SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録   作:はるかさん

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すみませんめちゃくちゃ遅れました。
地上編の続きとなります。

ではどうぞ!!


17-α話 ~一方通行~ 地上編

アクセラレータ「ラスト......オーダー......ラストオーダアアァ!!!」

 

悲しいのか、悔しいのか。そんな感情を剥き出しにしている。

怒り、憎しみ、恨み。そんな負の感情が表に出尽くしている。そして.....。

 

アクセラレータ「ウ......ガガガギギグギギグゴケガギガァァァァァ!!!」

 

突然何語なのか全くわからない言葉で叫び出したアクセラレータさん。あたしは見ただけで目が点になってしまった。

何かと言うとアクセラレータさんの背中から黒い翼の様な物が出現。あれはアクセラレータさんの能力なのか、それとも全く別の力なのかはわからない。

身体はボロボロで立つことも全く出来なかったのに今は立ち上がるどころか、その黒い羽を操りその羽で攻撃しようとしている。

 

一体......あの黒い翼は.....。

 

 

 

 

 

あたしたちの前に現れたドッペルゲンガー御坂さん。

その圧倒的な力の前に次々と倒れていく仲間たち。

超能力者、大能力者、聖人、魔術師、天蓋領域と常人離れした人たちですらまるで子供の様に扱われていく。

そんな中、アクセラレータさんを助けるべくラストオーダーがドッペルゲンガーの前に立ちはだかる。全てはアクセラレータさんを助けるために。

しかしそんな助けも一瞬。ドッペルゲンガーが放った雷撃をまともに受けてしまったラストオーダー。気が付けばピクリともせずただただ床に顔と身体を伏せている状態。

 

そんなラストオーダーを見てついにアクセラレータさんがリミッター解除。怒り爆発で背中から黒い翼を出し、再びドッペルゲンガーと対峙。

この先どうなるのかなんて想像が付かない。付かないけどみんなの力でどうにか凌ぐしか手は無い。

御坂さんや上条さん、北高の人たちが帰って来れる場所を死守することが目的なんだから。

白井さんにしたってそう。桜ヶ丘高校に行き、ミサイル関連、警策看取の件やらでこっちに気を回すことだって出来ない。いやさせてはいけない。その為にはあたしたちがなんとかしないと!

 

 

 

 

 

神裂「まさか......ラストオーダーが......」

 

麦野「第一位のあの姿は一体......」

 

突如真っ黒な翼が背中から生えたアクセラレータさん。

最早あれは能力とかそう言う類いのものではないとあたしの直感が伝えている。まさに非科学的。怒り、憎悪と言う負の感情によってのものなのか。それとも新たなる力なのか。

黒い翼は鳥の様なハッキリとした翼ではなく、まるで黒い風によって形成された様なもの。もっと言えば黒い竜巻。アクセラレータさんの身長を遥かに超えた長さ。正体不明の物質。いや物質なのかどうなのかすら不明。

 

アクセラレータ「グ......ギギ......」

 

コントロールするのが難しいのか。それとも力は身体的な負担が大きいのか。アクセラレータさんの顔はまるで100キロ級のバーベルを持ち上げていないと死んでしまうと言ったくらいの真剣な表情。いや真剣なと言うより必死。漆黒の翼はまるで生きているかの様に縦横に暴れ動いている。翼って聞くと普通斜め上とかにバサっと開いている様なイメージがあるけど、あの翼はそんなわけではない。自ら意志を持っているかの様に、荒れ狂う竜巻の様に動いている。アクセラレータさん本人も上手くコントロール出来ていない。あたしが見てわかるくらいなんだから他の人たちやドッペルゲンガーだって分かりきっているんだと思う。

