SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録   作:はるかさん

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紅き星の暴走の最終話を更新します。
ここまで本当に長かったです。自分のせいですがw

最終話は、前回から半年後の話になります。
別小説である"永遠のライバル"の内容が若干絡んできます。
読んでいなくてもそこまでの差支えはありませんが、読んでいれば納得する点も出てくるかと思います。

それではどうぞ!


最終話 ~紅き星の暴走 after story~

とうとう冬に入り、締め付けるような寒さが体を襲う時期になった12月16日。

 

目覚まし時計が音を立て始め俺はハッピーな時間から現実へと引き戻されるように目を覚ました。

とは言えこの寒さの中布団から出るのは自殺行為と同じであるからして時間ギリギリまで寝てた方が

 

キョン妹「キョンくぅ~ん、朝だよ?おっきって♪」

 

前言撤回。妹は俺の掛け布団を剥ぎ取りやがった。

俺は掛け布団を追いかけるように転がり俺は再び安楽の地を手に入れた。

 

キョン妹「朝ごはん早く食べろー!ってお母さんが。シャミもご飯出来てるよ?」

 

全く。この妹は普通の起こし方が出来んのだろうか。

妹は妹でそのままシャミセンを抱き抱えたままリビングへと降りて行き俺は完全に放置された。

 

やれやれ。起きて学校に行くか。

 

 

 

 

 

~教室~

 

生徒「起立、礼、ありがとうございました!」

 

先生「お疲れ様、さようなら」

 

さてさて、授業も終わり部室へと足を運んでいる俺だが、どうやら本日はハルヒによる重大イベント発表があるらしく、それでいて俺はハルヒから

 

“明日、部室に皆を集めておいて!そうじゃないと、死刑だから♪”

 

と、前日になって俺にそう言ってきやがった結果、死刑にされるのは御免被りたい一心でSOS団、佐々木一派、朝倉、喜緑さん、鶴屋さん、谷口、国木田、阪中、森さんと、半年前の事件に関わっていた奴ら全員をSOS団部室に招集した。ヤスミはさすがに不可能だったが。

勿論ほとんどを古泉が所属する機関に伝達、連絡をやってもらったのは言うまでもない。

 

半年前のあの事件からは世の中を混沌に陥れるような事態は毛頭無く、俺たちは日々安定、安心した生活を送っている。

最後のハルヒと御坂さんと情報統合思念体の一撃で創造神は消え去り情報統合思念体曰く、カケラどころか塵1つ浮かんでいないらしい。

なんたるパワーを見せたんだかあいつらは。そりゃ連中も欲しがるだろうよそんな力を持っているのなら。

 

あれから学園都市側の連中とは会うがそれも1ヶ月に1回程度。

何故俺がわざわざ東の方まで行き連中に会うか。

それは助け出したミニマイナスを覚えているだろうか。

"クオレ"と言う名を御坂さんから授かり今はひょんな事から月詠先生の自宅で生活している。アクセラレータと暮らしているラストオーダーと仲が良いらしい。

 

クオレも細胞同士を組み合わされて生み出された人間だとしても幼心があるらしい。

......口調は子供っぽくはないが。

 

昔から俺は小さい子供によく懐かれる。

クオレが会いたいとうるさく言い始めたら月読先生からのラブコール

 

「キョンちゃーん、クオレちゃんが会いたがってまーす♪」

 

の電話で毎回呼び出されるのだ。無論毎回長門にお願いして連れて行ってもらっているが。

いつの間に俺の番号を手に入れたのか、聞くだけ野暮というやつだ。

学園都市に住んでいる以上、凡人たる俺の携帯番号くらいならいとも簡単に入手するだろうよ。

ちなみに月詠先生の家にたまーに上条がインデックスを連れて来る。

いや俺もたまにしか行かないから何とも言えんが。

 

さて話が反れたな。

今日もハルヒの無理難題があるかと考えると......やれやれ。

 

全くもってアイツは何を考えているのやら。

そしてようやくたどり着いた部室に入るとそこには既に全員が揃っていた。

ハルヒを除いて。

 

 

 

 

 

~SOS団部室~

 

佐々木「全く。突然になって呼び出されるとは......涼宮さんも相も変わらずってところみたいだね」

 

国木田「僕たちは北高だから融通効くけど外からだと大変だよね」

 

橘「でもこうして皆さんとまた会えて嬉しいです♪」

 

なんだかとても親しげで、素直で、そして暖かい会話をしているがストーブの前で手を当て俺たちの顔よりもストーブの顔の方が暖かいと言わんばかりのこの後ろ姿からはストーブ勢以外とは会話する気ゼロの意志が伺える。

 

キョン「全く。久々だって言うのに」

 

古泉「良いではないですか。こうして皆さんとここで会えたのですから」

 

朝倉「私もカナダから戻ってこれて良かったわ♪」

 

そう言えばこいつは長門によって封印されていて学校やらハルヒやら世間体がある以上、長門の情報操作によってそう言うことになってたんだっけか。そんなこと完全に忘れてた。あの事件では俺と朝倉は最初から行動していたからな。

 

長門「今の朝倉涼子には以前の様な事を起こすことは無いと思われる。また、情報統合思念体では急進派ではなく、私と同じ主流派に属することが決定された」

 

キョン「そうかい。そりゃ朗報だな」

 

それならば一安心といったところか。

朝倉は俺たちと同じ、ハルヒを見守る側に属することになったらしい。

 

ちなみに紅き星の事件解決から直ぐ様、ハルヒを除くSOS団で緊急会議が行われその一件でハルヒに、情報統合思念体、超能力者、未来人、魔術師、天蓋領域の存在を大暴露したことになってしまい長門お得意の記憶操作でハルヒの中では無かったことにも出来たが、いつまたあの様な勢力が現れるとも限らない、そしてそいつらが情報統合思念体以上の力を持っていないとも限らない、という結論に至りその会議の後日、ハルヒを含めたSOS団で全てを話し合い、ハルヒには全てを大暴露した状態で会議を終え今に至る。ハルヒに自身の能力を自覚させておけば新たなる勢力は手出しが出来ない、又はハルヒがそう言った輩の存在を否定する願望を持てば存在そのものが無くなるであろう、と言う長門の結論によりそう言う方向性に決まったのだ。

