デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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なんか日間ランキング見たら久しぶりに入ってるのを見てびっくりした鉄血です。

なんで急に上がったんだろ?

それよりも水星の魔女も面白くなっていきそうですね!


第六話 鉄華

「─────ッ!」

 

士道はエレンに大型メイスを突きだす。

突き出されたメイスをエレンは上手く受け流すと、流れるようにレイザーブレイドをバルバトスの首元へと振るう。

 

「・・・チッ!」

 

士道は苛立しげに舌打ちをしながら身体を後ろへと後退させ、その攻撃を回避した。

先程からこれの繰り返しだ。

エレンが逃げ、士道が追いかける。士道の攻撃をカウンターしながら、距離を取って逃げ回る。時間稼ぎが目的だと言わんばかりのその行動と、上手く戦えないというこの状況に士道は苛立ちを隠さなかった。

そんな士道の様子を見てか、エレンが言う。

 

「此処までしておきながら冷静さを失わないのは大したものです。大抵の人は此処まですると大胆さを見せてくるものですが」

 

称賛するエレンに士道は短く返事を返す。

 

「あっそ」

 

敵からの称賛も士道からしてみればどうでもいい。今、士道の頭の中に浮かべているのはどうやったら殺せるか、それだけしかない。

そして士道はもう一度コンクリートで出来た道を踏み締める。そして跳躍しようとしたその時。

 

「・・・なんだ?」

 

「・・・ッ!?これは─────」

 

士道とエレンは突如溢れ出る莫大な気配に顔を向ける。

そして────

 

「・・・・あ?」

 

士道の視界の半分が真っ赤に染まった。この感覚を士道は前にも体験している。あれは確か────

 

“モビルアーマーと対峙した時“の筈。

 

そして士道の目に映る一列された文字

 

ALAYA-VIJNANA SYSTEM SAFE MODE ACTIVATED

 

それと同時にバルバトスのツインアイも光り輝く。 

宿敵が、滅ぼすべき天使がいる。

それと同時に、六十六番目の悪魔が動き出した。

 

 

♢♢♢♢♢

 

 

「────」

 

十香達は呆然と目の前の光景に視線を向ける。

一瞬見間違いかと思ったが───違う。

仄暗い空間に一条の光が差し、その中に一人の少女が浮遊していた。

最初に目に入ったのは、その装いだった。

しかしそれも当然である。身体の線に沿うように纏わりついたドレス。満開の花のように大きく広がったスカーㇳ。そして、頭部を囲うように浮遊したリングから伸びた、光のベール。───それら全てが、目の覚めるような純白で構成されていた。

それはまるで花嫁衣装か───さもなくば、闇の中に降り立った天使の姿を思わせる。

 

「・・・・ッ、あれ、は────」

 

しかし、十香達が息を詰まらせたのは、それらの要素に目を奪われてのことではなかった。

その白いシルエットがゆっくりと近づいてくるのと同時、少女の顔が見て取れるようなる。

 

────その、鳶一折紙の、顔が。

 

「折紙・・・?」

 

「確認。やはり耶俱矢にもそう見えますか」

 

「ですね・・・でもあの姿って・・・」

 

耶俱矢と夕弦、美九もそれに気づいたらしい。眉をひそめながら口々に言う。

 

「・・・つまりそう言うことでしょ。琴里や美九と同じ・・・」

 

七罪がそう言いかけた直前、その言葉は中断された。

理由は単純。折紙がゆらりという動作でこちらに視線を寄越した瞬間───全身を無数の針に突き刺されるかのような悪寒が襲ってきたのである。

 

『・・・・っ』

 

耶俱矢たちが目を見開き、呆然と身体を強張らせる。十香は奥歯を噛みしめると、折紙に〈鏖殺公〉を構えた。

そんな十香に、折紙はジッと見やりながら、ゆっくりと滑るように近づいてきた。

そして十香を見下ろしながら、小さく唇を開く。

 

「夜刀神・・・・十香────倒す。私が」

 

「・・・折紙、貴様」

 

十香が視線を鋭くすると、折紙は悠然と右手を天に掲げた。

そして、その名を呼ぶ。

折紙が知るはずのない、その───天使の名を。

 

