デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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とうとう鉄血のオルフェンズが誇るバルバトス、バエルに並ぶ機体、キマリスが登場!

なお、このキマリス、反応速度に関してはバルバトスと三日月コンビを超える化物です


アイン!頼む!届けさせてくれぇ!

ガエリオ・ボードウィン


第七話 六十六番目の悪魔

「・・・・っ!?」

 

折紙は狼狽に目を見開く。

光が収まったとき、目の前にいた十香の姿を見て、折紙は思わず息を詰らせた。

彼女が身に纏っているモノ。

肩に、胸に、腰────身体の各所を鎧う紫紺の甲冑に、淡い輝きを放つスカート。見るものを圧倒する絶対的な威容に満ちたその姿は、つい先ほどまでの十香とはまるで別のものだった。

────霊装。精霊が精霊たることを示す、絶対的な鎧にして城。

今まで十香達が纏っていた限定的なものではない。完全にして無欠なるその姿に、精霊となった折紙もごくりと息を呑んだ。

最後に『それ』を見たのは、半年以上前になるだろうか。

夜刀神十香が学校に転校してくる前、高台の公園で、折紙が殺されかけた相手。

────剣の精霊〈プリンセス〉が、そこにいた。

 

「その姿・・・・」

 

折紙は表情を険しくしながら呟くように言うと、十香は顔を悠然と上げる。

だが、その顔の頬には涙の跡が何故か残っていた。

そして────

 

「鳶一折紙」

 

十香は静かに折紙の名を呟く。

そして、折紙の目に見据え、手にした天使の切っ先を向けてその唇を開いた。

 

「私は貴様が嫌いだ。今も、昔も、変わらずな。───だが、今の『嫌い』は、昔の『嫌い』と、たぶん、少し、違う。だから────」

 

一拍開けて十香は再びその唇を開く。

 

「殺すつもりでいく。────死ぬなよ、“折紙”」

 

十香は、静かな──しかし底冷えするような声音で言う。

 

「・・・そう」

 

圧倒的な威圧感。強烈なプレッシャー。少しでも気を抜いたのなら、一瞬に首を飛ばされそうな剣気が、折紙の全身を襲う。

だが、もしかしたら折紙はコレを待っていたのかもしれない。

折紙は〈絶滅天使〉を十香へと向ける。

そして十香も自身のやるべきことは一つだった。

 

「〈鏖殺公〉!」

 

天使の名を叫ぶと同時に、十香は地面に踵を叩きつける。

その名を示すのは、十香が手にした剣のみではない。

呼びかけに応えるように地面が隆起し、そこから、十香の身の丈を超える巨大な玉座が姿を現した。

 

「────【最後の剣】・・・・ッ!」

 

そして、呼ぶ。十香の天使〈鏖殺公〉。その真の姿にして、最強の剣の名を。

瞬間、玉座に幾つもの亀裂が入り、バラバラに砕け散る。そしてそれらの破片が十香の持つ剣に絡みついていき───長大な刀身を形作った。

そして十香は、上空に向けて声を上げた。

 

「もう一度だけ聞いておく!私とおまえは────本当にわかり合えないのか!?」

 

「・・・ッ、ふざけないで」

 

折紙が、顔を悲壮に歪めながら返してくる。なぜだろうか。十香にはそれが、泣きじゃくる幼子のように見えて仕方なかった。

 

「私の意志は変わらない。私の使命は変わらない。精霊は全て───私が否定する!」

 

折紙の言葉に、十香は大きく深呼吸をした。

 

「そうか。ならば仕方ない」

 

ゆっくりと、【最後の剣】を振り上げる。その刀身に、漆黒の光が纏わりついていく。

そして背後にいる五人に十香は一瞬たりとも視線を逸らさないまま、口を開く。

 

「────逃げろ。守りながらでは、戦えない」

 

耶俱矢達は、異を唱えなかった。私達も戦うとは言わなかった。十香の邪魔にさえなるかもしれない、と。

 

「十香、すまぬ・・・!」

 

「祈願。・・・ご武運を」

 

「あっ、ちょっと二人とも!」

 

耶俱矢と夕弦は四糸乃と七罪を抱えると、そのまま身体に風を纏わせて、凄まじいスピードで空へと逃げていった。

それを見届けた十香は折紙に言う。

 

「本気で灸を据えてやる。覚悟しろ、駄々っ子め!」

 

「戯れ言を────吐かすなぁぁぁぁぁッ!」

 

折紙は珍しく感情を露わにし、両手を前に掲げる。そして〈絶滅天使〉の尖端に、純白の光が収束し始めた。

そして────

 

「〈鏖殺公〉────ハルヴァンヘレ・・・・っ!?」

 

十香が〈鏖殺公〉を振り下ろそうとした時、凄まじい殺意が十香と折紙を襲った。

それと同時に────

一機の悪魔が彼女達の間に舞い降りる。

薄い紫と白、紺色を中心とした全身装甲。手にされたソレは馬上槍のように巨大でその先端は装甲の破砕に特化したドリルがつけられたドリルランス。

背中に伸びるアームにつけられたニ枚のシールド。そしてそのシールドには一つの星と八本の脚を持つ神馬スレイプニルが描かれていた。

ソレは、黄色のツインアイを輝かせてぶつかり合う直前だった十香達の姿を写す。

 

『────────────ッ!』

 

そしてバルバトス、バエルに並ぶその圧倒的な力の暴力が十香達を襲った。




狂三「作者さん。作者さん。聞いてくださいまし!」

作者「ん?どしたの?トッキー」

狂三「モビルスーツが地中から発掘されましたの!」

作者「あー。確かに幾つかの機体は発掘されて出てきたしな・・・どんな機体?」

狂三「全体的に丸くて、お髭みたいな顔が特徴的でしたわ」

作者「!?」

狂三「どうかいたしました?作者さん?」

作者「狂三。一つ言っておくわ。その機体は見なかった事にして埋め直せ」

狂三「ど、どうしてですの?」

作者「文明が滅ぶから」
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