ゆゆライブ Extra edition   作:いぬこ

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今回の語りはさわらくんです。


episode1.rival

「ガンプラバトル横浜アリーナスペシャルマッチ招待状か。」

大学から家に帰りポストを確認すると日本ガンプラバトル協会から自分宛の封筒が届いていた。内容はシンプルにイベントへの招待状とあとは宣伝用のビラが数枚。

さて、とにもかくにも重要なのは対戦相手である。

「優々條アスケが対戦相手か…。協会も粋なことをするじゃないか。」

優々條アスケ(ゆゆじょうあすけ)、通称あすちゃん。彼とは同い年の友人であり好敵手でもある。高校時代は彼と何度も対戦し大きな舞台では全国大会決勝のシングルマッチで対戦したこともある。その時はなんとか俺が勝利したがどっちが勝ってもおかしくなかった。

あ、そうそう。俺、俺ってさっきから言っているけど別に詐欺とかそういうのではなくて俺の名前は蘭

サワラ(あららぎさわら)みんなからはさわらと呼ばれてるごく普通の大学生。さっきも少し話題に出たけどガンプラバトルが好きで高校の時には全国区レベルまで出場した。ちなみに俺には高校の教師をしている兄もいて、さっき出てきたあすちゃんが通ってた高校のガンプラバトル部の顧問もしてたんだ。昔は海外プロリーグでも活躍してて兄はめちゃくちゃ強くて永遠に俺の憧れだ。おっと、あんまり兄のことを話しすぎてたらブラコンだとバレるな。やめておこう。

「そういえば兄さん数日前から有給とってどこかへ行ってたけどどこへ行ったんだろうな。」

「らんゆりなら京都に弾丸旅行へ行ったぞ。」

「え!?弾丸旅行!?兄さん何やってんだよ!」

「仕事が嫌すぎて自殺の名所でも探しに行ったんじゃないか?」

「父さん呑気すぎるよ!なんで止めないんだよ!!」

「いや、父さんも仕事つらいし、店の経営とか協会からの審査とかほんとやんなっちゃう。」

「いっそのこと父さんも東京湾とかに飛び込んでみようかな」

「駄目だこの人たち…。」

そう、我が家は父の経営する協会公認模型店「黒鼠模型店」なのだ。父も昔はガンプラバトルが普及し出した頃の日本リーグで活躍し日本代表も経験、さらに海外でも活躍したガンプラバトルの第一人者である実はスゴい人なのだ。多くのリーグから指導者や役員としてオファーを受けたけど結局は俺が生まれた頃模型店をはじめたらしい。そういえば今年で20周年らしいから盛大にイベントをやるかやらないかって張り切ってたな。

「そういえば、さわら。お前協会からあすちゃんと試合するように要請がきてたろ。」

さりげなく話を逸らす父。

「あ、うん。あすちゃんとは高3の大会を最後に試合してないからなあ。久しぶりに戦えるのが楽しみだよ。」

「あすちゃんは関西の方に進学したからなあ。向こうのリーグでも頑張ってるみたいだぞ。」

そこで父がスッと出したのはある新聞の一面だった。そこには「2年生ルーキー今季関西リーグ1部撃墜王まであと一歩!」と大々的に書いてありそこには赤を基調としたガンプラをもったメガネをかけた青年も写っていた。

「この記事見たよ。先週のやつだろ?しかし二年生でいきなり一軍入りして活躍してるもんなあ。すげえよ。」

「何言ってんだ。お前は1年の時から試合に出て去年は新人王まで取っただろうが。あすちゃんがそれ聞いたらキレるぞ。」

「あはは…。もうそれは去年の話だし撃墜スコアだけでいえば今季はあすちゃんの方が上だし。」

「やっと張り合いが出てきたってところだな。今度のシングルマッチ楽しみだな!」

「うん。」

「じゃあ、父さんはまだ仕事あるからまたな。」

そういうと父は事務室に行ってパソコンをカタカタしはじめた。

「あすちゃん、ついにここまで来たんだな。」

新聞記事を見つめながら呟いた。あすちゃんは高校1年生の時から全国区に顔を連ねた。でも彼は2年生の時しか全国での優勝は経験できずそれ以降全国へは出場するも決勝戦で敗北するなどタイトルが取れなかった。結局それが仇となってからは分からないけど関東の強豪からは推薦が来ず関西から強く来て欲しいとオファーされた大学へ進学した。いや、実際それだけが理由なら関東の強豪からもオファーは来るはずなのだ。それがどうしてこないかというと一つ思い当たる節がある。兄の存在だ。実はあすちゃんにも優秀な兄がいる。優々條ユウキ(ゆゆじょうゆうき)通称ゆゆゆさん。俺たちの1つ年上だ。彼が3年生の時に全国で優勝を成し遂げた。現在は日本の一部プロリーグと契約して活躍している。兄のゆゆゆさんは当時の全国区でも突出した実力の持ち主で3年生の時には絶対的な実力を持っていた。一方弟のあすちゃんはというと絶対的な実力とまでは行かず「そこそこ強いけど所詮越えられない壁で止まってる」という評価だった。実際何度も対戦した俺からするとその評価は誤解でありそこそこどころか普通に強いし越えられない壁も超えている。だが世間の風当たりは強い。兄の所属していた強豪六大学の1つ明治大学からはオファーは行かず結局その年の全国区でタイトルを取り活躍した俺の元にオファーは来た。あすちゃんはあの時「負けた俺が悪い」と笑っていたけどその後は関西の大学に行き一年の時は一軍デビューすら出来なくて苦労したみたいだ。ここまで言うとまるで俺が何の苦労もない勝ち組のように見えるかもしれないけど俺にもいろいろあっただよ?自分語りするのはあまり得意じゃないから言わないけど。何はともあれこうしてまたあすちゃんが表舞台に帰ってきて戦えると思うと純粋に嬉しいしわくわくする。

新聞記事を見ていたはずだったがいつの間にか新聞記事を握りしめて外へ出ていた。これが無自覚系ラノベ主人公か。

そして、やってきたのは「ストリートファイトスペース」と呼ばれる街中の野外にファイトスペースが設置されている場所だ。ストリートファイトスペースには実力者が多く集まる傾向がある。理由は不明だが。

「ん?さわらくんじゃないか!おひさ!」今日も強いヤツがやっぱりいた。




久々に書き起こしてみましたがあまりの文章力のなさに吐き気を催しました。現場からは以上です。
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