 

「────メタトロン〈絶滅天使〉」

 

 

折紙の言葉に応ずるように、既に日など沈んだ後の空から、折紙を囲うように幾条もの光が降り注いだ。

 

「く・・・」

 

十香は顔をしかめた。

霊装に・・・天使。もう、見間違えようがない。

顔を上に向けたまま、叫ぶ。

 

「・・・折紙。貴様、なぜ───“精霊になっている“!」

 

「精、霊・・・」

 

折紙は十香の発した言葉を復唱するように呟くと、目を物憂げに歪めて自分の手を、身体を見下ろした。

 

「そう・・・やはり、“そう“なの」

 

折紙は目を伏せると、己に言い聞かせるように言った。

 

「ならば────それでも構わない」

 

そして目を見開き、十香に剣のような視線を向けてくる。

 

「私は、精霊を倒すためにこの力を振るおう。精霊を殺す精霊となろう。そして全ての精霊を討滅し───最後に一人残った私をも、消し去ろう」

 

折紙が、両手を広げる。その動作に合わせるように、頭上の王冠がその尖端を広げ、日輪の如く円環を作った。

 

「〈絶滅天使〉────【日輪】」

 

折紙が、静かに告げる。瞬間、折紙の頭上に広がった円状の天使が回転を始め、周囲に光の粒を振りまいていく。

 

「シドー───私に、力を貸してくれ・・・ッ!」

 

四糸乃を耶俱矢を夕弦を美九を七罪を助けるために。

そして────あの女を。

不遜で、横暴で、愛想がなくて、口が悪くて、何を考えているかわからなくて、いつも邪魔をする、十香が大嫌いな───あの気高い少女の手をとるために。

十香は士道の名を呼び、天使〈鏖殺公〉の柄を握る手に、力を込めた。

 

「────あああああああああああああああああッ!」

 

頭の中で何かが弾けるようなイメージ。十香は身体の中に、何か温かいものが流れこんでくるような感覚。

そして────

 

「────────」

 

十香の脳裏にナニカが流れ出した。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

『今、ここに!アリアンロッド艦隊指令、ラスタル・エリオンの威光の元に悪魔は討ち取られた!』

 

『ウオオオオオオオオ!!』

 

巨大なクレーターの中で夕焼けに輝らされる巨大な人型のロボットが剣を掲げる。

それと同時に十香の周りにいつの間にかいたロボット達が勝利の雄叫びを上げていた。

 

「これ・・・は?」

 

先程まで折紙を接敵した筈の十香は呆然とその光景を眺めていると、十香の目に中心にいたロボットの剣先に目が奪われる。

 

「────ぁ」

 

掲げられる剣の切っ先。そこには“討ち刎ねられたバルバトス“の頭が夕焼けに照らされながら掲げられていた。

 

「ぅ────ぁ」

 

十香の視界が揺れる。気持ち悪い。この光景は一体なんだ?この悪夢は一体なんだ?

十香は頭の中がグチャグチャになりながら、一歩、足を前へと進める。

 

止めてくれ。あれは私の大事なシドーの───

 

届かない手を伸ばそうとする十香に誰かがその手を摑む。

 

「────」

 

十香はビクッと身体を震わせながらゆっくりと振り返ると、そこにいたのは。

 

「悪いな。嫌な夢を見しちまって。“アンタが悪い訳じゃないが、ここで見たことは忘れてくれ“」

 

白髮の青年は十香にそう言うと、十香の意識は急激に薄れていく。

 

「シ────ドー・・・・」

 

意識が薄れていく十香は、掲げられたバルバトスに手を伸ばしながら目を閉じた。




狂三「作者さん」

作者「どしたの?狂三」

狂三「これは一体どういうことですの!?」

周りELS

作者「エルスに機体が侵食されてんだもんしゃーないじゃん」

狂三「こんな所で死ぬだなんて私は嫌ですわよ!?」

作者「だーいじょうぶ。だーいじょうぶ」

狂三「どこがですの!?」

作者「俺には今、炭酸の加護があるのだ!!」

狂三「それ、貴方は助かっても私は助かりませんわよ!!」
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