オレがサッカー部のマネジメントをしたら!? 作:ユーチャロー
翌日の13時40分。駅ビルの屋上にあるフットサルコートに集合することになった。善子以外の4人が来た。全員集まると翔平は練習内容を伝える。
「集まりましたね。今日の練習内容はフットサル。ここに学生や社会人のチームが集結してる。フットサルは5人だから…オレはGKで参加する。後ろから君達のプレーを見守ることにする。」
本職のゴールキーパーの真美が翔平に問いかける。
「私はキーパーだ。何故…監督がキーパーをやるのですか?」
「キーパーはゲームの流れが良く見えるだろ。だから…オレはキミらのプレーを見守りつつ指示をしていく。」
「つっ……。」
真美は納得がいかない様子だったが監督の指示なら仕方ないと思い真美はディフェンスで入ることになった。
「キミたちは2人オフェンスに2人ディフェンスのフォーメーションにする。フィニッシャーは由希奈さん。ポストプレイヤー兼アタッカーに歩美。アンカーは綾香さん。ブロッカーは真美さん。これでいく。フットサルだからコートが小さい分よく動く。だから…これは持久力と判断力、展開力が必要になる。他に3チームいるから最低1勝を目標にいこう。では…アップを開始していい。」
由希奈は久々のフットサルに興奮してた。
「フットサルよ!!それに相手は全員男子!あの人…イケメン♡」
「全く…。由希奈は相変わらず男ばっかり見てるな。」
「はははっ…。」
すると、綾香は翔平に尋ねた。
「あの。なんで善子ちゃんがいないのですか?」
「善子さんには課題を与えているから来週まで練習に一切参加しないよう指示してますから。」
「…!善子ちゃんだけ仲間外れは酷いのですよ!」
「別にオレは仲間外れをしたいからしてる訳ではない。むしろ…逆に彼女のために課題を与えているのです。」
「どーゆうこと!?」
「それは…1週間後わかります。そろそろ始まるので行きましょう。」
「……っ。」
月1てま開催するフットサル大会。学生から社会人など幅広い世代達が集まる大会。翔平は実戦方式でフットサル大会を今日の練習内容にした。それに彼の狙いがあった。
1試合目は40代ぐらいのおじさん達が有志で集まったチームであった。
おっさんA「女子チームだな!」
おっさんB「あの子タイプー。」
おっさんC「おじさん…。若い女の子とフットサルが出来るなんて嬉しいなー。」
おっさんD 「可愛いねー。君達。」
おっさんE 「おっさんパワーを見せようぜ。」
おっさん達 「おおお!!!」
由希奈 「ちぇっ。おっさんかよ。」
真美 「余裕だわ。」
綾香 「きも〜い。」
歩美 「私達なら勝てるよ!」
翔平 「……。」
キックオフ!
序盤から攻めていく!歩美がボールを持ち由希奈にパスを送る。
「おっさん達見てな!これが私のシュートよ!!」
由希奈はダイレクトシュートをするが、おっさんEはボールを弾いてタッチラインを割る。
「どんなもんだい!お嬢ちゃん!」
「くそっ…。」
その後。攻め続けるがおっさんEのキーパーの上手さに由希奈はイライラし始める。
「私がゴールを決める!だから…パスを!」
綾香や真美、歩美は由希奈にパスを出すがおっさんディフェンダー達に読まれボールを奪われる。綾香と真美のディフェンスのおかげで防戦一方の展開になる。後ろから見守っていた翔平は何も指示を出さなかった。すると、おっさんAがドリブルで攻め込み綾香のディフェンスをかわしおっさんAと翔平の1対1になる!
「しまった!監督!守ってください!」
おっさんAがシュートが打つ!しかし、翔平は一歩も動かずゴールを許した。先制点はおじさんチームに。
おっさんA 「よっしゃー!」
おっさんB 「あいつ。ゴールを守る気ないな。」
おじさん達からバカにされるが…翔平は動じなかった。
そして、綾香と真美、由希奈に怒鳴られる。
綾香 「なんでゴールを守ろうとしなかったのですか!」
真美 「私がキーパーだったらあんなシュート止めたのに!」
由希奈 「あんた!!やる気あるの!!?」
翔平は彼女達の言葉にも動じなかった。
「今の失点はお前らの責任だ。」
真美 「私達のせいですか!?」
綾香 「私と真美は守っているのよ!」
由希奈 「てか!あんた達が変なパスを出すから私にボールが集まらないじゃない!!」
真美 「由希奈もパスを受ける努力をしろよ!」
由希奈 「バカマミ!何が防御は最大の攻撃よ!全然ダメじゃない!」
歩美はひたすら彼女達を見守ることしか出来なかった。
仲間割れが始まり連携が崩れていく。
その後。由希奈にパスを送るがおっさん達に奪われ真美と綾香は必死に守る。サッカーは攻める時より守る時の方が体力の消耗が激しい。だから、綾香と真美に疲労が蓄積していく。真美がおっさんCのドリブルをスライディングで阻止しようとするが、ワンツーで崩され再び翔平とおっさんAと1対1になりシュートを打つ!
「おりゃ!」
翔平は一歩も動かずまたゴールを許しおじさんチームに追加点が入り2-0に。真美は翔平のやる気の無さに怒りの感情が限界を達した。
「ゴールを守る気がないなら!私がゴールを守る!!最初から私がキーパーになれば良かった!邪魔だ!監督!そこは私のポジションだ!!」
しかし、翔平はゴールから退こうとしなかった。
「真美さんはディフェンダーだ。自分のポジションに戻りなさい。」
「やる気ないなら!ピッチに立つな!」
「オレの指示に従わないなら真美さんを退場させます。」
「くそっ…。」
歩美は翔平がどんな狙いがあってこの試合をしているのか。私には理解ができない。
その後も、チームの連携が上手くいかず不完全燃焼で試合が終了。
2-0でおじさんチームが勝利した。
おっさんA 「やったぜ!」
おっさんB 「対したことなかったな〜。」
おっさんC 「まさか…勝っちゃうなんて思わなかったぜ!」
おっさんD 「みんな良くやったよ!若いもんには負けたくないからなー!!」
おっさんEは無言で彼女達を見て立ち去った。
試合が終わると、真美は翔平の胸ぐらを掴んだ。
「あんたのせいで負けた!」
「離してくださいよ。」
「この〜!!」
真美は翔平の顔に殴ろうとするが、歩美は泣きながらとめた。
「やめて!お兄ちゃんは……悪くないよ……。私達に……何かを伝えようとしてるのよ……。ねぇ……。お兄ちゃん……。」
「キミ達にハッキリ言います。サッカーなんかやめちゃえば?」
由希奈と綾香は便乗するように翔平に反論する。
由希奈 「はーぁ!?まともにゴールを守ろうとしないアンタに言われたくないよ!アンタのせいでチームの雰囲気を悪くしてるの気づかないのー?」
綾香 「真美と私が必死に守ってるのに…あなたは守る気が0!」
翔平はハッキリ物申した。
「キミ達にもう何も教えることはないし…教える気がない。この大会の参加費はオレが払うからあとはキミ達の自由にするが良い。オレはもう帰るから。」
翔平は帰っていこうとするが…歩美は翔平を引き止めた。
「お兄ちゃんは何がしたいの……。私だけで良いから教えてよ。」
「歩美。昨日の夜…オレは言ったよな。お前が答えを見つけろと。ちなみに…今のがヒントだ。じゃ…オレは帰る。」
「えっ……。」
次回話に続く…。