デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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後書きで真那がぶっ壊れます


第二十話 また会えたら

「やった・・・?」

 

倒れ伏し動かないダンタリオンを見て誰かがそう呟く。

 

「・・・終わった・・・」

 

と掠れた声で真那が呟くと、その一言がきっかけとなり───。

十香達が、一気に歓声を爆発させた。

 

「「「「や、やったああああああッ!!」」」」

 

真那もそこに加わりたいのはやまやまだったが、急にふーっと意識が遠ざかるほどの疲労感に襲われ、地面に座り込む。立ち上がろうとするが全身に力が入らない。そんな真那の目の前に白い手が差し出された。

 

「歓喜。お疲れ様です。真那」

 

「・・・ええ。お疲れでやがります。夕弦さん」

 

差し出されたその手を握り、真那は引っ張ってもらって何とか立ち上がり、既に天使を収めて微笑んでいる夕弦と、軽く腕をぶつけあって勝利を祝う。

 

「想起。前にも士道とコレをしたことがありました」

 

「・・・・そんなこともありましたね」

 

確かユージンさんと兄様がやっていたのを十香さんと一緒にゴネてましたっけと談笑をしながらダンタリオンを見る。───が、そこに“ダンタリオンの姿はなかった”。

そして喜ぶ十香達を覆う巨大な黒い影。その瞬間、五河士道が焦りを含んだ声での絶叫だった。

 

「皆!!そこから離れろおおおおぉぉッ!!!」

 

「「「ッ!!?」」」

 

その絶叫に十香達は散開し、先程まで十香達がいた所に巨大な手が振り下ろされる。凄まじい震動と土煙に真那は一瞬思わず目を瞑ってしまい、その全容を詳しく把握出来なかったが、間違いない。あの手は───

 

「なん、で・・・・?」

 

真那は掠れた声で目の前で立ちあがる“ダンタリオン”に、そう呟いていた。

そう。だってあれはさっき倒した筈だ。八舞姉妹の【天を駆ける者】によって貫かれた筈なのだ。

それなのに───

そんな呆然と絶望にぺたんと地面に膝をつく真那に、ガンダムダンタリオンは赤く輝くツインアイで真那達を捕らえる。

物を言わぬダンタリオンにあったのは怒りだった。

“天使”がよくもやってくれたな───と。

 

ダンタリオンにとって十香達“小娘”はもとより眼中にない。ただ、“彼女等の中に眠るあの女が持っていた天使”にだけダンタリオンは“敵意”を向けているのだ。

 

ダンタリオンは破損したハーフTカウルの右腕をパージし、その中に収納された本来の腕にベイオネットライフルを装備すると、そのままソードモードに切り替え、叩きつけるように十香達に振り下ろす。

 

「ッ!!回避!!回避!!」

 

ユージンの声に皆がバラバラになってダンタリオンの振り下ろされたベイオネットを避ける。だが、そんな彼女等にダンタリオンはベイオネットライフルの銃剣を地面を削り取るように一気に薙ぎ払いつつ、スラスターを吹かしながら一気に加速し、そしてそのまま巨大な左腕を振り上げた。

 

「・・・・ぁ」

 

振り上げた拳の先には膝をついて座り込んでいた真那がいた。

 

「真那ッ!!」

 

「真那さんッ!?」

 

「逃げてください!!」

 

士道が四糸乃が夕弦が座り込んでいた真那に逃げろと叫ぶ。

その声に真那は逃げようと足を動かそうとしたが、真那の足は石になったように動かなかった。

ダンタリオンの拳が真那に目掛けて振り下ろされる。迫るその巨大な拳に、真那は自分は此処で死ぬのかと思った。

あの拳に直撃したら私はきっと跡形もなく潰れて死ぬだろう。兄様にもう一度会うこと出来ずに。

そんなのは嫌だと内心は思っていても、身体が限界なのか動いてくれない。

───死にたくないと私は思った。兄様とずっと一緒に居たい。皆と一緒に居たい。やりたいこともいっぱいある。そんな毎日を兄様や皆と過ごしたかった。

だが、目の前に迫る自分の死に私はただ受け入れるしかなくて───

 

(死んだら───兄様に会えるんでしょうか?)

 

死んだ奴には死んだ後で何時でも会えると言っていた兄様に、私はその時は何も言えなかったが、もしここで私が死んで兄様に会えるのなら───

 

(───もう・・・それでも良いです)

 

真那は襲いかかってくるであろう衝撃に備えて目を閉じる。

 

ごめんなさい皆さん。私、約束守れそうにねーです。

ごめんなさいオルガさん。私はうそつきでした。

 

 

 

 

 

兄様───もし、そっちで会えたら・・・真那をいっぱい怒ってください。

 

 

 

 

 

「真那あああああああッ!!」

 

 

皆の叫び声と共にダンタリオンのその拳は真那を押し潰そうとして───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガアアアンッ!!───と。

 

拳と“大型メイス”が凄まじい音を立てて衝突した。

 




作者「さてさて───真那ちゃん。頑張った君にほんの少しだけ飴を与えよう」

狂三「今の真那さんにとって絶対に手放したくない飴ですわね。というか、ここで与えても良かったので?」

作者「まあ、虐めてばかりだと流石にね?でも、さ・・・これはヨソウガイダッタナー・・・」

ミカ「・・・真那大丈夫?」

真那「兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様兄様ニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマニイサマ・・・・」

狂三「真那さん、三日月さんからカレコレ二日間寝ずに離れてませんわよ?」

作者「真那ちゃんが壊れちゃった・・・」
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