変な奴がきた
ゲドラフを見た三日月
────ウウウウウウウウウウゥゥゥゥ────
不意に。
商店街の各所に設えられた街頭スピーカーから、けたたましいサイレンが鳴り響いた。
「・・・・!」
士道が顔を上げるのと同時、スピーカーから避難を促すアナウンスが流れ始め、辺りにいた買い物客たちが、慌ただしく最寄りのシェルターへと向かっていった。
だが、士道は皆とともにシェルターに避難するわけにはいかなかった。
「十香達はすぐに避難。俺は行くから」
士道はそう言って、ボールドウィンに視線を向ける。
「アンタも、十香達と避難したら?」
「ああ、そうするとしよう。君は?」
ボールドウィンの言葉に、士道は言った。
「俺には、まだやることがあるから」
士道はそう言って歩きだそうとすると、唐突にグイッと左手を引っ張られる。
「?」
士道はその感覚に目を向けると、四糸乃が士道の左手を握っていた。
「・・・どうしたの?」
士道の言葉に、四糸乃が小さな声で言った。
「・・・ちゃんと、帰ってきてください」
震えた四糸乃のその手を士道は一度見てから、短く答えた。
「大丈夫。ちゃんと帰ってくるから」
士道は四糸乃にそう言って、その手を優しく解く。
そして十香達から視線を外すと、〈フラクシナス〉と通信を取るためにポケットからインカムを取り出して右耳に装着した。
◇◇◇◇◇
「これから、いかが致しますか。───五河司令から何度か連絡が入っているようですが」
五河士道、夜刀神十香、四糸乃と別れてすぐ、車椅子を押すカレンが問いかけてくる。ボールドウィンはそちらを一瞥するように視線をやってから前方に向き直った。
「はは、心配をかけてしまったかな。とはいえ・・・空間震となると〈フラクシナス〉も忙しかろう。とりあえずは大人しく避難しておくさ。────ああ、それと、確か〈ベルセルク〉の折に捕らえたDEM社員がいるという話はだったね。せっかく日本まで来たんだ。少し話させてもらおうじゃないか」
「わかりました。手配しておきます」
淡々とした調子でカレンが言ってくる。ボールドウィンは小さく首肯した。
「────それで、彼らに異常は?」
「見る限り、今の所は問題はないかと。〈ハーミット〉は多少揺れてはいましたが、今は非常に安定しています」
「そうか。それは何よりだ」
言って、ふうと息をはく。
先月。『反転』したという精霊に、天使と機械の化け物を顕現させたという少年、五河士道。
無論、検査結果の報告は受けていたが、やはり直接会ってみなければ懸念は拭いきれなかったのである。
だが、それも杞憂のようだった。今し方耳にした二人の弾むような声を思い起こし、唇の端を緩める。
「───日本に来てよかった。彼女は、本当に幸せそうだったね」
そう言って、彼────エリオット・ボード・ウッドマンは、小さく微笑んだ。
野生の目覚め?
耶俱矢「もうだめ・・・ほんとに死んじゃう・・・」
琴里「お菓子・・・食べていい?」
三日月「昨日ダイエットするって言ってたじゃん」
十香「うううううゥゥゥ」
琴里「な、なんか十香が獲物を狙う目になってない?」
真那「空腹で野生の本能に目覚めたんじゃないですかね」
四糸乃「・・・・・」
夕弦「・・・・・」
美九「・・・・・」
ユージン「こっちの三人も野生に目覚めそうだな」
三日月「ダイエットって苦行なんだね」
琴里「そりゃそうよ・・・てか、なんで三人は平気そうな顔なのよ?」
三日月、真那、ユージン「「「慣れてるから」」」
琴里「あっそ」
続く?