SS 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱×とある魔術の禁書目録   作:はるかさん

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こちらのストーリーは 紅き星の暴走 涼宮ハルヒの憂鬱編です。
とある魔術の禁書目録編は別ストーリーとなります。
とある編とリンクしている箇所もあり、最終的にはハルヒ×とあるシリーズ編となります。

※一応改善済※


3-α話 ~消失編 前半~

目が覚め、妹のダイブ攻撃を受けた直後、携帯が音をたて出てみればその相手は消え去ったはずの朝倉涼子。

そんな朝倉が俺と会いたがっていて仕方なしに俺は待ち合わせの駅前喫茶店に向かう。

理由は、昨日の記憶が俺に無いことを朝倉が何故か知っていて、更にはハルヒが何者かに狙われているという。

半信半疑で喫茶店にたどり着き、前と変わらずの委員長スマイルの朝倉が席で紅茶を飲んでいた。

 

そして朝倉の情報操作により、俺の記憶は見事なまでに蘇り昨日の一件を思い出した。

更に朝倉なりの今回の件について、星について、少女について、雲を掴む様な話を聞かされた挙げ句、朝倉が言うには今回の件は

 

「神は力を失う」and「一時的な歴史が繰り返される」

 

と、まるでアニメやゲームの世界に来てしまったかの様に思わせられる出来事の中心にいることを知った。

そして長門のことが気掛かりとなり、電話を掛けようとアドレス帳を開くが、SOS団の名前は一切登録されておらず、まるで去年の12月の世界に来た気分を味わわされた俺。

情報統合思念体の朝倉でも、他の情報統合思念体が既にやられているらしく、通信が取るとこが出来ないと言い始め、俺たちは北高SOS団部室に向かう。

 

そして辿り着いたSOS団部室前の廊下。プレートには「文芸部」と堂々と書かれており、それを見て俺は歴史が繰り返されていると確信を得た。

中には入るとそこにいたのはお目当ての人物、長門。

しかしその長門は眼鏡を掛けており、俺や朝倉の問いに答えるも、それは俺たちが納得出来る内容とは程遠いものだった。

これ以上ここにいても話は進まないと、俺たちは部室を出てとある場所に向かうためドアを開けようとしたが、長門から入部届けを手渡されなんと勧誘されてしまったのだ。

何やら悪戯描きなのか模様なのかはわからんが、とりあえず受けとり俺たちは文芸部部室を後にした。

そして次に会う相手は俺の中でもう既に決めていた。

 

 

 

 

 

キョン「次はあそこの渡り廊下だな」

 

朝倉「渡り廊下?どうして?」

 

キョン「前回あそこの廊下で、ある二人に会ったんだ。繰り返される歴史だってんなら俺が会うのは必然のハズだ」

 

 

 

 

 

~渡り廊下~

 

そう確信していると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。そう、朝比奈さんと鶴屋さんである。

繰り返されているなら会わなければおかしい。

ただあの時と違うのは先に会ったのは長門ではなく、この先輩方だったが今はそんなこと言っていられる余裕はない。

 

この2人も昨日あの紅い星を見たであろう。

問題はこの二人が昨日、あの少女に出会ったのか。もしくは昨日の記憶が既に別の記憶になっていたとしたら。

 

朝倉「どうするの?」

 

キョン「声をかける」

 

俺は朝比奈さんだけではなく、鶴屋さんにも声をかけた。出だしのセリフはどうすれば良いか、あまり焦っても変人扱いされてしまう、とは言えいきなり本題に入ると完全なる電波話になってしまい変人どころか危険人物扱いされかねない。

相変わらず口ベタな自分が情けない。

隣にいる朝倉は何故か凄い早さで仲良くなっていきやがる。

このまま朝倉に任せてキーとなることを俺が説明しても良いだろう。

 

しかし

 

''俺の朝比奈さん''とか''星形のホクロ''

 

