デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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投稿!!
次回から戦闘に入ります!

お楽しみに!


第十ニ話 朽ちない『髑髏』

「ユージンさん!お待たせしました!」

 

「おう。・・・てか、なんでお前等が居るんだよ?」

 

夜。

駅前でユージンが真那とマクギリスを待っていると、真那と共に歩いて来た夕弦と耶俱矢を見てそう呟く。

そんなユージンに夕弦が答えた。

 

「愚問。ユージンと真那だけで危険なことをさせられません。私も手伝います」

 

「私は夕弦が心配だからついて来ただけ。てか、アンタ誰よ?夕弦とどういう関係?」

 

「あー・・・」

 

もしやとユージンと真那は思っていたが、どうやら三日月の事を覚えていない以上、ユージンとの関係も全てなかったことになっているらしい。

どう答えようかと考えていたユージンと真那に、夕弦が助け舟を出す。

 

「忠言。士道との関連で偶然知り合いました。それ以外ありません」

 

「・・・士道との?」

 

耶俱矢が疑い深くユージンをジロジロと観察しながら一通り見ると、確かにと呟く。

 

「確かに殿町以外の悪友って考えればいそうだけど・・・アンタ、夕弦に何もしてないわよね?」

 

「するかよ。つか、失礼だよな!?お前!!」

 

ユージンの返答に耶俱矢は信じたのだろう。

耶俱矢は真那を見て言った。

 

「ていうか、ここ天央祭があった時に使った駅よね?一体何処に行くのよ?」

 

「えーっとですね・・・このリングに表示されてる目的地って言えばいいです?」

 

「ふーん」

 

そんな耶俱矢にユージンは夕弦に誰にも聞こえないように顔を近づける。

 

「本当に大丈夫かよ・・・すっげえ疑ってるぞ」

 

「首肯。大丈夫です。耶俱矢はああ見えて結構単純ですから」

 

「お前、なにげに酷いな・・・」

 

「返答。何がです?」

 

首を傾げる夕弦にユージンは溜息をつく。

そんなユージン達に、後ろから聞き覚えしかない声がかけられた。

 

「すまない。またせたようだ」

 

「おせえよ」

 

車の後部座席から一人の男が降りてくると、耶俱矢と夕弦の姿を見て驚いた表情を作る。

 

「おや?彼女達も参加するのかね?」

 

そう言うマクギリスに夕弦が前に出て言った。、

 

「首肯。これは私の意志です。そして三日月にはもう一度、言わなくてはならないことがありますから」

 

そう言う夕弦にマクギリスはフッと笑うと、そのまま踵を返す。

 

「そうか・・・では行こうか。私にもやれねばならない事があるのでね」

 

「あっ!!ちょっと!?待ってくださいよー!」

 

先に歩き始めるマクギリスにユージン達は目的地であるアリーナへと向かった。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

「あれ?」

 

目的地であるアリーナへとついた五人はリングの座標をもう一度見る。

目的地である座標場所はどうやらアリーナの中らしい。

 

「鍵がかかってやがる」

 

ユージンは数度ガチャガチャとして開かない扉を見て、チッと舌打ちをしていると真那が前に出た。

 

「任せてください」

 

「あん?」

 

そう言いながら扉の前に立つと、真那は〈ヴァナルガンド〉を展開し、扉の鍵を剣で叩き壊す。

 

「こうすれば手っ取り早いですよ」

 

「「・・・・・・」」

 

こうすれば手っ取り早いと言う真那にユージンと耶俱矢が顔を引き攣らせていた。一体誰に似たのだろうか?

 

「行くぞ」

 

マクギリスが鍵が壊れた扉を押し、館内へと足を踏み入れる。

カツカツと足音が夜の静かなアリーナに響き渡る中、先頭にいたマクギリスがふと足を止めた。

 

「どうしました?」

 

真那はそう言うと、マクギリスの先には第三ホールの扉があった。どうやら目的地についたらしい。だがその扉の前に立つと冬寒いのにも関わらず、重苦しい冷気がその扉の隙間から溢れ出ていた。

 

「準備はいいか?」

 

ユージンが声をかけると皆は頷いた。そしてそこからゆっくりと扉を開けた、その直後。

ぶぅん、という奇妙な振動音を響かせて、扉からずっと離れた場所に一つの光が生まれた。

まるでLED電球のように青白いその光が、暗闇を霧散させる。

 

「・・・おいおい・・・ここ本当に第三ホールか?」

 

一度来たことがあるユージンはあまりにも不気味過ぎる空間にそう感想を漏らす。

 

「リングの様子は?」

 

「何も反応はねーですね・・・」

 

目的地の座標を示すだけで他に反応を示さないリングに、真那は青白く光るサークルに目を向けた。

十メートルほど先で青白く光るサークル。罠だと分かっていて近づかなくてはならないのが不安でしかないがやるしかない。

 

「真那・・・」

 

「皆さんは扉のとこで待っていてください。私が近付きます」

 

そう言い残し、真那は慎重な足取り前進を続けた。

青白い燐光に照らされたその床へ真那はゆっくりと移動し───直前で一呼吸入れてから、サークルの中に足を踏み入れたと同時───

 

「・・・・・っ!?」

 

床のラインが青く発光し、同時にその線が一気に部屋全体に広がって部屋全体を凄まじい震動が部屋中を揺るがした。

 

「真那ッ!!」

 

夕弦が叫ぶと同時に、真那はすぐさま後方へと飛び退って皆がいる扉の方へ全力で走り出す。

 

「・・・・・ッ!?」

 

真那は走りながら床に広がるラインに視線を向ける。その広がるラインが真那には紋章に見えた。

 

「これは・・・!?」

 

マクギリスが驚愕で目を見開けた。なぜなら、床に広がる紋章の中央に“巨大な黒い腕”が天高く伸びていたのだ。

 

「おいおいおいっ!?マズイんじゃねえか!?」

 

「ねえ!?扉が開かないんだけど!?」

 

「はぁ!?」

 

耶俱矢の悲鳴にも近い声にユージンが叫ぶ。

そしてそれと同時に非常口看板のライトが一斉に消灯し、あたり一面が紋章の青白い光に照らされていた。

 

「おい、待て・・・まさかこんな“街なか”で───」

 

ユージンは消えるライトを目にして携帯の画面を開けようとするが───携帯は何の反応も示さなかった。

巨大な腕が紋章の中から這い上がってくる。黄色い眼光に髑髏のように見える胴体。そして、黒い巨大な足。

二十メートル以上はあろうかというその巨体に皆は足が竦んで動けなかった。

 

「“ガンダム・・・ダンタリオン”!!」

 

マクギリスがその悪魔の名を呼ぶ。そしてダンタリオンのツインアイが暗闇の中で強く輝きを放ちながら彼等を見下ろしていた。

そしてユージンがダンタリオンを見て絶叫のような声を上げた。

 

「───“モビルスーツだと”!?」

 

天宮市のアリーナに七十一番目の悪魔が顕現した。




作者「はい!と、言うわけで!ガンダムダンタリオンの登場です!いやぁ、ここまで長かった!!」

狂三「ちょっと待って下さいまし。確か、エイハブ・リアクターは街に持ち込んではダメな代物でありませんでした?」

作者「うん。だって───電子機器や交通機関がエイハブウェーブの強烈なジャミングで全部使えなくなるから」

狂三「それを分かっていて良くモビルスーツを街に出しましたわね!?」

作者「死人が出るのはガンダムらしいだろ?それがガンダムだ」
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