デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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投稿!!

バトオペのアトラスガンダムがキッツいと思う鉄血です

何つかってるのかって?

ジェスタとザクⅣだけどな!!


アイツが命張って作ったチャンスだろうがッ!!

ユージン・セブンスターク


第四話 

「いらっしゃいませ。お二人様でしょうか?」

 

「いや、待ち合わせなんだが・・・」

 

と慇懃に頭を下げるウェイターにユージンは答え、真那は広い喫茶店を見渡した。

と、すぐに奥まった窓際の席から真那達を呼ぶ声が聞こえた。

 

「こちらだ、二人とも」 

 

スーツ姿のマクギリスに真那とユージンは足早に近づくと、さっさと椅子に腰を下ろした。

即座に横合いからウェイターお冷やとお絞り、そしてメニュー表を差し出す。本革張りと見えるそれを真那達は手に取ると、テーブルの向かいからマクギリスが言った。

 

「ここは私が持つ。好きな物を頼むといい」

 

「言われなくてもそのつもりだっての」

 

つっけんどんに答えたユージンに対し、真那はメニュー表に目を走らせると、メニューの廉価を見て頬を引き攣らせる。

それはユージンも同様だったらしい。メニュー表を見た瞬間に、顔を引き攣らせていた。

 

「・・・高すぎるだろ」

 

そう呟くユージンに真那は同意をしたくなる。

だが、マクギリスは気にしていない様子で此方に笑みを浮かべたままだった。

 

「俺は・・・ブレンドコーヒーにミルフィーユ」

 

「私は、パルフェ・オ・ショコラ?・・・に、ヘーゼルナッツ・カフェで」

 

ユージンと真那の頼んだメニューの合計額は実に三千円近く。正直、頼んだモノの実態は見当もつかない。

 

「かしこまりました」

 

ウェイターが滑らかに退場し、二人はようやく一息をついてマクギリスに顔を向ける。

優雅に紅茶を飲むこの男に呼び出されて来たのだが、場違いにも程がある。

そんなマクギリスは紅茶が入ったカップを置くと、真那達に笑みを見せたまま、口を開いた。

 

「急に呼び出して済まないな。ユージン・セブンスタークに崇宮真那」

 

「三日月についてって言われたら誰だって食いつくだろうが」

 

ユージンのその言葉に真那はチクリと胸が痛む。

そう。真那にとって、自分のことよりも士道の三日月のことについて知りたかった。

 

「さっさと本題に入ってください。兄様について何処まで知っているのかを」

 

「分かった。だが、まずはコレを見て欲しい」

 

「あん?」

 

真那の催促にマクギリスは隣の椅子に置かれていたアタッシュケースから極薄のタブレット型端末を取り出した。

真那とユージンは画面に視線を向けると、そこには士道と同じ顔の青年が映っていた。

 

「・・・崇宮真士?誰だコイツ?てか、コイツ三日月に似てんな」

 

ユージンはそう言うが、真那はその名前を聞いた瞬間、頭に鋭い痛みが走った。

だが、この痛みは前にも感じたことのある痛み。それは二十日前───兄様が別の少年に見えたあの日の夜に。

 

「う・・・く・・・!」

 

「おい!?大丈夫か!?真那!!」

 

頭を押さえる真那に、ユージンは声を上げる。

周りからも心配する声が聞こえてくるが、それどころではなかった。

髪の長い少女の後ろ姿。

そしてミオと言う名前。

それらが脳裏に浮かんだ瞬間、真那は視界が明滅するかのような感覚を覚えた。

なぜだろうか、髪の長い少女の顔が思い出せない。ミオと言う名前。その少女のことを確かに知っている筈なのに───

 

「真那!!」

 

「・・・・・!?今のは・・・」

 

ユージンの声に真那は引き戻される。

額や掌は大量の汗が流れているにも関わらず、とても寒かった。

そんな真那の様子を向かいから見ていたマクギリスは目を細めていた。

そして真那に言う。

 

「どうやら何かを思い出したようだな」

 

その言葉に真那は答えられなかった。

この記憶が、自分の忘れる前のモノだとしたら───それが真那にとってとても恐ろしく感じられたのである。

 