とかは、明らかにNGワード。また朝比奈さんにグーパンチをされてしまい、鶴屋さんを敵に回す結果になってしまう。

12月に色々あったせいか、俺は冷静でいられている。二回目ともなると耐性も付く。

そしてコミュニケーション上手な朝倉が隣にいる。前回と世界は同じようだが、状況が違う。

 

朝倉「先輩方、昨日の放課後なんですが、どちらに居ましたか?」

 

みくる「えぇっとー、確か私は......ごめんなさい、ちょっと覚えて無いです......」

 

鶴屋さん「みくるは相変わらずだねぇ♪えーっと、あたしはー......あれ?......アッハッハッ、ごめんごめん、ちょっとド忘れしちゃったみたいにょろ!」

 

キョン、朝倉「!!!」

 

この2人は12月と同じ様に俺と朝倉のことは全く知らなかったが、長門と違うのは昨日の記憶が別の記憶で植え付けられていない

 

と言うことだ。これはもしかしたらまだチャンスがあるかも知れん。

だがここは冷静になって聞かないと確実に怪しまれる。

 

キョン「本当に覚えてないんですか?」

 

鶴屋さん「んん?やけに聞いてくるねぇ~?昨日何かあったっけかい?みくる覚えてる?」

 

みくる「私も......本当に覚えていないんです......」

 

会話の途中で朝倉が急に詠唱し始めやがった。

一体なんの呪文を唱えたのかは知らんが、この状況を打破するためのものであることぐらいはわかる。と言うよりそうであって欲しい。

 

しかしこれも人間の性か。気になってしまうと答えが知りたくなることだってある。俺は朝倉に近づき解答を求めた。無論先輩方には聞こえない声量で。

何の話?と聞かれても、明らかに電波話になり今までの苦労が水の泡になってしまうからな。それだけは避けたい。

 

キョン「おい朝倉、何をしたんだ?」

 

朝倉「貴方の記憶を蘇らせるのと同じ方法でやってみたんだけど......」

 

キョン「ダメか?」

 

朝倉「キョンくんの時みたいにはね......でも少しは蘇らせれたと思う」

 

キョン「......そうか」

 

朝倉の呪文は直ぐに影響があったようだ。

朝比奈さんに至っては

昨日の放課後に空が光っていた、と。

 

鶴屋さんに至っては

放課後に自分達の教室で誰かが朝比奈さんにチャイナドレスを着させようとしていたが誰だったかは思い出せない、と。

なるほど。鶴屋さん、それは間違いなくハルヒです。 朝比奈さんをオモチャにする奴なんて、ハルヒ以外考えられません。

あの野郎先に行ってて!の理由がそれか。

やれやれ。

まて、となるとハルヒと一緒だったってことか。

 

キョン「鶴屋さん!その着せようとしてた奴って、黄色のカチューシャ付けてて、相当自分勝手な奴じゃなかったですか!?」

 

鶴屋さん「んー......カチューシャ......確かに付けていたかも知れないっさね。みくるは覚えてないのかい?」

 

みくる「カチューシャは......黄色で......身長は私より少し高くて......えっ?あれは......」

 

朝倉「どうしました?」

 

みくる「う、後ろ......!」

 

俺らは不思議に思い、後ろを振り向く。

鼓動が速まる。息が乱れる。恐怖心が湧く。

そこには今一番会ってはならない人物が居て、俺と朝倉は己の警戒心が全く無かったことを後悔する。

 

キョン「くっ!まさか......ここで!!」

 

朝倉「そうだった......!この世界なら現れないなんて保証なんてどこにも無かった!!」

 

鶴屋さん「......!!!!!」

 

みくる「......あ、あ、あぁぁ!!!」

 

どうやら朝顔の情報操作はあの化け物少女の顔がトリガーとなり、先輩方の記憶は蘇ったようだが、一難去ってまた一難な状況。

 

謎の少女「記憶を取り戻したか」

 

キョン「やはりお前の仕業か!」

 

謎の少女「......あの時にその情報統合思念体は消し去るべきだったが......今となっては所詮劣等種」

 

朝倉「言ってくれるじゃない!?そっちこそ多勢に無勢よ!?」

 

鶴屋さん「昨日の礼はたっぷりさせてもらうから......」

 

みくる(まだ未来との連絡は取れないまま......違う、これは未来が閉ざされてる......ひょっとしてこの世界は......キョンくんが12月に行ったのと同じ世界!?)

