デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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水星の魔女、ガンダムエアリアルがなんか、バルバトスとGセルフを合体させたみたいな機体だなーと思いました

ねぇ、アトラに子供の名前決めといてって言われたんだけど、何がいいと思う?
オルガが戻ったら、聞いてみる

二度と帰らないオルガを待ち続ける三日月


第十三話

「いつもの十香だったな」

 

十五時十五分。自宅に戻った士道は、十香の言動を思い起こし、独り言のように呟いた。

昼食のあと、士道達は街を歩いて買い物を済ませ、その間ずっと十香と会話をしていたが────おかしな点は見受けられなかったのである。

 

「十香は違うと思うけど、アンタはどう思う?」

 

士道がインカムに向けて言うと、右耳に令音の声が返ってきた。

 

『・・・まだ何とも言えないな。とにかく、今は七罪の変身能力に綻びがあることを信じて、行動を続ける他ない。・・・と、そろそろ時間だ。二人目の調査に入ってもらうよ』

 

「次?なら次はどこに行けば────」

 

いいと言い終わる前に、令音の言葉に遮られる。

 

 

『・・・ん、シンはそこにいてくれればいい』

 

「は?」

 

『・・・タイミングよく、本人からの希望が重なってね。せっかくなので同時に消化してしまうことにしたんだ。もうすぐ着く頃だと思うが────』

 

と、令音の言葉の途中で、ピンポーンと、家のチャイムが鳴った。

 

「誰だ?」

 

インターホンの画面を見やるも、誰も映っていない。士道は首を傾げながら廊下に渡ると、玄関の方に歩いていき、ドアを開けた。

 

「誰────」

 

「バァっ!」

 

「!!」

 

ドアノブを捻った瞬間、ドアの隙間から目の前に何かが飛び出してきて、士道は『それ』に手が出る。

だが『それ』は華麗な身のこなしで携帯電話をかわすと、小さな腕を器用に組みながらぷりぷりと怒り出した。

 

『もー、士道くんたら。危ないなー』

 

よくよく見ると、それがウサギを模したパペットであることがわかる。四糸乃の友達『よしのん』だ。

しかしその姿は、士道の知る『よしのん』とは少し様相がことなっていた。

それと同時に、バルバトスの反応もいまいち良く分からない。

いかんせん反応が曖昧すぎる。

士道はよしのんに言った。

 

「ごめん。急だったからつい」

 

『気をつけてよねー』

 

なんて言って、おどけてみせる。

いやにおどろおどろしい格好をしているものの、中身はいつもの『よしのん』らしい。

そこでゆっくりとドアが開き、その隙間から恐る恐るといった様子で、少女がこちらを覗き込んできた。────四糸乃だ。

 

「ごめんね、四糸乃。大丈夫?」

 

と、開きかけたドアを大きく開くと、四糸乃の格好を見て、少しだけ目を見開けさせる。

ドアの前に立っていた四糸乃の格好が『よしのん』とおなじくらいにいつもと違うものだったからだ。

つばの広い黒いトンガリ帽子に、これまた真っ黒なローブ。右手には小さな箒まで握っている。そう────まるで士道が今探している七罪の霊装そっくりの、魔女のような格好だった。

 

「四糸乃、それ・・・」

 

士道が問うと、『よしのん』が発破をかけるように四糸乃の頬をつついた。

 

『ほらほら、四ー糸乃』

 

「う、うん・・・!」

 

四糸乃はこくりとうなずくと、意を決したように士道を見上げ、唇を動かした。

 

「と、トリック・オア・トリート・・・っ」

 

「えっ?」

 

士道は四糸乃の言葉に一瞬ポカンとなり、すぐにその意味を理解した。

 

「あ、そっか。ハロウィンの仮装だっけ、それ」

 

確かにそんな時期でもある。士道は得心がいったようにうなずいた。

 

「よしのんのそれは・・・」

 

『うふふ、フランケンシュタインの怪物だよー』

 

がーっ!と両手を上げ、『よしのん』が凄んでくる。

 

「そっか。可愛いね」

 

「・・・・・・っ」

 

士道が言うと、四糸乃が息をつまらせ、恥ずかしそうに顔を俯かせた。

と、ちょんちょん、と『よしのん』が腕をつついてくる。

 

『ねえねえ。四糸乃を褒めてくれるのは嬉しいんだけどさぁ。何か忘れてなぁい?』

 

「何か?・・・ああ、お菓子か。ちょっと待ってて」

 

そういえば、肝心なことを忘れていた。士道は上着のポケットの中をゴソゴソと漁ると、袋を取り出す。

 

「ん」

 

包装されたチョコレートを四糸乃に渡す。一昨日、マクギリスと会話した時に貰ったチョコレートだった。

これ以外だとデーツしかない。

 

「ありがとう・・・ございます!」

 

そう言う四糸乃に士道は言った。

 

「どうする?なんか食べてく?」

 

「・・・はい!」

 

四糸乃はそう頷くと、士道は家の中に四糸乃を入れる。

 

「そういえば、前にもこんなことあったよね。四糸乃が初めて家に来たとき。あのとき俺、何作ったっけ?」

 

士道はそれとなく探りを入れると、四糸乃と『よしのん』は一度顔を見合わせてから士道に振り向く。

 

「はい・・・あのときは確か・・・オムライスを、作ってもらいました」

 

言って、四糸乃がうっとりとした顔を作る。

士道はそんな四糸乃を見て軽く息を吐く。

と、顔中縫い傷だらけの『よしのん』が不満そうに言ってくる。

 

「ん?覚えてないの?」

 

問うと、『よしのん』は一瞬考え込むような仕草をしてから、ポンと手を打った。

 

『それってもしかして、よしのんが折紙ちゃん家にいたときのこと?』

 

「・・・まぁ、そうだけど」

 

士道はそう答えるが、ふと士道は疑問を覚える。

なぜ“よしのんは自分と鳶一折紙しか知らない事を知っている”?

そんな疑問を頭に浮かべながら、士道は首を捻り、キッチンへと向かった。




おまけ

真那「いや、なんです?この格好は?」

夕弦「返答。恐らくは桃太郎というものかと」

真那「いや、それは分かりますよ?というか、夕弦さん達もその格好は・・・」

耶俱矢「私が猿ってどういう事!?」

十香「ぬぅ・・・私は犬のようだが、ちょっと苦しいぞ」

夕弦「指摘。似合ってますよ」

耶俱矢「夕弦はキジでまだいいじゃん!!」

十香「シドーは?シドーは何処にいるのだ?」

琴里「あれよ」

鬼の格好(霊装)をした琴里は指差す方向には────

「・・・・・・・」 バルバトスルプスレクス

「・・・・・・・」 グシオンリベイクフルシティ

「・・・・・・・」 フラウロス

「・・・・・・・」 バエル

「・・・・・・・」 キマリスヴィダール
        ↑
    (全員鬼役です)

真那「・・・あれに勝てと?」

夕弦「返答。無謀かと」

耶俱矢「勝てる気がしないんだけど」

十香「うむ!シドーは格好良いな!」
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