デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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今月は最後の投稿になるかも?

では、どうぞ!


第三十三話 【凍鎧】

モビルアーマーの六本のクローアームが空を泳ぐようにうねりながら十香達に襲いかかる。それと同時に少数のプルーマ達が十香達に目がけて先行した。

 

「はああああッ!」

 

十香は雄叫びを上げながら魔力を込め、振り上げたサンダルフォン《鏖殺公》を先行するプルーマに目がけて振り下ろした。

《鏖殺公》から放たれた魔力の斬撃がプールマに目掛けて真っ直ぐに飛んでいく。

その斬撃は複数のプルーマを破壊し、そのままハラエルまで突き進むな、その斬撃はハラエルのナノラミネートアーマーによって防がれてしまう。が、斬撃が直撃した部分が凹んでいた。

 

「・・・・ッ!皆さん!十香さんが攻撃したあの凹んだ部分を狙ってください!彼処を集中攻撃すれば突破出来るはず!」

 

「分かった!!だけどまずは───!」

 

「了承。足を破壊します」

 

モビルアーマーの機動力を落とす為、耶俱矢と夕弦は今出せる最高速度でハラエルに突貫する。

襲い掛かるプルーマ達を二人は掻い潜りながら一気にモビルアーマーに詰め寄り、マニュピレーターの猛攻が薄い股下へと潜り込み、そのままラファエル《颶風騎士》をナノラミネートアーマーがない装甲の隙間に叩きつけた。

だが、それでダメージを与えられるほどモビルアーマーも柔ではない。

 

「・・・・っ!?固ったぁ!?」

 

「驚愕。───中のフレームもかなりの硬さです」

 

耶俱矢と夕弦はモビルアーマーのその異常な硬度のフレームに苦い顔を作った。だが、それも無理はない。

モビルアーマーを含め、モビルスーツに使われているフレームの材質はモビルスーツの武器にも使用されるほど強固で耐久性がある金属だ。

錆びにくく、耐熱性もあり、変形しにくい。

マルコシアスは大太刀で簡単に切断をしていたが、それはあくまでガンダムフレーム特有のとんでもない出力から発生するパワーと、同じレアアロイで生産された大太刀の斬れ味と耐久による力技で為されたゴリ押しである。

───非力までとは言わないが、ガンダムと同じパワーを持っていない精霊の彼女等ではフレームを破壊することは困難極めるだろう。

モビルアーマーの懐に潜り込んだ二人を追い出すようにプルーマが襲いかかる。

 

「ああ、もう!」

 

「不快。邪魔です」

 

群がるプルーマから距離を取り逃げ回る二人に目掛けてマニュピレーターが極太のビームを放つ。

 

「あーもう!熱っついし、やられっぱなしだと性に合わない!!」

 

「同意。ですが耶俱矢。流石にもう一度、懐に飛び込むのは厳しそうです」

 

〘──────〙

 

ハラエルの赤い眼光が十香達を睨むように発光する。

どうやら八舞姉妹に一度懐に入られたことでかなり警戒され、それぞれのマニュピレーターが纏まって十香達を捉えていた。

そんなハラエルに対し、四糸乃が動く。

 

「四糸乃さんッ!?」

 

〘──────ッ!〙

 

先頭に立つ四糸乃に、ハラエルのマニュピレーターが一斉に動きだすと、四糸乃目掛けて六つの内蔵されたビーム砲が一斉に発射された。

 

「う・・・・、っうう───っ」

 

『うぐぉぉぉ!あっついねこりゃー!』

 

「四糸乃、よしのん!大丈夫か!」

 

「大丈夫・・・です・・・・!」

 

四糸乃はそうは言っているが大量の汗を流し、頬に火傷を負いながら苦しげに返すその姿は、とても大丈夫そうには聞こえなかった。

しかし、四糸乃は視線を鋭くすると、両手を握り、ザドキエル《氷結傀儡》の身体を丸めた。

 

「私は・・・弱虫で、泣き虫で・・・士道さんや、皆さんに守られてばかり、でした」

 

───《氷結傀儡》と四糸乃の全身が、淡く輝いていく。

 

「───だから今度は皆さんを・・・!」

 

四糸乃が、両手を大きく広げる。五指から《氷結傀儡》の背に伸びた操り糸が、キラキラと蒼く輝いた。

 

「ザドキエル───【凍鎧】・・・・っ!」

 

その名を叫んだ瞬間、ザドキエルの巨体がぐにゃりと歪む。そして四糸乃の指に繋がった操り糸に吸い込まれていく。

そして、濃密な光を蓄えた操り糸が、四糸乃の身体を覆うように巻き付いていく。

 

「四糸乃さん・・・!?」

 

見たことのない光景に、真那は思わず上擦った声を出す。

しかし、それに対して返されたのは───

 

