デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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第ニ十二話 まだ帰れない

「・・・ん・・・んぅ・・・」

 

真那の寝苦しそうな声が狭いコックピットに響き渡る。

 

「んにゅ・・・ぅ?・・・ここ、は・・・?」

 

真那はゴソゴソと身体を動かしながら伸びをすると、「あがっ!?」と情けない悲鳴とともに真那の掌に鈍い痛みが走った。

 

「え」

 

真那はその悲鳴が聞こえた後ろ側に顔を向けると、そこには口もとを抑える士道がいた。

 

「な、な、な!うにゃああああああああああッ!?」

 

「ちょっ!?まっ!?」

 

真那のそんな悲鳴とともにバチーン!と痛々しい音がコックピットに響き渡った。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「ごめんなさい!ほんっとうにごめんなさい!!」

 

「だ、大丈夫だから・・・」

 

必死に謝る真那に対し、士道は頬を真っ赤に腫れさせながら大丈夫と答えると、士道は周りを見渡した。

 

「それにしても・・・ここは何処だ?」

 

「格納庫・・・ですかね?」

 

開かれていたコックピットの先に広がっていた格納庫らしき場所でバルバトスがしゃがんだ姿勢のまま鎮座しており、自分達以外誰もこの場所にいなかった。

真那達はコックピットからおそるおそる顔を覗かせていると、真那達の上から声が響く。

 

「あ、起きた?」

 

「───ぇっ?」

 

その声に真那は身体を強張らせた。

恐怖ではない。なぜならその声は真那にとって一番会いたかった人の声で───

真那はゆっくりと顔を上へと向けると、そこにいたのは

 

「ぁ───」

 

黒い髪に青空のような目を持つ少年だった。

 

「“おはよう。真那”」

 

「・・・にい、さま」

 

無愛想だけど優しいその声を聞いて真那の視界がボヤけ、目に涙が溢れ出る。

そして真那が今まで我慢してきたモノが決壊した。

 

「にいさまっ・・・にいさまっ!!」

 

真那はすぐにコックピットハッチをよじ登り、座る三日月の胸に飛込むと、真那はそのまま胸の中で声を上げて泣き出した。

 

「にいさまぁっ!!・・・にいさまぁ!!」

 

「・・・ん」

 

顔をぐしゃぐしゃにして胸内に泣きつく真那をなぐさめるように、三日月は彼女を抱きしめながら背中をポンポンと叩く二人の姿を見て、士道はどこか安堵したような表情をした。

今の今までずっと我慢してきたのだ。今のこの瞬間、邪魔をするのは野暮というものだろう。

嗚咽を漏らす真那を三日月は撫でながら士道に顔を向ける。───その目はどうして来たのかと訴えているように見えた。

 

「なんで来たの?」

 

そう言う三日月に、士道は言った。

 

「俺が三日月の代わりになる為だよ」

 

「俺の代わり?・・・なんで?」

 

そう言う士道に、三日月は訳が分からないと言った様子だった。

 

「元々のことの発端は“俺達”のせいなんだ。だったら俺達の問題に巻き込んだ三日月には十香達と一緒に───」

 

「“別にアンタらのせいじゃないでしょ”」

 

「違うッ!!」

 

そう言う三日月に士道は違うと叫ぶ。

 

「元々“澪”が俺を───」

 

「悪いけど“今のアンタ”じゃ俺の代わりにならないよ」

 

士道がそこまで言った所で三日月はそう言って、真那を士道へと受け渡した。

 

「にい───」

 

涙で目元を赤くした真那が三日月から離れたくないと手を伸ばすが、そんな真那に三日月は言う。

 

「───真那の帰る場所はそっちでしょ。だからこっちに来たら駄目だよ」

 

「嫌です!!待ってくださいッ!!私はまだ──ッ!!」

 

一緒に居たいと言う前に士道達は現実に引き戻された。

引き戻される彼等を見て三日月は呟く。

 

「俺はそっちには戻れないよ。───俺にはやることがあるから」

 

三日月の視線の先には六つの巨大なマニュピレーターと一つ目の赤色の単眼が輝いていた。

その一つ一つがモビルスーツと同じ大きさで鋏のような形状のマニュピレーターが三日月を視界に入れると同時に赤く光輝く。

 

『─────────』

 

「うるさいよお前」

 

三日月のその言葉と同時にバルバトスは地を駆け抜けた。




狂三「作者さん!?これ大丈夫なやつですの!?」

作者「大丈夫大丈夫!これさえあればビームに強い機体でも一発だぜ!」

狂三「破壊力の向きが敵だけではありませんわよ!?」

作者「大丈夫大丈夫!俺が支えてやるから!」

狂三「絶対生身で撃ったらマズイ代物ですわよね!?」

作者「狂三ならビームマグナム撃てるから大丈夫だって」

狂三「絶対に反動で死にますわよ!?」
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