オレがサッカー部のマネジメントをしたら!?   作:ユーチャロー

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左文字綾香と右田善子

 

真美と歩美が会話していたら左文字綾香が乱入してきた。綾香と歩美はユース時代の友人でありお互いの長所や短所を共有できる長い付き合いである。歩美がユースを退団した時に綾香は今までの功績が実ったのかプロリーグに加入することが決まっていたが…綾香は現役を引退した時に一般企業に就けるよう大学を進学したいという想いでプロに加入せずに育成選手として週4日練習に加わっている。卒業したらプロに加入する約束をとっている。 

 

「綾香は今頃…○○FCレディースの一員として試合に出てるのかなとずっと思ってた…。」

 

「私は私なりに考えがあって大学にいるの!一応…育成選手としてるから仮加入っていう形かな〜。」 

 

「左文字さん。貴女はなでしこジャパンのスーパールーキーとして道を歩むのではないの?」 

 

「下北さん。貴女もわかってるでしょ。女子サッカーの現実を。プロでも…仕事をしながらサッカーをしてるプレイヤーが沢山いるでしょ〜。男子みたいにサッカーだけやって稼げるわけじゃないんだから〜。未来を見据えて大学に進学してるの?貴女もそうじゃないの?」 

 

「……。」 

 

(彼女の言ってることは正論かもしれない。バックアップにスポンサーがいるだけで男子みたいに年俸制でもないし決まった給料も入らない。だから…プロで食べていくことは難しい。)

 

「まっ…。そういうことよ!」 

 

歩美は左文字に聞いてみるだけ聞いてみた。 

 

「綾香!私達…これからチームを作ろうと思ってるの!綾香の守備能力とフィジカルは素晴らしいから…試合に参加するだけで良いから入らない?チームの練習もあるだろうから…。」 

 

綾香は歩美の言ってることが理解できなかった。 

 

「歩美〜。チームを作るってどうやって?」

 

「今…部員を集めていて現実3人しかいないの!監督兼コーチは私のお兄ちゃんについてもらうことにしてる!最終的に…チャレンジリーグに出場したいの!」 

 

「チャレンジリーグって…1部と2部があって…その下のチャレンジリーグのことね。J3みたいなもんか…。確かに大学のチームも加入してるしね……。」 

 

歩美はもう一押しお願いする。 

 

「綾香のディフェンスはプロ並みの実力だと思ってる!だから…お願い!!試合に出るだけで良いから…。」 

 

「…。試合だけなら良いわ。私も○○FCレディースの練習もあるから貴女達と練習することは出来ないけど…それでも良いの?」 

 

「うん!」 

 

「……。わかったよ〜。正直…またいつか歩美と一緒にサッカーがしたかったし…チャレンジリーグで自分の今の実力を試すのも悪くないと思ってる。ちなみに…メンバーは誰がいるの?」 

 

「今のところ真美ちゃんと私と上条由希奈ちゃんっていう子の3人よ。」 

 

「なるほどね〜。私さ〜大学で出来た友達がいるんだけど〜その子めっちゃサッカーに詳しいんだよ〜。スカウトしてみよーかな。」

 

「是非是非!」 

 

「わかった。今…電話してみるね。」 

 

綾香は電話をかけると5分ぐらい会話してた。すると、まだ大学構内にいるということで呼び出した。 

 

5分ぐらい待つとその女性が来た。 

 

「綾香……。何?」 

 

「来た来た〜!」 

 

歩美と真美は同時に感じた。本当にサッカーに詳しいのかと。雰囲気的に暗そうな表情をしており前髪が目に隠れていてオバケを見てるような感じだった。 

 

「右田善子ちゃん!こーみえてサッカー上手いんだよ!!」 

 

歩美と真美は思った。 

 

(えっ…。この子が…。) 

(身体を見た感じ…細いし本当にサッカー経験者なのかわからない。) 

 

歩美は勇気を振り絞って右田に話しかける。 

 

「はじめまして!相澤歩美です!」 

 

「私は…右田善子です…。よろしく…。」 

 

「あの〜。右田さんはサッカーは経験したことありますか?」 

 

「私は……。ないです。」 

 

「えっ…。」 

 

「私…サッカーボールの形が好きなんです…。だから…常日頃持ち歩いているんです……。」 

 

すると、右田のリュックの中からサッカーボールを取り出した。歩美と真美は驚いた。リュックの中にはサッカーボールしかいれていなかったからだ。

 

