デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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ここら辺は色々とオリジナル展開をしていきます!


第三話

『あれ、・・・・は・・・』

 

『一体・・・なんですの?』

 

『────────────』

 

目の前に立つモビルアーマーの姿に、真那と狂三は呆然とした声音で呟く。

しかしそれは無理もない。

全長が三十メートルはあろうかという巨体が目の前に現れたのだから誰しもが呆然とするしかないだろう。

更に狂三に至ってはまた別の感情もあった。

 

『・・・アレは・・・天使?』

 

直感でもなんでもない、無意識に狂三はモビルアーマーを天使と口にした。

 

「へぇ・・・アンタもチョコの人と同じこと言うんだ」

 

士道は狂三の呟きに、意外そうな顔を作る。

 

『チョコの人って・・・モンタークさんのことですか?と言うか・・・“アレ”が天使に見えます?どう見ても鳥なんですが・・・』

 

真那の素直な感想に対し、狂三は困惑した声を出す。

 

『いえ・・・何かのいい間違えでしょう。そもそもわたくしも五年前にアレを見たことはないですし・・・周りにいる黒い機械達も知りませんわ』

 

士道達を囲むようにプルーマ達の赤いレンズが〈ファントム〉と琴里達に視線らしきものを注がれている。

 

『・・・ええ。わたしも見たことがねーです。兄様は何か知っていやがるんですか?』

 

「知ってる」

 

真那の返答に士道は短くそう答えると、狂三と真那は驚いた声を出す。

 

『知ってやがるんですか!?』

 

『何処で知りました?あの怪物を』

 

狂三の問いに士道は口を開く。

 

「アイツは・・・俺とバルバトスで“殺した“。あの時に。チョコの人は確か、厄祭戦を起こした原因だって言ってたけど」

 

『厄祭戦・・・?って、あのおとぎ話の?』

 

『知っていますの?真那さん?』

 

狂三は真那に聞き返すと、真那は嫌そうな声音で狂三に言った。

 

『私の名前を呼ばねーでください。貴方に言われると無性にイラッとくるので・・・まあ、厄祭戦の事を知っているかと言われてもほんの少しだけです。大昔に地球圏規模の大きな戦争があって、その戦争で当時の人口の四分の一の人間が死んだってありえないお話ですよ?そのせいで文明が衰退していったって話なんですが・・・』

 

そう説明する真那に、狂三は言う。

 

『士道さん。“アレ“はどういったモノですの?』

 

「────“バルバトスの獲物“」

 

短く───そして静かにそう答えた。

その時、〈ファントム〉が同時に言葉を発する。

 

【やれやれ。“君のような怪物“はお呼びじゃないんだけどね】

 

〈ファントム〉はそう呟くが、モビルアーマーは何も反応を示すことなく、ジッと〈ファントム〉を見つめていた。

と、そんな状況にもかかわらず、幼い琴里が叫ぶ。

 

「わ、私の身体に・・・何をしたの!?私・・・要らないっ、こんな力・・・要らないっ!」

 

琴里が言うと、『何か』は静かに返答を返す。

 

【そう。でも少し待ってて。まずは“彼“をこの怪物から引き剥がさないといけないから】

 

〈ファントム〉はそう言ってモビルアーマーを見る。

 

『────────────』

 

モビルアーマーは〈ファントム〉をジッと見つめたまま動かない。

そしてそのまま、モビルアーマーは光の粒子となって五年前の士道の影の中へとプルーマと共に消えていった。

 

『兄様の・・・影の中に・・・?』

 

『入って・・・・?』

 

呆然とする二人を他所に、士道は〈ファントム〉に言葉を投げる。

 

「────おい」

 

【・・・・ん────?】

 

すると〈ファントム〉が、男とも女とも取れない声を響かせてくる。その際、視界にぼんやりとしたシルエットが動くが、士道は気にしなかった。

そんな士道に対して〈ファントム〉が発した言葉は予想外のものだった。

 

【─────え?】

 

〈ファントム〉が小さな声を発し、微かに身体を揺らす。

その動作が、士道や真那、狂三には動揺や狼狽に属するものに思えた。

 

【・・・うそ───君は・・・どうして、君が・・・】

 

「・・・は?」

 

〈ファントム〉の意外な反応に、訝しげな顔を作る。

 

「アンタ・・・俺の事、知ってるの?」

 

【─────】

 

士道の問いに、〈ファントム〉は沈黙を作る。しかしそれは、士道の質問を無視しているような様子ではない。ただ、呆然と言葉を発することができないように思われた。

 

【・・・君は一体『いつ』から来たの?それに───】

 

〈ファントム〉がそう静かな口調で言ったその時───。

空から一条の光線が降り注いだ。

 

「───ッ!」

 

士道はバルバトスを即座に纏い、空を見上げる。

〈ファントム〉目がけて空から光線が放たれたのだ。

士道はすぐさま顔を上げる。すると、そこに一人の人物の姿があった。

 

「・・・アイツ」

 

士道は短く、低い声音で折紙に言う。

空には折紙の他に、〈ファントム〉の姿も確認出来た。恐らく、先の一撃を避け、空に逃れたのだろう。

と、折紙が手を振ったかと思うと、折紙の周囲に浮遊していた『羽』から〈ファントム〉目がけて光線が放たれる。

そんな二人を追いかけようと士道はバルバトスと共に、空へと飛翔したその時だった。

羽型の天使を一つに結集させたその砲門が下方────士道へと向けられる。

士道は回避行動をしようとしたそのとき、耳元から真那の叫びが響き渡る。

 

『・・・兄様!射線上に人が!?』

 

「・・・・ッ!」

 

『士道さん!?』

 

真那の叫びに、士道はすぐに防御の体勢を取る。

士道の行動に、頭の中に狂三の意外そうな声が響くが、この状況に陥ってしまってはもう仕方ない。

─────結集した天使から、士道目がけて極大の一撃が放たれる。

その一撃はバルバトスに直撃したその瞬間。

 

「─────────ッ!」

 

バルバトスのナノラミネートアーマーによってその一撃は広範囲に拡散した。

勢いに押された士道は一度地上へと着地すると、舌打ち混じりに折紙と〈ファントム〉を見上げ、苛立ち気な声を出す。

 

「・・・アイツ」

 

そして士道がもう一度、スラスターを吹かそうとしたその時だった。

 

「─────!」

 

「あ?」

 

と、そんな中、誰かの声が鼓膜を揺らした。

狂三か真那かと思ったが、違う。これは明らかに───

士道はバルバトス越しに士道は気づいた。それは、目前にいた五年前の折紙のものだった。

その双眸はバルバトスへと向けられていた。

 

『士道さん、もう時間ですわ』

 

「もうそんな時間か。結局アイツから何も聞けなかったし」

 

狂三の声に士道はそうボヤくと、バルバトスを消して五年前の折紙に一度視線を向けて言った。

 

「偶然助かったみたいだけど、“次”はもうないから」

 

士道は折紙にそう言うと、次の瞬間、士道の視界が真っ暗になった。




作者「はあ・・・なんとか設定がある程度纏まったぜ」

狂三「何の設定です?」

作者「ヒロインズとガンダム・ダンタリオン(パーフェクトカウル)の戦闘描写設定」

狂三「ああ・・・前に言っていましたわね?で?どうしましたの?」

作者「ダンタリオンだけモビルスーツで出す。エイハブ・ウェーブで街がやばいことになるけど」

狂三「通信や電気系統が全部が麻痺しますわよね?」

作者「するねー。まあ、なんとかなるでしょ」
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