無論、あの事件の関係者以外の全ての人間の記憶からは長門たちの力によってそれらは消去してもらい、街もあの事件の前日と同じ様、つまりは元通りの状態と言ったところだ。

関係者以外、あんな出来事を覚えておく必要は皆無で、ハルヒや長門たちの力がこれ以上広まっては何かと困ることが起きかねない。ハルヒだってそんなのは望んでいないだろうよ。

 

だがハルヒが自分の能力を行使しまくったらどうなるかわからん。また世界を改変しようとするかも知れん。世の中に超能力者が更に増えまくるかも知れん。この世の秩序が乱れるかも知れん。突然日本中で"不幸だあぁぁぁぁぁ!!!"って言葉が流行するかも知れん。

 

それらの対策として古泉が名案を持ち出して来てそれを俺に伝え、それを俺がハルヒに伝える事によってその可能性は極端に低くなると言うものであった。ちなみにその名案とやらはもう既に俺がハルヒに伝えてあり、今日まで世の中が狂って無いところを見るとどうやら"効果は抜群だ!"と言うやつなのだろう。

 

そしてその内容とは

 

「俺はこの平凡な世の中、そんな世の中に存在するSOS団、そんなSOS団に所属しているお前を始め皆大好きだ。無論SOS団もな。だからこれからもそんな平凡な世の中を守る団長としてよろしく頼む。俺はずっと付いていくぞ」

 

と言う聞き手の心理状態によっては告白と受け止められても可笑しくない内容であった。

それを聞いたハルヒは何だか急に俯せ下を向きながらブツブツブツブツ言い始め、聞き取れたのは単語くらいで "バカ" だの "アホ" だの言っていた。

 

そして真っ赤な顔を俺に向け

 

「そこまで言っておいてもし退団でもしたら死刑の上に死刑なんだから!!!」

 

とか言い始め

 

「死刑にされるなら逃げ回る」

 

と返答したら

 

「うぅぅ~......に、逃げたら......どんな辛い所だろうと、どんな世界の闇の中だろうと、どんな未来の果てだろうとかけずり回って絶対にアンタを探しだして死刑にしてやるんだから!!!!!」

 

と、まるで閻魔大王の使いの死神でもあるかの様なセリフを残し、ハルヒはその場から突然テレポートして消えやがった。

 

しかし世界がずっと安泰でいるとも限らないのもまた事実。そうなったら最後かも知れん。

 

喜緑「当然、その時は私もお手伝いしますよ?キョンさん♪」

 

いきなり心を読まないで頂きたいものだが。

ありがとうございます喜緑さん。

 

鶴屋さん「にしてもはるにゃん遅いっさね」

 

キョン「まぁまたどこかで油でも売ってるんでしょう。今は気にせず

 

そして俺のこの後のセリフは誰かさんが突然思いっっっっきり開けたドアの音により書き消されてしまった。

 

ハルヒ「待たせたわね!!!」

 

......待ってねーよ。

 

そしてハルヒはまともな挨拶も遅刻した謝りもせず、団長席付近に置いてあるホワイトボードをコロコロと転がし朝比奈さんのコスプレ衣装が並び立つ前でホワイトボードを停止させ黒マジックで大きく"クリスマスパーティー"と書き、咳払いをしてから

 

ハルヒ「クリスマスに予定ある人いる!?」

 

と、全員の顔を見ながら突然そう言い始めたハルヒの目はより一段と輝いていた。無論俺に予定等ない。そんな相手も居なければ環境もない。

 

ハルヒ「キョン!どうせアンタは無いわよね?可哀想だから一応聞いてあげるけど♪」

 

なん......だと......ってあれ?これデジャヴ?

まさかまた俺は別の世界に取り残されるとか?

 

古泉「涼宮さん、既に確認済みです。ここにいる皆さん方はクリスマスの予定は空いているそうです」

 

ハルヒ「さっっすが我がSOS団副団長の古泉くんね!キョンも少しは見習いなさい!?」

 

へいへい。どうせ俺は万年雑用係だ。無能力者だ。不幸だーってか?

そしてハルヒはホワイトボードを手で"バン!"と叩き注目を集めた。

 

ハルヒ「学園都市、常盤台中学の寮で行われる聖冬祭(せいとうさい)の招待状がここにいる人数分、美琴から無事に届きました!!!」

 

と発言。

そういやぁ別れ際に御坂さんと白井さんがそんなこと言ってたな。色々あったせいですっかり忘れていた。

 

ハルヒ「キョン?アンタまさか忘れてた訳じゃないわよねぇ?」

 

ジリジリと俺を見つめてくるハルヒは読心術者であるとしか俺には思えなかった。

そうか......またみんなと会えるのか。

 

ハルヒ「まぁ良いわ!そんなことよりみんな!今からここの飾り付けをするわよ!」

 

常盤台のイベントなんて滅多に行けないのに御坂さんが気を利かして俺たちにくれた招待状を"そんなこと"で片付けるとは。

っておい、クリスマスは向こうで過ごすんだろうが。ここを飾ってどーする。それに部室の飾り付けを佐々木や喜緑さんたちにも押し付ける気かお前は。

そもそも去年の飾り付けの片付けなんて全部俺1人でやったんだぞ。今年は誰がやるんだ誰が。

 

キョン(ま、俺か......ですよねー)

 

そして俺たちはハルヒから25日に常盤台寮で行われるクリスマスパーティーもとい、聖冬祭の招待状を受け取り、部室をクリスマス仕様へとレイアウト変更し、モールが無くなり帰りに買っておけとのパシリを受け、そんなこんなで12月16日は過ぎていった。

 

 

 

 

 

明けて、12月17日。

昨日の寒さを引き継いだかの様に冷えきった朝を迎え、学校へ行き授業を受け、つい先程家に帰宅したばかりなのだが。

 

インデックス「とうまとうま!早くこもえの所に行かないとお肉が全部なくなっちゃうんだよ!」

 

