久しぶりにガンダムWを見たけど、ウィングガンダム、本当に扱い酷すぎない?
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登場の半分以上が水中に沈んだままな挙げ句、自爆させられ、主人公の知らない場所で大破しているのを見て。
爆熱!!ギャラクシーフィンガー!!これが俺の流星号だァァァァァ!!
ゴッドガンダムに乗るシノ。
士道と真那が降り立ったのは、天宮市の西部に位置する立浪駅前の広場だった。
「・・・てか、なんで真那がいるの?」
そう言う士道に真那が言う。
「それはですね、兄様が〈ベルセルク〉の封印をされた時、身体に異常がありましたでしょう?なので、琴里さんが精霊と接触してなにかしら危ない状況になるまでは別行動するようにと。あ、もちろん装備もちゃんといただきましたので、大丈夫ですよ?」
「・・・別に良いんだけどな」
「兄様がそれが良くても、こちらの身にもなってください。皆さんも心配してやがるんですから」
「・・・・・・・」
そんな会話をしながら、士道と真那は一緒に歩いていく。
多目的イベントホール・天宮アリーナの最寄りの駅であるため、ライブやイベリコなどが行われる日は、人で埋め尽くされる場所である。以前士道も、人気バンドのライブがやっている事を知らずに通りかかったとき、その人の多さに驚いたのを覚えている。
だが、そんな駅前広場は今、人の姿はまったく見受けられなかった。
『精霊の反応は空間震の発生地点から南の方に行動しているわ。急いでちょうだい』
「分かった」
士道はそう答えると、真那は別方向へ身体を向ける。
「なら、一旦此処で一旦お別れです。何かあればすぐ駆けつけられるようにいますので、兄様も頑張ってください」
「ん」
士道は短く返事をして琴里に言われた座標へと歩き出す。
ちょうどライブかイベントでもしていたのだろう、街頭に照らされた道にはカラフルなチラシや写真の貼られたうちわなどが散乱していた。
そんな道を歩く士道は、琴里に言う。
「琴里、精霊は何処にいるか分かる?」
『ちょっと待って。今正確な位置を─────』
と、琴里が言いかけた瞬間。士道は顔をアリーナの方へと向けた。
「・・・・ん?」
壁に阻まれて微かにしか聞こえないが、それは紛れもなく『歌』だった。
しかも、“今日の朝“、登校中で聞いた歌である。
「・・・・・・」
士道は身を天宮アリーナへと向けて歩みを進める。
そして大きな扉を押し開け、アリーナの中に足を踏み入れていった。
そして、ステージが一望できる位置まで足を進めると、その瞬間─────士道はふと懐かしい感覚を覚えた。
アリーナの中央。その真ん中に。
光の粒子で縫製されたかと見まごうような煌火びやかな衣を纏った少女が立ち、会場中に声を響かせていた。
そして耳元のインカムから琴里の声が響いてくる。
『あれはまさか────〈ディーヴァ〉・・・!?』
「でぃー?・・・知ってるやつ?」
『ええ。・・・半年くらい前に一度だけ出現が確認された精霊よ。一応データベースに存在は記録されているものの、性格や気性をはじめ、能力や天使の詳しい情報もほとんど無いに等しいわ』
「じゃあ、珍しい奴ってわけか」
士道はそう呟いて足を一歩前に出した瞬間、不意に彼女と目があった。
「───あらー?」
そして、今まで響かせていた歌声とはまた違う、間延びしたような声音をこぼす。
「ごめん。なんか目があった」
『気をつけなさいよ、全く・・・」
舞台上の少女は士道がいる入口を見ているが、客席は暗いため、士道の顔までは見えていないらしい。
「お客さんがいたんですかぁ。誰もいないと思ってましたよー」
そう言う彼女は更に言葉を続ける。
「私も一人で少し退屈していたところなんですよぉ。もしよろしければ少しお話しませんか?」
「だってさ」
士道は他人事のように琴里に言う。
『・・・どうやら問答無用で攻撃をしかけてくるような精霊ではないようね。真那も近くに待機してるみたいだから、直接会話が出来るくらいの位置に行ってみてくれる?』
「わかった」
士道はそう言って客席の階段をゆっくりと降りていくと、笑顔だった彼女の顔が固まった。
