鍋パーティと書かれてますが、これは作者の実体験です
因みにこれがあったせいでアボカドが嫌いになりました
「臭くねえんだよ・・・おやっさん」
チャド・チャダーン
「鍋食いてぇ」
「・・・急にどうしたの?ユージン」
昼休み、士道とユージンは学校の中庭でそんな会話をしていた。
「いや、今日は寒ぃだろ?だからよ、皆誘って寄せ鍋しようぜ。寄せ鍋」
「・・・いいけど、結局作るの俺じゃん」
そう言う士道に、ユージンは言う。
「具材は俺達で用意すっから出汁は頼んだぜ、三日月」
「分かった。じゃあ、真那達に鍋の材料買ってきてって言っとく」
「おう。なら、俺も何か適当に買ってくるわ」
「ん」
予鈴のチャイムが鳴ると、二人はベンチから立ち上がり、教室へと戻っていった。
放課後。
「シドー!!今日の夕餉は何にするのだ!!」
学校から帰宅する最中、十香が目を輝かせて聞いてくる。
「鍋」
「・・・鍋?最近テレビでやっている煮込み料理だな!」
「ん。ユージンが鍋食いたいって言うから鍋すんの。耶俱矢と夕弦はなんか食いたいものある?」
そう言う士道に、耶俱矢は唇に笑みを浮かべて言う。
「くくく・・・我に相応しきは、烈火の如き灼熱を帯びた真紅の煉獄!」
「?」
「翻訳。耶俱矢はチゲ鍋と言っています」
耶俱矢の言葉に首を傾げる士道に、夕弦が翻訳する。
「真那が材料買ってたらね。十香は?何が良いの」
「む?私は何でもいいぞ?シドーが作る物は何でも美味いからな」
そう言う十香に、士道は息を吐いて呟く。
「んじゃ、ある物入れればいいか」
そして士道は玄関を開けると、リビングの方から四糸乃と真那が駆けつけてくる。
「おかえり、なさい」
『おかえりー士道くん。待ってたよー』
「お帰りなさい!兄様!」
返事をする三人に士道も返事を返す。
「お疲れ。真那、材料買ってきた?」
「ええ!もちろん!野菜にお肉に豆腐にお魚、それとうどんも!一通り全て買ってきました!」
「分かった。じゃあ皆は着替えてきたら集合ね。何か自分で入れたいやつあるなら持ってきて」
「うむ!」
「おう!」
「首肯。分かりました」
三人は頷くと、着替える為に先に隣のマンションへと戻っていった。
そして残った四糸乃、よしのん、真那に士道は言う。
「今から鍋作るから準備しよう。後、今日はユージン来るから琴里にも言っといて」
「「『はーい』」」
三人はそう言って、リビングへと向かっていった。
一時間後
ピンポーンと、ベルが鳴る。
「はーい。今でまーす」
琴里がそう言って玄関の扉を開けると、ユージンと十香達が玄関の前に立っていた。
「おう。邪魔するぜ」
「入らせてもらうぞ」
「同意。お邪魔します」
「───シドー!」
三人がゆっくりと入る中、十香はパタパタと足音をたてながらリビングへと向かう。
「あ、十香。ちょっと待ってて」
リビングに次々と集まる中、士道は鍋をコタツの上に置いてあるカセットコンロの上に置く。
そしてユージンは言った。
「んじゃ、参加者も全員揃ったわけだし、寄せ鍋夜会始めるぜー!!。中身入れるから持ってきた具材出してくれよな!因みに俺は肉持ってきたぜ!」
「野菜はもう準備してありますよ!あと、〆のおうどんも!」
「我はエビとキノコを持って来たぞ」
それぞれ具材を出しあっていく中で、真那は机の上に置かれた“アボカド”を見て呟く。
「あれ?これを持って来たのは誰です?」
「返答。それは夕弦です」
真那の手にしたアボカドを見て夕弦は答える。
「まあ、どうせ鍋に入れるんだし、入れちまえ入れちまえ!明日は学校休みなわけだしよ!」
ユージンはそう言って、鍋に具材を入れていく。
そんな中、一人黙っていたのは琴里だった。中に入れられていく具材を見て目を逸らしている。
「・・・?どうかしたのか、琴里?」
そう言う十香に、琴里は目を逸らしながらこの場にいる全員に言う。
「あのさ、私、テレビで見たんだけど・・・たしか、湯煎したアボカドって、クッッッッソ不味いらしいんだけど」
「「「「「「「「え?」」」」」」」
琴里以外のその場にいた全員はそう呟いた。
※三日月を除く全員、ぶっ倒れました
鍋の具材
(ベース アゴ出汁+カツオダシ)
具材 豚肉、肉団子、白滝、豆腐、白菜、つみれ、ネギ、うどん、海老、フ、椎茸、エリンギ、アボカド
真似はしないで下さい。
万が一した人は自己責任で