(勉強道具とか教材は入れてないの…。)

(変わってる子だな…。) 

 

「せっかくだから…中庭のグラウンドで善子ちゃんの実力を見せてあげるよ!」 

 

「うん…。私はサッカーボールを蹴るのが好きだから…やろう…。」 

 

歩美と真美は疑った。

本当にサッカーが出来るか。詳しいだけで本当は出来ないのではないかと。歩美と真美は確かめるだけ確かめようと思った。 

 

そして、4人は中庭のグラウンドにいく。ちょうど誰も使っていなかったからゴールを設置する。真美は右田に問いかける。

 

「あの…。私服でスパイクなしでやるの?」 

 

「私は…裸足でやるから…。」 

 

「はだ…し?」 

 

「うん。私…こーみえて小さい時から裸足でボールを蹴ってるから…。だって…サッカーボールを…直接感じるんだもん…。」

 

真美は彼女の衝撃発言に戸惑う。

サッカーボールは硬いぶん素足で蹴ると怪我をしかねない。 

 

「わかったわ!右田さん!リフティングは出来るかしら?」 

 

「それでしたら出来ますよ…。」 

 

右田は素足になりリフティングを始める。想像してたよりリズム良くリフティングをし…たまにヘディングやもも上げをしボールコントロールがずば抜けていた。真美は予想に反していたため目が点になる。真美は試した。 

 

「貴女…ドリブルシュート出来るかしら?」

 

「……。それは私の得意技です…。」 

 

(ほう…。素足でシュートすると脚に負担がかかる。だから…試してみる価値がある。」 

 

真美も素足になりゴール前につく。 

 

「さぁ!来なさい!」 

 

「真美ちゃん!素足だし…キーパーグローブないけど大丈夫!?」 

 

「歩美。大丈夫よ。」 

 

右田はボールをセットしてドリブルする。真美は構えると右田は真美の近くまで接近する。真美は瞬時に判断した。 

 

(ループシュートか。それならば私の手足の長さを活かしてセーブ出来る!)

 

右田は真美の動きを予想してループシュートを放つ。 

 

(手が届く範囲!) 

 

「甘いわね。」 

 

すると右田自身が飛んでボールを再び足に収めた! 

 

「何!」 

 

そのまま右田は空中で回転してゴールラインを割った。ダイナミックな動きで自分の身体ごとボールと共にゴールを中に入る。真美は一瞬の出来事で理解が出来なかった。まるで体操選手のような身体のしなやかさにボールを巧みに操る能力。まるで、ブラジルの選手のようなボールコントロール。歩美は右田のプレーを見てますます興味を持った。 

 

「右田さん!凄い!どこで身につけたの!?」

 

「……。私。サッカーボールが好きだから…ずっと毎日のようにボールと遊んでいたら自然と身についてた…。リフティングだって1000回できるよ…。だって…私はサッカーボールを愛してるから…。」 

 

「ほう〜。リフティングは基本中の基本だからね…。」 

 

「歩美〜!凄いでしょ!善子ちゃんのボールコントロール技術!」 

 

「綾香。確かにそうだけど……。」 

 

「善子ちゃんなら!サッカー出来るよ!!このボールコントロールとキープ能力は必要でしょ!」 

 

「でも…サッカーはいくら個の能力が優れていてもチームスポーツだからね…。」 

 

すると真美は歩美に話しかける。 

 

「私は彼女をチームに入れたい。サッカー経験がなくてもあの動きが出来れば役に立つ。それに彼女はやる気満々みたいだし。」 

 

「私…ボールにより長く触れることが出来れば…サッカーチームに入っていいよ…。だって…ボールを見るだけで興奮するんだもん…。」 

 

歩美は少し考えたが…右田を加入することにした。 

 

「右田さん。貴女のその能力を活かしたいわ。だから…よろしく!」 

 

「こちらこそ…よろしくお願いします…。やったね…。ボールちゃん…。」 

 

右田はボールに頬をすりすりした。 

 

 

「変わってる子だけど…これはこれで面白いかも。」 

 

 

歩美は左文字綾香と右田善子をチームに加入した。 

 

次回話に続く…。




キャラ紹介 

右田善子。18歳。身長157cm。体重42kg。両きき。
独特な雰囲気を感じるミステリアスな女の子。サッカーボールが好きすぎて365日持ち歩いているらしい…。自身曰くリフティング1000回は出来るらしい。サッカー経験はないがボールコントロールとキープ力がずば抜けている。
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