デート・ア・オルフェンズ   作:鉄血

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第四十九話

「わーッ!!」

 

少女が限りなく限界に近い声を上げ、彼女の命を刈らんとする弾丸を迎撃する。

その少女の声は音の防壁をつくり、少女の目の前で悪魔が放った対艦ライフルの弾丸を弾き返した。

 

『──────』

 

ガンダム・ウヴァルユハナは少女の目の前で弾かれたライフルの弾丸を見て、バイザー奥に隠されたツインアイを発光させた。

どうやら彼女の前に見えない壁があると判断したウヴァルは、腰にマウントされたハルバート・チョッパーをその手に握り、美九へ向かって突撃する。

 

「ちょっ!?それは駄目ですよー!」

 

振りかぶられたハルバート・チョッパーに、美九は顔を青くしてウヴァルのその攻撃を避ける。

地面に叩きつけられたその攻撃は、コンクリートで舗装された道路を粉砕し、砂塵とその破片が美九を襲う。

 

「わッ!!」

 

だが美九は声を出すことによって砂塵と破片から身を守り、それと同時───砂塵を裂くように現れたハルバート・チョッパーの攻撃に運良く反応出来た。

 

「きゃっ!?」

 

重い空気を裂く音と同時に美九が身を屈める。

そして先ほどまで美九の頭があった場所に、肉厚の刃が美九の長い髪を数本巻き込みながら通り過ぎた。

そして美九は慌てるようにウヴァルから距離を取ると、荒くなった息を整えるように大きく息を吐く。

 

「・・・はぁ・・・本当に私と相性が最悪じゃないですかー。私の攻撃は効かないですし、向こうの攻撃を喰らえばひとたまりもないですしー」

 

冷や汗が彼女の頰に流れる。

一度、三日月と戦闘をしたことがある彼女にとってガンダム・フレームとは天敵だ。

向こうの攻撃をまともに喰らえば致命傷になり、なおかつ此方の攻撃はほぼ通らない。

あくまで、サポートや声による精神攻撃が主になる彼女の天使では相手にならないのが現実だ。

今は逃げ果せているが、それもいずれ限界が来るだろう。

 

「まあでも・・・逃げるのは得意ですしー。それに・・・」

 

美九は自分自身に対し、苦笑いするように呟いた。

 

「三日月さんに会うまでは死ねませんからー」

 

それだけを気力に美九は襲いかかるウヴァルをその声で弾き飛ばした。

 

 

◇◇◇◇◇

 

『──────』

 

「こんっのおおおおおッ!!」

 

ダンタリオンのハーフTカウルと七罪が〈贋造魔女〉で作り上げたハーフTカウルの拳と拳が激突する。

ビリビリッ!と空気を震わせながら打ち合わされたその一撃は、七罪を勢いよく吹っ飛ばした。

 

「カ──ハッ──!?」

 

建物という建物を次々と突き破りながら七罪の華奢な身体はボールのように飛んでいく。

そして数度地面にバウンドした七罪は、全身がボロボロになりながらも立ち上がる。

 

「ゲホッ───ああ、もうムカつく!」

 

それは誰に向けていったものか、七罪自身も分からない。

目の前に立つダンタリオンに向けてなのか、この場にいない三日月に言ったモノなのか・・・それとも不甲斐ない自分自身か。

先の一撃で何本か骨やられたのか全身が痛い。

だが、それでも七罪はダンタリオンを睨みつける。

 

『──────』

 

そんなヤケクソじみた状態の七罪に対し、ダンタリオンは拳を構えながらも、その場から動かない。

 

「やってやろうじゃない───!あたしだって皆の役に立てるんだから!」

 

七罪は〈贋造魔女〉でもう一度ハーフTカウルを創り出す。

ダンタリオンに対して有効打を与えられるのは十香の〈鏖殺公〉か八舞姉妹の〈颶風騎士〉しかないのだ。

だったら相手の武器を真似てやればいい。

斬ったり、刺したりするより殴り合いの方が自分の性にあっている。

 

「あの馬鹿を殴ってやらないと気がすまないのよ──!」

 

拳と拳が──激突した。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「・・・・ッ」

 

『──────』

 

ガンダム・ムルムルのサージカルフェザーが折紙に群がるように飛翔した。

それは身の丈以上もある巨大な刃だった。

それをまるで身体の一部とでもあるかのように、複雑な機動を描きながら折紙に喰らいつこうとする。

 

「────っ!!」

 

逃げる折紙にサージカルフェザーがしつこく追いかける。 

 

「・・・・メタトロン〈絶滅天使〉!」

 

折紙のその言葉に反応して折紙の頭部に浮かぶ羽が、それぞれサージカルフェザーを迎撃しようと動き始めた。

数は此方の方が多い。が、大きさとその羽の動きは向こうが上だった。

サージカルフェザーの質量の前に〈絶滅天使〉の羽は全て弾き飛ばされ、ムルムルが握っていたライフルに一部叩き落される。

此方も此方で相性が悪い。というよりも、出力が違う。

フルパワーの此方よりもあちらの方がパワーが上だと言うのを無理矢理理解させられる。

ガンダム・バルバトスにパワー負けした時点で分かってはいたが、それでも折紙にとって歯噛みせざるをえない。

 

もし勝てる手段があるとすれば────

 

「・・・・・駄目」

 

ふと、脳裏に浮かんだ”魔王化“に折紙は首を振った。

確かにアレなら勝てる可能性があるかもしれない。だが、アレを制御出来ると思わないし、そしてなにより魔王になったら──

 

「──自分を抑えられない」

 

皆が死ぬ可能性を想像したくない。

その最悪の可能性を否定しながら、折紙はムルムルへと刃を振るった。




作者「登場人物しょうかーい!今回は!三日月編の主人公である崇宮真那ちゃんを紹介したいと思いまーす!」

狂三「では、プロフィールは・・・と」

作者「あ、コレね。崇宮真那。年齢は・・・一応、プロフィールでは琴里の一つ上。好きな物は・・・うん。まあ、ね?で、嫌いな物は美九・・・嫌われてんなぁ・・・。元々はDEMのNo.2だけど、ウチの真那ちゃんは原作と違って辞退とどけだして辞めてる」

狂三「そう言えばそうですわね」

作者「で、性格はと言うと・・・原作でもブラコンだったけど、ウチの真那ちゃんはそれにハッシュ君とラウダ君を足して二で割れなかったのよ・・・」

狂三「つまりは感情的で、三日月さんに対しては忠犬でもあり、そのブラコン性が重くなっちゃいましたのね」

作者「そうそう。だから下手に三日月に変なことをしようとすると流れ弾が飛んでくるよ?」

狂三「あ、それは面倒臭いですわね」

作者「あと、原作とは違って真那ちゃんには黒歴史があって・・・」

狂三「・・・ああ。あの写真・・・」

作者「そうそう。寝顔コレクション。因みに他にも黒歴史はあるみたい」

狂三「他にもありますの!?」

作者「後は・・・ああ。私生活は普段はだらしないよ。特に自分だけの時はね」

狂三「真那さん・・・」

作者「例えば・・・三日月がいない時は風呂上がりに真那ちゃん、下着を下だけ履いて出てくるのよ。三日月はズボンもちゃんと履いて出てくるけど」

狂三「うわぁ・・・」

作者「因みに耶俱矢はもっと酷いけど」

狂三「え?」

作者「後は・・・三日月を好きになった理由は三日月の優しさを間近で受け続けたから。後これは少しネタバレになるけど、真那ちゃんが三日月を選んだせいで澪の計画が全部破綻したことくらいか」

狂三「今スゴイことを言いましたわよ!?」


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