化人影から目を離すことになってしまうから。

あの人形が場を離れた時がチャンス。と、同時にこっちに突然向かって来た時の対策にもなる。

ここが正念場。どっちが先に動くかの我慢大会。まるで何かの映画を見ているかの様。

 

黒子(動く......!)

 

その我慢大会に私は勝利した。液化人影が地中に穴を開け、その場に潜り込んでいった。

出来れば目に見える行動、例えば大ジャンプで場所を移すなど、そういう方法を取って欲しかったが、そうも言ってられない。時間は限られている。紅き星の件や、ドッペルゲンガー、そしてミサイルのことなど、時間に猶予など一切ない。

多少のリスクを背負い校庭の真ん中へと空間移動した。

 

そしてその場ですぐさま発見出来たのは、ここだけ若干抉れている地面。

間違いない。ここから地下施設へ行ける。

何か外から開けれるようなスイッチみたいな物が無いかと確認する。するとそこには丸い窪みの様なものを発見。

多少土が被っているが、手で払いのけ姿を現したのは紛れもなく赤いボタン。これを押せば入口が開く。

しかしこれを開ければ気が付かれる。地下施設というくらいなのだから、入口の扉だって多少は大きいはず。

となると......。

 

私はその場でボタンを押した。

するとガチャンと音が鳴り、ゴゴゴと地面が開き始め扉が姿を現した。

それを確認し、私は空間移動でその場から一時的に離脱する。

そして再び物陰に隠れ様子を伺った。待つこと30秒ほど。液化人影や警策が様子を見に来ることは無い。

もしかしたらこの場から離れてしまったのかもしれない。そうなるとこの地下施設には何もない可能性も。

どの道、今の私に情報がない。まず警策がこの学校に用があったのは間違いない。そうでなければ来る必要が無い。ならば入るしかない。

 

入口付近まで空間移動し、地下施設へと潜って行った。

 

 

 

 

 

~桜が丘高校 地下施設~

 

潜っていくと、そこは通路、通路、通路。まるで無限回路なのではないかと思わせる程、それ以外は何も無い場所。しかし初春はここでパワードスーツの量産施設を破壊したと言っていた。

となるとこの先に何らかの部屋があるはず。途中所々にパワードスーツの残骸が目に留まった。相当暴れたんですのね。

 

そして通路をひたすら走り、向かえたのは分岐点。右に行くか左に行くか。

ここでの選択は時間に関係してくる。まぁいざとなったらこの分岐点まで空間移動すればいい話。

結局右のルートを選択。これが合っているかはわからない。

進んだ先には突如上下に進むことが出来る階段がいくつも用意されていた。

これでは迷路そのもの。どこに進めば良いのかわからない。とは言っても階段で上り下りするくらいならこのまま直進したほうが良い。第一にここが地下何階なのかもわからない状況。

それならば直進して進んだ方が賢明。

 

そして突き進んでいくが、そこから先は天井が崩れていて進むことが出来ない。

 

黒子「初春たちが量産施設を破壊したと言ってましたが......その影響で道が塞いだんですのね」

 

戻ることを余儀なくされ、仕方なしに階段があった場所にまで戻る。

だがどの階段に進めば良いのかなんてわかる由もない。階段だけで数カ所、いえ数十カ所もあるこの迷路。

どの階段がどこに繋がっているかなんて全く持って不明。

 

ヒュン......

 

後方の方から突然聞こえて来た風を切るかの様な音。

その音が聞こえたのと同時に空間移動。

 

黒子「不意打ち、と言うのであれば音も消さなければいけませんわね?」

 

警策「アレアレェ~?白井さんはこんな所で何してるの??」

 

現れたのはにっくき人形。そして当たり前のように警策はその場にはいない。

能力を駆使しての戦いなのはわかりますが、いくら何でもこの能力相手に戦うのはいささか分が悪い。

 

黒子「それには貴女にも同じことをお伺いしたいですの!」

 

