あと何人殺せばいい?あと何人殺せばそこへ辿り着ける?教えてくれ────オルガ
三日月・オーガス
第一話
「・・・五年前?」
士道は顰め面をしながらデジタル時計を見る。
狂三が自分に何かをしたのは知っているが、これはどういうことだろうか?
「アイツの力、何の力だろ」
真那いわく、時間を操る力ではないのかと言っていた気がする。
士道は一瞬だけ狂三の顔を思い浮かべるが、すぐに頭を切り替えた。
「考えるだけ無駄か」
そんなことを考えた所で仕方ない。士道はこれからどうするか考えを巡らせたその時だった。
『───きひひ、ひひ』
「・・・・ッ!」
士道の頭の中から小さな笑い声が聞こえてきた。
士道はすぐに警戒するように身構えるが、周りには士道以外に誰もいない。
「・・・誰だ?」
『あらあら、悲しいですわね。もうお忘れになって・・・って、邪魔しないで下さいまし!?』
「・・・?」
狂三の突然の叫びに、士道は首を傾げた。
狂三の反応を察するに他にも誰かいるかのような・・・
と、そんな考えを浮かべる士道に、狂三は向こう側で誰かと話しているのが聞こえた。
『・・・はい?皆さんにも【九の弾】を使えといいますの?流石に皆さんの分の時間と霊力が足りませんわよ?』
狂三が向こう側で誰かと話しているのが聞こえてくる。
『せめて一人に絞ってくださいまし。流石にここで浪費するのは勘弁願いたいですの』
「何やってんの?」
『少々お待ち下さいな。はぁ・・・なぜわたくしがこんな事を・・・』
何かぶつくさ言っている狂三の声に士道は首を傾げながら数十秒。
────と、狂三以外にも聞き慣れた声が士道の頭の中に聞こえてきた。
『────兄様!!』
「あれ?真那?」
狂三以外にも聞こえてきた声。それは真那の声だった。
「なんで真那の声が聞こえてるの?」
そう呟く士道に、狂三が若干疲れたように言ってくる。
『今、わたくしや真那さんとこうやってお話ができているのは〈刻々帝〉の力ですの。【九の弾】。異なる時間軸にいる人間と、意識を繋ぐことのできる弾ですわ。そして士道さんには今、わたくしの弾で五年前の天宮市に送らせていただきましたの。この〈刻々帝〉の最後の弾である【十二の弾】の力によって』
「へぇ」
士道はあまり興味の無さそうな返事を返す。
『【九の弾】は意識を繋ぐだけではなく、士道さんの見たもの、聞いたものを共有することができますのよ?』
「それあんまりいい気分にならないんだけど」
『ですから、あまり人に言えないような行為は控えることをおすすめいたしますわ。まあ、真那さんもいますし、まずそんなことを士道さんはしないと思いますけれど』
そう言う狂三に士道は短くしないよと答えてから、こちらには居ない真那に言った。
「真那。“そっちはどうなってる“?」
『・・・ひでー状態です。見渡す限りは焦土ですし、今は私の変わりに十香さん達が戦っていますがあんまり良くはねーです。今どうにかなっているのは、モンタークさんがいるから何とかもっている状態です』
そう言う真那に士道は「そっか」と短く言い返した後、今度は狂三に士道は口を開く。
「・・・で?アンタは俺を五年前に戻して何がしたいの?」
そう言う士道に狂三は口を開く。
『士道さんにやっていただきたいのは、折紙さんが両親の仇を討つため・・・正確には────「仇」になる前の敵を討つため、ですわ』
淡々とした狂三の発言に、真っ先に驚いたのは士道ではなく真那だった。
『五年前に折紙さんが!?』
『ええ。士道さんには折紙さんがこの時代に戻ってきた折紙さんのその結果を覆すための“証明”をして欲しいのですわ』
狂三のその言葉にどこか違和感があるのを士道は感じた。
狂三「物凄く疲れたのですけれど」
作者「まさか原作でも振り回されるとは思わなかっただろ?」
狂三「なぜ、わたくしが毎回毎回こんな扱いですの!?いい加減にしてくださいまし!」
作者「そんなこと言うなら本編にモブキャラとして俺が出てやろうか?お前を振りまわす役として」
狂三「本気でやりそうで怖いですわね・・・!」
エラン「本当にやるんじゃないかな。割と彼ならやりかねないよ」
狂三「否定できませんわ・・・ッ」