上条「開始時間までまだ余裕あるだろ?無くならねーよ」

 

さてさて今度はキョンに代わって私上条当麻が喋らせて頂こう。

今日は小萌先生の家ですき焼きパーティを開催するらしく、俺とインデックスが招待され食費が浮いたと秘かに心の中で歓喜したのは言うまでもない。

 

半年前の事件で奇跡的にも入院する必要が無かった俺は、ついに不幸から脱出したのか!?等と考えていたのが運の尽き。数日後に携帯電話を踏み砕き、時には不良に絡まれ追いかけまわされたり、補習が終わってヘトヘトな状態で帰宅していると御坂とエンカウントし案の定ビリビリして来たりと、いつもながらの不幸を背負った生活に戻ったわけである。

そしてそれから数ヵ月後に行われた大覇聖祭も何事もなく無事に終了し、今に至る。

勿論怪我をして病院で手当てを受けることはあったが入院とまではいかなかった。

 

そんな不幸な上条さんにもすき焼きをご馳走になるという展開が訪れようとは......これを奇跡と言わずして何と言おう。

インデックスの食費もバカにならない上、物価高騰していたこの世知辛い世の中から救い出そうとしてくださる小萌先生。神様ですか?

 

インデックス「とうま!いい加減こもえのとこに行きたいかも!ぶつぶつ独り言言うのは後にするんだよ!」

 

シスターご立腹。腹が減って腹が立つ。新しいことわざが出来そうだ。

 

上条「わかったわかった。じゃあ行くか」

 

インデックス「うん!」

 

こいつは食うことしか頭に無い。

しかしインデックスもエライ目に合った訳だし、自動書記とやらの力で仲間を傷つけてしまったことはとても悔やんでいたしなぁ。

たまにはインデックスに甘えさせてやるのも良いかも知れないな。

 

インデックス「ふっふーん♪お肉は私がぜーんぶ食べるからとうまは食べちゃダメなんだよ!?」

 

前言撤回。ダメだこりゃ。

 

ピンポーン......

 

小萌「いらっしゃいなのです♪」

 

出迎えは無論この方、我らが神様。

 

インデックス「おっじゃまっしまーす!」

 

上条「おいインデックス!俺んちじゃないんだぞ!?」

 

全く聞いて無いし俺よりも肉だそうだこの貪欲シスターは。

今度インデックスに礼儀作法を教えなくちゃいけないななんてことを考えながら靴を脱いでインデックスの分まで靴を揃えなおす。

 

上条「すみません小萌先生」

 

小萌「良いのです!今日は存分に盛り上がって食べやがってください♪」

 

部屋は綺麗に片付いていた。前まではビールの空き缶やビニールゴミにタバコの吸い殻と足の踏み場も無いくらいの大惨事だったからな。

部屋の中にはクオレが既に席で正座しながら待っている。興味津々に鍋を凝視しながら箸の中心をグーで握っている。

 

上条「よっ、クオレ」

 

軽く挨拶するも俺に一瞥くれただけで何の返答も無い。相変わらず無愛想な奴だな全く。

キョンから説明があったと思うが、今は小萌先生のところで生活中だ。

 

”家なき子は先生に任せるのです!”

 

という発言がきっかけ。ラストオーダーは必死にアクセラレータに

 

“一緒に住みたい!小萌に取られちゃうんだよって御坂は御坂は......”

 

みたいな感じで駄々をこねていたが、保護者の会議を行った結果、小萌先生の家で落ち着いたらしい。

らしい、というのも俺がその場に居合わせておらず聞いた話だからだ。どうやら小萌先生とアクセラレータ&ラストオーダーの保護者は同僚らしい。つまりは俺の学校の先生ということになる。

 

インデックス「こらくおれ!ちゃんと挨拶はしないといけないんだよ!」

 

クオレ「なぜだ?」

 

インデックス「なぜって、それが常識なんだよ!」

 

クオレ「まさかインデックスが常識を言うとは......だけどその言葉は似合わない」

 

インデックス「ムキィィィーーーー!!!」

 

こいつらは会うたびにこんな感じでケンカをよくする。

インデックスからしてみれば自分はお姉さんなわけであって、面倒を見たいという感情が少なからずあるんだろう。

しかしクオレも基はと言えばマイナス。というよりマイナスが基はクオレなんだがその辺はどっちでもいい。クオレ≒マイナスなわけだから口調も似るし性格も似るんだろう。ただ攻撃性は全くと言っていいほど皆無。平和主義者だ。

 

クオレもクオレでケンカをしているつもりではなくて、完全にインデックスをからかっている。毎回そうだからだ。

今のこいつは幸せそうだ。インデックスをからかってはいるが楽しそうな表情をしている。こう言う家族的生活を送るのは初めてのことだろう。ごはんだって食べさせてもらっているわけだし、新たな発見が多いだろう。

 

上条「しかし本当によかったんですか?俺たちまで夕飯頂いちゃって......」

 

小萌「そんなに気にしなくて良いんですよ上条ちゃん!みんなで食べるから美味しいんですよ!これこそが”豪華絢爛焼肉セット”の本領発揮なのです!揃ってから食べましょうね♪」

 

どうやら小萌先生はこの豪華絢爛焼肉セットに随分な思い入れがあるらしい。値段はそこそこするが、いやだいぶ高いが量もそれなりに多くなんといっても美味しいと有名。

 

上条「って、揃ってから?俺たちだけじゃないでんすか?」

 

小萌「ふっふーん!せっかくだから呼んじゃったのです!」

 

誰を呼んだのだろうか。御坂かアクセラレータあたりか。

小萌先生はクイズの出題者みたいにニコニコしながら俺の方を見るし、俺は俺で心当たりがある人物を頭の中で探し、インデックスとクオレはギャーギャー言い合いをしている。口喧嘩でクオレに負けてるぞインデックス。

 

実は答えはもう間もなく出る。考えてる間にインターフォンがピンポーンと音を鳴らしたからだ。小萌先生が玄関まで迎えに行き、ドアを開ける。その人物とは。

 

キョン「どうも、お邪魔します」

 

小萌「いらっしゃいなのです!長門ちゃんもようこそです!」

 

そこに居たのはキョンと長門さん。どうやらこの焼肉パーティーに招かれた人物のようだ。恐らくだが、クオレがキョンに会いたいと駄々をこねまくったんだろう。クオレはキョンをお兄さん的存在だと見ているっぽい。構って欲しいんだろう。

 

長門「これ......」

 

玄関でのやり取りはまだ続く。長門さんが差し入れを持ってきてくれたらしい。

しかしその差し入れは一体どうかと思うもの。

何故だがお祭りで売ってそうな宇宙人の仮面だったからだ。ウケ狙い?