その顔を見て、士道は琴里に向けて呟く。
「なんか固まったんだけど?」
そう言う士道に対し、琴里は焦ったような声音で士道に言った。
『士道!!今すぐそこから逃げて!!』
「は?」
『説明は後からするから早く!!』
そう言う琴里に対し、士道は何ら反応しない彼女に目を向けると、凍ったように固まっていた彼女に変化が現れた。
ギギ・・・と錆びついた機械のように首を回したかと思うと、すぅ・・・っと身体を反らしながら大きく息を吸い始めたのである。
「逃げろってそう言う訳か」
士道は身体を反転させ、走り出す。
耳元から甲高いブザーが鳴り響くのをうっとおしいと思いながらも、士道は間に合わないと思い、バルバトスをいつでも出せるように、彼女の行動を見計らう。
そして彼女が息を吸い終え、ギロリと士道を睨み付けてきた。すると次の瞬間─────
「わッ!!」
少女が、凄まじい大声を発した。
それと同時に士道は巨大メイスを取り出し、CRーユニットを装備した真那が、焦った顔をしながら〈テリトリー〉を展開する。
凄まじい音の衝撃波が二人を襲う。
『士道っ!真那っ!』
音の圧力がビリビリと全身を震わせながら通り抜けていくのを士道は感じながら、音の壁を凌ぎきった。
そんな中、士道は軽い調子で真那に言う。
「生きてる?」
「生きてますよ・・・耳がキーンとしてますけど」
「無事ならいいけど」
士道は盾にした巨大メイスを片付けると、先程の衝撃波を放った少女を見る。
すると、その少女は士道を見て言った。
「え、なんで生きているんですかぁ?なんで死んでないんですかぁ?可及的速やかにこのステージからこの世界からこの確率時空から消えてくださいよぉ」
「は・・・・?」
彼女の言葉に士道は眉をひそめる。
表情をあまり変えない士道も、こればっかりは流石に嫌な表情をつくる。
そんな士道を知ってか知らずか、彼女は言葉を続けた。
「なんですかぁ?やめてくださいよ気持ち悪いですねぇ。そんなに嫌なら来ないでください。息もしないでください。あなたがいるだけで周囲の大気が汚染されてるのが分からないんですかぁ?わからないんですねぇ?」
彼女の罵倒に士道は、苛立ちを覚えたその時だった。
膨大な魔力塊による砲撃が士道の後ろから、目の前にいる〈ディーヴァ〉に向けて放たれた。
「あら?だれですかぁ?」
その砲撃は彼女に当たる事なく、後ろのステージを破壊し、粉砕する。
客席から現れた真那は全体的に狼に近いシルエットのCRーユニットを纏ったまま、左腕に装備された狼の頭の形状をした武器を前に突き付ける。
「さっきから黙って聞いていれば、ベラベラと。そんなに死にてーですか?死にてーみたいですよね?流石に自分の事ではないにしろ、兄様の悪口を聞いたらそりゃ気分はわりーですし、ムカつきますよ」
そう言う真那に対し、〈ディーヴァ〉は真那を見て、目を丸くするとすぐさま目を輝かせた。
「まぁ、まぁっ!」
先程と打って変わって、彼女は手を組みながら真那を見て言った。
「いいじゃないですかー。素晴らしいじゃないですかー。そうですよぉ、お客様といったらこうじゃないとぉ!」
そう言う彼女に真那は叫ぶ。
「気味の悪ぃ事をごちゃごちゃと!」
そう言って再び砲撃をぶっ放す真那に、〈ディーヴァ〉はその一撃を躱しながら、甘ったるい声を発する。
「ああん、いけずぅ」
「・・・チッ!」
砲撃を躱しながら〈ディーヴァ〉に真那は舌打ちをするが、士道は周りを見て、真那に言った。
「真那。一旦引くよ」
「ですけどッ!!」
「アイツらが来た」
士道はそう言って、駅の方角へと目を向ける。
そこには、ASTが此方へ向かって来るのが見えた。
「今アイツらの相手して殺さないようにするのメンドイし、それやると琴里にまた小言言われる。だから引くよ」
士道も相当イライラしていたようで声音が若干だが、低くなっている。士道の心境を理解した真那は頷いてから、〈ディーヴァ〉を見上げると、小さく舌打ちをしながら士道と一緒にアリーナから出ていった。
真那 「ムシャクシャしてやった。反省も後悔もしてねーです」
なお、真那がやらなかったら三日月が殺ってた模様。
なんなら、ユージンや十香達に聞かせてもブチギレ不可避です。