だとするとドッペルゲンガーはアクセラレータさんに攻撃を仕掛けて来ることになる。それが一先ずの相手の選択。

まずはアクセラレータさんにあの翼を上手くコントロールしてもらわなきゃいけない。そのコントロールする時間をあたしたちが作り上げなければならない。

しかし援護しようにもエカテリーナ2世号改はドッペルゲンガーの雷撃によって機能停止。つまりあたしと初春はなんの役にも立たない。

いや、それどころか超能力者級の力を持っている人たち以外にも同じことが言える。麦野さんの原子崩しですら周囲の電磁バリアで簡単に弾く程の力。

 

何か援護が出来れば。そんな考えが募る。

でも無闇に変な攻撃を仕掛けてしまった場合、もしそれがアクセラレータさんの力の阻害要因になってしまっては意味がない。そんな考えの中、あたしに話しかけてきた人が。

 

九曜「援護に向かう」

 

佐天「でも......アクセラレータさんの足を引っ張る結果になっても......」

 

九曜「大丈夫------確認済み。私たちの力であの人の足を引っ張ることはない」

 

確認済みってどうやって確認したんだろう。九曜さんの能力の1つなのかな。

気が付けば九曜さんだけでなく、神裂さん、麦野さんまでもが援護しようとしている。別に口頭で伝えてもらったわけじゃない。体勢や顔つきを見れば一目瞭然。

他の人たちはさっきの突撃で返り討ちにあい損傷。あたしと初春は身体的な意味では損傷はないけど、武器として使っていたエカテリーナ2世号改がほぼ機能不全。伝家の宝刀?の金属バットはあるけどこんなものでは何の戦力にもならない。

 

神裂「......行きますよ!」

 

麦野「えぇ......クソダリぃ相手だけどやるしかねーからなぁ!!」

 

九曜「アクセラレータが翼をコントロール出来るまでは------」

 

どうやらみんなも勝てると思っているわけではなさそう。

完全なる足止め要因。それを理解した上での発言。

そして3人が空を飛ぶ。恐らくこれは九曜さんの能力。そしてドッペルゲンガーへと突っ込む。空中から地上に向かって。

神裂さんは片手に刀を、麦野さんは周囲に原子崩しのエネルギーを、九曜さんは自身を含めた3人の前にバリアを張り特攻。

ドッペルゲンガーはバリアに対して電撃を放つが、九曜さんのバリアはこれを押さえ込み、攻撃要因である神裂さんと麦野さんが攻撃する機会が訪れる。これを嫌がる様にドッペルゲンガーは自身の足元に電撃を走らせ、空中へと回避。御坂さんの電気の力で壁を歩いたりするのと逆の要領。

これを読んでいたのか。3人は直ぐさま空中へと向かい追い掛ける。

これに対してドッペルゲンガーが電撃で迎え撃つが九曜さんのバリアは壊れない。そして麦野さんが原子崩しを5、6発撃ち攻撃するが電撃が溜まった片手で全てを弾いていくドッペルゲンガー。

 

麦野「ちっ!厄介ねあの電撃は!」

 

神裂「しかし私たちが追い込んでいるのは事実です。現に距離を取りながら戦っています」

 

九曜「バリアはまだ保てる------攻撃して」

 

正に攻防一体の戦い。そして神裂さんが攻撃を仕掛けたところでドッペルゲンガーは電撃で形成した剣で迎え撃つ。すかさず麦野さんが原子崩しで剣を狙い撃つ。それは剣に直撃し形成を保てなくなったのか。電撃の剣は姿を消していく。

これぞ好機と神裂さんが刀を振るい、それで生まれた衝撃波の様なものがドッペルゲンガーに見事直撃。空中戦を行っていたがその神裂さんの攻撃によりドッペルゲンガーは空中から地上へと落下。ドズン!と言う大きな音と共に砂煙を巻き上げドッペルゲンガーは仰向けで地に伏せる。そして3人も地上へと着地。

 

佐天「ひょっとしたらこのまま押し切れるかもね」

 

初春「だと良いんですけど......」

 

