夏休み 千葉村
社「お、来た来た」
八幡「…なんでお前居るの?」
社「暇だったし、面白そうだったから」
結衣「あっ!ヤッシーだ!やっはろー!」
社「うっす、由比ヶ浜」
雪乃「こんにちは、八洲君」
社「こんにちは、雪ノ下さん」
結衣「ねえねえ、なんでゆきのんは『さん』付けなの?」
社「なんとなくかな?雪ノ下さん、名字呼び捨てでもいい?」
雪乃「比企谷君の友達(仮)なんでしょ。かまわないわよ」
八幡「その設定、まだ生きてたのかよ…」
社「んじゃ、そうさせてもらう」
八幡「お前、ここまでどうやって来たんだよ」
社「電車と送迎バス。電車の乗り継ぎとか楽しくてな」
八幡「お前『鉄オタ』なの?」
社「いや違う。けど電車は嫌いじゃないからな」
八幡「ん?もう一台車が…」
社「葉山達じゃなぇか?」
隼人「やあ、ヒキタニくん」
八幡「お前らどうしてここに?」
静「全員揃ったようだな、君達には暫くボランティア活動をしてもらう」
八幡「ボランティア?」
静「奉仕部の合宿も兼ねて、林間学校サポートスタッフとして働いてもらう」
社「お前、また知らなかったんだな…」
………
雪乃「あの、なぜ葉山くんたちまでいるんでしょうか」
静「人手が足りないから内申点を餌に募集をかけていたのだよ。これもいい機会だろう、君たちは別のコミュニティーとうまくやるすべを身につけた方がいい」
八幡「無理ですよ、あの辺と仲良くするなんて」
静「違うよ、仲良くする必要はない。うまくやれと言っているんだ。敵対でも、無視でもなく、さらっと無難にやり過ごすすべを身につけたまえ。それが社会に適応するということさ。八洲を見た目まえ。彼はどこのグループにも属してないが上手くやっている。
さて、君たちの最初の仕事はオリエンテーリングのサポートだ。一緒に行動してトラブルのないよう見守ってくれ」
………………
オリエンテーリング中
社「おい、比企谷!クワガタ捕まえたぞ」
八幡「何、エンジョイしてるんだよ」
社「男の子なら、クワガタはテンション上がるだろ?」
雪乃「貴方、目的忘れてないでしょうね?」
社「ん?小学生のサポートだろ?」
雪乃「わかってるなら、いいわ」
………
社「葉山はなにやってんだ?」
八幡「見た今の。あいつ、超ナチュラルに誘ったぞ。さりげなく名前聞き出してるし」
雪乃「あなたには一生かかっても出来ない芸当ね。けれど、あまり良いやり方とは言えないわね。はぁ…やっぱりね」
八幡「小学生でもああいうのはあるもんだな」
雪乃「小学生も高校生も変わらないわよ、等しく同じ人間なのだから」
社「小学生だからってのもあるけどな。しかし、葉山のやり方はないわな」
八幡「え?」
雪乃「え?」
社「なんかおかしなこと言ったか?」
八幡「お前、わかるのか?」
社「なんとなくだがな」
…………………
カレー制作中
男の子A「すげー!クワガタだ!」
社「すげぇだろ」
男の子B「兄ちゃん、くれよ」
社「よしっ!何匹か捕まえたから、後でジャンケン大会な」
男の子C「負けねぇぞ!」
…
八幡「お前、カレー作らないで何やってんだよ」
社「楽しいだろ」
八幡「まぁ、そうだが…」
社「俺はさ、子供であろうと年寄りであろうと、色んな人と話がしたい。それが俺の糧になる。そう思ってる」
八幡「ほ~ん」
社「まっ、俺の小学生の時に担任に言われた受け売りだけどな」
八幡「へ~」
社「それは、ハブにしてるグループでも、ハブにされてるあの娘でも…な」
八幡「なるほどね」
………
隼人「せっかくだし隠し味入れるか。何か入れたいものある人」
結衣「はい!あたしフルーツがいいと思う!桃とか」
八幡「あいつバカか」
留美「ほんと馬鹿ばっか…」
八幡「世の中は大概そうだ、早く気がついて良かったな」
雪乃「あなたもその大概でしょ」
八幡「あんまり俺を舐めるな、大概とかその他大勢の中ですら1人になれる逸材だぞ、俺は」
雪乃「そんなことをそこまで誇らしげに言えるのは、あなたくらいでしょうね。呆れるのを通り越して軽蔑するわ」
八幡「通り越したら尊敬しねぇか、普通」
留美「名前…」
八幡「おう、名前がなんだよ」
留美「名前を聞いてるの、普通さっきので伝わるでしょ」
雪乃「人に名前を尋ねる時は、まず自分から名乗るものよ」
留美「…鶴見留美」
雪乃「私は雪ノ下雪乃。そこのはひき、ひきが、ヒキガエルくんだったかしら」
八幡「おい、なんで俺の小四のあだ名知ってんだよ。比企谷八幡だ。で、これが由比ヶ浜結衣な」
結衣「鶴見留美ちゃんだよね、よろしくね」
留美「なんかそっちの2人は違う感じする…あの辺の人達と。私も違うの、あの辺と…。あと、男子と遊んでる、あの人も何か違う…かも」
八幡「八洲か…。アイツはちょっと特殊だからな」