夏休みももうすぐ近づいて来ましたねー。
また投稿ペース落とさないといけないのか・・・ヤダなぁ・・・
ヒイロー!!早く私を殺しに来なさーい!
頭がおかしいリリーナ
「───はいっ!出来上がりですよー!」
「・・・・っ!」
美九の声によって、七罪はハッと目を覚ました。
いつの間に身体の向きを変えられたのだろうか、ベッドに仰向けに寝かされている。一応胸元にバスタオルはかけられてはいるものの、なんだか気恥ずかしかった。
「どうですか?感想は」
「え・・・・っと」
美九に問われ、七罪は自分の肌を軽く撫でてみた。
「!な、何、これ・・・・」
にわかには信じられなかった。自分のカサカサな乾燥肌が、みずみずしい肌に変貌していたのである。
「うっふっふー。エステ初体験の人はみんな驚くんですよねー。ま、もちろんその状態がずっと続くわけじゃないんですけど、やっぱり感動ものですよねー」
「すご・・・これ・・・ホントに私の手・・・?」
「ええ、紛れもなく本物ですよー。そこまでいいリアクションしてもらえると、次のお部屋が楽しみですねー」
「え・・・?」
「さ、服着たら今度はこっちよ」
と、部屋の外から置かれた椅子で待っていたと思しき琴里が、立ち上がりながら言ってくる。
七罪は言われるがままに、先程脱いだ病衣に袖を通すと、部屋の奥の扉を抜け、次の部屋に進んだ。
「くくく、よく来たな。我ら八舞の領域に!」
「賞賛。その度胸だけは褒めて上げます」
七罪が次の部屋に入ると、瓜二つの顔をした双子が、何やら格好いいポーズを取りながら出迎えてきた。
スレンダーな耶俱矢に、グラマラスな夕弦という布陣。やはり、七罪の嫌いな女たちである。
「こ、ここは・・・・」
七罪は目を見開きながら部屋の中を見回した。壁に大きな鏡があり、それに向き合う形で、大きな椅子が設えられている。一目でわかった。ここは───美容室だ。
「誘導。まずはこちらに来てください」
言って、夕弦が七罪の手を引いてくる。
「わ・・・・っ」
七罪はそのまま部屋の奥にある椅子に座らされ、首から下を覆う大きなクロスをかけられた。
そして椅子を倒され、仰向けにされる。
「な、何を・・・・」
「続行。すぐに分かります」
夕弦はそう言って、手元のコックを捻り、七罪の頭にほどよい温度のお湯をかける。
そうしてからシャンプーを泡立て、七罪の長い髪を丁寧に洗い始めた。
「う、ぁ・・・」
人に頭を洗われるという慣れない感覚に、七罪は小さく身じろぎした。そんな様子を見てか、隣に立っていた耶俱矢が笑った。
「くかかか!夕弦のシャンプーは至極快楽であろう!何しろ、第九十一試合のシャンプー合戦において、一分足らずで我から勝利をもぎ取った腕前だからな!」
「微笑。耶俱矢がくすぐったがりだったのもありますが」
この場に士道がいたら何やってんの?と言っていそうなやりとりをしながら、夕弦は泡を流す。
「交替。───さあ、ここからは耶俱矢の領分です」
と、七罪の髪を拭き終わった夕弦が椅子を起こしながら言うと、耶俱矢が腰に差していた散髪用の鋏を抜き、器用にくるくると回して両手に構えた。
「くくく!任せるがよい!」
「か、髪・・・切るの?」
「応とも!しかし案ずるがよい!我が腕は、第九十二試合、ヘアーカット対決の結果を見ても明らか!」
「・・・ホント何でも対決してるわよね、あなたたち」
脇で見ていた琴里が、苦笑しながら言う。耶俱矢は得意げに胸を反らすと、「なんなら、士道の髪も切ったこともあるがな!」と言う耶俱矢に琴里が「はぁ!?」とすっとんきょうな声を上げる。
「何、そう派手に切り散らかすつもりはない。しかし───毛先の傷みと重い髪の束!それは見逃せぬな!」
そう叫ぶと、耶俱矢は手にした鋏を軽快に鳴らし、七罪の髪の毛先を周囲に飛ばしていく。
数十分後には、枝毛だらけの七罪の髪が、驚くほど綺麗に整えられていた。
「うそ・・・すご」
「ふ・・・まあ、このようなところか」
耶俱矢が決闘を終えたガンマンの如く、鋏の先にフッと息を吹きかけてから、指穴に指を引っかけ、くるくると器用に回してから腰元にしまい込む。
そして次はドライヤーと櫛を取り出し、七罪のごわごわした髪を入念にブローしていった。
「随分と癖が強い様子だが、手がないことはない。濡れ髪のうちに仕留めてしまえば、彼奴らが暴れることもあるまいて」
「は、はぁ・・・・」
七罪は頬に汗を垂らしながらうなずいた。
だが、自負の通り腕は確かなようだった。いつも寝癖だらけの七罪の髪は、信じられないくらいふわりと軽くなっている。
「くく、上出来だ。次なるエリアへと進むがよい」
「首肯。こちらです」
「ええと・・・」
次なるエリア。その言葉に、七罪は不安そうに眉をひそめた。
「何処に連れていくつもりなのよ・・・」
そう言う七罪に琴里は口に笑みを浮かべながら言った。
「ふふん。エステ、美容室ときたら、次は服選びに決まってるじゃない」
琴里の言葉に、後ろにいた十香達がうんうんとうなずく。
「・・・は、はぁ?ちょっと待って、私、そういうのはあんまり───」
「はいはい。話はあとで聞くわ。───さ、みんな」
七罪の声を遮るように、琴里がパンパンと手を叩く。
「うむ!」
「士道と真那が帰ってくる前にちゃちゃっと終わらせちゃいましょ」
琴里は服のセンスが壊滅的な二人が帰ってくる前に、七罪の着替えを終わらせるつもりでいるらしい。
七罪はそんな琴里達を呆然と眺めるしかなかった。
作者「・・・うーん」
狂三「どうかいたしましたの?」
作者「いや、今は七罪編書いてて、次折紙じゃん?そんでその次が主人公編なんだけど・・・」
狂三「あの、士道さん攻略編でしたわよね?」
作者「そそ。そこでハシュマルを出して良いもんかとね・・・一応、最後までとっとくつもりで考えてんだけどもさ・・・」
狂三「出したらどんな展開になりますの?それがまず一番に聞いて置きたい話なんですけども」
作者「んー・・・三日月が半身不随になって今後の攻略に大影響する。なんならネタバレすると、澪編で物理的に退場せざる得なくなる」
狂三「それで?その後は?」
作者「え?グッドエンドやトゥルーエンドどころか、バッドエンド直行よ?最短ルートよ?」
狂三「却下ですわ。却下。最低でもトゥルーエンドにしてくださいまし」
作者「今ん所はそのつもり。なんなら、まだまだそこまで辿り着いてないしね」
狂三「それなら構いませんわ。これからも頑張ってくださいな。作者さん」
作者「へーへー。・・・うん?」