 

謎の少女「私は神人の精神に影響を与える者と、それに最も親い者を探していた......昨日は消し損ねたが......ここで消えてもらう!」

 

明らかに劣勢も良いとこだ。朝倉は力が思うように発揮出来なくて、俺と朝比奈さんには武器が無く、鶴屋さんは拳法の使い手と言っても生身の人間。

こんな化け物相手とどうやって戦えば良いのやら。

 

謎の少女「終わりだ」

 

朝倉が詠唱を終えるとナイフが少女に向かって行くが、数は20本程度で長門との戦いで見た朝倉の力とは段違いに下がっていた。

 

朝倉「そんな......これじゃあ......」

 

鶴屋さん「ハッ!」

 

続けて鶴屋さんの正拳突が少女に炸裂したが、生身の人間と化け物相手では結果が見えていた。

 

謎の少女「無駄だ」

 

少女が片手を鶴屋さんに向けてかざしただけで、鶴屋さんはまるで走っている車にぶつかったみたいに飛ばされてしまった。

が、鶴屋さんが後ろに飛ばされたと同時に入れ替わるように、光線見たいなものが少女に目掛けて飛んでいき、今度は少女が後ろに吹き飛ばされた。

 

キョン、朝倉「!?」

 

俺と朝倉は振り向いた。そこには朝比奈さんが立っていた。

それは映画撮影の時に見たことがある。

なんとまぁ。一時的な歴史が繰り返されるとは言っていたがまさかここまで。だがこれで武器が一つ増えた。

鶴屋さん「くっ......キョン......くん」

 

キョン「鶴屋さん!大丈夫ですか!?」

 

鶴屋さん「へっへっへ......お姉さんを甘くみちゃいけないっさ......それよりも作戦を伝授するにょろ......」

 

俺は鶴屋さんから作戦を聞いた。

どうやら鶴屋さんと俺で敵の気を引いて、朝倉が朝比奈さんのレーザーを情報操作で出来る限り巨大化させ、その間になんとか逃げるっという作戦であった。

 

 

 

俺、死なないよな?

 

 

 

だが他に作戦も無いので俺は覚悟を決め、朝倉に伝えに行く。

俺は朝倉に作戦を伝授し、朝倉は直ぐに朝比奈さんの所へ向かった。そして朝比奈さんに作戦を伝えているみたいだった。

俺と鶴屋さんで少女の気を引きつけ、飛ばされたり、切られたりもしたが、遂に少女が隙を見せた。

 

キョン「朝倉!!!」

 

朝倉「朝比奈さん、今よ!」

 

みくる「みくるビィーーーーム!!」

 

そのビームはとても目から出てきた大きさとは思えない程の大きさではあったが、見事少女に命中し、少女は吹き飛ばされ倒れたと思ったら、突然消え去ってしまった。

それほどまでに朝比奈さんのビームと情報操作の併せ技は威力があったのか、それとも実はワープしただけなのか。不明な点は残るが、とにかく俺たちが今行うべきことはこの場から立ち去ること。改変されている世界にまであの少女は追いかけて来たとなるとまたいつ現れるか、なんて予想がつかない。

そもそもこの改変世界は誰が造り上げたのか。化け物少女なのか、あの星の影響なのか、もしくは実は記憶を消したり改変したり部室のプレートを化け物少女が変えただけで実は改変されていないとか。

様々な予想がたてられる。

たてられるが、今はこの場を避難し離れなくてはならない。ケガはしていたが今は全力で走りここから離れる事が第一であった。

 