 

クオレ「キョン!遅い!」

 

インデックスとの言い合いもそっちのけでクオレはトテトテ玄関まで走ってキョンの足に抱き着きそのまま上を見上げる。つまりキョンの顔を足元から見上げている状態。

 

キョン「よっ、クオレ。元気にしてたか?」

 

クオレ「うん!インデックスが遊んでくれてた!」

 

この発言でもわかるように、クオレはインデックスを敵視していない。無論俺に対しても長門さんに対しても。インデックスを遊び相手だと思っている。

キョンの手を引っ張り座布団の上に座らせ、胡坐をかいたキョンの上にちょこんと座るクオレ。まるで子供だな。いや子供なんだが。

 

インデックス「久しぶりだね、ゆき」

 

長門「久しぶり」

 

キョンに続いてトコトコ歩いてインデックスの隣に座った長門さん。インデックスだけではなく長門さんもクオレには興味があるだろう。何故ならクオレはこの2人の細胞から生まれているからだ。面倒を見たくなったり観察したりしたいだろうな。

クオレがキョンに甘える無邪気さをジーっと見つめながらインデックスに話しかける。

 

長門「彼女は私たちの子であると言っても過言ではない。どういう風に成長していくのか楽しみ」

 

インデックス「......そうなんだけどさ。減らず口ばっかなんだよ」

 

長門「それは貴女の細胞のせい」

 

インデックス「あっ!ゆきまで私のこと馬鹿にして!」

 

会話がなんだか新婚さんみたいな会話になっているが、女同士の会話。同性でのこの会話のやりとりは生涯見ることが出来ないかも知れないなんてくだらないことを考えていた。

 

小萌「はーーい!じゃあ揃ったのでパーティー始めちゃいますねー!具材を入れるです!」

 

野菜や豆腐、肉が小萌先生の手により次々と放り込まれていく。俺は皿に焼肉のタレを入れたり、インデックスは灰汁を取ったり、長門さんは飲み物を入れたり、キョンはクオレのお世話係とみんながみんな何かの役割を持っていた。正直インデックスが家事をするなんて驚きなんだが。

 

キョン「すき焼きは食ったことあるか?うまいぞ」

 

グツグツと音をたて湯気が立ち煮えて来た肉や野菜がコトコト動いている鍋を凝視するクオレ。まるで生まれて初めて見たと言わんばかりの目つきだ。興味津々。幼子が初めて玩具を買ってもらったかの様だ。

 

クオレ「そうなのか。じゃあ鍋を食べ終えたらいっぱい遊んでおくれ」

 

そんなセリフでキョンのサービス残業が確定し、鍋を食べ、満足感溢れる空間でのひと時だった。インデックスはわかっていたが、長門さんまで暴食だったとは意外だった。宇宙人は腹を空かすのだろうか。などと疑問が残りながら12月17日は過ぎていった。

 

 

 

 

 

昨日のすき焼きはとても美味かった、やはり大勢で食べる物は違う、等と食べ物のことを考えながら下校していた12月18日。

北高正門前で1人の少女が遠い目で、そしてどこか物憂げな表情で空を流れる雲を見つめていた。俺はその人物の元までてくてくと歩いていきそいつの横顔を見ながら声をかけた。

 

キョン「こんな所で何してるんだ?」

 

俺の言葉を耳にしこちらを向く少女。

 

?「言う必要はない」

 

俺の目を直視してそう言う。

今となってはそのセリフも懐かしく感じてしまう。

 

キョン「ははっ。あの化け物少女の真似か?長門」

 

長門「そう」

 

俺も長門に並び空を流れる雲の行方を目で追った。

こんな所に立ち尽くして何を考えているのか。あの化け物少女、紅き星、創造主。

様々な出来事があった半年前だが、長門がこの日にこの場で空を見上げて物思いに耽っている理由とすれば俺はたった1つしか思い当たる節がなかった。

 

キョン「1年前の今日の事でも思い出してんのか?」

 

長門「......」

 

キョン「丁度1年前、そして丁度この場所だったな」

 

長門「そう。そしてまさか深層部であの世界の私と再び会うことになるとは思わなかった」

 

顔を下に向け、表情は一切変わらないが俺にはわかる。長門は今、傷ついている。悔やんでいる。悲しんでいる。

偽りの存在とは言え、自分が生み出したもう1人の自分の存在を否定したからだ。

こんなときに言ってやれることと言えば......

 

キョン「確かにあの改変は様々なものを巻き込んだ。だがお前が改変しなければあの長門は生まれてくる事も出来ず、そうなれば喜ぶことも悲しむことも出来なかったんだ。お前は誇るべきなんだと思うぞ」

 

俺は長門にそう告げると長門は下を向き何か考え事でもしているかの様に目を瞑り、そして数秒後に再び俺と目を合わせ、たった一言、俺に伝えてきた。

 

長門「............ありがとう」

 

朝倉(良かったわね......長門さん)

 

喜緑「盗み聞きですか?」

 

壁の向こうで2人の話を聞いていた朝倉、話しかける喜緑。どうやら朝倉は少し涙ぐんでいる様子。

 

朝倉「わ、悪い?ちょっと心配だったから......」

 

喜緑「優しいのですね♪でも良かったですね。長門さん、元気で」

 

朝倉「そうね......」

 

ハルヒ「有希はアンタたちが心配するほどヤワじゃないわよ」

 

2人の姿を見かけ喋りながらトコトコと近づいてそう告げる。

 

