デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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水星の魔女の十九話見て思ったこと!

スレッタ・・・お前、腹が減ったからって冷蔵庫漁るなよ・・・ガチモンのたぬきに見えたぞ・・・


第十一話  

「はぁ・・・はぁ・・お、お待たせしました」

 

「遅いわよ」

 

流石に十分近くの全力疾走に息が上がっていた真那は、〈ラタトスク〉の医務室前にいた琴里に一言言われるが、何処か余裕がない様子だった。

 

「夕弦さんは?」

 

「夕弦ならこの先にいるわよ。ただ───」

 

琴里は苦虫を噛み潰したような表情で苦々しく言う。

 

「正直、“なんであんなに取り乱してる理由”が分からないの。士道は───“三日月”は何処って?三日月って誰よ・・・それに何時も隣にいる耶俱矢が居ても効果がないの」 

 

「そんなにですか・・・」

 

マクギリスの予想通りに真那は感心しつつ、琴里に言った。

 

「琴里さん・・・ちょっとだけ夕弦さんと二人で話をしてみても良いですか」

 

「・・・二人で?」

 

「はい」

 

怪訝そうにする琴里に真那は頷いた。

真剣な表情の真那を見て、琴里は小さく溜息をついた。

 

「・・・分かったわ。けど、十分だけよ」

 

琴里は真那にちょっと待っててと言って、医務室へと入っていく。

そして少しした後、琴里は耶俱矢を連れて部屋から出てきた。だが、耶俱矢も不安そうな表情で医務室に視線を向けている。

 

「・・・夕弦」

 

耶俱矢の不安そうな声に私は胸が痛んだ。

なぜなら彼女がこうなった理由を自分がずっと胸内に隠し続けていたから───

真那は不安そうにする耶俱矢を励ましの言葉をかけた。

 

「大丈夫ですよ。私が何とかして見せてみますから」

 

「・・・お願い・・・夕弦を・・・」

 

「任せてくださいよ」

 

耶俱矢は声にならないような小さな声で真那に言う。

そんな耶俱矢に真那は頷き、数度扉をノックをした後、返事がないので部屋に入った。

 

「失礼しますよ・・・」

 

真那はゆっくりと部屋に入った瞬間、誰かが真那を押し倒した。

 

「えっ!?ちょっ!?」

 

押し倒された真那は慌てた様子で自分を押し倒した夕弦に視線を向ける。

だが、今の夕弦の顔を見て真那は顔を引き攣らせた。

 

「質問。・・・“士道は”・・・“三日月は何処ですか”?」

 

夕弦の表情が完全に死んでいたと言えばいいだろうか?

目が完全に虚ろで光がない。前からあまり表情を見せなかった夕弦だったが、それでも普段の夕弦とはまるで別人ではないかと思うくらいの豹変ぷりだった。

何も答えられなかった真那に夕弦が再度聞く。

 

「質問。士道は・・・三日月は何処ですか?」

 

夕弦のその質問に真那は言った。

 

「兄様は・・・私達が知る兄様は消えました・・・」

 

真那のその言葉に夕弦が否定するように言う。

 

「反論。・・・嘘です。士道は・・・三日月は・・・消えてません」

 

夕弦が縋りたい気持ちも分かる。だってかつての私もそうだったから。だけど今は絶望だけじゃない。

 

「嘘じゃねーです。ですが兄様は───っ!?」

 

真那がそう言いかけた瞬間、真那は思いっきり床へと叩きつけられる。そして夕弦の顔が真那の視界いっぱいに覆い尽くし、そしてポタポタと温かいものが真那の頬をつたった。

それは涙だった。夕弦の目から溢れ出していた涙が真那の頬に滴り落ちる。

そして夕弦は小さな掠れた声でポツポツと独り言のように呟いていた。

 

「・・・先程、夢を見てました」

 

「夢・・・でやがりますか・・・」 

 

「士道と・・・一緒に映画を見ていた夢です」

 

「そう言えば・・・夕弦さんはよく兄様と映画を見てましたね」

 

真那のその言葉に夕弦は真那の服を握っていた手を更に力を込める。

 

「・・・その時、士道が言ってくれました。今度は耶俱矢と一緒に映画を見ようと・・・」

 

「・・・・・・」

 

真那は黙ったまま夕弦の話に耳を傾ける。だってそれは夕弦と三日月の大切な約束だから。

 

「一緒に・・・って、約束。・・・しました・・・なのに、どうして・・・」

 

───どうして私達を置いて行くの───

 

そんな本音が真那には聞こえたような気がした。

声を殺して泣く夕弦に、真那は優しい声で夕弦の背中を撫でる。

 

「・・・夕弦さんの気持ち、少しだけわかりますよ。私だってそうでした。兄様がいなくなって誰も、兄様の事を覚えていなくて・・・自暴自棄に・・・なってましたから」

 

夕弦の泣き顔に釣られ、真那も顔をぐしゃぐしゃにしながら必死に声を上げた。

でないと、夕弦と一緒に泣いてしまいそうになるから。

 

「けど、消えてしまった兄様を・・・助けられるかも知れないヒントを見つけましたから」

 

絶望だけじゃないとそう言って真那は夕弦にリングを見せると、夕弦は言った。

 

「それで・・・士道が取り戻せると?士道が帰ってくると?」

 

「分からねーです。兄様が帰ってくるかどうかなんて私だって分からねーです。でも、これ以外に縋る物は私にもねーですよ。だったらほんの少しの可能性でもあるなら私は何だって縋りますし、何でもします」

 

「・・・・・・」

 

真那のその言葉に夕弦は何も言わなかった。ただ、表情が少しだけ何時もの夕弦に戻ったような気がした。

 

「・・・憧憬。私は、真那が少し羨ましいです」

 

「なんで、です?」

 

「真那は私より・・・ずっと強いですから」

 

「当たり前、ですよ」

 

そう言う夕弦に真那はぐしゃぐしゃになった顔で笑って見せる。

 

「だって───」

 

そう。だって私は───

 

「───兄様の妹でやがりますから」

 

血の繋がりなんてもうどうでもいい。

私は───兄様の妹でありたいから。




作者「ねえねえ、真那に妹度で負けて今、どんな気持ち?どんな気持ち?笑」

琴里「〜〜〜〜アンタねぇッ!!泣」

戦車「辞めたげてよぉ!?琴里が一体何したって言うのさ!!」

狂三「幾ら“義妹とはいえ”、可哀想ですわよ」

作者、戦車「「あ」」

狂三「へ?」

琴里「」

作者「コイツ・・・俺があえて触れなかった所に触れて琴里に止め刺しやがった・・・」

戦車「見ろよ・・・琴里死んでるぞ」

狂三「これ、わたくしのせいですの!?」
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