「何を思い出したのか聞かせてくれるかね?」

 

「・・・ミオさん」

 

「ミオ?誰だよ」

 

真那が口にしたその名前にユージンは首を傾げる。

だが、真那にとってもそれは同じことだった。

 

「名前は知ってるんです。ただ・・・顔が何も思い出せねーんです」

 

「顔が思い出せないってそれじゃあ意味ねえじゃねえか」

 

「分からねーです・・・何も分からねーですよッ!?」

 

真那だって知りたい気持ちは一杯だった。だが、これ以上何も思い出せない。まるで記憶に鍵をかけられたように何も思い出せないのだ。

 

「分からないなら今はそれでいい。無理に思い出そうとしても混乱を招くだけだ。それで、崇宮真那。君はこの男を知っているな?」

 

「・・・・・」

 

マクギリスの言葉に真那は答えられなかった。

恐らくだが、自分の兄なのだろうとは理解は出来る。だが、プロフィールに書かれたそれが真那の考えを全てを否定していた。

 

「死亡・・・ってことはコイツはもう“死んでるのかよ”」

 

「ああ。しかも崇宮真那がこの青年の妹だと予想しても彼の死亡年数と崇宮真那の年齢が噛み合わない」

 

プロフィール写真も三十年前の物だと言うマクギリスに真那は顔を暗くする。

では、自分は誰?崇宮真士と自分はどういう関係で、ミオと言う少女は一体誰なのか?

そして五河士道と私は関係は─────

まるで自分は異物ではないのかと真那は思い始め、肩を震わせる。

だがそんな真那に、ユージンは言った。

 

「しっかりしやがれ真那。お前はお前だ。三日月の妹なんだろ?だったらアイツみたい細かい事なんて気にすんな」

 

「ユージン・・・さん」

 

真那はそう言うユージンに顔を向ける。そしてユージンは真那に言った。

 

「お前は三日月が好きなんだろ?だったらシャンとしやがれ。三日月を好きになった奴は皆強かった。アイツがいなくなっても前を向いて生き続けたんだ。そんなアイツらに負けんなよ」

 

アトラにクーデリア。あの二人は三日月が死んだあの日以来、泣くことなんてなかった。

それにクーデリアは俺達鉄華団の約束を果たすべく、ギャラルホルンと『ヒューマンデブリ廃止条約』を締結させたのだ。

 

人が人らしく、皆で笑い合える場所。

 

俺達鉄華団が自分の命を賭けて求めた未来への報酬───形は違ったが、それでも俺達は手に入れた。

他の奴等が忘れても、アトラやクーデリアは忘れなかった。三日月やオルガ────死んでいったアイツらのことを。

 

「だからしっかりしやがれ。次、三日月にあったら文句の一つくらい言えるようにな」

 

「・・・ユージン、さん」

 

目から涙が溢れ出てくる。ずっと───ずっと我慢してきた涙が。

 

「俺だって泣かなかったことなんてねえからよ」

 

あの日のことを今もまだ覚えている。三日月が言ったあの言葉を───

 

 

    

 

 

     

   ───死ぬまで生きて───命令を果たせ───

 

 

 

 

 

 

「・・・ぅぅ・・・ぁ・・・」

 

誰にも聞こえないように啜り泣く真那を横にユージンは思う。

 

 

(ぜってえに連れ戻してやるからな三日月)

 

 

ここにお前を待っている奴がいる。だから勝手に満足してるんじゃねえぞ。




狂三「ひたすらにユージンさんがカッコイイ回でしたわね」

作者「そりゃあユージンはやるときはやるし、カッコイイからね。ヘタレる時はとことんヘタレるけど」

狂三「所で作者さんは反省しましたの?」

作者「そりゃあの後で虚ろな目した真那に返して返して言われながら滅多刺しされたらなぁ・・・アレは痛みより精神にくるぜアレ」

狂三「それにしては平気そうですわね?」

作者「ガンダムだとあるあるじゃん?」

狂三「悪い意味でこの人慣てますわね・・・」
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