デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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投稿!!

前半ギャグに近いナニカ、後半は、美九の激昂。

温度差が激しいです


火星人は、火星に帰れええぇ!!

ゼハート、三日月に対するガリガリ


第十六話

ステージの方から歓声が響いてくる。

士道達は今、ステージ袖で出番を待っている状態だった。

バンドメンバーが来ている服は皆、それぞれだ。

十香や耶俱矢、夕弦はそのままで来た為、メイド服の格好をし、ユージンと三日月に関しては制服のままだ。

 

「そう言えば、真那からこれ預かってたんだけど。ユージンも付ける?」

 

「ん?なんかあんのか・・・って・・・ゴフッ!?」

 

ユージンは士道が頭に付けた被り物を見て吹き出す。

 

「ぷ、くく・・・し、士道、御主、その格好もなかなか似合うではないか・・・・ッ!」

 

「不覚。失笑を禁じ得ません」

 

士道の姿を見て含み笑いを漏らす、耶俱矢と夕弦の目の先にいる士道の姿は─────

 

「シドー!!中々似合うではないか!その緑のロボットの被り物!私もつけてみたいぞ!」

 

制服を着た“二足歩行のハロ“がそこには居た。

 

「ちょ!!おまっ・・・!!なんだよその格好!!どうしたんだよッ!!」

 

「真那からもらった袋に入ってた。ユージンのもあるよ」

 

そう言う士道に、ユージンは笑いながらそのハロの被り物を受け取る。

 

「ったく、アイツも面白えことするじゃねえか。なら、俺も・・・っと」

 

二本足の制服を着たハロ二人と、美少女メイド三人。傍から見ればかなり異様な光景だが、インパクトは十分に伝わってくる。

 

「んじゃ!勝とうぜ!!」

 

「「「おー!!」

 

「おー」

 

ユージンの掛け声と共にやる気に満ちた声と、棒読みの声がステージに響き渡った。

そして、士道達が出たステージは見た目のギャップによるインパクトと、かなりの盛り上がりを見せたという。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

天宮スクエアセントラルには、一日目の出演者達が勢ぞろいしていた。

皆が緊張した面持ちで息を飲みながら、司会者の声を待っている。

それもそのはず。今は全てのステージ、及び投票が終了し、上位校の発表が行われている最中なのである。

 

『総合順位、まず第三位──仙城大付属高校!』

 

スピーカーから校名が発表された瞬間、辺りから歓声と拍手が溢れ、ステージにいた仙城大付の出演者が喜びの声を上げる。

確か士道たちの前にジャズを演奏したグループである。士道は喜ぶ彼らに対し、軽く手を打った。

三位に選ばれるということは、相当上手かったのだろう。士道はそんな曖昧は感想のまま、聞き流す。

 

『第二位!』

 

と、歓声を抑えるようにアナウンスが再度響き渡る。

ここで来禅高校の名前が出てしまえば、自分達の負けだ。

皆の脳裏には、二つの高校の名が浮かんでいる事だろう。

常勝竜胆寺の現役アイドル誘宵美九が見せた圧巻なステージか。

それとも、最後の最後で逆転劇を見せる雷禅のステージか。

司会者も若干緊張した様子で間をおくと、すぅっと息を吸ってから続けてきた。

 

『────一歩及ばず!竜胆寺女学院ッ!!』

 

「・・・・・へ?」

 

美九が、呆然と目を丸くする。

 

『そして、総合部門第一位の栄冠を手にしたのは!』

 

『奇跡の逆転を掴み取った来禅高校!!』

 

「え・・・?え・・・?」

 

「よっしゃあ!!俺等の勝ちだ!!三日月!!」

 

ユージンはそんな美九のことなど知らずに、士道に言う。

ただ、士道は黙ったまま司会者の言葉を聞いていく。

 

『なんとも意外な結果になりました。ステージ部門では他を寄せ付けなかった圧倒的なパフォーマンスで一位を掻っ攫っていった竜胆寺ですが、どうやら今年は展示部門や模擬店部門が振るわなかったようですね』

 

「え・・・・?え・・・?」

 

美九が意味がわからないといった様子で顔を左右に振る。

 

『その隙を、ステージ部門二位につけた来禅が衝いたというわけですね。特に模擬店部門のメイドカフェの投票数が凄まじい!』

 

そう言葉を続ける審査員に士道は一息をつく。

そして、隣にいる美九に言った。

 

「俺達の勝ちだよ。勝負の約束はちゃんと守ってよ」

 

士道はそう言ってその場を後にしようとする。が───

 

「・・・ふざけないでください。何です、これ────」

 

背後から、震えた美九の声が聞こえてきた。

 

「・・・・・・」

 

士道は目を細め、美九に視線を向ける。

 

「おかしいでしょう・・・?私が負けるはずないじゃないですかー・・・」

 

美九はふらふらとした足取りで前方へと歩いていく。

 

「でも、結果はアンタらの負けでしょ」

 

士道の言葉に美九は首を横に振る。

 

「し、知らない!そんなの知らないです!私は・・・私は勝ったのに・・・・!」

 

そう言う美九に、士道の隣にいたユージンが言う。

 

「そんな事いってもお前の負けは変わらねえんだよ。アンタが一人勝ち誇ってもな、俺達は仲間全員でお前に勝ったんだ。駄々なんてこねんじゃねえよ」

 

「・・・な、かま・・・」

 

美九が忌々しげに呟き、渋面を作る。

 

「な、何よ・・・それ。ふざけないでください・・・仲間・・・?ははっ、人間風情が、そんな役に立つはずないじゃないですか・・・」

 

そう言う美九に、士道は美九に言った。

 

「んじゃ聞くけど、その“人間風情“って奴に負けたアンタは何なの?」

 

士道の無意識な煽りに近いその言葉に美九は俯かせていた顔をバッと上げ、両手を大きく広げた。 

 

「なら・・・教えてあげます。仲間?絆・・・?そんなもの、私の前では無意味だって・・・ッ!」

 

そして─────

 

 

「歌え、詠え、謳え───〈破軍歌姫〉ッ!!」

 

その言葉と共に天使が顕現した。




美九「人間風情が!」

リボンズ「ほぉ?」


作者「ちょ!?リボンズさん!?」
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