そして地面に埋もれたドッペルゲンガーが電撃によって覆いかぶさっていた土を払い除けその場で空中浮遊。

ダメージがないのか、それとも痩せ我慢しているのか。

3人もその程度で倒せる相手では無いと確信しているのか、表情に一変の曇もない。

 

再び開始される攻防戦。電撃やら原子崩しやら魔術、宇宙的能力と、様々な力がこの校庭に飛び交ってる。

荒れ狂う能力。あの激戦の間にいたら間違いなく即死。

アクセラレータさんは未だコントロール出来ない様子。と、思っていた矢先の出来事。

 

神裂「麦野沈利!上から電撃が!」

 

麦野「そぉらよぉ!!!」

 

原子崩しの応用でバリアを張る。電撃を弾き飛ばし被弾ゼロ。

九曜さんのバリアは全体を覆うと言うより前面を覆っている。全体にすると質が下がるからなのかな。

基本的には神裂さんは攻撃要因、麦野さんは攻撃+防御要因、九曜さんは防御+援護要因として立ち回っている。

この鉄壁無敵の布陣を相手にドッペルゲンガーは下がりながら戦ってはいる。つまりは攻め手が多いのは神裂さんたちの方。だけどあのドッペルゲンガーにダメージはほとんどない。

などと思っていたその時だった。

突如3人の後ろから漆黒の塊の様な物がドッペルゲンガーを襲う。

間違いない。これはアクセラレータさんの背中から生えていた漆黒の翼。

それがドッペルゲンガーに伸びていく。

 

ドッペルゲンガー「!」

 

その翼は、3人の攻撃ではまるでダメージを与えられなかったのに対して、漆黒の翼は空中にいるドッペルゲンガーの身体を一瞬にして貫いていった。

 

アクセラレータ「ガ......ギギイイィ!」

 

ついにコントロール出来たのかとも思ったけどそうでは無かったみたい。偶然の一撃と言えばそうなる。漆黒の翼は再びアクセラレータさんの元へと戻っていく。本来であれば追撃をいれたいところ。だけどそれがない。となるとやっぱりそれは未だコントロール出来ていないという事になる。

 

九曜「あの破壊力はドッペルゲンガーを倒せる威力」

 

神裂「もう少しの様ですね......コントロール出来るようになるまでは」

 

それはまではなんとしても食い止めなければならない。

他の誰でもドッペルゲンガーにダメージを与えることは容易いことではない。最早「出来ない」に言い換えても良いかも知れない。

アクセラレータさんの翼による攻撃を直撃したにも関わらず、ドッペルゲンガーはガサガサと音を立てて立ち上がる。左胸から左肩にかけてごっそり無くなっている。これはアクセラレータさんの翼によるもの。優勢になったかと思いきや、その損傷した部分に電撃がバチバチと音を鳴らす。

次第に身体が復元していく。まさに無敵。

その様子に言葉が出ない3人。あの攻撃を直撃しても倒せないどころか復元するなんて、と言ったところ。

 

ドッペルゲンガー「いくら仕掛けて来ようが無駄だ。お前たちでは我には勝てない」

 

まともに喋った。今まで喋ったことはなかったのに。

喋れないふりをしていたのか、それとも何かがキッカケとなり喋れるようになったのか。

 

ドッペルゲンガー「警策看取が正気に戻った。これまでは我は警策看取の支配下にあったが、それによりマイナスが支配権を握った。故に我の力は更に増幅する......」

 

余裕なのか説明なのか。話す意味は何もないはず。ストーリー上と言うメタな理由もありそうだけど。

ドッペルゲンガーの周囲に出ていたエネルギーが更に勢いを増していく。威圧感なのかなんなのか、ドッペルゲンガーから風が吹き始める。

 

神裂「く......なんというプレッシャー......」

 

麦野「フレンダや絹旗は満身創痍、滝壺は攻撃要因ではないし......」

 

