最近疲れが取れなくて、投稿ペースが落ちてきた鉄血です。
早く投稿ペースをもとに戻さねば・・・
三日月、お弁当あるけど食べる?
アトラ・ミクスタ
「・・・・・」
翌朝。士道は首を軽く回しながら、士道はリビングのソファから身体を起こした。
結局、昨日は子供化してしまった皆を隣のマンションに帰すわけにもいかず、士道の部屋グループ(士道、十香、四糸乃、美九)と琴里の部屋グループ(琴里、耶俱矢、夕弦)とに分かれて雑魚寝をさせるはめになった。
とはいえ、全員が全員五河家に泊まったわけではない。唯一、折紙のみが、「やることがある」と、もの凄く名残惜しそうに自宅に戻っていた。
とはいえ、歯ブラシや士道の私物のいくつか見当たらなくなっていたので、次のあったらアイツを絞め落とすという苛立ちもあったが。
「おはよう、しどう」
「おはよーございまーす、みかづきさーん」
「お、おはよう・・・ございます・・・」
『うーん、いい朝だねー』
と、リビングに入ってきた琴里、美九、四糸乃、そして『よしのん』が士道の方に目を向けて挨拶を返してくる。
「おはよう」
士道はソファから身体を逸らすと、そのまま床に足をつけるとそのまま立ち上がった。
どうせ十香や耶俱矢と夕弦はまだ部屋で寝ているのだろう。
士道はもう一度首を回しながら言った。
「───飯作るからちょっと待ってて」
士道はそう言って、手を洗ってから朝食の準備を始めた。
「あの・・・わたしも、てつだい・・・ます」
「あ、わたしもてつだいますねー」
四糸乃と美九がそう言って、台所へと入ってくる。
「そう?じゃあ、四糸乃は皿お願い。美九は卵割って」
「はい・・・っ」
「わかりましたー」
卵と牛乳、砂糖を混ぜたものに、食べやすい大きさにカットした食パンを浸し、バターを溶かしたフライパンでこんがりと焼き上げる。
簡単で美味しいと定評のあるフレンチトーストである。
無論、パンに味を染み込ませている間に、自分用のサラダと皆のサラダとスープを作っておく。
「琴里。もうすぐだからテーブル空けて」
「わかったわ」
士道の声に、リビングにいた琴里が行動を開始した。
台布巾でテーブルを拭き、美九が料理の盛りつけられた皿を四糸乃が運んでいく。別段珍しい光景でもないが、今は彼女らの幼い容姿のためか、妙に「おてつだい」感が出ていた。
「じゃあ食べようか」
『いただきまーす』
三人が士道に倣うように手を合わせ、ぺこりと頭を下げる。
「!おいしい・・・です」
「ん、まあまあね」
フレンチトーストを口に運んだ四糸乃が目を見開き、琴里がふふんと鼻を鳴らす。
なんだかんだ言っているものの、喜んでいるようだし士道はサラダにフォークを突き刺した。
───と。
「しどう、さん・・・」
「ん?なに」
「ごはん、たべないんですか?」
士道の皿にフレンチトーストがないのに気付き、四糸乃は士道に問うてきた。
「?飯ならあるじゃん」
士道はそう言うが、その返答に答えたのはよしのんだった。
『もー、四糸乃が言ってるのはそう言う事じゃないよー。士道君も鈍いねー。四糸乃が言ってるのは、それだけで足りるのかって聞いてたんだよー』
「ふだんよりたべるりょうもすくないもの。そりゃしんぱいするわよ」
琴里もよしのんの言葉に頷いた。
「別に今日はそこまで腹減ってないし」
士道はそう言うが、向かいの席に座る美九は言う。
「おなかがへっていなくても、ちゃんとたべなきゃだめですよー?でないとちょうしがでないんですから」
「・・・・・」
美九の言葉に士道は頭をかく。
確かに美九の言いぶんも一理ある。だが、トーストは琴里達と十香達の分しか作ってない以上、食べるものなど他にない。
と───
「これ・・・たべて、ください」
「「!?」」
四糸乃がフォークに刺したフレンチトーストを士道に渡してきた。
『わーお!四糸乃てば、ダイタン!』
琴里達が四糸乃の行動で目を見開け、よしのんは口元を抑えながら声を上げる。
「ん。じゃあもらうね」
士道は四糸乃に差し出されたフレンチトーストを口にもっていく。
「「!?」」
琴里と美九は更に目を大きく見開け、四糸乃は自分が何をしたのかを今、理解したのか顔を赤くする。
「うまい」
士道はそんな三人に気にすることなく咀嚼してそれを飲み込んだ後、こちらに視線が刺さるのを士道は感じとり、顔を琴里達の方へと向ける。
その目の先には四糸乃を覗く二人はジーッとした目で士道を見つめていたからだ。
「・・・なに?」
士道はじっと視線を送ってくる二人に目を細めながらそう言うが、琴里は機嫌が悪そうに口を開いた。
「・・・べつに。なんでもないわよ」
そう言う琴里に対し、美九は言った。
「よしのさんだけズルいですぅ。みかづきさん!やってください!」
美九はそう言ってフレンチトーストが刺さったフォークの柄の部分を士道に渡してきた。
「別にいいけど」
士道はそう言いながら、フレンチトーストを美九の口元へと持っていった。
「あーん」
美九は目を閉じたままそのフレンチトーストを口にいれると、両手でほっぺを押さえながら嬉しそうに声を弾ませた。
「うぅーん!おいしいですぅ。みかづきさんにたべさせてもらうとまたかくべつですぅ」
「別に味は変わらないでしょ」
美九の反応に士道はそう言うが、そんな士道達を見て琴里は更に呻いた。
「・・・・むぅぅ・・・」
今にも泣きそうな目をしながら視線を送ってくる琴里に、士道は言った。
「やって欲しいの?」
士道のその言葉に琴里は言う。
「・・・!べ、べつにたのんでないわよ、そんなの。こどもあつかいしないでくれる!?」
「あっそ」
琴里の返答に、士道はそう答えるとそのまま席から立ち上がった。
「俺、学校行く準備するから自分で食べたやつは適当に洗っといて」
そう言ってリビングから出ようとする士道に、琴里の様子を見かねた美九と四糸乃が士道を呼び止めた。
「あのー・・・みかづきさん」
「?」
顔を美九に向けると、四糸乃が唇を開いた。
「ことりさんが、ちょっときのどくなので・・・」
そんな四糸乃の言葉に続けるようによしのんがパクパクと口を開く。
『あーんしてあげたら?ものすっごい泣きそうな顔だよ?琴里ちゃん』
士道が目を琴里に向けるとそこには───
「・・・・・・・」
琴里は無言のままボロボロと泣いていた。
「して欲しかったら素直に言えばいいじゃん」
そう言う士道に美九は言った。
「それができればくろうはしないんですけどねえ・・・」
「そう言うもんか?」
「そういうものです」
作者「三日月にツンデレやってもあんま意味ねえのに琴里ちゃん」
琴里「・・・だって・・・」
作者「三日月の性格なら無理だって分かると思うんだけどねぇ」