ハルヒ「なんたって有希は我がSOS団団員なんだから......心配いらないわ」

 

朝倉「ふふ......何それ?根拠なんて無いじゃない」

 

クスクスと笑いながら笑みでハルヒと会話する情報統合思念体。それを受けたハルヒは顔を赤く染め腕を組み"ふん!"と言い照れ隠しなのか、顔を真横に向けそっぽを向いた。耳まで赤くなっているとは当の本人は思うまい。

 

ハルヒ「有希や涼子が落ち込んでるからあたしなりの配慮よ配慮!それ以上でもそれ以下でもないわ!」

 

朝倉「はいはい、そう言うことにしておくわね♪」

 

喜緑(長門さん......これならもう大丈夫ですね)

 

俺と長門とのやり取りをはたから監視する宇宙人と神様。

なんだかんだでみんな長門のことが大好きなんだと実感した。

そんなやり取りがあり、12月18日は過ぎていく。

 

 

 

 

 

~12月25日 聖冬祭当日 常盤台寮入口付近 昼過ぎ~

 

黒子「お姉様、本日は待ちに待った聖冬祭。バイオリンの練習は大丈夫でして?」

 

美琴「ダイジョウブニキマッテルジャナイ。ナニイッテンノヨクロコ!」

 

そしてついに12月25日のクリスマスもとい、聖冬祭。

大丈夫な訳がない。何故なら今日私はこの常盤台の聖冬祭でバイオリンの演奏をしなければならないから。

大覇聖祭の次はこの聖冬祭。どちらも成功させなければ常盤台の名が恥じることになるってのはわかってはいるんだけど。

あのバカを始め、インデックスや初春さんや佐天さん、枝先さん、春上さんたちが既に常盤台寮に来ていた。

 

春上「御坂さんに白井さん、メイド服とっても似合ってるの~♪」

 

黒子「ありがとうございますの♪」

 

美琴「あ、あははー......そう言えば黒子、明日部外者の案内するんだって?」

 

黒子「そうですの。私と初春で。どうやらその方たちの中の1人の親族が学園都市のお偉いさんとお知り合いらしくて......」

 

部外者の案内となるとちょっと特殊な人たちな様な気がするけど。大丈夫なのかな。

 

黒子「......大丈夫ですのお姉さま。その方たちは能力や魔術については一切使えないらしく、また如何わしいことを考えている人たちではない、と上からのお墨付きですの。単に旅行、観光と言ったところですわ。ちなみにその方たちは高校生で、地上防衛戦でお世話になった桜が丘高校の生徒さんたちですの。調査結果、それは偶然一緒であってなんの企みも無いのは事実ですの」

 

美琴「そっか。なら良いんだけどね」

 

インデックス「もし魔術師だったらすぐ私に言うんだよくろこ?」

 

黒子「はいですの♪」

 

今回の事件に絡まれなければ魔術師なんているとは到底思えなかった。世界は私が思っている以上に広いってことか。

学園都市のことなら大半はわかっているいつもりだけど、外部のこととなると実際のところは良く分かってはいない。

魔術師や情報統合思念体の様な存在がいるとはねぇ。

 

佐天「にしても御坂さんのソロライブ、楽しみだなー!」

 

美琴「さささ佐天さん!?ら、ライブって程でも無いからそんなに期待しなくても......アハハ、アハハハハ......はぁ~」

 

もうヤダ今すぐ帰りたい。

 

上条「ライブと言えばここに来る途中、スタジアムでライブやってたな。歌声やら歓声やらがやたら聞こえたし......あれも常盤台のイベントか何かなのか?」

 

インデックス「そう言えばとうま、その周辺で女の子に道聞かれてデレデレしてたんだよー」

 

美琴「ほほぉーう......デレデレ、ねぇ」

 

上条「い、いや......でもその人の友達っぽい方々がすぐにその人を連れて行ったから上条さんは何もしていなくてですね!」

 

佐天「ほほう......上条さんをデレデレさせる程の力の持ち主、というわけですね!?」

 

春上「どんな人なのか気になるの~」

 

インデックス「そこまではわからないけど、迎えに来た人はその哀れな子羊のことを"あずにゃん"って呼んでたんだよ」

 

初春「あずにゃん、かぁ......可愛いあだ名ですね~♪」

 

いやどう考えても変なあだ名にしか思えないんだけど。

初春さんも個性的なところがあるから仕方がない。

 

佐天「なるほど......つまり上条さんもその呼び名がつい可愛いと思ってしまったと......」

 

上条「いや呼び名を知ったからってどうこうなることじゃ......ってインデックスさん!?口を開いてどうなさるおつもりで!?」

 

インデックス「とおぉーまあぁー!!!覚悟するんだよ!!!うがあぁぁーーー!!!」

 

上条「な、なんで......なんで!?」

 

大きく口を開いて奴に向かってジャンプし突撃するインデックス。

腕でガードしようにもそのまま抵抗出来ることもなくガブリ。

 

上条「不幸だあぁぁぁぁぁ!!!」

 

飛びかかったインデックスの目標は頭の上。すっごい痛そうだけどすっごい快感。どの女の子にもデレデレするからそうなるのよ。覚えておきなさい。

 

黒子「やれやれですの......で、話を戻しますが常盤台中学のイベントはこの寮内だけのはずですの。我が常盤台とは無関係のライブですわ」

 

上条「いてて......そ、そうなのか。じゃあ芸能人とかのライブか」

 

初春「今日そこで行われているライブは聖夜星祭(クリスマススターライブ)という名のライブですよ。スクールアイドルやバンドチーム、プロのアイドルまでもが出演しているんです!あ、μ'sの皆さんもいますよ!」

 

春上「みゅーず?石鹸なの?」

 

佐天「あー!あの人たちか!懐かしいなぁ」

 

枝先「会ったことあるの?」

 

佐天「この前の大覇聖祭でちょっとね。音ノ木坂学院高校の廃校を阻止するために結成したスクールアイドルだよ。大変そうだよねー」

 

美琴「穂乃果さんたち元気かな?連絡取ってないからなー」

 

