デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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ヤベェ趣味してんな・・・!この機体!!

ゴッドガンダムに乗ったユージン・セブンスターク


第四話

「冗談抜きで、死ぬかと思ったぜ・・・」

 

「「ごめん(なさい)・・・」」

 

腹に跳び膝蹴りを食らったユージンは痛む腹を押さえながら、士道と琴里に目を向ける。

そして、ユージンは琴里に言った。

 

「で?さっき蹴り飛ばされたのは良くはねえけど、今は置いといて、今日、三日月に用でもあったのかよ」

 

目を細めながら見るユージンに琴里は普段の状態とは変わり果てて、まるで借りた猫のように小さくなりながら口を開いた。

 

「えっと・・・今日はなんでこんなに遅かったのか気になって、それでハイ・・・八つ当たりしちゃいました」

 

そう言う琴里にユージンは手を頭に当てる。

 

「なるほどな・・・理由は三日月から聞いたか?」

 

「はい・・・文化祭の実行委員に選ばれて遅れたと言ってました・・・」

 

「まっ、そう言うこった。俺達も連絡を入れるのをすっかり忘れてたから今回は仕方ねえけど、しばらくは帰りが遅くなる。それを覚えてくりゃいい」

 

「・・・はい」

 

ユージンはそう言ってソファから立ち上がると、士道に言った。

 

「三日月、飯にしようぜ。どうせまだ作ってねえんだろ?俺も手伝うからさっさと作ろうぜ」

 

「分かった」

 

士道も立ち上がると、そのままキッチンへと向かう。

そして、真那は琴里に言った。

 

「まぁ、心配になるのは分かりますけど・・・今回はユージンさんの言う通りなので流石に私もカバーできません」

 

「・・・分かってるわよ」

 

机に突っ伏す琴里に、真那はやれやれと首を振って士道達がいるキッチンへと向かう。

 

「兄様、私も何か手伝いましょうか?」

 

「俺の所は別にいいよ。ユージンに聞いてみたら?」

 

「ラジャーです」

 

真那はそう言って、ユージンの元へと向かった。

士道は冷蔵庫から挽肉を取り出してボールの隣に置くと、そのままラップを取り始める。

そんな中、琴里が士道に言った。

 

「少しいい?士道」

 

「いいよ」

 

士道はラップを取りながら琴里に言うと、前の修学旅行の件について言ってきた。

 

「士道が或美島に行った時、空中艦と機械人形の事を覚えるかしら?」

 

「ああ、あれか。覚えてるけど?」

 

そう短く答える士道に、琴里は言葉を続ける。

 

「あれを調べてみた結果なんだけど、DEM社が製造した物に間違いないと思うわ」

 

「ふーん。じゃあ、あれが出てきたら壊せばいいんだろ」

 

「まあ、間違ってはいないけれど。証拠に、真那があの機械人形を見たことあるって言ってたから、士道の言う通りなら“十香達や士道“自身が狙われる可能性は高いわ」

 

「分かってるよ」

 

「本当でしょうね?」

 

適当に言葉を返す士道に、琴里は息を吐くのだった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「ユージンさん」

 

「あ?なんだよ」 

 

ユージンは唐突に真那に名を呼ばれて、玉ねぎを切っていた手を止める。

 

「少しお聞きしたい事があるのですが、いいです?」

 

「まあ、少しくらいは構わねえよ」

 

「では、失礼して・・・」

 

真那はユージンの隣に立つと。人参の皮を剥きながら、ユージンに言った。

 

「ユージンさんはいつも、兄様の事を三日月と呼んでやがりますよね?前々から気になっていたんです。兄様には五河士道と言う名前があるのに、なぜその名前で呼ぶのか」

 

「それ、前に言わなかったか?昔ながらの付き合いでそう呼びあってただけだって」

 

そうしらけるユージンだったが、それでも真那はしつこく食いつく。

 

「ええ。ですが、それだけではねーですよね?時折、兄様とユージンさんの話を聞いていますが、他にも何かしら理由があるはず。例えば、オルガさんの事とか」

 

「・・・なんでそんなに聞きたがるんだよ」

 

ユージンがそう言うと、真那は顔を少しだけ伏せながらポツリポツリと呟いた。

 

「・・・そうですね。一言で言えば、怖いからですかね」

 

「怖い?三日月がか?」

 

「ええ。とは言ってもちょっとだけです。私は昔の記憶なんてねーです。兄様との繋がりがあるのはこの写真だけ。ですから、本当に兄様が家族だって言えるのか、自信がねーんですよ」

 

「だから知りたいんです」。そう言う真那にユージンは口を開いた。

 

「別にそれで良いんじゃねえの?」

 

「はい?」

 

素っ頓狂な声を上げる真那にユージンは笑う。

 

「俺と三日月だって古参組の中でも長い付き合いだけどよ、アイツの事を一番良く知ってるのはオルガの奴だ。俺が三日月の事を言ったって、真っ先に出てくるのがオルガの事だぜ?」

 

シノの奴は「何考えてるか分かんねえ狂犬」だって言ったしな。

そう言って笑うユージンに真那は目を丸くする。

 

「だから三日月の事を知りたけりゃ、自分で見つけりゃいい。アトラやお嬢なんてしつこく食いついてたからよ」

 

そう言うユージンに真那は少しだけ笑うと、ユージンに感謝の言葉を投げながら言った。

 

「・・・・そのよーですね。ありがとうございます、ユージンさん。少しは気が楽になりました」

 

「おう。相談ならいくらでも乗るぜ。で、一つ聞きたい事があるんだが・・・」

 

「・・・?なんです?」

 

真那は首を傾げながらユージンを見ると、ユージンの次の言葉に顔を赤くした。

 

「結局のところ、お前も三日月の事が好きなのかよ?」

 

「な・・・・な、な、何いってやがりますかぁぁぁ!?」

 

そう叫んだ真那に対して、ゲームをしていた十香達が驚いたように一斉に振り向いた。

 

「どうしたのだ!?奇襲か!?」

 

「どうしたのよ?いきなり叫んで?」

 

「なんでもねーです!?なんでもねーですから!?ってかユージンさんもデリカシーありませんよね!?」

 

そう言う真那にユージンは言う。

 

「昔、おやっさんにもメルビットさんにそう言って言われた事があるな。つーか、なんで三日月ばっかモテんだよ。なんかずりぃだろ」

 

「ユージンの場合、やるときはやるけど、基本ヘタレだからじゃない?シノもそう言ってたし」

 

「おまっ!?それどう言う事だよ!?」

 

そんな楽しい談笑を続けていたその時だった。

 

 

ウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ─────

 

「「「「「「「「・・・・・・・!」」」」」」」」

 

リビングの大きな窓ガラスを微かに震わせ、街中に空間震警報が鳴り響いた。

刹那、琴里が真っ先に立ち上がる。

 

「士道も支度して。─────仕事よ」

 

「皆はどうする?」

 

「それは、こっちで説明するわ」

 

琴里はそう言って、玄関へと向かっていった。




実はユージンに頭が上がらない琴里。
       ↑ 
ユージンはまだ常識人だから仕方ないね!!

なお、デリカシーはそこまでない模様。

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