そして俺たちは走りながら気が付いたら光陽園学院に向かっていた。どちらにせよ向かうつもりだったので結果オーライってやつだ。

恐らく着く頃には下校時刻だろう。このまま光陽園学院に行けばそこにはハルヒと古泉がいるはず。

 

 

 

 

 

~光陽園学院 校門前~

 

朝倉「着いたわね」

 

みくる「キョンくんは長門さんによって改変された世界で、ここで涼宮さんと古泉くんに会えたんですか?」

 

キョン「ええ。だから俺は戻って来れたんですよ。二人は一緒に下校する仲みたいなので、探す手間が省けました」

 

鶴屋さん「不思議な話にょろ。しっかし、相変わらず変なことに巻き込まれるねキョンくんは!」

 

そんな笑いながら言わないでくださいよ鶴屋さん。

巻き込まれる側は良い迷惑ですよ。

などと思ってはいたが、鶴屋さんは俺の知っている鶴屋さんに戻ってくれていて凄く安心した。

 

朝倉「来たわよ......!」

 

みくる「涼宮さん......無事で良かった......」

 

そこには俺の知っている歴史通り、相手のいない格闘家みたいな目をしていたハルヒと古泉が一緒に下校してきた。さてどう声をかけるか。前回は完全にナンパだと思われたからな。それに蹴られるのはゴメンだ。あいつの蹴りは中々に痛い。頭突きの方が痛かったが。

 

朝倉「どうするの?」

 

キョン「とりあえず接触する。だが俺一人よりもみんなで接触したい」

 

そんなこんなでみんなで接触することにした。

今回はそれぞれの記憶を取り戻せることはどうやら可能らしいからな。朝比奈さんと鶴屋さんで立証済みだ。

 

キョン「久しぶりだな」

 

お前は恐らくこう返すだろう。

 

ハルヒ「誰よアンタ?っていうか何の用?あたしは知らない男から声をかけられる覚えは全くないわ......」

 

だろうな。最初の接触の仕方を前回と変えたからとりあえずはナンパと思われなかったらしい。

 

キョン「お前とも初めましてになるのか?」

 

古泉「そのようですね。どちら様でしたっけ?」

 

キョン「機関という組織に思い当たることはないか?」

 

恐らくないだろう。

 

古泉「きかん......ですか、どういった字を当てるのでしょう?」

 

みくる「涼宮さん......私のことも覚えていないんですかぁ......?」

 

ハルヒ「知らないわよ......でも貴女とそこの男子は見たことあるような気がする......」

 

キョン、朝倉「!」

 

鶴屋さん(可能性はあるみたいっさね!)

 

ハルヒ「アンタ......どこかであたしと会ったことある?ずっと前に......」

 

まさかここでそのセリフを聞けることになるとはな。俺がよく知ってるハルヒが出会って間もないころに、俺に吐いたセリフであり、今そのセリフを吐いたハルヒは俺が知らないハルヒである。感無量で涙が出そうだ。つまりハルヒは七夕の思い出を保持しているわけだ。

となるともしかしたら俺はまた名前を言わなければならないのか?

その展開は予想通りでハルヒは俺に名前を聞いてきた。

 

ハルヒ「アンタ名前は?」

 

どうする。答えるべきなのか。

もし答えて記憶が戻ったとしたら、ハルヒにキョン=ジョンスミスと言う方程式を植え付けてしまうことになる。

そんな考えをしているなか、朝倉がこう言い出した。

 

朝倉「自己紹介くらいしなさいよ?七夕さん?」

 

秘技委員長スマイルで俺にそう言った。

つまり朝倉はこの場でジョンスミスと言えと俺に訴えかけている。

あぁ、良いだろうとも。情報統合思念体がそう言うならそうすることが得策なのだろう。

ハルヒがそれを知ってしまったらこの世のルールがどうなるかはわからんがくれてやる。

 

キョン「ジョン......スミス!」

 

to be continued......

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