警策「そうだろうねぇ。デモデモ、私がここにいる理由なんてどうでも良いっしょ?だって仮にそれを教えたところで白井さんにそれが真実であると思えることなんてできないっしょ?だって私が嘘を吐くかもしれないから」

 

確かにそれは警策の言う通り。私には真実かどうかを確認出来る術なんて無い。

やはり警策を見つけて倒すしかない。吐き出すとは思えないがそれしか真実を知る術は無い。

 

警策「マァあれだよ、ここに居ても仕方が無いんだから......死んじゃって♪」

 

黒子「!」

 

再び突っ込んでくる液化人影。その距離は10m未満と言ったところ。

その距離では到底私を捕まえることなど出来ない。能力で移動して再び距離を取る。

 

警策「あー、めんどくさい能力ダナー白井さんの。空間移動ってズルくない?」

 

何を言うか。人形に身を任せ陰でコソコソしている警策の方が卑怯極まりない。

しかもこんな地下施設の陰に身を置いているなんて。

 

黒子(......ここに身を置いている?)

 

ここからさっきの校庭の様子は伺えない。目視していたのであれば、校庭のこの施設への扉付近に居て、あの扉を開けてここに潜んでいた?

にしてはおかしい。私は校舎内に一時的に避難したとは言え、あの扉を開ける音が聞こえないはずがない。

いえ、むしろ校庭は静かだった。となると、地上からここに来る別のルートがある?

例えば......校舎内から行ける場所があるとか。

とすれば、元々警策は校舎内のどこかの窓越しに私の姿を伺っていた。しかし今はここに液化人影がいる。

この通路には階段がある。つまりその数だけ身を隠せて私を監視出来る場所がある。

では......その場所から離れたとすればどうなるか......。

 

黒子「私を捕まえてごらんなさいな?」

 

空間移動で階段の少ない通路へと移動する。それは来た道を戻ることを意味する。

そしてついに一本道になった場所。それでも液化人影は真っ直ぐ私の元へと襲い掛かってくる。

今、警策は私の居場所を把握している。そうでなければ液化人影が真っ直ぐ私の居場所にまで来れるはずがない。

となると、戻って来た道を今度は進んで行けば、奥に警策が居る可能性がある。

身を隠せる場所は階段しか無かった。そして私が来た道を戻ってここまで来た。一本道のこの場所に。

それでも液化人影が襲えるのであれば、警策が液化人影の後方から付いて来ている可能性が高い。

 

私は空間移動で、液化人影を通り越し、奥へ奥へと進んで行く。

しかし一向に警策の姿は見えない。

 

黒子「何故!?一体どこから!?」

 

警策「無駄だよ白井さん!そんな単純な方法で......私を捕まえられるワケないっしょ!」

 

振り返ればそこにはジャンプして襲い掛かって来ている液化人影の姿。

 

警策「白井さん......1年前の様にはいかないよ!って言っても覚えてないんだっけ?」

 

黒子「だから、私は何も知りませんの!過去の話など!」

 

一体警策はどこから見ていて......過去がどうのこうの、そんな暇は今の私には無いんですのよ。

液化人影から逃げながら警策の位置を探し、時間も気にしなくてはならない。そんな状況で過去の記憶などと......。

しかしその話が本当だとするならば、私が思いだせればこの状況の突破口に......。

 

黒子(何を考えてるんですの?そんなことがある訳......一先ず離脱!)

 

空間移動を繰り返し、地下施設から地上へと戻る。

あの場所で戦うのはリスクでしかない。警策の居場所は突き止められず、ただただ追ってくる人形から逃げるだけ。

せめて警策がどうやって私の位置を把握出来ているのかさえ知れれば......人形に怪しいところは一切なかった。いえ外見からして怪しさ丸出しなのは肯定しますが......。

人形の姿を思い出す。顔、胴体、腕、手、脚。それらを思い出しても何も無い。

あるとすれば首に付けていたチョーカーの様な、ドクロの形をしたネックレスの様な物だけ。

 

黒子(ネックレス!?)

