デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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投稿!!

もうそろそろこの章も終わりかなと言う所です。

次の章が厄介なのよ。次が・・・

何やってんだ!!ミカー!!

オルガ・イツカ


第十七話

〈鏖殺公〉が顕現した時、士道の頭の中に凄まじい情報量が流れて込む。

 

「・・・ッ」

 

士道は頭痛で痛む頭を無視しながら、手に握られた〈鏖殺公〉を見つめる。

十香が霊装を顕現させる時と全く同じ形状、輝きを放つ大剣に士道は何も感じ無かった。

だがこれを見ていると、始めてモビルアーマーと近場まで接触した時の痛みが頭の中に迸っていく。

そしてバルバトスも同様、多少だが動きづらい。

そんな状態の中で、士道は十香に言う。

 

「十香」

 

「な、なんだ?気分が悪そうだぞ?シドー・・・」

 

心拍な表情をする十香に、士道は大丈夫と答えて話を続ける。

 

「二人を止めてくるね」

 

「うむ・・・シドーも無事でいてくれ」

 

「うん」

 

十香の言葉に士道は頷いてバルバトスと士道は耶俱矢と夕弦目掛けて飛翔する。

そして〈鏖殺公〉の柄をしっかりと握り、そのまま暴風を斬り裂いて耶俱矢と夕弦へと加速した。 

 

「な───」

 

「驚愕。なぜ・・・・」

 

互いに槍とペンデュラムを向けあっていた耶俱矢と夕弦が目を丸くし、横やりをした士道の姿を見る。

そしてバルバトスの手に持つ〈鏖殺公〉を見て、眉をひそめた。

 

「士道・・・!?あんたそれ・・・!?」

 

「驚愕。まさか、天使ですか」

 

そう言う二人に士道は言った。

 

「そんなことはどうでもいい。さっさと帰るよ二人とも」

 

士道のその言葉に、耶俱矢と夕弦は不機嫌そうに顔を歪めた。

 

「あんた、聞いて無かったの?私と夕弦は、どちらかがどちらかを取り込まないと存在できなくなっちゃうの」

 

「同調。その通りです。邪魔しないでください。今このわからず屋に、耶俱矢がどれだけ優れた精霊なのかを教え込んでいるのです」

 

「っ、まだ言うか・・・!私なんかが生き残ったって仕方ないって言っているでしょ!?なんでわかんないのよ!夕弦!あんたが生き残るべきなの!」

 

「否定。そうは思いません。耶俱矢の方が生き残るべきです」

 

「あんたは・・・・」

 

「激昂。耶俱矢こそ───」

 

「どうでもいいって言ってるだろ」

 

士道は再び言い争う二人に、士道は静かに口を開く。

 

「“二人で生き残る“。それでいいでしょ」

 

士道のその声が耶俱矢と夕弦に届く。そしてどちらからともなく、大きなため息を吐き出した。

 

「・・・何それ。ふざけてんの?」

 

「軽蔑。小学生以下の回答です。決断力のない男性はみっともないです」

 

そう言って、呆れた声を発してくる。

そう言う二人に士道は口を開く。

 

「じゃあ聞くけど、本当に二人はそれでいいの?」

 

「え・・・?」

 

「確認。それはどう言う事ですか?」

 

耶俱矢と夕弦の問いに士道は答えた。

 

「耶俱矢と夕弦はお互いが大事なんだろ。なら、それで良いじゃん。二人で争って大事な奴が消えるよりは、お互いに戦うのを止めて二人で生き残る。今だって二人は“一緒に生きている“。なら、そんなどうでもいい決闘なんか止めて二人でこれからも生きていけばいいはなしだし」

 

士道はバルバトスが送られてくる情報量に限界を感じながら最後まで言い切った。

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

耶俱矢と夕弦はそう言った士道を見つめた後、お互いに見つめ合う。

そして───耶俱矢が静かに唇を開く。

 

「・・・だってさ。どう思う?夕弦」

 

「不信。考えられません。たとえそれがずっと続くと言う理由になってません」

 

「だよねー・・・私も同意見」

 

「・・・・・・」

 

無理か。士道はそう思い、〈鏖刹公〉の柄を握りしめる。だが、耶俱矢と夕弦は互いの目を見据えながら言葉を続けた。

 

「・・・・ねぇ、夕弦」

 

「応答。なんでしょう」

 

「あくまでももしもの話。可能性の話だけどさ。───もし士道の言うことが本当だったら、どう思う?」

 

「請願。考える時間をくださいますか」

 

「認める。ただし三十秒」

 

「・・・・・・・・・」

 

「はい、終わり。どう?」

 

「応答。・・・とても、素敵だと思いました」

 

「・・・ふうん。案外ロマンチストなのね」

 

「憮然。そういう耶俱矢はどうなのですか」

 

「・・・奇遇ね、私もよ」

 

「質問。もし二人とも生き残れたら、耶俱矢は、何がしたいですか?」

 

「私?そうねぇ・・・あ、十香が言ってた、きなこパンっての食べてみたいかも。なんでも美味しいらしいし」

 

「同意。それは美味しそうです」

 

「夕弦は?」

 

「回答。───夕弦は学校に通ってみたいです」

 

「ああ・・・いいわね。夕弦ならきっと学校中の男たちの憧れの的よ」

 

「否定。それはないと思います」

 

「へ?なんで?」

 

「応答。だって耶俱矢も一緒だからです。きっと耶俱矢のほうが人気が出ます」

 

「は、は・・・私も一緒?」

 

「肯定。だって、もしもの話です。制限を与えられた覚えはありません」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

その言葉を最後に、二人がしばしの間無言になる。

風鳴りの中、声を再開させたのは、耶俱矢だった。

 

「・・・ねぇ、夕弦」

 

「応答。なんでしょうか」

 

「ごめん、私、嘘ついてた。・・・私、」

 

耶俱矢の目から、大粒の涙がこぼれ落ちる。

 

「私、死にたく、ない・・・」

 

嗚咽とともに、言葉を続ける。

 

「生きてたい・・・もっと、もっと夕弦と一緒にいたい」

 

「応と───、」

 

次いで夕弦の頬に、涙がひとすじ伝った。

 

「夕弦も・・・です。消えたく、ありません。耶俱矢と、生きていたいです」

 

「夕弦・・・」

 

「耶俱矢」

 

二人が視線を合わせ、同時に唇を動かす。

 

『──────』

 

だが、二人ののどから発せられた声は、お互いに届くことは無かった。

それよりも遥かに巨大な駆動音が、耶俱矢と夕弦のさらに上空から轟いたからだ。

 

「何・・・・?」

 

「注視。あれは───」

 

耶俱矢と夕弦が空を仰ぎ見る。

士道も空を見上げると、そこには後部から煙を噴いた、巨大な黒い戦艦が浮遊していた。




耶俱矢と夕弦の会話中

三日月  そろそろ限界なんだけど?(ぶっ倒れる寸前)

尺の都合上放置された三日月さん。

いや大変申し訳ござ パンパンパンパン!!
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