デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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作者「うーん」

狂三「どうしましたの?」

作者「いや新しいモビルアーマーさ、メハイアって言うんだけどコイツ、プルーマの生産特化みたいなヤツだわ。しかもサイズとプルーマが有線式だからかなりの旧式じゃねえのかなって」

狂三「つまり、大きいだけの見掛け倒しだと言いたいですの?」

作者「いや見掛け倒しとまでは言わないけど、恐らくハシュマルがヤバいんだよ。ハシュマルは絶対に後期型だわ。ネマミアより大きいけど、他の出たモビルアーマーより小さ過ぎるし、運動性能がヤバイ」

狂三「モビルアーマーの中でも下の方と言うわけですのね・・・あの大きいのは」

作者「タブンね」


第四十五話 正面突破

「兄様を・・・」

 

「ええ。でなければわたくし達だけであの悪魔には勝てませんもの」

 

「・・・それは」

 

狂三の正論に琴里は表情を歪めると、七罪は言う。

 

「けど、あの馬鹿は私達の話を聞いてくれないのよ!?今のアイツに説得なんて出来るわけないじゃない!!」

 

そう叫ぶ七罪に士道は首を横に振った。

 

「だけどそれ以外方法がない。俺は・・・やるよ」

 

「・・・アンタねぇ」

 

「士道さん・・・」

 

俺はやると言った士道に七罪と四糸乃がどこか思い詰めた表情をするが、その言葉を聞いて琴里は小さく眉顰めながら士道を見る。

 

「でもあの船までどう行くつもりよ?まさか・・・一人で行くって言わないでしょうね?」

 

「それは・・・」

 

言い詰まる士道に琴里は小さく溜息をつくと、真那は皆の前で言った。

 

「私はやりますよ。そして兄様を助け出すんです」

 

「真那・・・」

 

「うむ。私もシドーに大恩がある。それに・・・この裡にある思いを伝えなければ」

 

「同意。私も行きます。士道・・・三日月に約束を守ってもらってません」

 

「夕弦に賛成。私もあのバカに何も返せてないし」

 

「私も・・・やります。どうしても、士道さんに会いたいです」

 

「そうですねー。私も三日月さんに言いたいことがありますしー」

 

「ええ。あの馬鹿には一発ぶん殴らないと気が済まないわ!」

 

「私もまだ三日月に何もしていない」

 

「・・・ったく。仕方ねえな」

 

ユージンは皆のその言葉を聞いてゆっくりと立ち上がり、士道達を見て言った。

 

「なら、俺が一肌脱いでやろうじゃねえか」

 

ユージンは笑いながらそう言って、十香達を見る。

 

「あの船に向かうつもりなんだろ?だったら俺に良い提案がある」

 

「良い提案?」

 

訝しげな表情をする琴里にユージンは笑みを浮かべる。

 

「ああ。俺達らしいやり方でな」

 

そう言ってユージンは琴里を見る。

 

「お前の船を借りるぞ。最悪ブッ壊しちまうかもしれねえがそれでもいいか?」

 

「《フラクシナス》をぶっ壊すって・・・あなたどんな使い方をするつもりよ?」

 

顰めっ面で腕組みする琴里にユージンは言った。

 

「そりゃあもちろん。正面突破だ」

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

『──────』

 

ガンダム・アスタロトオリジンが対艦ライフルでDEMの艦隊を次々と轟沈させていく。

もともと機動力のあるモビルアーマーに対し、強襲突貫をし、一瞬で仕留めることをコンセプトとしたアスタロトにとってナノラミネートアーマーを持たない戦艦を数隻落とす程度など造作もないことだ。

DEMの隊員やバンダースナッチもアスタロトと一緒にいたウヴァルユハナによってほぼ壊滅状態に陥っており、もはや軍としては機能していない。

アスタロト達の目的はあくまでもモビルアーマーの封印だ。

ただバルバトス自身は乗り気ではないらしく、”誰かを待っている”ようにこの”場所”に留まっているが、アスタロト達からすればそうもいかない。

なんせ”モビルアーマー”が此方へと来てしまえば対処手段が殆どないこの世界では一瞬で人類が終わる。

だが、その前に───

 

『──────』

 

アスタロトとウヴァルが明後日の方向へと顔をむける。

そのツインアイには一隻の戦艦を写していた。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「おっしゃいくぜ!オラァ!!」

 

ユージンのその叫びと同時、《フラクシナス》の艦橋で琴里と七罪の絶叫が上がる。

 