九曜「無駄。他の人間ではダメージを与えることはおろか、何も出来ない。私たちでなんとかするしかない」

 

本当に力不足。と言うより通用する力の持ち主なんて本当に極限られた人だけ。上条さんの様な例外な能力やアクセラレータさん、そして九曜さんの様な宇宙的力を持った人たちだけ。

これまでの戦い、そしてあたしの直感だけど九曜さんはまだ力を隠してる。神裂さんや麦野さんより数倍上の力の持ち主。

 

ドッペルゲンガー「覚悟するが良い。限界を超えた絶対能力の力......その準備運動に付き合うが良い!」

 

そして先程と見た目が全く同じの電撃を3人に向かって走らせる。だけど威力までもが同じなハズはない。九曜さんのバリアと麦野さんのバリアで押さえ込もうとするもいとも簡単に弾かれてしまう。その瞬間に神裂さんが剣を振り抜き衝撃波で電撃と相殺させようとするもその衝撃波も簡単に突破されてしまい、電撃が3人に直撃。後方にいるアクセラレータさんの所まで吹き飛ばされる3人。

 

麦野「冗談じゃ......ないわよ......うっ!」

 

神裂「ここまで力の差があるなんて......」

 

九曜「あの人の力は危険。貴女たちは此処にいて------」

 

麦野さんと神裂さんはたった一撃で、しかもバリアや衝撃波で少なからずの威力を殺したハズの電撃を喰らっただけで立ち上がることが困難な状態。

にしても九曜さんのあのタフさは本当に謎。

 

ドッペルゲンガー「さすがは天蓋領域と言ったところか。超能力者以上の力の持ち主」

 

九曜「それは貴女にも同じ事が言える------」

 

ドッペルゲンガー「我の力はまだこんなものではない。今度こそ消えてもらう」

 

九曜「そうはさせない」

 

バッと前に飛び出る九曜さんとドッペルゲンガー。

九曜さんは全身に微かな輝きを纏いながら、ドッペルゲンガーは身体に電撃を纏いながら両者が突っ込んでいく。

そしてドバン!!!と物凄い轟音と共に光輝く2人。

見た目は正面衝突の腕を使ったガチンコ勝負。でも物理攻撃だけではなく、あそこの場所では能力での勝負も行われてるに違いない。

そしてそれでは勝負がなかなか付かないと両者悟ったのか、距離を取り空中へと移動していく。そして空中で能力大会。

電撃VS光線。それらが相手に伸びていき激突する。驚くことに互角の戦い。

バチバチと至らぬ所でなる轟音。電撃と光線が空中一体に迸る。

 

アクセラレータ「ガ......ガ......グガガアァァァ!!!」

 

突然アクセラレータさんが叫び始めた。

いつの間にか漆黒の翼が暴れることなく、静かに形を整えていた。沈黙したわけじゃない。何時でも暴れさすことが出来そうな感じ。つまりはアクセラレータさんがあの翼をついにコントロール出来るようになったと言うこと。

 

アクセラレータ「クカ......ぎゃはははあァァ!!......クソ野郎が......ブチ殺す......」

 

ドッペルゲンガー「来るか......アクセラレータ」

 

そして九曜さんとドッペルゲンガーが戦闘している中へと突っ込んでいく。翼の力を使って空中移動。

移動しながら漆黒の翼の片方がドッペルゲンガーへと伸びていく。まるで竜巻のように。

さっきはあれで身体に穴を開けられたけど今度はどうなるのか。

ドッペルゲンガーのパワーが上がったことを考えれば簡単に開きそうにもない。だけどアクセラレータさんもコントロールを出来た上での攻撃。

そんなことを考えていたら、翼はドッペルゲンガーの目の前に。すかさず電撃で迎え撃つ。

再び鳴る轟音。電撃と翼が交じり合う。しかし電撃よりも翼の威力が高いのか、電撃を弾きながら翼はドッペルゲンガーへと突き進んでいく。

そして電撃を全て弾き飛ばし再び翼がドッペルゲンガーに直撃。電撃による力で翼の威力は下がってしまったのか、身体に穴が開くことは無かったが、再び空中から地面へと落ちていくドッペルゲンガー。

