ついに折紙編!!
原作で今、やっと十巻よ・・・
僕はまだ死ねない・・・死にたく・・ない
ビスケット・グリフォン
第一話
鳶一折紙という少女が『特別』になったのは、今からおよそ五年前のことである。
幼少期より聡明で、せいぜい、母が保護者会や三者面談で鼻を高く出来る程度のものに過ぎなかった。
得意科目は算数。苦手科目は国語。
好きな食べ物はグラタン。嫌いな食べ物はセロリ。
将来の夢は────可愛いお嫁さん。
世界は常識に満ち、誰もがそれを疑おうとはしなかった。己に出来る範囲のことをきちんとやっていれば、友人たちも、大人たちも、褒めてくれた。そんな優しい世界が、いつまでも続くものだと、特に意識をするでもなく思っていた。
だが、あの五年前の夏の日。折紙を取り巻く全てが変わった。
────あの日。街に戻った折紙を出迎えたのは、見慣れた街の風景ではなく、紅蓮の炎が燃え盛る地獄のような光景だった。
(お父さん、お母さん・・・・!)
折紙は、家にいるはずの両親の存在を思い起こすと、炎に包まれた街の中へと走っていった。
思えば、無謀極まる行動である。たとえ折紙が家に辿り着いたところで、出来ることなどなにもない。だが、その時の折紙は、父と母の無事を確かめる以外のことは考えられなかった。
ほどなくして折紙が自宅へと辿り着くと、父が母の肩を抱きながら、燃え盛る家の扉を蹴り破り、外に出てきた。
そのときの折紙の安堵といったらない。父と母は、生きていた。それが嬉しくて嬉しくて、目に涙を浮かべながら、父の手を取ろうと手を伸ばした。
しかし、その瞬間。
(────え?)
突然、空から光のようなものが降り注ぎ、折紙の身体は吹き飛ばされる。
そして────まさにその光の直下にいた両親は。
一瞬前まで人間の形をしていたとは思えないくらいに、小さな破片になっていた。
(あ、あ・・・あ・・・あああああ────)
折紙は歯の根を鳴らしながら、上空を見上げる。
そこには、光を放つ少女のシルエットが、あった。
(お、まえ、が・・・)
────お父さんと、お母さんを。
(許さない・・・!殺す・・・殺してやる・・・ッ!私が────必ず・・・っ!)
怨嗟に彩られた声を上げ、折紙は、復讐を誓った。
それが、折紙と精霊の出会い。そして同時に“あのとき”出会った少年。
ぶっきらぼうで、あのときにかけられた言葉は特段優しいというものではない。
だが両親を失った折紙は、彼という存在に寄りかかって、辛うじて己を保っていたのだ。
だから────それが遠因となり、ASTを追われることとなってしまった今も、彼に恨みを抱いたことなどは一度もなかった。
今になって思ってみれば・・・折紙は限界を感じていたのかもしれない。
精霊を倒すことを目的に組織されたはずのAST。超常的な力を人間に与えてくれる顕現装置。
それらを用いても、精霊には到底敵わなかったのである。
だから。折紙はさらなる力を求めた。
顕現装置を作り出した会社、DEMインダストリー。その、最新鋭の装備と、それを扱える身体を。
そして、折紙は────
◇◇◇◇◇
「シドー!」
隣のマンションから元気のよい声が響く。
そちらへに目をやると、士道と同じく来禅高校の制服に身を包んだ少女が、大きく手を振っていることがわかる。
「おはよう、十香」
「うむ、おはようだ!」
士道がそう言い返すと、十香は満面の笑みを作りながら大きく頷いた。相変わらず元気と活気が満ちている。
「今日もいい天気だな!ぽかぽかするぞ!」
「あー・・・うん、今日は温かいね」
士道はそう言って、ポケットの中からエナジーバーを取り出すと、片手で器用に包み紙を破ってそのまま口へと入れる。
「そう言えば、耶俱矢と夕弦は?また寝坊?」
ある程度咀嚼した後、士道は十香の後方を見やる。
「いや、もうすぐ来ると言っていたのだが・・・」
そう言って十香も後方を見ると、すぐに二人の姿が確認できた。
眠そうな顔を作って歩いてくる二人に、士道は言った。
「おはよう」
耶俱矢と夕弦は士道の顔を見る。
「・・・おお、士道か」
「返答。おはようございます」
眠そうに返事をする二人に、士道は首を傾げる。
「二人とも夜ふかしでもした?」
「少し夕弦と勝負をしていてな。白熱するうちに寝るのも遅くなってしまった」
「同調。おかげで寝不足気味です」
そう言う二人に士道は少しだけ息を吐く。
「二人ともこっちきて」
士道は十香に鞄を渡した後、八舞姉妹に手招きする。
「・・・どうかしたか?」
「?・・・どうかしましたか?」
そう言う二人に、士道は八舞姉妹に言う。
「二人とも、後ろ向いて」
「「・・・・・?」」
半分眠っている顔を傾げながら、二人はくるりと半回転する。
「十香、俺の鞄開けて」
「うむ?分かったぞ」
士道は十香が開けた鞄に手を突っ込み、二つのキンキンに凍ったペットボトルを取り出す。
「十香、これ耶俱矢に俺と同じことやって」
「?うむ」
十香は士道からペットボトルを受け取った後、士道は夕弦の制服の襟首を片手で器用に引っぱり、そのまま無防備な夕弦の背中に極低温のペットボトルを投下した。
十香も同じように耶俱矢の制服にそのペットボトルを投下する。
「ぴぁ────────っ!?」
「────────────ッッ!?」
その冷たさに飛び上がった八舞姉妹の悲鳴が盛大に響き渡った。
作者「そう言えばさトッキー?」
狂三「なんですの?」
作者「前に買ってきたお土産開けた?」
狂三「そういえば開けていませんでしたわね・・・貴方の事ですから変なものではありませんの?」
作者「いや、中身はハロよ?」
狂三「ハロですの?」
作者「そうそう。ほら、アレ」
ハロ「クルミ、ゲンキカ?クルミ、ゲンキカ?」
狂三「あら?貴方にしては随分と可愛らしい贈り物ですわね」
両手でハロを抱き抱える。
作者「まあねー。ちなみに今、狂三が持ってるハロ、それガンダムさんのハロだから」
狂三「はい?」
ハロ男 腕を出しながら
狂三「いやぁぁぁぁぁぁ!?」