上条「ん?御坂もしかして本人たちを知ってるのか?」

 

美琴「えぇ。この前の大覇聖祭の時にね。インデックスと会った時に既にインデックスは友達になってたけどね」

 

インデックス「ふっふーん♪」

 

上条「そうなのか。アイドルと友達になるとかやるなインデックス」

 

インデックス「みこともみことで常盤台の超電磁砲として知られていたんだよ!」

 

佐天「さっすが御坂さん♪」

 

美琴「いやいや......その時は大覇聖祭でライブするって言ってたわよ」

 

上条「ん?ってことは見に行かなかったのか?」

 

美琴「い、いや、私はその時用事があったと言うかなんと言うか......」

 

黒子「お姉さま......まさかあの日はパレードの時で、お姉さまはゲコ太のパレードショーに夢中になっていた、とかではありませんの?」

 

美琴「い、良いじゃない別に!わ、私だって苦渋の選択だったんだから......」

 

黒子「大方そんなところだろうとは思いましたの」

 

佐天「にしてもライブかぁ~!はっちゃけたいなー!」

 

インデックス「みゅーずのらいぶを見に行きたいかも!」

 

黒子「では今度声が掛かりましたらお誘いしますの」

 

初春「そのスタジアムでは他にも放課後ティータイム、ENOZ(エノッズ)、ラブ・クライシスと言うバンドやその他諸々のバンド、そしてμ's以外では"A-RISE(アライズ)"や765プロ、その他様々なアイドルのライブ開催の会場らしいですよ」

 

上条「へぇ~、バンドにアイドル、色々あるんだな」

 

美琴「っていうかまるでライブと言う名の音楽祭ね」

 

初春「なんと言っても今日は年に一度のクリスマスですからねぇ。どこもイベントだらけですから♪」

 

黒子「お姉さまもやられては如何ですの?常盤台のアイドルとして♪」

 

美琴「前にも言ったけど柄じゃないっつーの!......っと、もしもし?」

 

突然携帯が音をたて通話ボタンを押して応じる。

 

?『あ、美琴ちゃん?やっほー!』

 

美琴「穂乃果さん久しぶり!元気??」

 

電話の相手はμ'sのリーダーの高坂穂乃果さん。何故知り合いなのかは"永遠のライバル!"を見ればわかるわよ。

それにしてもなんと言うタイミング。話していた矢先に本人から電話が来るとは。

 

穂乃果『元気だよ♪あのね、実は今日も学園都市のスタジアムでライブに出るんだけど来られないかな??』

 

美琴「へーそうなんだ。ごめんねー。今日は常磐台の寮で聖冬祭っていうイベントがあって、そっちで仕事があるから行けそうにないんだよねぇ」

 

かなり急だけど聖夜星祭のお誘いの電話だった。どうやら昨日急遽出演が決まったみたい。フットワーク軽すぎでしょ。

 

穂乃果『そっかぁ、突然でごめんね。また会えると良いね♪』

 

美琴「そうねー。何かしら予定を合わせればなんとかなるわよ。黒子の空間移動を使えばね」

 

黒子「お姉様それはさすがにダメですの。外部に出るのに能力行使だなんて......」

 

そんなことはわかりきってる。言ってみただけってやつ。

 

穂乃果『じゃあまたね♪』

 

電話の終了を確認し、通話ボタンを押して終える。

 

美琴「穂乃果さんからだった。今日のスタジアムで行うイベントのお誘いだったよ。まぁ私たちはどのみち行けないんだけどさ」

 

黒子「そうですの。まぁお姉様は今日のステージでアイドルとなって頂きますから私としてはお姉様のアイドル姿を拝みたいですの♪」

 

美琴「アイドルじゃないってば!そもそもアイドル自体興味ないって!」

 

初春「え~アイドルなんて良いじゃないですかぁ!私ギターボーカルとかやってみたいなぁ♪」

 

そんな少女の夢物語であるアイドルの話で盛り上がる。私は本当にアイドルは興味が無い。

そもそもフリフリの衣装でステージに上がるのは恥ずかしすぎて無理。フリフリの可愛い衣装は着てみたいんだけど。

と、そんな一連の会話ややり取りがあり、話し込むこと数十分。願望や夢を語っていると突然常盤台寮のドアが“ドバン!”と音をたてて開く。

 

ハルヒ「とうちゃ~~く!!!ほらキョン!何ボサっとしてんのよ!?今日は精一杯楽しむわよ!」

 

キョン「わかったから走るなはしゃぐな飛び回るな」

 

そこに居たのは相変わらず無茶苦茶なハルヒの姿。実はハルヒとはたまに会ったりしていた。ハルヒからの申し出で学園都市の能力者と接してみたいとか、私の能力を教えて欲しいとか、他の能力者の能力を見てみたいだの、様々な要望を並べ学園都市に空間移動してくるのだ。はっきり言って不法侵入よハルヒ。

 

ハルヒ「ったく!アンタは今日と言う日を盛り上げようって気はないわけ!?」

 

キョン「お前の様に図々しくなる気は一切ない」

 

佐々木「でも本心は楽しみなんだろう?」

 

橘「素直になったらどうです?」

 

朝倉「無理よ橘さん。彼は照れ隠しが上手なんだから♪」

 

キョン妹「キョン君照れてる~♪」

 

インデックス「相変わらずうるさいんだよSOS団は」

 

美琴「でもまぁそこが良いとこなのかもね」

 

キョン「よっ!お待たせ......って何故か上条が歯形だらけなんだが......」

 

上条「まぁ色々とあってな......」

 

インデックス「とうまに制裁を加えた結果かも!」

 

上条「かもじゃねぇだろ事実なの!」

 

インデックス「あずにゃんって子に気を惹かれ過ぎなとうまがいけないんだよ!」

 

ハルヒ「あずにゃん......それってもしかして放課後ティータイムの中野さん?」

 

みくる「かも知れませんね。梓ちゃんもあずにゃんって呼ばれてたので」

 