 

アクセラレータ「おらァ!追撃だあァァァ!!」

 

更にもう片方の翼がドッペルゲンガーへと向かっていく。つまりは両方の翼での攻撃。片方の翼で電撃を弾き飛ばし、ドッペルゲンガーに直撃させたのならば、両方の翼なら簡単に貫くはず。

って思ってたんだけど、両翼をいとも簡単に電撃で弾き飛ばすドッペルゲンガー。

 

アクセラレータ「なにっ!?」

 

ドッペルゲンガー「......だから準備運動と言ったはずだ」

 

つまり小手調べの実力だったってことかな。

フワフワ浮き始めるドッペルゲンガー。そして校庭で拾い上げた石ころを親指と人差し指で挟むようにセット。

 

佐天「あの構えは!」

 

それは間違いなく御坂さんの十八番、超電磁砲。

 

アクセラレータ「今更そんな技が通用するとでも思ってるのかァ!?」

 

ドッペルゲンガー「貴様の本来の能力。今はMNWに頼りその首のチョーカーで受信しているだけだ。今の我の電気の前では無力」

 

アクセラレータ「ちっ!くだらねェことはよく知ッてやがるぜ......」

 

そして弾き飛ばされた石ころ。物凄いスピードでアクセラレータさんに向かっていく。今までの戦闘を凝視していなければあたしなんかじゃ見ることすら出来なかったよね。

 

アクセラレータ「無駄だぜェ!!!」

 

その石ころを両翼を自分の前面に。つまり翼のシールドってところ。

そのシールドによって石ころはバチっ!と音を立てて明後日の方向に飛んでいく。

しかしそれを読んでいたのか。ドッペルゲンガーは一瞬にして空中で浮遊していたアクセラレータさんの背後に回っていた。

 

ドッペルゲンガー「死ね」

 

アクセラレータ「なッ!」

 

ガンっ!と素晴らしい音を立てたのは、電撃が走っている両拳をグーにして上から下に思いっきり振り下ろした。アクセラレータさんの背中に目掛けて。翼は前面に出ているため、シールドが間に合わない。

直撃したアクセラレータさんは勢いよく落下し始める。

前面には両翼のシールドがある。それによって落下の衝撃はかなり小さくすることが出来たには出来た。

だけど、それでも地面に落下した時の轟音と減っ込み具合を見る限りでは相当な威力を誇っていた。

 

アクセラレータ「が......がは......くそッたれが......」

 

それを見た空中にいる九曜さんが背後からドッペルゲンガーに攻撃を仕掛ける。両手から放たれる光線。

これを察知したのか、後ろ向きの状態で背中からビームの様なものが光線に向かって伸びていく。幾度となく見てきたビーム。間違いなくあれは麦野さんの原子崩し。

 

ドッペルゲンガー「いくら天蓋領域とは言え、今の我の力の前では無力」

 

九曜さんも負けじと何とか耐えてはいるものの、力の差は歴然。徐々に押され始め、これには敵わんと光線を撃つのを止めるのと同時にそこから更に空中へと上がり回避。ドッペルゲンガーは攻撃が止んだと気づき、ゆっくりと身体を九曜さんの方へと向ける。

 

ドッペルゲンガー「ほう。あの状況で逃げ出せるか」

 

九曜「貴女はまだ私の力を見くびっている」

 

ドッペルゲンガー「......ならば見せてもらおうか。貴様の本気とやらを!」

 

今度は九曜さんに向かって空中移動していく。そして一瞬のうちに九曜さんの場所まで辿り着き、電撃が溜まった手刀で強襲をかける。その手刀は九曜さんの左肩から右腰辺りまで振り下ろし、あたしからはその手刀が九曜さんの身体を貫通した様に見えた。つまりは身体真っ二つ。