「───はい、真那さん」

 

確かな意思に彩られた、力強い四糸乃の言葉だった。

光が収まり、ようやくその姿が見取れるようになる。

 

「鎧・・・?」

 

呆然と、真那はそう呟いていた。

そう。そこにいたのは、白銀の鎧を纏った四糸乃だった。

いや、正確にはソレを鎧と呼んでいいのか分からない。金属とも樹脂とも取れない不思議な物質が、透き通った氷と一体となり、霊装の上からザドキエルを纏っているかのような姿を形作っている。

 

「ん・・・・・っ!」

 

四糸乃は全身に冷気を纏わせると、両手を前方に突き出し、指を組み合わせた。

白銀に覆われた両腕を中心に吹雪が螺旋状に渦巻き、巨大な円錐が形成される。

 

「あああああああああああ・・・・・っ!」

 

四糸乃は組み合わせた両手を力一杯捻る。瞬間、四糸乃の手の周りでうず巻いた冷気の錐が、ドリルのように発射された。

だが、見えている攻撃を無防備で受けるほどモビルアーマーも甘くはない。

その錐が発射された瞬間、ハラエルはその巨体に見合わない俊敏な反応で回避行動を取ろうとするが、ハラエルはその場から動けなかった。

 

〘────────〙

 

ハラエル本体の目が足元を捉える。

その足もとには分厚い氷がハラエルを固定していたのだ。

足もとが動かせない状態でハラエルは冷気で出来た巨大な錐の迎撃を選択した。

マニュピレーターの一つが迫ってくる巨大な錐目掛けてビームを放つ。

巨大な錐と灼熱の光線が激突するが、巨大な氷の錐の進軍は止まらない。

枝分かれするビームは周辺を破壊するが、それでも氷の錐を溶かし、破壊することなく───

氷の錐はモビルアーマーのマニュピレーターに直撃した。

 

バキバキバキッ!!

 

と、音をたてながらハラエルのマニュピレーターの一つが一瞬で凍りつく。

 

〘──────〙

 

凍り付いた自身のマニュピレーターを見て、顔らしき部分の一つ目が動揺するように点滅する。

だがそれでも六つあるうちの一つが使えなくなっただけ。

ハラエルのマニュピレーターはプルーマ達と共に蠢く。

そしてそんな中で宙から───

 

「・・・えっ?」

 

真那達の目の前に何かが突き刺さった。

黒く緩やかに曲がった長い刀身。柄の部分には持ち手がなく、刀身の根本部分の金属が剥き出しになっている。

それは刀身の長さ的に太刀と呼ばれるモノであった。

 

「これは・・・バルバトスの・・・」

 

「兄様の・・・」

 

ユージンはその太刀の形状を見て思い出す。

そう。これはバルバトスが一時期使っていた武器だ。

三日月にとって自身の戦闘スタイルに合わず、バルバトスが改修された際には使わなくなった武器でもある。

だが、もし───この剣があれば

 

「・・・っ!確か、この武器もモビルアーマーのフレームと同じ高硬度レアアロイで出来た武器だ!三日月もこれでモビルスーツの装甲をフレームごと叩き斬ったつっていたからもしかしたら・・・!」

 

「モビルアーマーのナノラミネートアーマーを突破できるかも知れないと言うわけでやがりますね!」

 

真那は《ヴァナルガンド》のブレードを投げ捨て、代わりに地面に突き刺さった太刀を抜く。

 

「・・・・っ」

 

真那の小柄な体格には似合わない大きさと見た目によらず重量のある武器に一瞬よろけそうになるが、真那は気合いでよろけまいと地面を踏みしめ、その太刀の尖端をハラエルへと向けた。

そして真那は目を閉じ、祈るように小さく呟く。

 

「・・・兄様。真那や皆さんを見守っていてください」

 

そして真那達は未だに勢いが途絶えないモビルアーマーへと立ち向かっていく。

 

 

 

───天使狩りが始まった。




真那「えへへ〜」

夕弦「要求。もっと撫でてください」

三日月「こう?」

狂三「今の真那さんと夕弦さん、もの凄くだらしない顔をしていますわよ?如何にも今、一番幸せですと言わんばかりに」

作者「なんかバグってない?二人とも」

真那「兄様、兄様!真那にあれやってくだせー!あのライオンに指を食べられたおじいさんが動物を可愛がるやつ!」

夕弦「要求。三日月、私もお願いします」

三日月「・・・・こうするんだっけ?」ワシャワシャナデナデ

真那「むふ〜」

夕弦「・・・ん」

作者「なあ、狂三」

狂三「・・・奇遇ですわね。ちょうど私も同じ事を考えておりましたの」

真那と夕弦を見て

作者 狂三「「三人とも部屋でやれッ!」」
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