デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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最近バイカスの動きに慣れて変態機動が出来るようになった鉄血です。

ただ、デルタガンダムが狩りずらいったらありゃしない

次がエピローグになります!では、どうぞ!

俺はその場所を見てみたい。お前はどうだ!バルバトス!

三日月・オーガス


第ニ十一話 願いの重力

「ちょっと待って!?それってどういう事よ!?」 

 

耶俱矢が顔を歪めながらマクギリスに叫ぶ。

 

『言った通りだ。このまま行けば彼が大気圏を無事に抜ける事はできない。バルバトス自体は装甲などかなり剥がれるだろうが、中のパイロットである三日月・オーガスは摩擦熱の焼け死ぬ事になる』

 

「反論。それでも士道には琴里さんの力を持っています。その回復力さえあれば────」

 

『無事だと言いたいのかね?一体どこにそんな保証がある?』

 

夕弦の言葉を遮るようにマクギリスは言う。

 

『五河琴里の力の事は聞いている。だが、完全に燃え尽きた状態で彼が生き返る保証もないだろう?』

 

「じゃあ・・・このまま見捨てろと言いたいんですか貴方はぁ!!そんなの私は嫌ですよぉ!!」

 

美九が目尻に涙を浮かべながらそう叫ぶ。

 

『では聞くが今の疲弊仕切った“君達に何が出来る“?今から彼を助けにいくつもりか?どうやって助ける?』

 

マクギリスは彼女達に現実を突きつける。

どうしようもない現実を。

 

「シドーが・・・死ぬ?」

 

十香が呆然とした様子でそう呟く。

視界がぐらぐらと揺れる。

また、あの光景を繰り返す事になる?耶俱矢と夕弦はどうにか助けられないかと叫んでいる。

四糸乃はずっと嗚咽をあげて泣いていた。

美九は諦めきれないと天使を使って叫ぶように声をあげていた。

七罪は、大きな帽子を深く被って顔を見せないようにしている。

そんな中で十香は宇宙を見上げて赤く光るバルバトスを見て呟いく。

 

「・・・シドー」

 

見上げる十香の頬に涙が流れ落ちた。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

“ピピピピ“ッとバルバトスのコックピットから警報アラームが鳴り響く。

士道は暑くなっていくコックピットの中で、汗を流しながらポツリと呟いた。

 

「やっぱり、地球の重力って凄いな」

 

衛星破壊の時、余った大きな破片を盾にしようかと考えていた士道は、フラウロスのダインスレイヴによって粉々に砕け散った衛星を見て、その考えを止めざるをえなかった。

今、バルバトスのスラスターを全開に吹かしてもきっと宇宙には戻れないだろう。

このまま地上に降りてしまえばどうなるのだろうか。

大気圏でこのまま焼け死ぬか、それとも琴里の精霊の力で蘇生出来るのか・・・予測が全くつかない中でも士道は冷静だった。

この状況でどうやったら生き残る事が出来るのかと。

初めて地球に降りた時は、敵のモビルスーツを盾にして大気圏の摩擦熱を防ぎながら地球へと降りた。

だが、今回は違う。

そんな盾になるモビルスーツもなく、大型メイスとてバルバトスの全身を隠せるほど大きくはない。

 

「・・・・・・」

 

士道は諦めたように目を閉じる。

十香達に帰ってくると言った事が嘘になってしまうが、彼女達は怒るのだろうか?それとも泣くのだろうか?

士道はそう考えて、再び目を開ける。

 

「お前はどうだ?・・・バルバトス」

 

俺はまだ生きていたい。オルガ達がいないこの世界でも今の自分には新しく出来た家族がいる。

 

士道はバルバトスに呟くように言うと、バルバトスはツインアイを光らせて士道の三日月に返答した。

 

「────えっ?」

 

士道はバルバトスの返事に顔を上げると、黒い大きな影がバルバトスを覆った。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「────あれは・・・・」

 

真那が宇宙を見上げる。

バルバトスの近くに巨大な艦が見えていた。

 

「・・・“イサリビ”」

 

ユージンは大気圏でバルバトスを守るように現れた艦を見て、シャトルの中でそう呟く。

突如現れたイサリビにユージンは安堵の顔をつくった。

 

「・・・たく、遅えんだよ。お前はよ」

 

ユージンはイサリビに向けてそう言った。

あのイサリビはきっとバルバトスが呼び出したものではなく、きっと────

 

「なあ、オルガ。やっぱお前も三日月の事が心配でいつも見てんだろ」

 

誰にも聞こえない声でユージンは窓の外からイサリビを見ていた。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「ねえ!!あれを見て!」

 

と、唐突に七罪が声を上げる。

 

「え・・・?」

 

十香達が顔をあげて空を見上げた。

そして視界に映るソレに目を見開ける。

 

「まさか・・・そんな事が────」

 

「ぁ・・・・・」

 

誰がそう漏らしたのか────その声に皆が目に涙を浮かべた。

 

「シドー!!」

 

「・・・・士道さん!!」

 

「「士道!!」」

 

「三日月さん!」

 

それぞれが巨大な艦の上に機体を固定させていたバルバトスを見て笑みを浮かべる。

士道は自身を固定していたイサリビから機体を離すと、そのまま十香達がいるシャトルへと機体を向かわせながら、イサリビへ顔を向けた。

 

「・・・・オルガ」

 

消えていくイサリビに士道は小さく呟く。

彼処に行けば、またオルガに会えるのだろう。アトラやクーデリアだっているはずだ。けど──── 

 

きっとオルガ達はソレを望んでいない。

士道はそれをなんとなくだが感じていた。

 

だから────

 

今は後ろを振り向かずに前を向いて歩き続けよう。

“三日月”は消えゆくイサリビに振り返らず、十香達のもとへと帰っていった。




ミカ「お前はどうだ? バルバトス?」

バルバトス「俺だって止まりたくない(´•ω•`)あ!三日月、上!」

ミカ「えっ?」

実はイサリビはバルバトスが出したものじゃないという・・・


作者「やっーと次で七罪編が終わるよ」

狂三「長かったですわね。四十話くらい使いましたわよ」

作者「しゃーないよ。二巻構成だし」

狂三「次も二巻構成ですけれど問題ありません?」

作者「問題はないよ?ただ───次はなぁ・・・」

狂三「・・・折紙さんですものね」

作者「三日月の折紙に対する好感度は最悪よ?色々やらかしたせいで」

狂三「しかも折紙さんのこの話は・・・」

作者「三日月にとっては割とブチギレ案件。しかも、折紙は自業自得だし」

狂三「まあ、そうですわね」

作者「知ったこっちゃないって顔してるけど、君もやらかしてるからね?一応言っとくけど」

狂三「・・・ぐうの音も言えませんわ」
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