しかしその直後、真っ二つになったはずの九曜さんの姿が消えた。

 

九曜「私はここにいる」

 

その場所はドッペルゲンガーの真上。そう遠くもないが近過ぎるわけでもない距離感。

 

ドッペルゲンガー「......空間移動か」

 

白井さんの様に空間移動をした九曜さん。ってことは真っ二つになった九曜さんは、わかりやすく言えば残像ってことになる。

そして真上から勢いよく落下してくる九曜さん。九曜さんの能力なのか、足を光らせながらドッペルゲンガーへと突っ込んでいく。そして直撃し、轟音と物凄い光が場を支配する。目が開けられない程の。

視界が回復するのにはまだ数秒時間が掛かりそう、なんて思っていたらこんな会話が聞こえてきた。

 

九曜「何------故?」

 

ドッペルゲンガー「その程度の力では我は倒せない」

 

ようやく視界が戻りあたしが見た光景。

それは九曜さんの攻撃を片腕1つでガードしていたドッペルゲンガーの姿。

 

佐天「うそ!?」

 

初春「あのスピードの蹴りに耐えるなんて......」

 

ドッペルゲンガー「勝てるとでも思ったのか?」

 

九曜「------不覚」

 

そしてもう片方の手で九曜さんのお腹を拳で殴り、足を掴み、そのまま地上へと投げ飛ばす。更に追撃の電撃と原子崩しの両方を落下している九曜さんに目掛けて発射する。

 

佐天「危ない逃げて!!!」

 

そんな言葉は虚しく九曜さんは全く動こうとしない。ダメージが大きかったのか。

電撃と原子崩しは徐々に九曜さんへと近づいていく。それでも九曜さんは動こうとしない、いや動けない。

万事休す。そんな状況だったんだけど、その間に黒い竜巻が電撃と原子崩しを消し去っていく。

間違いない。あの技はアクセラレータさんの技だ。

 

アクセラレータ「ふ......ふへへへ......残念ながら俺はしぶといぜェ......」

 

強がってはいるけど見た感じ満身創痍。肩からは血が流れ跪いている状態。

九曜さんは電撃と原子崩しの攻撃は避けられたけど、地上への落下は避けられない。刻一刻と地面が近づいていく。

しかしその地面がいきなりボゴっと動き、地中から何かが姿を現した。

 

シェリー「エ......リス......」

 

その正体はシェリーさんの魔術のエリス。

落下してくる九曜さんの身体を両手で受け止める。衝撃を殺して。

 

シェリー「うっ......」

 

そしてシェリーさんはその場で倒れてしまう。

恐らくさっきドッペルゲンガーへ立ち向かった時に迎撃されたことで力がもう残っていないのにも関わらず助けたってこと。

エリスもシェリーさんが倒れたことによってガラガラと音を立てて崩れていく。

でも九曜さんは何とか無事に地面に着地。

 

削板「へっ......無茶しやがって......」

 

ヨロヨロと立ち上がる削板さん。あの人もさっきの戦いで満身創痍になった人。そのまま神裂さん、麦野さん、九曜さんが倒れている場所へと歩き始める。

 

ドッペルゲンガー「死に損ないが。まだおめおめと生きていたか」

 

アクセラレータ「グギギ......!」

 

今度はアクセラレータさんの両翼がドッペルゲンガーへと伸びていく。それを避ける様にドッペルゲンガーは空中を飛び、アクセラレータさんの目の前にまで移動する。

 

ドッペルゲンガー「自爆しろ」

 

そして翼はドッペルゲンガーを目掛けて飛んでくる。しかしそのドッペルゲンガーがいる位置はアクセラレータさんの目の前。

恐らくギリギリのタイミングでドッペルゲンガーは交わすはず。横?縦?どこへ逃げるのかはわからない。だけどギリギリで交わすと言うのは想像がつく。アクセラレータさんにだってわかりきっているはず。

