デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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第二十一話

ダンタリオンの拳を振り下ろされた時、私は死んだかと思った。

でも私は死んでいない。それは何故か?何故なら私の目の前には───

 

 

 

土煙が晴れる。真那の目の前にはダンタリオンの以外にも巨大な影が一つあった。

 

「──────」

 

その影の正体に誰もが言葉を失う。なぜならその影の持ち主はこの場にいる誰もが知っていた。自分達が取り戻そうとしていた人が使う悪魔。

そうそれは─────

 

「バル・・・バトス」

 

ガンダムバルバトス。三日月が使役する悪魔。

 

「にい、さま・・・」

 

真那はバルバトスを見て、無意識にそう呟く。なぜ、どうしてこのタイミングで現れる?だって夕弦が危なかった時は姿を現さなかったのに。

そんな彼女達の思惑に対し、動きを止めるダンタリオンとバルバトスはとてつもなく長く感じる数瞬の対峙の後、動きがあったのはダンタリオンの方だった。

ダンタリオンが影のように消えていく。そんなダンタリオンを見送るようにバルバトスはただ、ジッと見つめるだけだった。

そしてダンタリオンが完全に消え去った後、バルバトスが十香達の方に頭部を此方へと向けた。

 

「シドー!!シドーなのか!?」

 

十香が叫ぶ。その叫びにバルバトスは反応した。

 

「・・・えっ?」

 

その言葉を漏らしたのは誰だったか。自分だったのかもしれないし、十香達の誰かだったのかも知れない。

バルバトスの“コックピットが開かれる”のを見て誰しもが思ったこと。それは─────

 

「誰も・・・乗っていない?」

 

誰もいないコックピットに真那達は困惑する。そしてバルバトスはコックピットを開いたまま、しゃがんだ姿勢になる。その姿はまるで誰かが乗り込むのを待っているようだった。

 

「・・・・行こう真那」

 

士道は真那にそう言って、バルバトスへと足を動かした。

 

「・・・・・」

 

真那はバルバトスへと向けて歩く士道の後ろ姿を追えなかった。

ここまで来た。ここまで来たのに、真那はその先に進むことが出来ない。何故なら知りたくないことまで知ってしまいそうになりそうな恐怖があったからだ。

前に進みたくても進めない真那に誰かが背中を押した。

 

「・・・・ぁ、四糸乃・・・さん」

 

真那の背中を押したのは四糸乃だった。いつもこういったことをしない四糸乃に、真那は困惑しながら顔を四糸乃に向ける。

困惑する顔を向ける真那に対し、四糸乃がおずおずとした様子だったが、『よしのん』ではなく自分の口で四糸乃は真那に言った。

 

「行って・・・ください。本当は、私も行きたいですけど・・・きっと私達じゃ・・・三日月さんを、説得できませんから・・・」

 

「・・・四糸乃さん」

 

きっと四糸乃にも三日月に言いたいことは色々とあるのだろう。だが、今、三日月を呼び戻せそうな人など真那くらいしかいないと四糸乃は思って真那の背中を押した。

 

「だから・・・私達の代わりに・・・行って、ください」

 

四糸乃のその言葉に皆が頷く。

そして真那は少しだけ目を閉じた後、すぐに強く頷いた。

 

「分かりました。なら、私が皆さんの代わりに行ってきます。そしてぜっーてに兄様を・・・連れ戻してやります」

 

真那は皆にそう言って、士道の元へとかけていく。そしてバルバトスのコックピットへよじ登ると、そこには既に士道がいた。

 

「・・・始めるけど、いい?」

 

「私のことはいいです。ですけど、貴方は?阿頼耶識がねーとバルバトスは─────」

 

そう言いかけた真那に、士道は言う。

 

「俺の身体はもともと三日月が使ってたものだから、阿頼耶識自体はあるから心配はいらないよ」

 

「・・・そうでやがりますか」

 

少し複雑な気分になる真那に、士道は口を開く。

 

「ゴメンな。真那」

 

「な、なんでやがりますか?急に・・・」

 

急に謝り始めた士道に真那は困惑する。

困惑する真那に士道は言う。

 

「“俺達のせいで”真那達に迷惑をかけたことに──かな」

 

「・・・・気にしてねーですよ」

 

そう答えてソッポを向くそんな真那に士道は苦笑してモニターに触れると、コックピットハッチが閉じていく。

 

「じゃあ─────行くよ」

 

「・・・・・はい」

 

士道はそう言って密室になり、暗くなったコックピットの中で士道は呟いた。

 

「─────網膜投影スタート」

 

その言葉と同時にバルバトスのコックピットの中が輝く。そしてそれと同時に─────

真那と士道はバルバトスの“中”へと取り込まれた。




作者「ガンダムキャリバーンって箒を持った魔女をモチーフにしてるって聞いて確かにそうだわって思ったわ」

狂三「中々独創的なデザインでしたものね」

作者「でもね、同時に思ったのが七罪の天使って箒型だし、魔女がモチーフだから・・・」

七罪「もしかしてアンタ、私を殺す気じゃないわよね!?」

作者「いや、しねえよ?ただ、七罪の天使ならキャリバーンごっこ出来るんじゃないかなってさ・・・」

狂三「なんですの?それ・・・」

作者「真那にハニエルを貸してバルバトスと勝負するとか見てみたくない?」

七罪「絶対に貸さない。何か嫌な予感する」

狂三「まず、それをすると真那さん死にますわよね?ただでさえ、DEMのせいで身体をいじられて寿命が10年ほどしかありませんのに、それを更に加速させるつもりですの?」

作者「真那がちゃんと治療してれば少しでも長生き出来るんだけどね?それサボって兄様兄様って言ってんのがうちの真那ちゃんだけど」

七罪「アイツ、私の体調とか気遣う前に自分の体調を気遣いなさいよ!?」

作者「因みにこれかなり先になるけど、三日月はもっと寿命短いよ?」

狂三、七罪「「は!?」」

作者「ガンダムフレームって乗ってるパイロットってガエリオ以外全員死んでるからね?月鋼も一人死んでるし」

狂三、七罪「そうでしたわ!?」「そうだった!?」」
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