オレがサッカー部のマネジメントをしたら!?   作:ユーチャロー

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反省会

他のメンバー達が帰りの支度をしている時に翔平は善子を呼び止め話しかけた。

「急に何ですか?」

 

「君にはこれから宿題を与える。」

 

「宿題?」

 

 

「来週までにサッカーのルールやポジションについて研究したレポートに、海外のサッカー選手のプレーを見た感想文を書いてほしい。3800字から4000字までにまとめるんだ。」

 

 

善子は何故こんなだるい思いをしてまでレポートを書かないといけないのかと疑問があった。

 

 

「私は…そんな暇じゃないので…。」

 

「まぁ…やらなかったらキミは退部してもらう。」

 

「…。この鬼コーチ…。」

 

「キミはボールに長く触れたいからチームに入ったんだろ?それに…僕はキミに活躍出来る場所は必ずあると思う。キミのその並み離れた集中力にボールコントロールはチーム一の能力だ。だからこそ、キミはサッカーのルールや他の選手達のプレーを見て学んでほしい。」

 

 

「つまり…こんな私でも活躍出来るの…?」

 

「当たり前さ。経験の有無関係無しでやる気があれば活躍出来る。それをサポートするのがオレの仕事だ。」

 

「…。わかった。来週の練習に間に合うよう頑張る。」

 

「頼んだよ。」

 

 

翔平と善子の会話が終わると歩美が翔平に話しかける。

 

 

「お兄ちゃん!明日も練習やりたい!いいかな?」

 

「いいけど…最近夜遅くまで残業して疲れてるから…昼間からにしてくれ…。」

 

「わかった!みんなに伝えておくよ!」

 

「ああ…。」

 

 

【歩美は相変わらず元気で体力バカなところは人一倍あるな。】

 

 

その後、翔平と広大は検証結果をまとめるために近くのファミレスで書類を作成をする。歩美達は地元で有名なパフェ屋に行くが、善子はパフェ屋に寄らず帰ってしまった。綾香は寂しそうな表情をしたが…善子の性格上興味を示さないのはわかっていた。4人でそれぞれパフェを頼み反省会を始める。

 

「お兄ちゃんの指導は良かったね!」

 

「そうだな。歩美。由希菜に私の弱点を見抜いた。私にこんな欠点があるとは一度も感じたことがなかった。キーパーの正面にシュートを狙うプレイヤーはそういない。だから。新たな発見が出来て良かったと思う。」

 

「私も今まで真ん中にグランダーシュートを蹴ることなかったからね~。でも嬉しかったな~。真美からゴールを奪って!」

 

「由希奈。そうやってすぐ調子こくからな…。」

 

 

綾香は翔平からアドバイスされたことをメモ帳に書いてた。

 

 

「ふう~。書き終わった~。」

 

「綾香。見せてよ!」

 

 

メモ帳を見ると細かく書いてあり歩美も見た。ディフェンスのポジショニングや相手を分析することなど書いてあった。

 

 

「私はセンターバックだからディフェンスが出来ないと話にならない。だから、今日学んだことを明日の練習に活かしたい。」

 

「そうだね…。私も頑張らないと!」

 

「歩美はまず…パスやクロスを練習しないとね!」 

 

「うん。そうだね…。」 

 

歩美はその時思った。

お兄ちゃんは何故私に何もアドバイスをしてくれなかったのか。

 

(お兄ちゃんは…私に何もアドバイスをしてくれなかった。善子ちゃんのリフティングを褒めていたし…綾香にディフェンスの極意を伝え…由希奈ちゃんは真美ちゃんの弱点を見抜いて…真美ちゃんは自分の課題点を見つける事が出来た。今日の私のプレーに何も指摘しなかった…。何故だろ…。) 

 

歩美は今日の練習で何が足りなかったのか知りたくなった。 

その後、4人は雑談をして解散する。

 

 

歩美が家に帰ると母が用意してくれたご飯を食べて風呂に入り兄が帰ってくるのを待った。1時間経つと兄が帰ってきた。 

 

「ただいま。母さん。会社の同僚と一緒に飯を食べてきたからご飯はいらない。そのまま風呂に入る。」 

 

「あんた!今日…歩美の練習に行ったんだって!?」 

 

「うん。そうだよ。今…新商品の開発のために歩美達に協力してもらった。来週に上司を提出する書類のため同僚と飯を食いながら作成してたから遅くなった。」 

 

「あら。そう。最近…あんたが仕事から帰るの遅くなったのもそうゆうことね。お疲れ様。」 

 

「うん。今日は疲れたから風呂入って寝るわ。」 

 

 

翔平は風呂に入るために洗面所に行くと歩美が立ってた。

 

 

「お兄ちゃん!お帰りなさい!」 

 

「歩美。ただいま。」 

 

「ねぇ。お兄ちゃん…。なんで…私に何もアドバイスをくれなかったの?」 

 

「……。歩美。お前にアドバイスすることは山程あるからだ。だから…あとで言おうと思ってた。今日は疲れたから風呂入って寝るよ。」

 

「今言ってよ!!」 

 

「歩美…。そこまで気になるなら簡潔的に言う。」 

 

「うん…。」 

 

 

「歩美。本当にチャレンジリーグに行きたいのか?」 

 

 

「えっ…。」 

 

 

「本当は技術的な指導も入れたいところだけど…それ以前にお前は本当にチャレンジリーグに挑戦する気があるのか?それだけだ。明日も練習があるなら…その答えを自分で出せばいい。オレは風呂入るから。」 

 

 

「……。わかった…。」 

 

 

歩美は洗面所から去り自分の部屋に戻った。 

 

 

(チャレンジリーグに挑戦する気があるのか?ってどういうこと?私にはわからないよ!!お兄ちゃん!!) 

 

 

歩美は翔平から言われた言葉が気になってしょうがなかった。 

 

 

翔平は風呂場で呟いた。 

 

 

「歩美がこのチームを束ねるなら…歩美に試練を与えた方が良い。歩美はきっと答えを導き出すからな。それがわかるまでオレは何も言わない。明日も…アイツらの面倒を見ないといけないから今日は早く寝るか。」 

 

 

翔平は風呂場で明日の練習内容を考えるのであった。 

 

 

次回話に続く…。

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