 

アクセラレータ「さて......どこに逃げるつもりだァ?」

 

ドッペルゲンガー「当ててみよ」

 

そしてついにその瞬間が訪れる。

アクセラレータさんもギリギリまでドッペルゲンガーを注意深く監視しているが一向に動こうとしない。本当にギリギリ中のギリギリのタイミングで交わそうとしている。

 

アクセラレータ「こッちかあァァ!?」

 

その瞬間に、落下してくる両翼をアクセラレータさんは自身の左右にわける。右に逃げようが左に逃げようが当たる。後ろや他の隙間に逃げられたら当たりはしないけど。つまり完全なる勘。

しかしそんな攻撃も虚しくドッペルゲンガーにはカスリどころか少しも当たってはいなかった。

 

アクセラレータ「なッ!?」

 

ドッペルゲンガー「惜しかったな」

 

どういう事かと言うと、ドッペルゲンガーはそれを読んでいたのか。その場から1歩も動いてなんていなかった。

 

佐天「うそ!?なんで!?」

 

ドッペルゲンガー「移動しては貴様を倒すのに距離が生まれてしまう」

 

そのセリフを吐いたと同時に巨大な電気の塊を一瞬で形成して目の前にいたアクセラレータさんに向かって投げつけた。

言うまでもなく直撃。翼は左右に広がっているためシールドすら出来ない。チョーカーも回りに電撃が走っているため機能しない。

 

アクセラレータ「ガアアアアァァァァ!!!」

 

そして後方に吹き飛ばされるアクセラレータさん。

恐らくあの電撃を受けてはひとたまりもない。生きているのかすら不明。服は焦げ、黒い煙がアクセラレータさんから上がっている。

 

ドッペルゲンガー「終わったな。所詮貴様はその程度だ」

 

なんて力。アクセラレータさんまでもがやられてしまっては勝ち目がない。九曜さんたちに託すしか......って、削板さんがいつの間にか九曜さんたちと話してる。

 

削板「行くぞ......根性見せるしかねぇよ......」

 

神裂「そ......うですね......まだ......やるべきことが......」

 

麦野「あたりまえで......しょ......」

 

九曜「あの力は------危険------4人でアクセラレータを------援護する------」

 

満身創痍なのになんて人たちなんだろう。

あの身体でもまだ戦おうとしてる。アクセラレータさんを支援しようとしてる。

エカテリーナが大破しちゃった以上はあたしと初春は何も出来ない。他の人も地面に倒れている。

もうあの人たちに頼るしか他ないよ。

 

?(まだ諦めないで......力を合わせればって御坂は御坂は願ってみたり)

 

佐天「ラストオーダー!?」

 

突然聞こえて来たラストオーダーの声。

でもラストオーダーはさっきのドッペルゲンガーの攻撃でやられてしまったはずなのに。

ラストオーダーは未だに地面に俯せている。つまり肉声ではなく、何らかの力によるもの。幻聴だったら最悪だけど。

 

削板「勿論......諦めちゃいねーぜ......」

 

違う。あたしだけじゃない。ラストオーダーの声はみんなにも聞こえてる。

どうやって伝えているかなんて知らない。だけどまだ生きてる。

 

ラストオーダー(翼ならダメージが与えられるよアクセラレータ......だから貴方の力でお姉様擬きを消滅させてって、御坂は御坂は......)

 

アクセラレータ「......ッたりめェじゃねェかァ。完全に消滅させねェと......俺の気が収まらねェからなあァァァ!!!」

 

神裂「いきますか......最後の戦いに......」

 

麦野「えぇ......最後の力を......」

 

削板「根性入れて覚悟きめよーぜ......」

 

九曜「行く------標的を------消滅させる!」

 

to be continued......




遅れて本当にすみません。
次回は黒子sideです!
よろしくお願い致します!
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