 

まさか、あのネックレスにカメラか何かを.....ネックレス......前にネックレスに矢を放った記憶が......それだけでなく、音でも相手の位置を認識していた様な気が......でも一体何でこんなことを思いついて......。

 

黒子「うっ!!!」

 

突然の頭痛。頭を押さえていなければ今にも破壊されそうなほどの痛みが私に襲い掛かる。

そしてその脳裏にはある光景が次々と映し出されていった。

 

 

 

...

......

.........

 

 

 

黒子(初春?この道は巡回ルートから外れてますわよ?)

 

 

 

あれは私と初春と佐天さんの姿......私は車イスに乗っている......これは1年前の光景......

 

 

 

?(そうですネェ......例えば......御坂美琴との思い出......とカ?)

 

 

 

金髪の殿方と......後方にいるのは......食蜂操祈?

 

 

 

黒子(なんですの?馴れ馴れしい......人の名前を気安く呼ばないで頂けますか!?)

 

 

 

相手は......お姉様。

何故......何故私はお姉様に対してこんなセリフを......。

 

 

 

この光景は......どこかで......1年前の......大覇......聖......祭?

 

 

 

黒子(......見つけましたわよ)

 

警策(な、なんでここに!?映像ではまだ!!?)

 

 

 

地下......下水道の中?

警策と対峙していて......倒し......た?

どこかで......前に......どこ......かで......。

 

 

 

佐天(......もしかしてあたしたちは、前から御坂さんと知り合いだったんじゃないんですか?......)

 

 

 

何をおっしゃっていますの......そんな当たり前のことを......思い出せない......でも何かを......思い出そうとしている......?

 

 

 

?(......黒子なら......)

 

 

 

この......声は......

 

 

 

美琴(......黒子なら、きっとママを助けてくれるって信じてたからさ......)

 

 

 

これは......これは!!!

 

 

 

.........

......

...

 

 

 

黒子「はぁ......はぁ......い、今のは......」

 

頭痛が収まり何とか立ち上がることが可能となった身体。

そう。思い出した。1年前に何があったのか。警策と戦ったことも、食蜂に記憶を消されてしまいお姉様との思い出も消されてしまったことも......。

確か警策の......あの居場所を掴む方法は.....。

 

黒子「そこですの!」

 

矢を放つ。そこには地下施設の天井を突き破って来た液化人影が飛び出して来た。

何故かはわからないが、液化人影が飛び出して来る予感がした。そしてそのダーツは見事液化人影のネックレスに突き刺さった。

 

警策「アハハ!やるねぇ白井さん!」

 

黒子「あの時の様にはいきませんの!!」

 

警策「どうやら1年前の大覇聖祭の時の、操祈ちゃんによって抹消された記憶が蘇ったようダネ......何があったのかお姉さんにも教えて欲しいっ......カナ!!!」

 

ネックレスに矢を突き刺したにも関わらず、液化人影は私に対して一直線に向かってくる。

先程までの私なら動揺していたかも知れないが、1年前にも同じことがあった。警策は恐らくどこかからか私を目視している。

 

この校庭では広すぎる......そうなれば目視しにくい場所......それは校舎の中。

液化人影から逃げつつ、私は空間移動しながら校舎へと向かう。

そしてそのまま外から内側に空間移動して校舎内へと移動した。

 

 

 

 

 

~とある部室~

 

黒子(ここでしばらく様子見としますの。せっかく掴んだチャンスを棒に振る訳にはいきませんし......何か役に立つものでもあれば......)

 

その部室を見回すが、役に立ちそうなものはない。

あるのはギターやベースと言った軽音楽で必要そうな物だらけ。

 

黒子(となると......この部屋から液化人影を監視して動きを読んで......警策の居場所に案内させる方法でもあれば......)

 

スタスタ部室の奥へと足を運ぶと、何やら得体の知れないものが設置されていた。

変な機械みたいなものにオーブの様な物が押し込められている物。

 

黒子「これは......一体.....?」

 

to be continued......

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