放課後ティータイムとの馴れ初めは永遠のライバルを読んでくれ。

実は俺たちはここに来る前に、聖夜星祭会場のスタジアムに寄り、そこで放課後ティータイムと再会し、午後の部の一発目の演奏を見て来たわけだ。

その後すぐにハルヒのテレポートにより俺たち全員が一瞬にしてこの常盤台寮にまで来たというわけだ。

 

美琴「同一人物だったら日本も狭いわねー。ってバンドライブやったの?」

 

キョン「いつも通りハルヒの好奇心旺盛で参加したイベントだ」

 

黒子「そうですの......と言うことはほぼ未経験での参加ってことですの?」

 

古泉「そうなりますね」

 

佐天「未経験でバンドって出来ちゃうものなんですか?」

 

キョン「いや練習がキツかった」

 

初春「ですよね~」

 

ハルヒ「アタシと有希は学園祭で一緒に出たことあったし、古泉くんや涼子たちは上達早かったけど、キョンに教えるのが大変だったわ~」

 

そりゃ俺はお前や朝倉たちの様に何をやらせても万能な力は持ち合わせていないし古泉の様に器用でもない。朝比奈さんのカスタネットが羨ましかった。そもそも短期間でギターを扱える様になりなさいなんて無茶な話も良いとこだったがな。

 

喜緑「まぁでも無事に終えられて良かったですけどね」

 

鶴屋さん「そうそう!あっ!みこっち今日はお誘いありがとねっ!」

 

美琴「いえいえ、来て下さって嬉しいです」

 

ラストオーダー「じゃーん!って御坂は御坂は突然現れてみたり♪」

 

クオレ「ラストオーダーうるさい!」

 

アクセラレータ「早々にはしゃいでンじゃねェこのクソガキ。転けたら怪我すンぞ」

 

小萌「まぁ賑やかなのは良いじゃないですか♪今日はお祭りなのですよ♪」

 

クオレ「キョン!いた!」

 

猛ダッシュで俺の元へと突っ込んでくる。それほどまでに俺は懐かれてしまったらしい。

俺の妹とそっくりで手を引っ張ったり駄々をこねたりと大忙し。まるで妹がもう1人増えたみたいだ。

 

キョン「おっすクオレ。元気にしてたか?」

 

クオレ「うん!」

 

キョン妹「クオレちゃんこんにちは♪」

 

クオレ「こん......にちは......」

 

小萌「クオレちゃん恥ずかしがっちゃダメダメなのです。ほらもう一度♪」

 

クオレ「......こんにちは」

 

キョン妹「よくできたねぇ~偉い偉い♪」

 

ラストオーダー「キョンだ!って御坂は御坂はクオレと一緒に抱き着いてみたり!」

 

アクセラレータ「はァ。すまねェなァ.....迷惑かけてよ」

 

キョン「いやこっちにも色々手がかかる存在がいるから気持ちはよくわかる」

 

アクセラレータ「互いに苦労してンだなァ......」

 

こいつもこいつで保護者的な立ち位置なんだろう。

ラストオーダーとの経緯は深くは知らないが、過去に実験を行っていたアクセラレータの被害者たちが妹達ってことくらいしかな。

そしてお互いの近況やら雑談やらをしていると、他の連中も続々と常盤台寮に入ってくる。科学側や魔術側もだ。

 

ハルヒ「あ!大事なこと忘れてるじゃない!」

 

美琴「へ?......あ、そっか!」

 

上条「お礼は必要だもんな!」

 

インデックス「とうまにしては珍しく良いこと言うんだよ!」

 

上条「珍しくは余計だ!」

 

神裂「いや珍しいですね」

 

黒子「では、せーのっ!でいきましょう」

 

佐々木「誰が言うんだい?」

 

姫神「じゃ、じゃあ私が......」

 

ハルヒ「はい!!!!!」

 

姫神「」

 

キョン「ったく、ハルヒめ。姫神さんとやら、ハルヒと一緒にやったらどうだ?」

 

姫神「わ、私は......」

 

朝倉「そうよ!今日と言う1日を楽しむ為の第一歩よ♪」

 

姫神「......うん。わかった」

 

キョン「おーい、ハルヒ!姫神さんと一緒に号令かけてくれ!」

 

ハルヒ「ん?なになに秋沙もやりたいならそう言いなさいよねー!」

 

いやお前が言う前に姫神さんは言おうとしてたんだが。声は小さかったけど。

 

初春「涼宮さん、姫神さん、お願いします♪」

 

姫神「うん......!」

 

ハルヒ「皆も良いのね!?」

 

ラストオーダー「準備万端!って御坂は御坂は待ちきれずにいたり!」

 

クオレ「私キョンの隣が良い!」

 

土御門「おうおう妬けますにゃー♪」

 

キョン「義妹ラブのお前に言われる筋合いはない」

 

小萌「まぁまぁ......こっちもOKなのです♪」

 

 

 

 

 

~cast~

 

キョン

涼宮 ハルヒ

長門 有希

朝比奈 みくる

古泉 一樹

朝倉 涼子

喜緑 江美里

佐々木

橘 京子

周防 九曜

藤原

森 園生

谷口

国木田

阪中 佳実

朝比奈 みくる(大)

渡橋 泰水

 

上条 当麻

Index-Librorum-Prohibitorum

土御門 元春

月詠 小萌

ステイル=マグヌス

神裂 火織

自動書記

冥土帰し

姫神 秋沙

アウレオルス=イザード

黄泉川 愛穂

ミーシャ=クロイツェフ

シェリー=クロムウェル

アレイスター=クロウリー

 

オルソラ=アクィナス

アニェーゼ=サンクティス

ルチア

アンジェレネ

建宮 斎字

五和

ローラ=スチュアート

結標 淡希

アクセラレータ

ラストオーダー

オリアナ=トムソン

木原 数多

駒場 利徳

 

御坂 美琴

白井 黒子

初春 飾利

佐天 涙子

固法 美偉

婚后 光子

湾内 絹保

泡浮 万彬

木山 春生

鉄装 綴里

柳迫 碧美

黒妻 綿流

蛇谷 次雄

春上 衿衣

枝先 絆里

テレスティーナ=木原=ライフライン

木原 幻生

 