「無理無理無理無理無理無理無理無理!!お願いだからスピード落として!!」

 

そう叫ぶ七罪に対し、ユージンは映し出されたモニターを見ながら叫ぶ。

 

「こうでもしねえとすぐに迎撃されて落とされるだけだ!ほら、奴さんがもう目を付けて来やがった!」

 

モニターに写るアスタロトは大空を飛翔しながら段々と此方へと迫って来ており、その手に握られた対艦ライフルの銃口をフラクシナスへと狙いを定める。

そして対艦ライフルが火を吹いた。

 

210ミリの弾頭が《フラクシナス》へと真っ直ぐ突き進み、そのまま艦の装甲を喰い破る。

弾頭が突き刺さったフラクシナスに大音量と大振動が艦内に響き渡り、艦内が大きく揺れた。

 

「きゃあっ!?」

 

「ちょっと!?このままじゃ落とされるわよ!?」

 

叫ぶ七罪にユージンは笑う。

 

「ハッ!!ただ無防備で撃ち落とされてたまるかよ!!おい!神無月のオッサン!!艦の制御も俺に渡せ!」

 

そう言うユージンに琴里と神無月は目を見開かながら琴里は眉を歪めながら怒鳴るように言う。

 

「馬鹿言わないで!折紙がホワイト・リコリスを使った時とは違うのよ!?リアライザのテリトリーを展開したフラクシナスの艦の制御まで貴方に渡したら本当に脳が焼き切れるわよ!!そんな無茶、真那にも出来ないしさせられないわ!!」

 

脳が焼き切れると叫ぶ琴里にユージンは真剣な表情で叫んだ。

 

「お前等が前線で戦ってんのに俺がオメオメと後ろで要られるかってんだ!いいから寄こせ!」

 

「・・・馬鹿!もう勝手にしなさい!!神無月!」

 

「よろしいので?」

 

「ええ!もうあの馬鹿の好きなようにさせなさい!」

 

「わかりました」

 

そう言って神無月は《フラクシナス》の制御を機械からユージンに受け渡すと、ユージンは頭が割れるような感覚に陥る。

 

「ガッ!?」

 

ユージンの鼻孔から血が噴水のように吹き出し、身体を大きく仰け反らせる。

 

「ユージン!?」

 

「ほら見なさい!!だから艦の制御なんて!」

 

そう叫ぶ二人にユージンは目に涙を浮かべながら笑みを浮かべ、モニターを見る。

 

「大丈夫だ問題ねえ!!お前等!早く準備しろ!」

 

『本当に大丈夫なんでやがりますか!ユージンさん!?』

 

「ああ!だからあの馬鹿を連れ戻してこい!」

 

そう言ってユージンは皆に言う。

 

「総員!対ショック準備!」

 

そう言ってフラクシナスのテリトリーを前面に一極集中させ、そのままスキップジャックに体当たりをブチかました。

 

「オワッ!?」

 

「きゃあああああッ!?」

 

「こんのぉ馬鹿ぁぁぁぁ!!」

 

ガリガリガリ!とスキップジャック級の巨体を滑るようにフラクシナスは後方へと離脱する直前、真那と士道はスキップジャックに乗り移る。

そして離脱するフラクシナスを追うようにアスタロト達が此方へと向かってきた。

 

「皆!迎撃準備!二人が戻るまで時間を稼ぐわよ!」

 

琴里がそう言うと、十香達が躍り出てそれぞれが悪魔達に向かう中、琴里と七罪はユージンに顔を向けた。

 

「やるじゃない!後はわたし達がやるからアンタは休んでなさい!」

 

「な、なあ・・・」

 

「どうしたの?」

 

琴里がそう言うとユージンは顔を上げる。

 

「俺・・・カッコいいか?」

 

それと同時、ユージンの鼻から大量の血が吹き出し、床に赤い水溜まりを作り上げた。

 

「「ユ、ユージーンッ!!?」」

 




狂三「あら?」

作者「どしたん?」

狂三「いえ、わたくしの本体が悲鳴を上げてますの」

作者「お前が悲鳴を上げるって・・・いや、わりとあったわ」

狂三「主に貴方と三日月さんのせいですわよ!?」

作者「たまに本編にも俺が出たりするからなぁ。番外編含めて二話だけだけど」

狂三「ちょっと待ってくださいまし。え?貴方、本編に出てましたの?」

作者「出てたよ?めちゃくちゃ短いけど」

狂三「嘘ぉ!?」
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