「・・・クソっ!」
ユージンは苛立ちと自分の不甲斐なさに壁を殴る。
壁を殴った拳の皮が破れたのか血が滲む。
「ユ、ユージンさん・・・」
「悪ぃ四糸乃。今は一人にしてくれ」
「・・・はい」
四糸乃はユージンを心配するが、そんな四糸乃にユージンはそう言って皆から離れていく。
「・・・あの馬鹿!!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!」
耶俱矢が怒りの感情を爆発させているが、目には涙を浮かべて巨大な槍を手当たり次第コンクリートの壁へと突き立てる。
「・・・・ッ!・・・・ッ!」
夕弦は顔を隠すように座り込み、嗚咽を漏らしていた。
「・・・夕弦さん」
美九がそんな夕弦を慰めるように背を撫でるが、夕弦の様子は嗚咽を漏らしたまま変わらない。
「ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく!なによ!私達の為って!余計なお世話だって言うのよ!ホント、ムカつく!」
「それは分かるけれど、あまり感情を表に出さないでくれないかしら?七罪。・・・私も・・・今、何かに物凄く当たりたい気分だから!」
七罪は怒りにまかせ崩れた壁を蹴り、その様子を見て琴里が手に炎を燻ぶらせる。
「・・・士道」
「シドー・・・」
折紙は辛そうな顔で身体を横にしながら拳を強く握りしめ、十香は手にしたサンダルフォン《鏖殺公》をギリッと柄を握った。
「・・・兄様」
真那は虚ろな座り込んだまま太刀を見つめる。
大切な家族だから巻き込みたくない。
その言葉が頭の中から離れない。
大切だから巻き込みたくない。それは分かる。だってそれは真那達も三日月が、兄が危険な場所に行くのなら絶対に止める。
だが三日月がした事はただの拒絶だ。
巻き込ませたくないから自分から距離を置く。
私達だって自分勝手だが、人の思いを聞く耳を持たないで距離を置くだなんていくらなんでも自分勝手過ぎる。
「どうして真那達の話を聞いてくれねーんですか・・・勝手です・・・勝手ですよ・・・兄さま・・・」
「・・・真那」
ボロボロと何度目かもうわからない涙が真那の両目から溢れ出る。
「・・・自分勝手でやがりますよッ!!兄さま!!」
真那がそう叫んだその時だった。
「・・・うんそうだね。自分勝手過ぎるよね」
「・・・・・・ッ!?」
皆がその声に顔を上げる。
そして皆はその声が聴こえた方へと顔を向けた。
そこには”一人の少女“がいた。
肩を擽るくらいのピンク色の髪に赤い瞳。歳は士道と同じくらいだろうか?それに”どこか“で見たことが・・・
「凛───」
「はいストップ。駄目だよ?士道。それ以上は言っちゃ駄目。それに“今“の私は士道が知っている“私”じゃないの」
「・・・・っ!」
言葉が詰まる士道に対し、真那は泣き晴らした顔でそんな彼女を見る。
「もう三日月ったら・・・大切な家族を泣かせちゃ駄目って言ったのに。・・・ごめんね。私が謝って済むことじゃないけど」
「あなた・・・は?」
そう言う真那に彼女は困った顔を作りながら答えた。
「・・・私?私の名前は・・・“凛音”。ちょっとだけ”団長さん“に無理を言って来たの。三日月を・・・今度は助ける為に」
狂三「かれこれ十日間投稿していませんでしたけれど・・・何をして・・・ま、した・・・の?」
作者「」
戦車「マジで休ませてやってくれ。リアルでコイツほぼ三週間、休みなしでクソ暑い中、仕事してたから」
狂三「だ、大丈夫ですの?」
戦車「多分。二週間くらいしたら回復するんじゃねえの?コイツ、結構回復するの早いし」
狂三「そ、そうですの?」