デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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次かな?モビルアーマーの本格的な描写は


第ニ十八話 災いの

「・・・で?聞かせて貰おうかしら真那。モビルアーマーって一体何なの?全部聞かせて頂戴」

 

琴里は揺れる車の中で真那を問い詰める。

 

「頼む。教えてくれ」

 

十香達全員の視線が助手席に座っている真那に向けられると、真那はそんな十香達に答えた。

 

「・・・皆さんは厄祭戦は知ってやがりますか」

 

「・・・厄祭戦?それはなんだ?」

 

首を傾げる十香達に琴里は答える。

 

「大昔にあったって言われてる大きな戦争よ。その戦争で月が物理的に三日月になったとか、当時の人口の四分の一の人間が死んだって言われているけれど、それはおとぎ話の筈よ?」

 

「・・・聞いたことある。元々は国の豊かさの象徴の為に全てを機械で自動化したのが理由の戦争だと」

 

琴里と折紙の説明に真那は言った。

 

「二人の説明は大体あってます。機械技術の発達の結果、やがて国同士は戦争すら自動化させていったんですよ」

 

「戦争を自動化って・・・」

 

琴里はそんな馬鹿なと言った表情でそう呟く。

だが、それは他の皆も同様で絶句する者や動揺する者もいた。

その中で折紙は真那に言う。

 

「けれどそれは欠点がある」

 

折紙のその返答に真那は頷いた。

 

「・・・ええ。それでは倒すべき勢力の人間を倒せねーですから。ですから当時の人達はその泥沼化した戦争の戦況を変える為に、効率的に敵を倒すことに考えを傾けていったんです」

 

「敵を・・・効率的に倒す?それって・・・」

 

琴里の呟きの答え合わせをするように真那は説明する。

 

「結果、効率化を突き進めていく中で開発されたそのモビルアーマーは『敵を倒すこと』に忠実な機動兵器から『人を殺すこと』に過剰な殺戮兵器として進化を遂げて、人類の手に余る存在となってしまったんです」

 

「人を殺すことって・・・それに機械なら停止スイッチくらいあるんじゃないですかぁ・・・?それで停止くらい簡単に・・・」

 

効率的に人を殺すと聞いて顔を青褪める美九に真那は首を横に振った。

 

「当時の考えの主流は機械の自動化です。制御システムによる停止も全てモビルアーマーに搭載されたAIが行ってやがったんですよ」

 

かつてマクギリスに言われた説明を琴里達に教えると、皆は顔を青褪める。

 

「そして、そのモビルアーマー達には十香さん達と同じ”天使“の名前を持っていたとあの男が言ってました」

 

「てん、し・・・」

 

天使の名を与えられた殺戮兵器モビルアーマー。

自分達の扱う“天使”と同じもう一つの天災。

その存在が相手だという真那に士道が言った。

 

「だけど、厄祭戦は終わったんだ。それは人類がモビルアーマーとの戦いに勝ったから。七十二機の悪魔達の力によって」

 

「・・・その内の一機がバルバトスって訳ね」

 

琴里のその答えに士道は頷いた。

 

「シドーの・・・?」

 

十香達が士道に目を向ける。

それは純粋に知りたいという好奇心と疑問。

それに士道は答えた。

 

「ああ。”天使“を狩る“悪魔“。お互いがお互い敵同士だ。だから俺の身体に十香達の天使が増えていけば、その天使を敵だと認識したバルバトス達が力を封印した十香達に襲いかかってくる。俺達は知らなかったとはいえ、この現状を作り出してしまった原因でもあるから」

 

「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」

 

原因は俺達だと言った士道に皆が顔を暗くして押し黙る。そんな状況を運転席で運転していたユージンは、バックミラーで彼等をチラッと見てから口を開いた。

 

「・・・別にお前等のせいじゃねえよ」

 

「・・・・!!」

 

顔を上げる十香達にユージンは運転をしながら言った。

 

「全部悪いのはこんな面倒くせぇ事を全部俺達に押しつけるだけ押しつけてトンズラしやがった原初の精霊って奴のせいだ。お前等は悪くねえよ。まあ、俺達に何にも相談しなかった三日月も三日月だけどよ」

 

「・・・ユージン」

 

士道は十香達を励ますユージンを見る。そんな士道を見て、ユージンは言った。

 

「これでも鉄華団の副団長をやってたんだ。仲間が困ってんなら引っ張ってやんのも俺等のやることだろ」

 

「・・・ああ。そうだな」

 

そうだ。いつも彼等がやってきたことだ。引っ張って引っ張り返して。押して───前へと進み続けた。

十香達が立ち止まっているなら押してやらねばならない。後ろから皆を押す。それが彼の役目だったから。

ユージンは暗い雰囲気の彼女等を励まそうとあれやこれやと三日月や鉄華団の事を話していく。

 

 

 

そして───“口が滑った“

 

 

「んでな、俺が一番驚いたのは三日月とアトラとの間に“子供“がいたってことでよ。名前が暁って言ってコレがまた三日月にそっくりで・・・・さ・・・・」

 

ユージンが笑みのまま顔が固まった。

 

「・・・へえ。“お兄ちゃん“に“子供“がねえ?・・・・へえ・・・」

 

「・・・あっ、ヤベっ」

 

ユージンが顔を青くする。これはまずい。

 

「・・・質問。三日月に子供がいると?」

 

「・・・聞かせてもらおうか?ユージンよ。全て言うまでは返さぬと思えよ?」

 

八舞姉妹が此方を睨んでくる。

 

「ふ、ふふふ・・・ふはははははは・・・」

 

七罪が不気味な笑い溢していた。ぶっちゃけ凄く怖い。

 

「・・・・・!?・・・・・!?」

 

『やー、三日月君に子供がいるとはねえー。大人だねーやっぱりダイタンに攻めたのかなー?』

 

顔を赤くする四糸乃によしのんが考えぶかそうに腕を組んでいた。

 

「どういうことですかぁ?詳しく教えて貰っても?」

 

「・・・詳しく話して」

 

「聞かせてもらうぞ。ユージン!」

 

美九と折紙、十香がユージンに迫る。

 

「おい、ま───」

 

真那に助けを求めようとユージンは真那に声をかけるが・・・駄目だった。

 

「・・・ユージンさん?

 

顔は笑っている。───が、目は死んでいて真っ黒だ。真っ黒くろすけだ。

あと、その剣を閉まってくれ。

 

オルガ・・・俺、そっちに逝くぜ。

自分の死をユージンは覚悟したその時───

 

 

〘─────────!!〙

 

 

ビームの光が空を切り裂いた。





ユージン「死んだわ、オレ」

真那「詳しく」

作者「ゆ、ユージンwww!!」

狂三「皆さんの目が凄く怖いのですけれど!?」

戦車「これ、三日月もヤバくねえ?」

ネコキング「帰ってきたら問い詰められるわww」
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