次の回かな?ハシュマルに対しての三日月の帰れコール
私は男性をこよなく愛する魅惑の愛好家・・・そうとも、君と言う存在に心を奪われた男だ!!(ねっとり)
変態ハム太郎
「・・・これは」
ウェストコットは士道の影の中から延びるテイルブレードを見て、その目を見開いた。
士道の影から這い出ようとしている巨大なナニカ。
全体像は見えないが、おそらく動物か何かをモチーフにしたのだろう。尻尾状の巨大なブレードがゆらゆらとまるで生き物のように揺らめいていた。
そして鳥の頭部のような形状の白い装甲がゆっくりと此方に向き、その口を開く。
「・・・・!!アイクッ!!」
エレンが咄嗟にテリトリーを最大限に展開する。
その瞬間────
〘────────────────!!!!〙
その咆哮にも似た音ともに、桃色の光の奔流が二人を襲った。
◇◇◇◇◇
「あッははははははははははハ!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねェェェェェェェッ!」
狂気に染まった笑い声とともに、幾百という弾薬が空に撒かれる。
真那はテリトリーの強度を高めると、その集中砲火をどうにか防いだ。
だが、その隙をついてか、ジェシカが真那の周囲に限定テリトリーを展開して逃げ場をなくす。
「ち────」
真那は忌々しげに舌打ちをしてから、身体を捻り、右手のレイザーエッジでテリトリーを切り裂くが、それと同時にジェシカはすでに魔力砲の充填を済ませ、真那目掛けて〈ブラスターク〉を放つ。
「あめーです!」
真那はそれを躱すと同時に一気に加速し、その魔力の奔流の上を滑るようにジェシカに肉薄した。
そしてレイザーエッジを振りかぶり、ジェシカに斬りつける。
だが、ジェシカもまたテリトリーを防性のそれに変化させ、真那の剣撃を防いでくる。
が、そこでジェシカに異変が現れた。
「ぃ・・・・ッ!?」
突然引きつけを起こしたかのように息を詰まらせると、鼻や目から血が垂れ落ち、不意に彼女を包んでいたテリトリーが弱まったのである。
弱体化したテリトリーを真那のレイザーエッジの刃が切り裂き、〈リコリス〉の赤い装甲と魔力砲、そして右手のレイザーブレードを完全に破壊する。
「活動限界です。ジェシカ!勝負は着きました!大人しく────」
真那のその言葉を無視するように、ジェシカは残った砲門を向けてきた。そして、活動限界を迎えているとは思えない砲撃を放ってくる。
「チッ!!」
すんでのところでそれを躱し、真那は鋭い視線を向けた。
するとジェシカが、血を涙のように流しながら、狂ったように笑う。
「────マナ。マナ。タカミヤ・マナ。もう、ももも、もう、負け、けけけケケけ、けなイ。今度は、負けナイ。〈リコリス〉さえあレば、私は、私は、私ははははははハははハ」
焦点が合っていない目を巡らせながら、壊れたレコードのように言葉を繰り返す。
明らかに正常な状態とは思えなかった。
「ジェシカ・・・」
真那はそう呟き、拳を握りしめる。
詳しいことはわからないが、やはり彼女は、脳に何らかの魔力処理を施されている。数十年分の寿命を、今日一日に凝縮しているようなものだ。強くて当然である。
そして無言で、自分の手に視線を下ろす。
────自分の身体にも似たような処理が施されているということは、既に琴里と令音に聞かされていた。
士道と会わなければ自分も、ジェシカと同じようになっていたかもしれない。
「・・・・・」
真那は無言で、ギリと歯を噛みしめた。
「マナァ!マママ、マナ。アデプタス2ゥゥゥゥ。前から気に入らナかったのヨ。なんで、ななななんで、ウェストコット様や、め、メメイザース執行部長は、あなたみたいナ東洋人ノ小娘を重用するノノノヨォ?ワタシが。わたしの方が・・・絶対に、相応しイ、ノニ。あ、アアアアデプタス、ナンバー2、ニ!」
叫びながら、ジェシカが滅茶苦茶に砲撃を放ってくるが、その狙いはどれも真那に当たる事はなく、真那の周囲を破壊する。
そんなジェシカに、真那はゆっくりと近づいていった。
「・・・昔からあなたはそればっかりでしたね。嫉妬深くて、功名心が強くて、そのくせ嫌味ばかりいって」
そう言って、真那はレイザーエッジを構える。
「でも、あなたの忠誠心は、尊敬しますよ。私はあなたが大嫌いでしたが────それでもこんな扱いをされなければならない人間じゃなかった」
「は、あははははハ、ま、まままぁぁぁナぁぁぁァ?」
焦点が定まっていない目で真那を見ながら、ウェポンコンテナを開いて弾幕を放ってくる。
その弾幕の雨の中を真那は突き進むと、右腕のレイザーエッジを蠢動させて、そのままジェシカの胸を一気に切り裂いた。
「あ、が、あ、あああああ」
テリトリーを裂き、ワイヤリングスーツを抜け、人の身体を裂く感触。しかし真那は顔を背ける事はしなかった。
ジェシカの周囲からテリトリーが消え去り、〈スカーレット・リコリス〉の巨大な機体が地へと落ちていく。
だが、それを真那はテリトリーでジェシカと一緒に受け止めた。
そしてテリトリーに身体を支えられながらジェシカは、大量の血を口から吐き出しながら、弱々しい声を発する。
「ねェ、ねねね、ねェ。マナァァァ?私、わわ、ワタシ、強いでシょうゥゥ?もう、誰にモ負けナイわァ。ウェ、ウェストコット様も、認めて、く、くれるカシらァ?」
「・・・ええ、もちろんでやがりますよ」
真那のその言葉に、ジェシカは最後に笑って────顔をうつむかせた。
「・・・・・・」
真那はゆっくりとテリトリーを使い、ジェシカを地面へと横たわらせる。
そして目を瞑った瞬間だった。
〘────────────────!!!!〙
桃色の光の奔流が、灼熱と共にDBMの第一社屋から瞬きする暇もなく迸る。
「・・・な」
真那はその光を啞然しながら見つめる。
ビルを壁を家を木々を、まるで紙のように貫き、射線上の全てを炎の地獄へと変えてその光の奔流は消えていく。
その射線上にあったものは跡形もなく消え去っていた。
その光景を見て、真那は焦りの顔を浮かべ駆け出した。
「・・・兄様!!」
◇◇◇◇◇
「────これは」
マクギリスは空でその光を見つめながら、口を開く。
見間違いなどではない。あれは、“本来存在してはいけないもの“が使うビーム兵器の光だ。
三日月・オーガスに何があったのかは分からないが、予測不可能の事態が起こっているのには間違いない。
「何を余所見しているか!!」
耶俱矢が風を纏いながら突撃してくるが、マクギリスはそれを軽くあしらうと、相手をしていた耶俱矢達に言った。
「すまないが、君たちの相手をしている訳にはいかなくなった」
「返答。なぜですか」
夕弦の言葉にマクギリスは言う。
「最悪の事態になる可能性がある」
マクギリスは一言だけ伝え、士道の元へとバエルのスラスターを吹かせながら第一社屋へと向かった。
ロックオン「おおおお父さん!そんなふしだらな真似、ゆるしませんよ!?」 前書き
刹那「何を言っている!?ロックオン!?」
変態「私は間違ったままでいい!!」
刹那「だぁってろ!!」