デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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とうとうイシュー家のガンダム、ガンダム・ザガンが登場しましたねー!
あと、ギャラルホルンのハーフビーク級(300メートルくらいの戦艦)を吹っ飛ばす戦艦サイズのビーム砲を持つ馬鹿でかいモビルアーマーも出ましたねー!

ウルズハント、楽しみですわ!


第四十三話 撤退

「───なんだッ!?」

 

十香が《鏖殺公》を砂煙が上がる場所へと切っ先を向け、警戒する。 

 

「───ッ!」

 

十香に続くように真那や折紙達もそちらへとそれぞれの武器や天使を構えた。

そんな彼女達に対し、砂塵の中から緑色のツインアイが十香達を捕らえると、周囲に広がる砂塵を“ソレ“は手にした剣で切り払った。

 

『─────』

 

赤い装甲に梟を思わせる頭部。そして一本の剣と一つのラウンドシールドというシンプル過ぎる武装だが、ソレが逆にその悪魔の実力がどれだけのものかを無理矢理理解させられた。

 

「・・・・ッ」

 

皆が息を呑む。

ひしひしとその赤い悪魔から溢れ出る見えない重圧が十香達を襲う。

だが、その悪魔・・・ゼパルは十香達を見ても剣先を向けずに地面に剣を突き刺さし、待つような姿勢を取ると右肩につけられた赤い布“をバサリとはためかせた。

 

「アイツ・・・まさか“決闘“を申し込んでやがるのか?」

 

ユージンのその声に応えるようにゼパルは剣先を再度、地面に突き刺さす。

 

「決闘って・・・そんなの皆でアイツをやっちゃえばいいじゃない」

 

耶俱矢がそう言うと、折紙は首を横に振る。

 

「それは・・・無理みたい」

 

折紙が辺りを見回すと、廃ビルの屋上やビル影から悪魔達が顔を覗かせていた。

 

「・・・ッ!いつのまに・・・」

 

ゼパルを筆頭にガミジン、グシオン、アスモデウス、アスタロト、ハーゲンティ、ウヴァル、ムルムル、グレモリー、フラウロス、そしてダンタリオンが真那達を囲うように見下ろしているのだ。

そして姿こそ見えないが、そこにマルコシアスとキマリスが存在する。

実力でも数の差でも負けている時点で真那達に勝ち目はない。

絶体絶命と思われたその時────

 

「行きなさい。わたくし達」

 

『────────』

 

「・・・・・ッ!?」

 

その声と同時に悪魔達が反応する。

そして悪魔達がいたところに弾丸が叩き込まれた。

 

「きひひ、ひひ」  「ひひひひひ」

 

「あらあら」   「お強そうですわねぇ」

 

「ナイトメアッ!?」

 

「狂三か!?」

 

突如現れた狂三の分身に真那と士道は驚愕の声をあげる。

だが、それだけではない。

 

「早く逃げませんの?これ以上わたくしでは押さえ込むのは出来ませんわよ。それに─────」

 

そう言いながら狂三は視線を明後日の方向へ向けると、眉を顰めた。

 

「”アレ“の相手はしたくありませんわよ」

 

それと同時に”黒い機体”が狂三の分身体がいる方へと突貫していくのが見えた。

 

「・・・あら?」

 

分身体の狂三の一人がその存在にいち早く気付き、そちらへと銃口を向け、引き金を引く。

だがその弾丸は前面に盾のように展開された装甲によって弾かれ、そのまま前面の装甲が盾のような形状から巨大な両腕へと変形した。

そしてスラスターを吹かせ、狂三の分身体へと一気に距離を詰めると、銃を持っていた手を掴み、すぐに下に向けさせることによって狂三の攻撃を無力化し、そして鋏状のサブアームの尖端を狂三の首もとに目掛けて振り下ろした。

 

「─────ッ!?」

 

悲鳴を上げるまでもなく、一瞬で頭部を損壊した狂三の分身体を見て、真那達は顔を青くする。

だがそんな真那達を気にすることなく”ザガン”はもう一人の分身体へと突撃し、背部の大型サブアームで狂三を一瞬で頭部を挟み潰す。

潰れたトマトのように狂三の分身体がはさみ潰され、グロテスクな光景を生み出す中、ザガンは近くにいた分身体をサブアームで拘束すると、そのまま左手首が回転し、そのまま大型化した腕部で勢いよく殴りつけた。

ゴッ!と嫌な音がここまで聞こえてくる。そして何かが真那達の眼の前にビチャッ!とみずみずしい音をたてて落ちてきた。

 

「へっ?」

 

そしてソレをじかで見た七罪が素っ頓狂な声をあげながら

 

「う・・・うぶ・・・うおぇぇぇぇ!?」

 

吐いた。

七罪が見たもの。それは顔を抉られ、原型を留めていない狂三の分身体だったものだ。

そしてソレをみた他の面々も顔を青ざめさせ、口もとを押さえる。

その中で一番冷静な対応をするのはユージンだ。

 

「お前ら!!彼奴等が今、アイツに夢中な内に撤退するぞ!今、消耗した状態で戦っても死ぬだけだ!」

 

「分かりました!」

 

「分かった!」

 

真那と十香は頷いて皆を連れてこの場所から離脱する。

ユージンは一瞬だけ悪魔達に一瞬だけ視線を向けた後、十香達の後を追うように走り始めた。

誰も逃げる彼女等を追うものはいない。

ただ、マルコシアスだけは逃げる彼女達の背中をジッと見つめていた。




作者「あのモビルアーマーデカ過ぎん?戦艦が子供みたいに見えるくらいデカイんやけど?」

狂三「ビーム砲も戦艦を飲み込むくらいのサイズの大きさでしたわよ?」

作者「・・・あのモビルアーマー出す予定だったけど、辞めようかな?流石にデカすぎるわ・・・」
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