布束 砥信

10032号

13575号

19090号

麦野 沈利

フレンダ=セイヴェルン

絹旗 最愛

滝壺 理后

食蜂 操祈

フェブリ

ジャーニー

 

ジェーン=エルブス

マリーベート=ブラックボール

メアリエ=スピアヘッド

シャットアウラ=セクウェンツィア

 

削板 軍覇

警策 看取

御坂 美琴(雷神モード)

ドッペルゲンガー(雷神モード)

 

マイナス

マイナデス

クオレ

創造主

創造神

御坂 美琴(覚醒状態(アウェイクンモード)

 

高坂 穂乃果

 

 

 

 

 

ハルヒ「秋沙!」

 

姫神「うん」

 

そしてハルヒは姫神さんと顔を合わせ頷き、タイミングを合わせて号令をかける。

 

ハルヒ、姫神「「せーのっ!」」

 

 

 

 

 

「「「「ご愛読、ありがとうございました!」」」」

 

 

 

 

 

ハルヒ「さぁ~て!せっかくの聖冬祭なんだから全力で楽しむわよ!美琴!案内よろしくね♪」

 

美琴「まっかせなさい!」

 

キョン「うおっし!今日は気合い入れて楽しむか!」

 

佐々木「キョン、僕と一緒に回ろうか」

 

ハルヒ「キョン!行くわよ!」

 

クオレ「キョン!一緒に回っておくれ!」

 

キョン「わかったわかった。だからみんな服を引っ張るなって」

 

キョン妹「あたしもキョン君と一緒に回るー!」

 

橘「待ってください!あ、あたしも!」

 

佐天「おー!キョンさん人気者だ!」

 

10032号「凄いですね。なら御坂はヒーローと共に回ります、とお姉様に対してドヤ顔を見せつけると同時に腕に抱きつきます」

 

19090号「抜け駆けは許せませんよ、と10032号にライバル意識を向けつつ御坂もお姉様にドヤ顔を見せつつもう片方の腕に抱きつきます」

 

上条「なっ!?」

 

美琴「ちょ、ちょっとあんたたち勝手なことしてんじゃないわよ!」

 

姫神「じゃあ私も上条くんと一緒に回る」

 

五和「ご、ご一緒します!」

 

上条「へっ!?」

 

インデックス「......とーま?」

 

上条「いや、俺は悪くないだろおい!」

 

佐天「ありゃりゃ。ヒーロー同士は大変だね」

 

初春「まぁそれだけ平和になったってことですね♪行きましょう佐天さん!」

 

鶴屋さん「2人とも!お姉さんたちと一緒に回るっかい!?」

 

みくる「行きましょう♪長門さん、朝倉さん、喜緑さん、古泉くんも!」

 

長門「了解した」

 

古泉「えぇ。ご一緒させて頂きますよ」

 

佐天「おー!爽やかイケメンだ!」

 

初春「行きましょう行きましょう♪」 

 

インデックス「ふん!もう今日は食べ尽くすんだよ!」

 

上条「お前の頭の中は食べ物のことしかないのかよ。ほら、インデックスも一緒に行くぞ?」

 

インデックス「うー......お腹減ったから先にごはん食べに行くんだよとーま!」

 

黒子「お食事は沢山ご用意しておりますわ♪」

 

土御門「アクセラレータ、ナンパ行こうぜナンパ!!」

 

アクセラレータ「あァ?1人でやッてろ......」

 

 

 

やれやれ。物凄く騒がしい気もするが。今日は滅多に無い楽しめて気が楽なイベントである。

たまにはこう言う時間も必要なのだ。

通路からは芳しい香り。既に料理は作られているようだ。この満足感の正体はなんだろうか?遠からず、また面倒が待っている。

そのうち再び過去へと、数ヵ月前の忌まわしき事件、あの紅き星へと向かわなきゃならない。俺の左手の能力は依然健在だ。あの事件が終わってから上条に頼んで消してもらうことも可能だったが、再び過去に向かわなきゃならんと知った以上は消すことなど出来なかった。紅き星に行くためにもこの能力は残しておく必要があると感じたからだ。

向かうのは遠い未来とはいかないが、別に今すぐってわけじゃあない。

 

なぁ、世界?少しくらいは待てるだろ?

だからせめて......せめてだ。

 

 

 

 

 

こいつらとこの聖冬祭を楽しんでからでも、別に遅くはないだろ?

 

 

 

 

 

FIN

 

continued to 永遠のライバル!




というわけで
【SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録】これにより完結です。
お気に入り登録してくださった方々、感想頂いた方々、個人メッセを下さいました方々、立ち読みして頂いた方々、本当にありがとうございました。そして長期になり更新が気まぐれで本当にすみませんでした。

最終話についてですが、別小説の”永遠のライバル”とリンクしている部分がありますので知らない方にとってはかなり不透明な最後となってしまったかも知れません。
また、最後の方はキャラ同士の掛け合いシーンを作りたかったのでほぼセリフで構成しました。

人生で初めて書いた小説でした。終わり方は考えていたので進めやすかったかなーと思いました。筆を手に取るかどうかは別としてw
ただ戦闘シーンの描写を書くのが物凄く難しく、どう表現していけばいいのかまったくわからず、一時期戦闘物の小説を読んだりもしました。プロの作者さんは本当に凄いと思わされる経験にもなりました。

前に初期の頃の紅き星の暴走の1話目を読んだ時は吐き気がしました。
地の文の表現方法に豊かさが全くなかったので(今でもありませんが)
そんなわけで結構前に1話から数話程度は地の文含めて所々改善しました。もちろんストーリー内容に変更は一切ありません。

今後は”永遠のライバル!”を再開します。紅き星の暴走のアフターストーリーもありますでの是非ご覧下さい。

もし何かご質問等がありましたらお気軽にどうぞ。

それでは今後も宜しくお願い致します!



参考文献
 wikipedia
 涼宮ハルヒシリーズ      アニメ・マンガ・映画
 とある魔術の禁書目録シリーズ アニメ・マンガ・映画
 とある科学の超電磁砲シリーズ アニメ・マンガ
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